吊り橋はどうやって作るの? (基礎をつくる)

主塔基礎の作り方

 吊橋を支える主塔の基礎はどうやって作るのでしょうか?

  1. まず、人間の手の形をした大きな鉄のグラブバケットで土や岩をつかみ取り、海底を掘って平らにします。
  2. 直径約80メートルのドーナツ型の鉄製ケーソンを工場で作ります。ケーソンは、二重の壁からできているので、底をふさいで海の上に浮かべます。
  3. ケーソンをタグボートで所定の位置まで運びます。
  4. ケーソンの中に海水を入れて沈めます。
  5. ケーソンの中にコンクリートを詰めます。

 

アンカレイジとは?

 アンカレイジはケーブルをつなぎ止めるおもりの役目をするものです。とても巨大なものですから、地中のやわらかい部分を取り除いてコンクリートで固めてから、地上部分をつくります。明石海峡大橋には2つのアンカレイジがありますが、明石側の方は約52万立方メートルもあり、地中部分だけでも霞ヶ関ビルがほぼ入ってしまいます。

 

吊橋の基礎とは?

 明石海峡大橋の基礎には、主塔をささえる主塔基礎とケーブルをとめているアンカレイジの2つがあります。主塔基礎は、海中につくります。工場でケーソンという鋼鉄のワクを作り、橋の位置に運んでから、その中にコンクリートを詰めます。