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- (1)
カヌーの製作は「コンクリートカヌー製作規程」、レースの詳細は「土木系学生によるコンクリートカヌー大会注意事項」に示すものとする。
- (2)
表彰は総合点の1位、2位、3位と高校の部優勝チームおよび技術賞及び特別賞とする。なお、高校のチームが総合で表彰された場合には、高校の部の優勝は次点のチームとする。
- (3)
総合点はレースによる得点と競技開催10日前までに提出された事前審査資料の評価点の合計で順位を決定する。事前審査資料の作成は、「審査資料作成要領」に従うものとする。
- (4)
レースによる得点は以下の通りとする。
1位 60点、2位 50点、3位 40点、4位 30点、5位 20点、6位 10点
- (5)
事前審査資料の評価点は事前に支部幹事長、広報部会主査、広報部会幹事の中から複数人で採点する。採点は、高校の部、大学(短大、高専、専門学校を含む)の部毎とし、事前審査資料の内容により最高40点、最低10点とする。なお、評価項目は“構造上の工夫”、“使用材料の工夫”、“製作過程の工夫”、“艇の出来栄え”で、各項目5点満点とし、採点者全員の合計点により順位を決定する。1位40点、最下位10点とし、中途は順位に応じて配点する。(例えば、採点対象10校に対して、5位の場合は23点。)
- (6)
期日までに事前審査資料が支部事務局に届かなかった場合は、事前審査資料の評価点は0点とし、上記の(5)の採点対象としない。また、所定のページ数をオーバーしたチームは5点を減点する。
- (7)
競技当日のレース開始前に、参加各艇が「コンクリートカヌー製作規程」を満足しているかどうかを確認するための審査を行う。規程に違反したチームには、規程一項目の違反につき5点の減点を行う。また、安全(沈まないための浮力体)や環境(沈んだ場合の引き上げ対策としてブイと引上げ金具)など大会運営に対して違反が認められる場合は、レースへの出場を停止とする。
- (8)
技術賞は各チーム当日持参のA2サイズのプレゼンテーションパネル(「審査資料作成要領」に従い作成)と予選レースの内容を見て、高校の部、大学(短大、高専、専門学校を含む)の部それぞれ1チームを決定する。
- (9)
技術賞は、参加チームと関東支部の幹事による記名投票を行い、得票数に応じて決定する。なお、参加チームは自分以外のチームに投票するものとする。
- (10)
特別賞は、物作りの楽しさをキーワードに、実際のカヌー、チームを見て、高校の部、大学の部の中から1チーム決定する。
- (11)
特別賞は、当日参加の関東支部の幹事の投票により決定する。
- (12)
カヌー乗船時はライフジャケットの着用およびウォーターシューズなどの靴の着用を義務付ける。また、水の中に入るものについてもウェーターシューズなどの靴の着用を義務付ける。なお、指定した時間外の練習は禁止する。これに違反したチームは失格とする。
- (13)
参加チームには土木学会関東支部より参加証明書を発行する。
- (1)
本大会の目的は、土木分野において最も一般的なコンクリート(ここでは、セメントコンクリートやセメントモルタル等のセメント系複合材料を指すものとする)を用いてカヌーを製作し、物造りの楽しさを学生達に実感してもらうことにある。従って、カヌーの製作は以下に従うものとする。
- ① 当該年度に製作された新造艇であること。
- ② セメント系複合材料を主材料とし、既製品を利用せず、各自で練り混ぜたものを使用すること。
- ③ クルーの安全と開催地の環境を損なわないものとすること。
- (2)
船の形式はカヌーとし、ボートでの出場は認めない。ちなみに、カヌーとはパドルと船が離れているものを言い、ボートとはオールの一部が船と固定されているものを言う。
- (3)
艇の長さは4.0メートル以下とする。
艇の幅は1.5メートル以下とする。(双胴艇やアウトリガーカヌーにおいても、レースに出場する状態での全幅で1.5メートル以下とする。)
- (4)
クルーは2名とし、オープンデッキタイプとすること。
- (5)
カヌーの船体(ハル)は、以下に示す材料を用いて製作するものとする。船底にキールやフィン状の直進性を向上させる部材を設置することは可能であるが、使用材料は船体と同様とする。舵のように進行方向を制御する部材を取り付けてはならない。
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① 主材料
主材料はセメント系複合材料(セメントコンクリート、セメントモルタル等)とする。
各自で練り混ぜたものを使用するものとし、市販のプレハブ材を用いてはならない。
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② 補強材
補強材は、主材料の補強として機能するものであって、それが主構造となってはならない。
・棒状(短繊維を含む)、またはネット状のものに限り使用可能とする。開口部を有さないシート状のものは使用不可とする。
- ・ネット状のものは、主材料が瞬時に通過できるような十分な開口を有すること。
- ・補強材は、主材料で完全に覆われている必要がある。樹脂等で表面に接着するものは不可とする。
- ・補強材の材質は、特に規程は設けない。
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③ 防水材
船体の外面に塗布系の防水材を使用することは可能とする。ただし、主材料の補強材となってはならない。シート系の防水材の使用は不可とする。
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④ 双胴艇やアウトリガーカヌーについて
双胴艇やアウトリガーカヌーは、水に接する部分は上述した主材料であること。
アウトリガーなどを結合する部材は、特に規定を設けない。
- (6)
カヌーの船体(ハル)を補剛させる部材(リブ、隔壁、スウォード、キャンバス等)の設置は可能であるが、材質については特に規程を設けない。
- (7)
カヌーは、クルーが乗船した状態でも転覆せず(資料「カヌーの浮遊時の安定について」を参照)、クルーが乗船しない状態で内部を水で満たした場合でも沈まないことを目指し、カヌーの内部あるいはデッキには十分な体積の浮力体(発泡スチロール、エアバッグ等)を設置すること。浮力体は走行時や沈んだ時にはずれないように、艇にしっかりと固定(資料「引上げ用金具などの取付方法について」を参照)すること。
双胴艇の場合は、艇が水没しても充分に浮く量の浮力体を、両方の艇に取り付けなければならない。アウトリガーカヌーの場合は、アウトリガーをカヌー本体に強固に固定することが望ましい。アウトリガーが取外せる構造の場合は、取外せる部品のそれぞれが水に浮かなければならない。
この規定を満たしていないと判断される場合は、艇の進水を禁止し、レースへの出場を停止する。
- (8)
万が一沈んだ場合に備え、船首及び船尾に引き上げ用ロープを固定できる金具を取付けること。金具は沈んだカヌーを引き上げるのに耐えうるものとすること。また、沈船位置が確認できるように、ブイ(ウキ)を付けたロープ(長さ4メートル以上)を設置すること。ロープと艇、ブイはしっかりと固定するとともに、走行時に水面に落ちず、沈んだ時にロープがからまないような工夫をすること。(資料「引上げ用金具などの取付方法について」を参照)
双胴艇の場合は、両方の艇に引き上げ用ロープを固定できる金具と、ブイを取付けること。
アウトリガーカヌーの場合は、全てのアウトリガーにブイを取り付けること。 ただし、アウトリガーが艇本体に強固に取り付けられている場合は、アウトリガーにブイを取り付けなくてもよい。
この規定を満たしていないと判断される場合は、艇の進水を禁止し、レースへの出場を停止する。
- (9)
クルーをシートベルト等でカヌーに固定することは禁止する。沈船時に、クルーがカヌーから自由に離れられること。
- (10)
艇に取付けられた全ての部材は、走行時または沈船時に艇からはずれないように、艇に固定されていなければならない。
- (11)
艇の外面には艇の愛称と学校名を表示すること。また、外面にカラーリングしても良い。なお、艇の内面は主材質が分かるように配慮すること。<
- (12)
パドルは手作りとし、長期に使用しても沈まないこと。シングルブレード、ダブルブレードの両者とも可とする。
パドルは紛失・破損しても他のチームから借り受けることは出来ない
- (1)
事前審査資料
競技の開催10日前(必着)までに、艇の製作に関する技術資料を添付の様式-1~8に従い、8枚⇒各様式1ページ(両面不可)にまとめ、支部事務局まで提出すること。なお、ページ数をオーバーしたチームは5点の減点を行います。
PDFファイルでの提出(CD郵送、あるいはメール)も受け付ける。この場合、ファイルのサイズは2.5MB以下とする。
なお、写真などは容易に識別できるよう注意すること。また、FAXで提出する場合は、画像の精度にも注意すること。
※カヌー作成チームを紹介するための資料は、大会当日のチーム紹介として使用し、土木学会関東支部のサイトに掲載するものであり、審査とは無関係である。 内容は、A4に1枚の範囲内で進水テストの状況やメンバーの集合写真などを自由に記載してよいが、チームの特徴などを紹介する180~250字の文章を入れること。(事前審査資料をFAXで提出する場合、この資料はWebに掲載するので、レース当日にカラー印刷したもの、あるいはCDなどで提出すること。)
- (2)
プレゼンテーションパネル
競技開催当日に艇製作に関する技術的概要をA2パネル1枚にまとめて持参すること。内容については、各チームで特に強調したい点を表現したものとし、チーム名を明記すること。このパネルは、当日会場内に展示し、技術賞の評価資料とするので、屋外の展示に耐えられるものとすること。また、パネルは、縦長に使用し、上部に展示用の紐を取り付けられるようにしておくこと(市販のアルミフレーム等を使用してもよい)。