選奨年度 | NO | 対象構造物 | 受賞理由 | 所在地 | 竣工年 |
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平成12年度 | 1 | 小樽港北防波堤 | 廣井勇による小樽築港の要となった施設 (コンクリートを用いた日本初の本格的な防波堤) | 北海道 | 明治41年 |
平成12年度 | 2 | 野蒜築港関連事業 野蒜築港跡地 石井閘門 北上運河 東名運河 貞山運河 | オランダ技師の提言を受けて明治政府が実施した最初の直轄港湾事業 (現存最古の洋式閘門とわが国を代表する運河群) | 宮城県 | 石井閘門、北上運河 明治13年 野蒜築港、東名運河 明治17年 貞山運河 明治23年 |
平成12年度 | 3 | 帝都を飾るツイン・ゲイト 永代橋 清洲橋 | 近代橋梁技術の粋を集めて造られた隅田川震災復興橋梁群の中核的存在 (日本初の100m超スパンの橋と美しさを追求した特殊な吊橋) | 東京都 | (永代橋)大正15年 (清洲橋)昭和 3年 |
平成12年度 | 4 | 猿島要塞 | 初期の代表的な軍事要塞 (環東京湾要塞で観音埼に次いで造られ、明治10年代の煉瓦構造の特徴が良く出た保存状態の良好な要塞) | 神奈川県 | 明治17年 |
平成12年度 | 5 | 木曽川ケレップ水制群 | デ・レーケの木曽三川改修事業の枢要である木曽川付替えを技術的に可能にした水制工 (戦前で最大規模の水制群) | 愛知県 | 明治44年 |
平成12年度 | 6 | 阪急大宮駅と大宮・西院間の地下線路 | 阪急・京都線の大宮駅~西院駅間の地下線路区間 (東京の銀座線に次いで全国で2番目、関西最初の地下路線) | 京都府 | 昭和 6年 |
平成12年度 | 7 | 大川・中之島の橋梁群 桜宮橋 天満橋 天神橋 大江橋 淀屋橋 | 第一次大阪都市計画事業によって大川・中之島一帯に架けられた5橋 (当時最大スパンの鋼アーチ、戦前の三大カンティレバー橋の一つ、景観に配慮した三連アーチ、戦前では珍しいデザインの一般公募の優勝作品) | 大阪府 | 昭和 5年(桜宮橋) 昭和 9年(天神橋) 昭和10年 (天満橋、大江橋、淀屋橋) |
平成12年度 | 8 | 京橋 | 鋼管柱橋脚を有する唯一かつ最古級の大型鋼I桁橋 (明治・大正期の鋼桁の雰囲気をこれほど残した橋は他にない) | 岡山県 | 大正 6年 |
平成12年度 | 9 | 大谷川砂防堰堤 | 四国唯一の明治期の砂防堰堤 (三段で緩やかな曲線を描くデ・レーケが関与した大規模砂防堰堤) | 徳島県 | 明治19年 |
平成12年度 | 10 | 河内(貯水池)堰堤及び南河内橋 | 官営八幡製鐵所の工業用水関連施設 (戦前で最も高い貯水池ダムと現存唯一のレンズトラス橋) | 福岡県 | 昭和 2年 |
平成13年度 | 1 | 函館市の水道施設群 ―元町配水場 ―笹流ダム | 近代水道として横浜に次いで古い配水池と、日本初のバットレスダムを有する水道施設 | 北海道/函館市 | 明治22年 大正12年 |
平成13年度 | 2 | 大湊第一水源地堰堤 | 意匠的に石積アーチを取り入れた、明治期を代表する水道用堰堤 | 青森県/むつ市 | 明治43年 |
平成13年度 | 3 | 丸沼ダム | わが国では希少性が高く、かつ最大の堤高を誇るバットレス式ダム | 群馬県/片品村 | 昭和 6年 |
平成13年度 | 4 | 五会門樋 | 装飾性にあふれた、埼玉県に現存する二番目に古い煉瓦水門 | 埼玉県/庄和町 | 明治25年 |
平成13年度 | 5 | 美濃橋 | 完成当時に最大級で、現在はわが国に現存する最古の吊橋 | 岐阜県/美濃市 | 大正 5年 |
平成13年度 | 6 | 小牧ダム | 完成当時東洋一の高さを誇った、アーチ曲面の美しい重力式ダム | 富山県/庄川町 | 昭和 5年 |
平成13年度 | 7 | 琵琶湖疏水の発電施設群 ―蹴上発電所 ―夷川発電所 ―墨染発電所 | 明治の日本を代表する国家的大事業に関連して造られた、三箇所の優れた水力発電所 | 京都府/京都市 | 明治45年 大正 3年 大正 3年 |
平成13年度 | 8 | 惣郷川橋梁 | 波打ち際に美しい曲線を描く、景観に優れた鉄道用のRCラーメン橋 | 山口県/阿武町 | 昭和 7年 |
平成13年度 | 9 | 芸予要塞・小島砲台跡 | わが国に現存する最大級、かつ保存状態の良い明治期の石造り砲台 | 愛媛県/今治市 | 明治33年 |
平成13年度 | 10 | 三角西港 | 明治初期のオランダ式築港の中で最も成功した、美しい石の港 | 熊本県/三角町 | 明治20年 |
平成14年度 | 1 | 旭橋 | 完成後70年を越えた現在も市民に愛され、幹線交通を支えている北海道初のブレーストリブ・バランスト・タイドアーチ橋 | 北海道/旭川市 | 昭和 7年 |
平成14年度 | 2 | 石狩川 生振捷水路 | 北海道初の大規模治水事業として広大な石狩低地帯の氾濫を防ぎ、また湿地帯を耕作地となしえた捷水路 | 北海道/石狩市 | 昭和 6年 |
平成14年度 | 3 | 達曽部川橋梁、宮守川橋梁(釜石線) ―達曽部川橋梁 ―宮守川橋梁 | JR釜石線の鉄筋コンクリート充腹アーチ橋(昭和18年改築)で、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」の原風景を見る貴重なる近代土木遺産 | 岩手県/ 宮守村 宮守村 | 昭和18年 昭和18年 |
平成14年度 | 4 | 安積疏水関連施設 ―疏水水路 ―沼上発電所余水路 ―十六橋水門 ―丸守発電所 | 明治期の疏水事業の一つ安積疏水のシンボル十六橋水門、一部当時の姿を残す疏水水路、発電所施設は貴重なる近代土木遺産 | 福島県/ 郡山市・猪苗代町 郡山市 河東町・猪苗代町 郡山市 | 明治15年 明治32年 大正 3年 大正10年 |
平成14年度 | 5 | 万代橋 | 日本人技術者による初の空気潜函工法を用いて築かれ、充腹アーチ橋として国内最大の支間長を誇り、マグニチュード七・五の新潟地震に耐えた橋梁 | 新潟県/新潟市 | 昭和 4年 |
平成14年度 | 6 | 晩翠橋 | 周囲の景観と調和のとれた鋼製バランスドアーチで県下有数の名橋 | 栃木県/ 黒磯市・那須町 | 昭和 7年 |
平成14年度 | 7 | 中島武設計のRCローゼ桁群 ―大手橋 ―姫川橋 ―親沢橋 ―昭和橋 ―栄橋 | 長野県技師 中島武の創意によって生まれた世界最初の鉄筋コンクリート・ローゼ桁の一群 | 長野県/ 木曽福島町 小谷村 小谷村 坂城町 佐久町 | 昭和11年 昭和12年 昭和12年 昭和12年 昭和13年 |
平成14年度 | 8 | 南郷洗堰 | 改良工事の一環として築造された戦前期最大の32連煉瓦・石造角落洗堰 | 滋賀県/大津市 | 明治37年 |
平成14年度 | 9 | 旧神戸外国人居留地 下水渠 | 国産煉瓦を用いた横浜と並ぶ国内最初期の近代下水渠 | 兵庫県/神戸市 | 明治 5年 |
平成14年度 | 10 | 三滝ダム | 日本でつくられた最後のバットレスダムとして立体和風格子の貴重な扶壁の姿を今も残すもの | 鳥取県/智頭町 | 昭和12年 |
平成14年度 | 11 | 神龍橋(元・紅葉橋) | 戦前に架設された道路用の単純トラス橋としては、最長スパンを誇り、今も帝釈峡において活用されているもの | 広島県/神石町・東城町 | 昭和 5年 |
平成14年度 | 12 | 田丸橋 | 昭和18年に架設された木製方杖形式の杉皮葺き屋根付き橋 | 愛媛県/ 内子町 | 昭和18年 |
平成14年度 | 13 | 大橋ダム | 昭和15年に完成した、戦前では国内最大級の堤高を誇るコンクリート重力式ダム | 高知県/本川村 | 昭和15年 |
平成14年度 | 14 | 明正井路一号幹線一号橋 | 大正時代に建設された、我が国最大規模の水路用石造アーチ橋 | 大分県/ 竹田市 | 大正 8年 |
平成14年度 | 15 | 美々津橋 | 昭和9年に建設された上路スパンドレル・ブレーストアーチ橋で、道路橋としては九州では唯一残存する橋梁 | 宮崎県/ 日向市 | 昭和 9年 |
平成15年度 | 1 | 稚内港北防波堤ドーム | 海陸の連絡を波飛沫から防護する類例のない設計であり、原形保存に徹した復元と補修で次代へと受け継がれるドーム型有覆防波堤。 | 北海道/稚内市 | 昭和11年/同55年復元 |
平成15年度 | 2 | 狩勝峠鉄道施設群 ―大築堤群 ―新内隧道 ―小笹川橋梁 ―大築堤群 ―新内隧道 ―小笹川橋梁 | 根室本線の開通時に建造された鉄道施設遺構群。山裾に沿ったS字曲線の大型築堤,隧道,橋梁からなり,北海道の東西連絡と拓殖に寄与した。 | 北海道/新得町 | 明治40年/昭和41年廃止 |
平成15年度 | 3 | 上郷温水路群 ―長岡温水路 ―大森温水路 ―水岡温水路 ―小滝温水路 ―象潟温水路 ―長岡温水路 ―大森温水路 ―水岡温水路 ―小滝温水路 ―象潟温水路 | 鳥海山からの融雪水による冷水害対策として、水路幅を広く、水深を浅くし、落差工を連続させた日本で初めての温水路である。 | 秋田県/象潟町 | 昭和2年 昭和4年 昭和12年 昭和18年 昭和25年 |
平成15年度 | 4 | 最上橋 | 最上川に架かる最上橋は、3連の美しいリブアーチ橋の姿、調和のとれたバルコニーと高欄が歴史を物語る貴重なる土木遺産である。 | 山形県/寒河江市・大江町 | 昭和15年 |
平成15年度 | 5 | 関宿水閘門 | 利根川改修事業のシンボル的存在で、数少ない現役の大型水門(8門)と、船の航行のための閘門 | 茨城県/猿島郡・五霞町 | 昭和2年 |
平成15年度 | 6 | 千葉県水道局千葉高架水槽 | 多角形(正12角形)の配水塔は稀であり、屋根は円錐、踊り場がコーニス風に突出したデザイン | 千葉県/千葉市 | 昭和11年 |
平成15年度 | 7 | 御勅使川堰堤群―源・藤尾・芦安堰堤 ―源堰堤 ―藤尾堰堤 ―芦安堰堤 源・藤尾・芦安堰堤 ―源堰堤 ―藤尾堰堤 ―芦安堰堤 | 大正期の砂防堰堤で、当時最大級の高さ、大きさ、及び美しさを持つ、最初期の練積堰堤群 | 山梨県/南アルプス市 | 大正9年 大正11年 大正7年/同15年改修 |
平成15年度 | 8 | 大井川橋 | 橋長1026.4m、17径間のトラス橋で、上下部工ともに当初の優れた姿をよく残し、戦前では同形式として最大級の道路橋 | 静岡県/島田市・金谷町 | 昭和3年 |
平成15年度 | 9 | 鬼ヶ城歩道トンネル(木本隧道) | 尾鷲地方の煉瓦トンネル群の一つで、よく整えられたデザインの抗門を備えた、大正期最長の道路用煉瓦トンネル | 三重県/熊野市 | 大正14年 |
平成15年度 | 10 | 柳ヶ瀬隧道 | 明治17年完成当時日本最長(1,352m)で、黎明期の技術進歩に大きく貢献した。今も使用中では2番目に古いトンネルである | 福井県/敦賀市 滋賀県/伊香郡・余呉町 | 明治17年/道路化 |
平成15年度 | 11 | 友ヶ島砲台群 | フランス式布陣の5箇所の砲台から成り、発電施設など当時の最先端科学技術の粋を結集し、それを今に伝える貴重な文化財である | 和歌山県/和歌山市 | 明治25年(第三砲台) 明治31年(第二砲台) |
平成15年度 | 12 | 東西用水酒津樋門 | 大正13年に完成し、取水樋門・南配水樋門・北配水樋門からなり、現存し今も活用されている水門としては国内最大級のもの | 岡山県/倉敷市 | 大正13年 |
平成15年度 | 13 | 千本堰堤 | 大正7年に竣工した山陰初の近代水道施設であり、外観は御影石で覆われた重厚な雄姿を持ち、今も活用されているもの | 島根県/松江市 | 大正7年 |
平成15年度 | 14 | 男木島灯台 | 総御影石造り無塗装の灯台は、完成から100年を越えた今も、備讃瀬戸を航行する船舶の安全を見守っている | 香川県/高松市 | 明治28年 |
平成15年度 | 15 | 出島橋 | 米国から輸入されたトラス橋で、わが国で供用中の鉄製橋梁の中で最も古く、重要な近代化遺産 | 長崎県/長崎市 | 明治23年/同43年移設 |
平成15年度 | 16 | 東与賀地区大搦堤防・授産社搦堤防 | 明治期前半に築かれた最大規模の有明干拓堤防で、現在も道路や二線堤として機能するとともに、石積みの景観がすばらしい | 佐賀県/東与賀町 | 明治4年(大搦堤防) 明治中期(授産社搦堤防) |
平成15年度 | 17 | 鹿児島港旧石積防波堤 | 水族館と一体化して整備され、市民の憩いの場所として保存活用されている大規模で美しい曲面を持つ巻石防波堤 | 鹿児島県/鹿児島市 | 明治38年/平成5年改修 |
平成16年度 | 1 | 函館港改良施設群 -船入澗防波堤 -第1号乾ドック | 北海道港湾修築の嚆矢的構造物群で最初期の港湾コンクリート。廣井勇設計のコンクリートブロック基礎の船入澗防波堤やコンクリートブロック造乾ドック | 北海道/ 函館市 函館市 | 明治32年 明治36年 |
平成16年度 | 2 | 十勝川千代田堰堤 | 国内有数の農業王国十勝の礎となり、十勝川治水開闢期の歴史を伝える大規模固定堰 | 北海道/池田町 | 昭和10年 |
平成16年度 | 3 | 北上川分流施設群 -鴇波締切堤 -鴇波洗堰 -脇谷洗堰・閘門 -脇谷水門・放水路 -福地水門 -釜谷水門 -月浜第一水門 -月浜第二水門 | 戦前の大規模分水事業、北上川第一期改修工事にて建設された施設。我が国の分水堰技術の黎明期に選定された希少なるゲート形式群 | 宮城県/ 豊里町・津山町 豊里町 津山町 津山町 河北町 河北町 北上町 北上町 | 昭和6年 昭和7年 昭和7年 昭和6年 昭和5年 昭和3年 昭和3年 昭和3年 |
平成16年度 | 4 | 野辺地防雪原林 | 日本鉄道㈱の防雪対策として植栽された、わが国最初の防雪林。自然資源の有効利用による希少な土木遺産である。 | 青森県/野辺地町 | 明治26年 |
平成16年度 | 5 | 十綱橋 | 飯坂温泉街の中心地に位置し、ブレーストリブアーチが美しい日本最古級の大正期の鋼アーチ橋。歴史を物語る貴重な土木遺産である。 | 福島県/福島市 | 大正4年 |
平成16年度 | 6 | 榛名山麓砂防堰堤群 | 明治期にデ・レイケの指導を受けた技術者によって造られた砂防堰堤群。自然石を用いたアーチ形状と、天端の縄たるみ形状が美しい。 | 群馬県/ 伊香保町 榛東村 吉岡町 箕郷町 | 明治15年~35年 |
平成16年度 | 7 | 柳原水閘 | 明治期に造られた樋門で、4連アーチの大規模な煉瓦造りは美しく、数少ない貴重な構造物 | 千葉県/松戸市 | 明治37年 |
平成16年度 | 8 | 聖徳記念絵画館前通り | 東京を代表する道路景観であり、ワービット工法を利用したわが国最古級の車道用アスファルト舗装 | 東京都/新宿区 | 大正15年 |
平成16年度 | 9 | 甚之助谷砂防堰堤群 | 近代以降荒廃の著しい白山から下流域を守り続ける、日本で最古級の階段式砂防堰堤群 | 石川県/白峰村 | 昭和6年~14年 |
平成16年度 | 10 | 三国港エッセル堤 | 設計エッセル、施工デ・レーケによる粗朶沈床工の防波堤で、水制とともに導流機能も果たした明治初期を代表する港湾施設である。 | 福井県/三国町 | 明治15年 |
平成16年度 | 11 | 梅小路機関車庫 | 大正3年設置以来、日本の近代化と復興・成長を支えた蒸気機関車の歴史を伝え、動態保存された世界最大級の蒸気機関庫である。 | 京都府/京都市 | 大正3年 |
平成16年度 | 12 | オランダ堰堤 | 明治15年デ・レーケ指導田邊義三郎設計とされる切石布積みアーチ式堰堤。関西治水史上重要な淀川水源地田上砂防施設群の一つ。 | 滋賀県/大津市 | 明治22年 |
平成16年度 | 13 | 若桜橋 | 鬼ヶ城の山々に映える3連の美しいヴォールト・アーチ橋 | 鳥取県/若桜町 | 昭和9年 |
平成16年度 | 14 | 牛島 藤田・西崎の波止 | 利用者により結成された協同組合の自主施工で、昭和初期まで組合が運営。牛島独特の個人持ちの波止場一帯はよく保存されている。 | 山口県/ 光市 | 明治20年頃 25~26年頃 |
平成16年度 | 15 | 第二領地橋梁 | 本橋は日本初の鉄道用5径間連続RC開腹アーチ橋である。太平洋に面する断崖に、大スパンのアーチが力強く架かっている。 | 高知県/須崎市 | 昭和13年 |
平成16年度 | 16 | 名島橋 *「名島橋」及び「名島川橋梁」 | 名島橋は、耐震性に優れたアーチ式構造。白く輝く御影石に覆われた優美な姿。名島川橋梁は、大正期の長大RCアーチ橋。アーチを強調する突起等、秀逸な意匠。 | 福岡県/福岡市 | 昭和8年 大正12年 |
平成16年度 | 17 | 山の田浄水場群 | 佐世保市の水需要を支えてきた施設。敷地内にある様々な構造物は明治期、大正期の建物の様式を残しており、意匠的な工夫が見られる。 | 長崎県/佐世保市 | 明治41年 大正15年 |
平成17年度 | 1 | 雨竜発電所 | 北海道における電力供給の中核として計画され、当時国内最大級の大規模工事。同時にわが国初の地下式発電所であるなど画期的な発電所 | 北海道/ 風連町 幌加内町 | 昭和18年 |
平成17年度 | 2 | 宗谷線剣渕・士別間 鉄道防雪林 | 樹木の生育に適さない過湿泥炭地を、泥炭の分解を促進する土壌改良法を取り入れ、ドイツトウヒを植栽した防雪林 | 北海道/剣淵町 | 昭和17年 |
平成17年度 | 3 | チキウ岬灯台 | 建設当初のまま供用され、地域的愛着が高く、かつ道内では光到達距離がもっとも遠い灯台である。 | 北海道/室蘭市 | 大正9年 |
平成17年度 | 4 | 尾去沢鉱山施設群 | 完成当時、選鉱場として東洋一の処理能力を持ち、現存する最大級の遺構であり、周辺に残存する施設を含めて鉱山の様子を伝えている。 | 秋田県/鹿角市 | 昭和15年 |
平成17年度 | 5 | 箱根地区国道1号施設群 -旭橋 -千歳橋 -函嶺洞門 | 箱根駅伝のコース上にあり、橋がRC下路式タイドアーチ、洞門は中国の王宮をイメージしたデザインのRC6連など観光地箱根に相応しいデザイン | 神奈川県/箱根町 | 昭和6年 昭和6年 昭和8年 |
平成17年度 | 6 | 宇都宮市水道施設群 -戸祭配水場 -第六号接合井 -今市浄水場 | 北関東最大の宇都宮市の水需要を支え、創設期の雰囲気を伝える。地元特産の大谷石を用い、日光街道杉並木を背景とするなど地域性に優れる | 栃木県/ 宇都宮市 今市市 今市市 | 大正5年 大正5年 大正5年 |
平成17年度 | 7 | めがね橋 倉松落大口逆除 | 埼玉県内に数多い煉瓦造樋管・堰の中で最古級であり、現存する中で最大級で、かつ4連はこれだけである。 | 埼玉県/春日部市 | 明治24年 |
平成17年度 | 8 | めがね橋 | 千葉県下で数少ない石造構造物であり、関東唯一の3連めがね橋。長尾村民(当時)の寄付により工費を調達するなど地域史的価値が高い。 | 千葉県/白浜町 | 明治21年 |
平成17年度 | 9 | 旧大日影トンネル・旧深沢トンネル | JR中央本線跡地の両トンネルは、完成から廃止に至るまでの95年間機能し続け、建設時の原型をそのまま残しており保存状態も良い。 | 山梨県/勝沼町 | 明治36年 |
平成17年度 | 10 | 稲生港石積防波堤 | 大正9年の築造以来、数度の補修・増築を経ているものの、大部分は当時の姿を保っている。 | 愛知県/蒲郡市 | 大正9年 |
平成17年度 | 11 | 安倍川橋 | 中部5県で最古期の鋼トラス橋であり、ボーストリングトラスとして最大級の橋長である。橋門構中央の球形装飾も特徴的である。 | 静岡県/静岡市 | 大正12年 |
平成17年度 | 12 | 木曽川・揖斐川導流堤 | デ・レーケによる粗朶沈床工の導流堤であり、竣工から現在に至るまで河口部の河道維持に機能しており、旧堤体はそのままの姿をとどめている。 | 三重県/桑名市 | 明治23年 明治42年 |
平成17年度 | 13 | 御堂筋 | 第一次都市計画事業で造られた大阪の都市軸である御堂筋は、道路インフラ整備のプロトタイプとして位置づけられる。 | 大阪府/大阪市 | 昭和12年 |
平成17年度 | 14 | 御坂サイフォン (淡河・山田疎水施設群?) | イギリス人パーマー設計による日本初のサイフォン橋で、完成から現在に至るまで淡河川疎水の一部として東播磨台地を潤している。 | 兵庫県/ 三木市 | 明治24年 |
平成17年度 | 15 | 東山トンネル・新逢坂山トンネル | 大正10年に両トンネルを経由する大津~京都間の新ルートが完成し、勾配緩和、曲線改良により、輸送力と速度の向上に貢献した。 | 京都府/京都市 滋賀県/大津市 | 大正10年 |
平成17年度 | 16 | 福浦隧道(初代、二代目) | 離島の生活に直結した土木施設であり、明治初期の離島において手掘りで曲がったトンネルを掘るなど、技術力の高さが伺える。 | 島根県/隠岐の島町 | 明治初年 明治31年 |
平成17年度 | 17 | 旧大浜埼船舶通航潮流信号所 | 木造の信号所として全国でただ一つしか残っていない古い海洋施設。周辺には当時の船舶通航の安全確保のための情報発信の様子が伺える。 | 広島県/因島市 | 明治43年 |
平成17年度 | 18 | 大宮橋 | 比較的初期の鉄筋コンクリート開腹アーチ橋であり、装飾に工夫がされているなどデザイン性に優れている。 | 愛媛県/西条市 | 昭和2年 |
平成17年度 | 19 | 明治橋 | 現存する最古級の本格的道路用鋼桁 | 大分県/臼杵市 | 明治35年 |
平成17年度 | 20 | 大田発電所 | 石モルタル発電所として現存する11箇所の一つ。妻側に島津家のくつわ紋が見られ、八角塔が接続する特異な構成をしている。 | 鹿児島県/伊集院町 | 明治41年 |
平成18年度 | 1 | 札幌本道赤松並木 さっぽろほんどうあかまつなみき | わが国最初の本格的な西洋式馬車道「札幌本道」完成の際に移植された赤松の並木道。日本近代道路史と北海道農業開拓史における歴史遺産。 | 北海道/七飯町、函館市 | 明治7年~明治10年 |
平成18年度 | 2 | 張碓橋 はりうすばし | 昭和初期の札樽国道開削の歴史を伝える唯一の土木遺産。北海道最初の鋼製プラット型バランスドアーチ橋。 | 北海道/小樽市 | 昭和8年 |
平成18年度 | 3 | 網走港帽子岩ケーソンドック あばしりこうぼうしいわけーそんどっく | 天然の岩盤を掘削したケーソン製作専用のドライドック。寒冷地海洋環境下のコンクリートケーソンによる築港技術を確立した。 | 北海道/網走市 | 大正12年 |
平成18年度 | 4 | 青岩橋 せいがんばし | 完成後70年余を経てなお岩手県北・青森県南の交流のシンボルとして機能しているトレッスル橋脚を有する道路橋である。 | 岩手県二戸市 ~青森県三戸町 | 昭和10年 |
平成18年度 | 5 | 明鏡橋 めいきょうばし | 美しい鉄筋コンクリートアーチ橋で、開腹部のアーケード形状、高欄の逆アーチ形状等、デザイン的に優れている。 | 山形県/朝日町 | 昭和12年 |
平成18年度 | 6 | 尻屋埼灯台 しりやさきとうだい | 日本の灯台の父R.H.ブラントンが手がけ、近代灯台建設の始まりを伝える貴重な施設。現存の煉瓦造灯塔は国内最大級。 | 青森県/下北郡東通村 | 明治9年 |
平成18年度 | 7 | 千葉県水道局 栗山配水塔 ちばけんすいどうきょく くりやまはいすいとう | 千葉県水道創設時の円筒形高架水槽で、ドーム状塔屋、頭部に4本柱の換気口をもつ。現役で配水を担い、地域の歴史的景観をなす。 | 千葉県/松戸市 | 昭和12年 |
平成18年度 | 8 | 中山隧道 なかやまずいどう | 日本一長い手掘り隧道で、現在も残るツルハシの痕跡など先人達の偉大なエネルギーと苦闘の歴史を伝えてくれる貴重な土木遺産。 | 新潟県/山古志村 | 昭和8年~昭和24年 |
平成18年度 | 9 | 横浜水道に関わる隧道 -東隧道・大原隧道 あずまずいどう・おおはらずいどう | 紫褐色の焼き過ぎ煉瓦と白の花崗岩とで装飾されている古典的デザインの坑門は、風格と美しさを備え、地域のランドマークとして親しまれている。水道幹線路の隧道で、公道と兼用になっているのもめずらしい。 | 神奈川県/横浜市 | 昭和5年・昭和3年 |
平成18年度 | 10 | 名栗川橋 なぐりがわばし | 竣工当時、道路橋としては県内で最大スパン、関東地域でも箱根町にある玉之緒橋に次ぐスパン長を誇った。美しい堅牢なRC上路ア―チ橋で、現在も小型車等が通行している。建設費の一部は、地元民が労費を提供した歴史をもつ。 | 埼玉県/飯能市 | 大正13年 |
平成18年度 | 11 | 吾嬬橋 あずまばし | わが国唯一のピン結合タイプのペンシルバニア型鋼トラス。明治34年、鉄道併設道路橋として利根川に架橋された坂東橋の一連が、昭和36年、現位置に移設され、国道橋・県道橋・村道橋として、一世紀にわたり現役で利用されている。 | 群馬県/吾妻郡六合村 | 明治34年国道橋として架橋し、昭和36年に現在地に移設。 |
平成18年度 | 12 | 利根運河 とねうんが | オランダ人技師ムルデルの計画に基づき、民間会社によって建設された。地形に沿って建設された当初の形態や線形が残る歴史的に貴重な運河。 | 千葉県/流山市・柏市・野田市 | 明治23年 |
平成18年度 | 13 | 白川橋 しらかわばし | 鋼補剛トラスによる3径間2ヒンジの吊橋で、主塔も鋼トラスからなる。現存する吊橋としては非常に珍しい鋼吊橋。 | 岐阜県/加茂郡白川町 | 大正15年 |
平成18年度 | 14 | 五厘堤 ごりんてい | のり面勾配を5厘として築かれ、大洪水により一部で壊れて修復されたが、ほとんど築堤当時の姿を残した明治期の石堤防 | 富山県/滑川市 | 明治29年 |
平成18年度 | 15 | 西天竜幹線水路円筒分水工群 にしてんりゅうかんせんすいろえんとうぶんすいこうぐん | 水田の面積に応じて決められた穴の数から各水路に正確な比率で水を配分するよう工夫された全国最大規模の円筒分水工群 | 長野県/ 上伊那郡辰野町、箕輪町、南箕輪村、伊那市 | 大正8年~昭和14年 |
平成18年度 | 16 | 龍之渡井 たつのとい | 紀伊平野の田畑を潤す小田井用水の主要施設で、現在も当時のまま使用されている煉瓦(三和土混合)アーチ造りの水路橋である。 | 和歌山県/ 伊都郡かつらぎ町~那賀郡那賀町 | 大正8年 |
平成18年度 | 17 | 武庫大橋 むこおおはし | 当時最大級(6連)のRC開腹アーチ橋で、開腹部はアーケード状、また装飾的なバルコニーを有する道路橋である。 | 兵庫県/ 尼崎市~西宮市 | 昭和2年 |
平成18年度 | 18 | 安治川トンネル あじがわとんねる | 戦前唯一の道路用河底トンネルで、日本最初の沈埋トンネル工法によって建設された。現在も歩行者のみではあるが使用されている。 | 大阪府/ 大阪市此花区~大阪市西区 | 昭和19年 |
平成18年度 | 19 | 児島湾干拓施設群 こじまわんかんたくしせつぐん -丙川三連樋門 -大曲第一樋門 -大曲第二樋門 -大曲第三樋門 -奉還樋門 -(旧)片崎樋門 -高崎干拓堤防 | 明治中期における全国でも最大級の干拓事業で、花崗岩と煉瓦を用いた様々な形態の樋門、干拓堤防が一群として現存している。 | 岡山県/ 岡山市 岡山市 岡山市 岡山市 岡山市 岡山市 玉野市 | 明治37年 明治35年頃 明治35年頃 明治35年頃 明治33年頃 明治33年頃 明治32年・明治33年 |
平成18年度 | 20 | 大津島(旧)回天発射訓練基地 おおづしま(きゅう)かいてんはっしゃくんれんきち | 全国で唯一残っている太平洋戦争末期につくられた人間魚雷「回天」の発射訓練基地で、戦争遺産として貴重である。 | 山口県/周南市 | 昭和19年 |
平成18年度 | 21 | 多度津港旧外港東防波堤 たどつこうきゅうがいこうひがしぼうはてい | 多度津港は明治時代まで県内最大の港であり、拡張のために 建設された旧外港東防波堤には花崗岩の構造物が現在もよく残っている。 | 香川県/仲多度郡多度津町 | 明治44年 |
平成18年度 | 22 | 詫間海軍航空隊滑走台 たくまかいぐんこうくうたいかっそうだい | 詫間海軍航空隊滑走台は、旧海軍水上機基地としての特徴を よく示す滑走台が良好な状態で現存する、全国的にも希有な事例である。 | 香川県/三豊市 | 昭和18年 |
平成18年度 | 23 | 関門トンネル(在来線用) かんもんとんねる(ざいらいせんよう) | 世界初の海底トンネルでありシールド工法で大成果を上げる。戦時中のためか全く無装飾という特徴を持つ。 | 福岡県北九州市 山口県下関市 | 昭和17年 |
平成18年度 | 24 | 栴檀橋 せんだんばし | 荒削りの石柱20本に支えられた最大級の石桁橋。市内を潤している多布施川に架かり、近くの神野公園の風景にも溶け込んでいる。 | 佐賀県/佐賀市 | 大正13年 |
平成18年度 | 25 | 姫井橋 ひめいばし | わが国初のRC下路アーチ(メラン式)、本形式の橋梁としては国内で唯一大正期に完成。 | 熊本県菊池市 (旧菊池郡旭志村) | 大正14年 |
平成19年度 | 1 | 千歳川の王子製紙水力発電施設群 ちとせがわのおうじせいしすいりょくはつでんしせつぐん | 北海道における水力電力開発黎明期を代表する現役稼働の水力発電施設群。新聞用紙等の国産供給力の質と量の飛躍的向上を支えた。 | 北海道/千歳市 | 明治43年~昭和16年 |
平成19年度 | 2 | 札幌市水道記念館(旧藻岩浄水場) さっぽろしすいどうきねんかん(きゅうもいわじょうすいじょう) | 急速濾過、薬品沈殿、機械式調節等の近代設備を導入し、札幌の生活を支えた施設。現在は供用当時の様子を保存し、直接見学できる。 | 北海道/札幌市 | 昭和12年 |
平成19年度 | 3 | 藻岩発電所・取水堰 もいわはつでんしょ・しゅすいせき | 昭和11年から70年間にわたり、札幌市へ電力と水道原水の供給を行ない、札幌市民の生活を支えてきている重要な施設。 | 北海道/札幌市 | 昭和11年 |
平成19年度 | 4 | 土崎港関連施設 つちざきこうかんれんしせつ -広井波止場 -南防波堤 -雄物川放水路 | 波止場や防波堤による港湾の近代化を図るとともに、洪水対策として放水路を整備し、工事で生じた土砂を用いて工業地帯を整備した。 | 秋田県/秋田市 | 広井波止場:明治35年 南防波堤:昭和4年~昭和10年 雄物川放水路:昭和13年 |
平成19年度 | 5 | 品井沼干拓関連施設 しないぬまかんたくかんれんしせつ -明治潜穴 -元禄潜穴 -吉田川サイフォン -鳴瀬川吉田川背割堤 | 元禄から明治・大正・昭和の時代まで約300年にわたり、一連の品井沼干拓事業に対する地元の汗と情熱を支えた一大土木施設群。 | 宮城県/ 松島町 松島町 松島町 松島町、東松島市 | 明治潜穴:明治43年 元禄潜穴:元禄11年 吉田川サイフォン:昭和8年 鳴瀬川吉田川背割堤:昭和15年 |
平成19年度 | 6 | 荒川流域治水・砂防事業 あらかわりゅういきちすい・さぼうじぎょう -砂防堰堤群 -地蔵原堰堤 -川上第一堰堤 -床固工群 -水防林・霞堤群 | 霞堤と水防林による近世からの地先治水と大正・昭和における砂防堰堤群等の直轄事業とが融合した治水砂防システム。 | 福島県/福島市 | 砂防堰堤群:大正14年~昭和32年 地蔵原堰堤:大正14年(第1次) 川上第一堰堤:昭和21年 床固工群:昭和26年~昭和31年 水防林・霞堤群:概ね近世以降 |
平成19年度 | 7 | 清水峠越新道 しみずとうげごえしんどう | 急峻な谷川連峰の地形と有数の豪雪地帯という厳しい自然環境の中で、一世紀以上の歳月に耐えた往時の職人技術は、土木遺産に相応しい。 | 群馬県/利根郡みなかみ町 | 明治18年 |
平成19年度 | 8 | 親不知旧道 おやしらずきゅうどう | 先人たちが急峻な地形と複雑な地質に挑み、北陸地方の産業、経済の発展に貢献したことを後世へ伝える貴重な土木遺産である。 | 新潟県/糸魚川市 | 明治15年~明治16年 |
平成19年度 | 9 | 村山・山口貯水池 むらやま・やまぐちちょすいち | 水道アースダムとしては、3基いずれも当時最大規模。管理橋の吊橋は珍しく、近代では現存唯一。親水景観として優れている。 | 東京都東大和市 埼玉県所沢市 | 村山上貯水池:大正13年 村山下貯水池:昭和2年 山口貯水池:昭和9年 |
平成19年度 | 10 | 箱根登山鉄道 はこねとざんてつどう | 本格的な登山鉄道で、粘着式鉄道としては我が国で最もきつい勾配であり、世界的にも珍しいもので、既に88年の歴史を誇っている。 | 神奈川県/小田原市~箱根町 | 大正8年 |
平成19年度 | 11 | 境橋 さかいばし | 全国に数例しかないバルコニー付きRC開腹アーチ橋で希少性に富む。景勝地に橋梁が融合し新たな地域の景観美を創出している。 | 栃木県/那須鳥山市 | 昭和12年 |
平成19年度 | 12 | 七重川砂防堰堤群 ななえかわさぼうえんていぐん | 近接・連続した堰堤から成る流路工で、大正・昭和初期当時の砂防工法を遺す。 | 埼玉県/ときがわ町 | 大正6年~昭和25年 |
平成19年度 | 13 | 堀江水準標石 ほりえすいじゅんひょうせき | オランダ技師リンドが明治5年に設置した近代日本の最初の水準測量の標石のひとつ。Y.P(江戸川工事用基準面)の原点。 | 千葉県/浦安市 | 明治5年 |
平成19年度 | 14 | 明治用水旧頭首工 めいじようすいきゅうとうしゅこう | 近代的農業用堰堤の先駆けで、服部長七考案の人造石による大規模な堰堤の現存する唯一の例と云われている。 | 愛知県/豊田市 | 明治42年 |
平成19年度 | 15 | 岩井橋 いわいはし | 現存する鋼アーチ桁橋では、日本で2番目の古さを誇っており、側面にはアングル材を巧みに曲線加工した飾り板が施されている。 | 愛知県/名古屋市 | 大正12年 |
平成19年度 | 16 | 王子橋 おうじばし | 田邊朔郎設計の石造アーチ橋で、輪石と壁石が夫婦天端で一体化した非常に珍しい構造形式をもつ道路橋(現在は人道橋)である。 | 京都府/亀岡市 | 明治17年 |
平成19年度 | 17 | 毛馬閘門・洗堰群 けまこうもん・あらいぜきぐん | 明治時代の淀川改修の主要施設で、大阪市内の洪水防御、ならびに淀川本流と旧淀川間の舟運の確保に資した施設群である。 | 大阪府/大阪市 | 毛馬第一閘門:明治40年 毛馬第二閘門:大正7年 毛馬洗堰:明治43年 |
平成19年度 | 18 | (旧)江尾発電所 (きゅう)えびはつでんしょ | 現存する数少ない石造発電所で、装飾的な外観を留めている。 | 鳥取県/日野郡江府町 | 大正8年 |
平成19年度 | 19 | 京橋川の雁木群 きょうばしがわのがんぎぐん | 水の都"広島"を象徴するわが国最大の雁木群で、歴史的な水辺空間を演出している。 | 広島県/広島市 | 明治後期~大正期(推測) |
平成19年度 | 20 | 土釜橋 どがまばし | 紅葉と滝が美しい渓谷に架かる鋼アーチ橋である。井桁に組まれた鉛直材の頂部がアーチ状の縦桁で連結された点に特徴がある。 | 徳島県/美馬郡つるぎ町 | 昭和5年 |
平成19年度 | 21 | 龍頭橋 りゅうずばし | 定説(昭和10年)を覆す、明治45年竣工の日本最古の石造沈み橋。下流にあった明治9年築造の永世橋は2003年に流失。 | 大分県/杵築市 | 明治45年 |
平成19年度 | 22 | 本河内高部堰堤 ほんごうちこうぶえんてい | 吉村長策が設計した日本初の水道専用ダムである。新ダム建設において、歴史的な土木施設を原位置で保全する努力を評価した。 | 長崎県/長崎市 | 明治24年(大正12年嵩上) |
平成19年度 | 23 | 七窪水源地 ななくぼすいげんち | 昭和初期までに5つの水源地と接合枡、上之原配水池への導水トンネルが完成。すべてが重厚な石造・石張構造物となっている。 | 鹿児島県/鹿児島市 | 第1期:大正8年 第2期:昭和3年 |
平成20年度 | 1 | 奥沢水源地水道施設 おくさわすいげんち すいどうしせつ | 北海道開発を支えた港湾都市小樽で建設後90年を越える現役の水源。寒冷地での工事技術,階段状溢流路の水流が高く評価される | 北海道/小樽市 | 大正3年 |
平成20年度 | 2 | 定山渓発電所施設 じょうざんけいはつでんしょしせつ | 北海道における現役最古の水力発電所施設。運用開始以降、地域産業の発展に貢献した歴史的構造物。 | 北海道/札幌市 | 明治42年 |
平成20年度 | 3 | 聖台ダム せいだいだむ | 建設時国内で最大規模の水田灌漑貯水池。各種の試験や十分なグラウトを施すことで困難な工事を完成させ,修景にも配慮された施設 | 北海道/上川郡美瑛町 | 昭和12年 |
平成20年度 | 4 | 最上川橋梁:JR左沢線 最上川橋梁(通称「荒砥鉄道橋」):フラワー長井線 もがみがわきょうりょう):JRあてらざわせん もがみがわきょうりょう(つうしょう「あらとてつどうきょう」):ふらわーながいせん | 最上川橋梁(JR左沢線・フラワー長井線)は、明治時代の全錬鉄製ダブルワーレントラス橋で国内最古の現役鉄道橋であり歴史的に貴重な土木遺産 | JR左沢線: 山形県/寒河江市・中山町 フラワー長井線: 山形県/白鷹町 | JR左沢線:大正10年 フラワー長井線:大正12年 |
平成20年度 | 5 | 直江兼続治水利水施設群 なおえかねつぐちすいりすいしせつぐん | 直江兼続治水利水施設群は、近世初期の城下町米沢を形成する骨格となり、時代を超えて生活や歴史文化を支えている貴重な地域資産 | 山形県/米沢市 | 谷地河原堤防(直江石堤):慶長6年 蛇堤(蛇土手):慶長年間 御入水堰:慶長年間 猿尾堰:年不詳 堀立川:慶長14年 巴堀:堀立川完成以降 室沢堰:年不詳 帯刀堰:慶長18年 |
平成20年度 | 6 | 日川の堰堤と水制群 にっかわのえんていとすいせいぐん | 扇状地河川の治水によって勝沼のぶどう生産が発展する基盤をつくったものであり、山梨県の歴史を語る上で重要な遺産である。 | 山梨県/甲州市 | 勝沼堰堤(大正6年) 日川水制群(大正4年) |
平成20年度 | 7 | 小倉橋 おぐらばし | 当時としては画期的な4径間アーチが連なる連続感、橋の側面が描き出す力学的な造形美と、周辺の渓谷美との調和が美しい。 | 神奈川県/相模原市 | 昭和13年 |
平成20年度 | 8 | 荒川横堤 あらかわよこてい | 荒川の横堤は高水調節を行うため、河道内に本堤から横方向に築いた堤防で、荒川独特の施設である。 | 埼玉県/戸田市・さいたま市地内 | 昭和9年 |
平成20年度 | 9 | 黒川発電所膳棚水路橋 くろかわはつでんしょ ぜんだなすいろきょう | 大正期のRCラーメンで希少性に富み、かつX字型に筋交いの入った3本橋脚は技術・意匠に優れ、独創的な造形美を呈している。 | 栃木県/那須町 | 大正10年 |
平成20年度 | 10 | 銀座線 浅草駅~新橋駅間 ぎんざせん ぎんざせん あさくさえき~しんばしえきかん | 昭和2年の部分開通から、7年をかけて新橋駅まで開通した。東洋で最初に営業を開始した地下鉄道であり、土木的に重要。 | 東京都/台東区~港区 | 浅草~上野間(2.2km):昭和2年 上野~万世橋(仮)間(1.7km):昭和5年 万世橋(仮)~神田間(0.5km):昭和6年,万世橋(仮)駅廃止 神田~三越前間(0.7km):昭和7年 三越前~京橋間(1.3km):昭和7年 京橋~銀座間(0.7km):昭和9年 銀座~新橋間(0.9km):昭和9年 |
平成20年度 | 11 | 曽我浦片隧道(4号、5号) そがうらかたずいどう(4ごう、5ごう) | 国道135号に造られた片隧道であり、坑口が古典的なアールデコ様式で装飾された珍しい意匠の洞門である。 | 静岡県/熱海市 | 昭和14年 |
平成20年度 | 12 | 百々貯木場 どうどちょぼくじょう | 開設当初の原形をほぼ遺している点においても希有な事例であり、河川中流域に完全な形で残る貯木場としては全国唯一である。 | 愛知県/豊田市 | 大正7年 |
平成20年度 | 13 | (廃)片平橋 (はい)かたひらばし | 奈良井川を渡河しているRC開腹アーチ(リブ+柱)橋であり、現在は廃道になっているが、橋体が非常に美しいアーチ形状である。 | 長野県/塩尻市 | 昭和10年 |
平成20年度 | 14 | 心斎橋駅舎他、御堂筋線の地下駅群 しんさいばしえきしゃほか、みどうすじせんのちかえきぐん | 半楕円アーチ型の構造により高い天井と柱のないプラットホームが可能となって広大な空間をつくり出し、照明器具や壁の色彩の工夫も加わって、開放的な地下空間として市民に親しまれている。 | 大阪府/大阪市中央区 | 昭和8年 |
平成20年度 | 15 | 上田池堰堤 こうだいけえんてい | 農業土木技術者による初めての粗石モルタル工法による堰堤であり、切石布積が美しい。地域の用水確保に重要な役割を果たしてきている。 | 兵庫県/南あわじ市 | 昭和7年 |
平成20年度 | 16 | 七条大橋 しちじょうおおはし | 黎明期のRCアーチの中で群を抜いて巨大であり、鴨川筋において明治期の意匠を残す唯一の橋として貴重な施設である。 | 京都府/京都市東山区・下京区 | 大正2年 |
平成20年度 | 17 | 両橋 りょうはし | 支間の大アーチが印象的で、拱腔部の小さな連続アーチ、そして高欄にもアーチが組み合わされた姿が意匠に優れた、山陰街道の名橋である。 | 京都府/福知山市 | 昭和13年 |
平成20年度 | 18 | 今福線のコンクリートアーチ橋群 いまふくせんのこんくりーとあーちきょうぐん | 未完成に終わった鉄道のコンクリートアーチ橋が一群として現存し、山間の景観に溶け込みながら、悲運な歴史を伝えている。 | 島根県/浜田市 | 昭和12年着工、昭和15 年中止 |
平成20年度 | 19 | 三石の煉瓦拱渠群 みついしのれんがこうきょぐん | 技術的にも意匠的にもすばらしい煉瓦拱渠が、連続して現存し、山陽本線という幹線でありながら原形を保ったまま使用されている。 | 岡山県/備前市 | 明治23~24 年(下り線) 明治44 年(上り線) |
平成20年度 | 20 | 旭浄水場の一連の歴史的施設群 あさひじょうすいじょうのいちれんのれきしてきしせつぐん | ルネッサンス様式のレンガ造りの送水所や事務所棟、計量所などが集約した形で残されている、全国的にも貴重な水道施設群 | 高知県/高知市 | 大正14年 |
平成20年度 | 21 | 若津港導流堤(筑後川デ・レーケ堤) わかつこうどうりゅうてい(ちくごがわで・れーけてい) | 有明海のガタ土堆積を防ぎ航路確保を行うために作られ、完成から100年以上経った現在もその役割を果たしている壮大な石導流 | 福岡県/大川市・柳川市 佐賀県/佐賀市 | 明治23年 |
平成20年度 | 22 | 有明海旧干拓施設 ありあけかいきゅうかんたくしせつ | 有明海旧干拓施設(末広・明丑・明豊・大豊開旧堤防)は,明治時代の潮受堤防(約5km)と樋門が現存し,干拓の歴史的経緯を示す貴重な遺産 | 熊本県/玉名市大浜町 玉名市横島町 | (末広)明治28年 (明丑)明治26年 (明豊)明治28年 (大豊)明治28年 |
平成20年度 | 23 | 大島海峡(旧)軍事施設群 おおしまかいきょう(きゅう)ぐんじしせつぐん | 弾薬庫,震洋艇格納壕,戦闘指揮所などが大島海峡沿いに点在している。手安にある弾薬庫は規模や構造の特異さに目を張る。 | 鹿児島県/大島郡瀬戸内町 | 昭和16年 |
平成21年度 | 1 | 第三雨竜川橋梁 だいさんうりゅうがわきょうりょう | 道内初の吊足場式架設工法の採用と輸入鋼材鈑桁の転用など、経済性と工期短縮を考慮した昭和初期の地方鉄道線建設を伝える橋梁。 | 北海道/ 雨竜郡幌加内町字政和 | 昭和6年 |
平成21年度 | 2 | 狩勝信号場跡 かりかちしんごうじょうあと | 北海道東西連絡の要衝狩勝峠に設置された、スイッチバック方式の信号場跡。築堤、レンガ・石造アーチ橋などが残り往時を語る。 | 北海道/ 上川郡新得町・南富良野町 | 明治40年 |
平成21年度 | 3 | 小樽港斜路式ケーソン製作ヤード おたるこうしゃろしきけーそんせいさくやーど | 滑り台方式でケーソンを進水させた世界初の施設であり、ケーソン技術の適応範囲を広げ、わが国近代港湾の発展に貢献した | 北海道/ 小樽市 | 明治45年 |
平成21年度 | 4 | 奥州街道の一里塚群 おうしゅうがいどうのいちりづかぐん -上田一里塚 -小野松一里塚 -笹平一里塚 -新塚一里塚 -御堂・馬羽内一里塚 -旧中山一里塚 -小繋一里塚 -川底一里塚 -浪打峠一里塚 -独活倉一里塚 -笹目子・上女鹿沢一里塚 -穴久保・下女鹿沢一里塚 -駕籠立場一里塚 -伝法寺一里塚 -一本木一里塚 -真登地一里塚 -池ノ平一里塚 -天間館一里塚 -蒼前平一里塚 -坊ノ塚一里塚 | 奥州街道の一里塚群は東北地方における近世以降の交通の礎となり、国内産業並びに地域の交流や文化の向上発展を支えた貴重な遺産 | 岩手県/ 盛岡市 盛岡市 盛岡市 盛岡市 岩手郡 一戸町 一戸町 一戸町 一戸町 盛岡市 一戸町 一戸町 青森県/ 三戸郡 十和田市 十和田市 十和田市 十和田市 上北郡 上北郡 上北郡 | (岩手県) 慶長9年以降 (青森県) 慶安2年から承応元年ごろ |
平成21年度 | 5 | 山形の石橋群 やまがたのいしばしぐん -新橋 -覗橋 -堅磐橋 -中山橋 -吉田橋 -蛇ヶ橋(別名:小巌橋) -康寿橋 -舞鶴橋 -幸橋 -幾代橋 -太鼓橋 | 明治期の山形の石橋群は、九州の石橋建造技術を地元の石工等が習得し広めていった貴重な土木遺産。 | 山形県/ 上山市 上山市 上山市 上山市 南陽市 南陽市 南陽市 米沢市 高畠町 村山市 南陽市 | 明治13年 明治15年 明治11年 明治11年 明治13年 明治14年 明治末期か年代不詳 明治15年 明治12年 明治22年 明治期か年代不詳 |
平成21年度 | 6 | 奥多摩橋 おくたまばし | 本橋梁は、戦前の道路用鋼アーチ橋として最大スパンであり、アーチライズの大きい、非常に優美な橋梁である。 | 東京都/ 青梅市 | 昭和14年 |
平成21年度 | 7 | 汐止橋 しおどめばし | 本橋梁は、石積み上路アーチ橋で、特徴は各切石がアーチに向かい斜めに積まれている。また、地元の保田石を使用した歴史ある橋である。 | 千葉県/ 安房郡鋸南町 | 明治28年 |
平成21年度 | 8 | 小坪隧道・名越隧道 こつぼずいどう・なごえずいどう | 明治16年地元の有志により掘られて以来、大正年間の拡幅・煉瓦巻を経て現在に至る。優美な意匠の坑門がその歴史の重さを伝える | 神奈川県/ 逗子市・鎌倉市 | 大正年間 |
平成21年度 | 9 | 旧須花隧道 きゅうすばなずいどう | 素掘り・煉瓦造・RC造と構造の異なる3本の隧道が並存し希少性に富み、且つ地域開発への先人の熱い思いを今に伝えている。 | 栃木県/ 佐野市、足利市 | 初代(素掘り)明治22年 2代目(煉瓦造)大正6年 |
平成21年度 | 10 | 剣崎浄水場 けんざきじょうすいじょう | 剣崎浄水場は明治43年に建設された施設で、砂ろ過と生物ろ過を組み合わせた緩速ろ過方式を採用する貴重な施設である。 | 群馬県/ 高崎市 | 明治43年 |
平成21年度 | 11 | 霞ヶ浦湖岸施設(元鹿島海軍航空跡) かすみがうらこがんしせつ(もとかしまかいぐんこうくうあと) | 当旧海軍施設は、70年の歳月を経た現在でも治水施設として機能を発揮しており、当時の土木技術水準の高さが伺えるため。 | 茨城県/ 稲敷郡美浦村 | 昭和12年 |
平成21年度 | 12 | 七ヶ用水 大水門および給水口 しちかようすい だいすいもんおよびきゅうすいこう | デ・レーケの指導の下で建設された高い石柱を持つ大水門と煉瓦巻きアーチの給水口であり、加賀平野を潤す七ヶ用水の要衝を担う。 | 石川県/白山市 | 明治36年 |
平成21年度 | 13 | 北勢線のねじり橋とめがね橋 ほくせいせんのねじりばしとめがねばし | 供用中の数少ないコンクリートブロックアーチ橋であり、美しい曲線美を描き当時の技術水準の高さを示す貴重な構造物である。 | 三重県/いなべ市 | 大正5年 |
平成21年度 | 14 | 柳河原発電所 跡曳水路橋 やながわらはつでんじょ あとひきすいろきょう | RCアーチとして当時最大スパンの橋梁であり、水路を支える柱頂部の連続シャローアーチは当時の技術水準の高さを感じさせる。水路用の上路RCアーチ橋である。 | 富山県/黒部市 | 昭和2年 |
平成21年度 | 15 | 平木橋 ひらきばし | 二重配置の輪石、煉瓦壁石造の水路橋で拱矢比1/5の優美な造形に加えて、全国的に希有な英文扁額をもつ貴重な施設である。 | 兵庫県/加古川市 | 大正4年 |
平成21年度 | 16 | 鎧えん堤 よろいえんてい | 瀬田川砂防初期の歴史的な砂防堰堤であり、石積みも階段状の珍しい積み方で造形的にも美しく、現在でも現役の砂防堰堤である。 | 滋賀県/大津市 | 明治22年 |
平成21年度 | 17 | 本町橋 ほんまちばし | 橋脚に施されたエンタシスの石柱を模した飾りや上部のバルコニーなどの意匠に富む大阪市内で最古の橋である。 | 大阪府/大阪市 | 大正2年 |
平成21年度 | 18 | 角島灯台および関連施設群 つのしまとうだいおよびかんれんしせつぐん | ブラントンの手がけた日本海側初の灯台。装飾的な石肌の灯台、コロニアル様式の退息所および倉庫が一群として現存している。 | 山口県/下関市 | 明治8年 |
平成21年度 | 19 | 旧三高山砲台 きゅうみたかやまほうだい | 現存する最大級の呉(広島湾)要塞の砲台施設。砲台山森林公園として整備されており、保存状態も良好で学習の場となっている。 | 広島県/江田島市 | 明治34年 |
平成21年度 | 20 | 旧呉鎮守府兵器部護岸および関連施設 きゅうくれちんじゅふへいきぶごがんおよびかんれんしせつ | 整然と積まれた花崗岩の護岸、巧みに加工された石階段、クレーン等、旧呉鎮守府兵器部の施設が保存され、公園化されている。 | 広島県/呉市 | 明治20年代 |
平成21年度 | 21 | 木頭出原谷の鉄砲堰 きとういずはらだにのてっぽうぜき | 練り石積みのアテ堰。中央部を一気に破堤させることで木材を押し流していた。 木組みの一時的なものが多く石積みは珍しい。 | 徳島県/那賀郡 | 昭和15-16年 |
平成21年度 | 22 | 矢岳第一トンネル やたけだいいちとんねる | 含水量の多い凝灰岩からの激しい湧水に見舞われながらも、当時最大の難所を克服した先人の偉業を物語る貴重な構造物である。 | 宮崎県/えびの市 | 明治42年 |
平成21年度 | 23 | 大渡の用之助港 おおどのようのすけこう | 斎藤用之助により漁業振興のために計画された港口の掘削事業。珊瑚礁に囲まれた沖縄ならではの土木遺産として価値が高い。 | 沖縄県/糸満市 | 明治40年 |
平成21年度 | 24 | 小ヶ倉(水道)堰堤 こがくら(すいどう)えんてい | 中島鋭治による設計で、当時、日本で最も高い水道専用ダム。瀬戸内産の御影石を張った重厚な壁体は遺産として価値が高い。 | 長崎県/長崎市 | 大正15年 |
平成21年度 | 25 | 烏山頭水庫 うさんとうすいこ | 八田與一氏の設計と施工監理による当時のアジア最大のダムである。灌漑により嘉南平野を一大穀倉地帯に変貌させる貢献をした。 | 台湾/台南県官田郷 | 昭和5年 |
平成22年度 | 1 | 創成橋 そうせいばし | 札幌のまちづくりの礎となった市内最古の石造橋。その歴史と技術を後世に継承すべく、往時の姿で復元した貴重な土木遺産である。 | 北海道/ 札幌市中央区南1条西1丁目 | 明治43年(平成22年復元改修) |
平成22年度 | 2 | 舞鶴橋 まいづるばし | 千歳川流域の治水と開発を象徴し田園風景に映える円形アーチが地元で愛され移設保存となった戦前の希少なランガーガーダー橋である。 | 北海道/夕張郡長沼町 | 昭和11年(平成7年現位置移設) |
平成22年度 | 3 | 留萌港南防波堤 るもいこうみなみぼうはてい | 激浪による稀有の難工事と堤体の移動や改修の歴史を示しながら、港湾と都市を守り続ける初期の重力式ケーソン構造の外洋防波堤である。 | 北海道/留萌市大町1丁目地先 | 昭和4年 |
平成22年度 | 4 | 西根堰 にしねせき | 近世初頭の農業土木技術の系譜を残し、地元住民の情熱に支えられ、現在地域学習に利活用されている貴重な農業土木施設群である。 | 福島県/ 福島市 伊達市 伊達郡桑折町 伊達郡国見町 | 西根下堰 元和4年 西根上堰 寛永9年 |
平成22年度 | 5 | 仙台市煉瓦下水道 せんだいしれんがげすいどう | 全国初の多くの先端的取り組みを実施し、大地震に耐え、映画撮影等に利活用されるなど、完成後110年経てもなお現役の貴重な煉瓦下水道施設群である。 | 宮城県/仙台市青葉区 | 卵形レンガ下水渠 :明治33年 馬蹄形レンガ下水渠及び矩形レンガ下水渠 :明治33年 |
平成22年度 | 6 | 権現堂川用水樋管群 ごんげんどうがわようすいひかんぐん | 権現堂川用水新圦(しんいり)は煉瓦造り樋管で保存状態が良い。巡礼樋管は高欄に装飾が施されており、取り付く堤防は桜の名所である。 | 埼玉県/幸手市 | 権現堂川用水新圦; 明治38年 巡礼樋管; 昭和8年 同取付堤防; 昭和8年 |
平成22年度 | 7 | 新永間市街線高架橋 しんえいかんしがいせんこうかきょう | 建設後100年を経て、なお、現役の高架橋として活用されているだけでなく、煉瓦アーチ式の高架橋として景観的にも優れている。 | 東京都/千代田区~港区 | 明治43年 |
平成22年度 | 8 | 鬼怒橋 きぬばし | 煉瓦円形ウェルと切石積み橋脚の上に15連の曲弦トラスが連続する景観は壮麗であり、当時の技術力と美意識が感受される。 | 栃木県/宇都宮市 | 昭和6年 |
平成22年度 | 9 | 千葉分場1号配水池 ちばぶんじょういちごうはいすいち | 県営水道創設当時から市内の配水を担う貴重な施設である。構造は、今では珍しい鉄筋コンクリート製の梁・柱式円形配水池である。 | 千葉県/千葉市中央区 | 昭和12年 |
平成22年度 | 10 | 大手橋 おおてばし | 藩政時代の様式を継承しつつ鉄筋コンクリート造りの橋として架け替えられたもので,水戸城址通りの拠点として親しまれている。 | 茨城県/水戸市 | 昭和10年 |
平成22年度 | 11 | 央橋 なかばし | 旧棚倉街道の里川に架かり、当時としては画期的な造形美を誇り、山紫水明の地に美しく映えるアーチのローゼ橋である。 | 茨城県/常陸太田市 | 昭和12年 |
平成22年度 | 12 | 雄川堰 おがわぜき | 雄川堰は嘉永19年(1642年)、小幡城下に住む住民の飲料水と生活用水を確保するために建設された玉石構造(空積)の用水路で、古き歴史を今日に残している貴重な土木遺産である。 | 群馬県/甘楽郡 | 寛永19年 |
平成22年度 | 13 | 相模野基線 さがみのきせん | 明治15年、地形図全国整備計画に基づき設置された相模野基線は、全国5万分の1地形図完成に至る我が国近代測量の発祥地である。 | 神奈川県/相模原市南区 座間市 | 明治15年 |
平成22年度 | 14 | 堀割川 ほりわりがわ | 明治初期に開削され、大岡川から分流された掘割川は横浜市の水運、治水対策等に大きな役割を果たし、長大な石積護岸は当時の面影を残す。 | 神奈川県/ 横浜市磯子区 横浜市南区 | 昭和初期(3年頃)に改修 |
平成22年度 | 15 | 六見橋 むつみばし | 鉄道(高山線)の開通後の昭和6年に鉄橋として架け替えられた六見橋は,近代温泉街下呂を実質的かつ象徴的に牽引した橋である。 | 岐阜県/下呂市 | 昭和6年 |
平成22年度 | 16 | 松重閘門 まつしげこうもん | 松重閘門は堀川と中川運河を連絡する通船路にあり,近代名古屋の産業発展過程を示す重要なランドマークとなっている。 | 愛知県/名古屋市中川区 | 昭和5年 |
平成22年度 | 17 | 清水灯台 しみずとうだい | 清水灯台は明治45年に点灯した国内最初の鉄筋コンクリート構造の灯台である。 | 静岡県/静岡市清水区 | 明治45年 |
平成22年度 | 18 | 三栖閘門 みすこうもん | 大阪と京都を結ぶ重要な輸送手段であった舟運を確保し、経済・文化の発展に大きく寄与した。 | 京都府/京都市伏見区 | 昭和4年 |
平成22年度 | 19 | 宇治発電所 うじはつでんしょ | 大正初期に全長約11kmの導水路とともに建設された、国内最大規模の発電量を誇る電力飛躍時代の水路式水力発電施設である。 | 京都府/宇治市 | 大正2年 |
平成22年度 | 20 | 鐘ヶ坂隧道 かねがさかずいどう | 鐘が坂峠にあるわが国最古(明治16年)のレンガ積み道路トンネルであり、地元の人々の寄付をもとに築造され地域振興に役立てられた。 | 兵庫県/丹波市 | 明治16年 |
平成22年度 | 21 | 室戸台風の災害復旧橋梁群 むろとたいふうのさいがいふっきゅうきょうりょうぐん | 昭和9年の室戸台風による災害復旧橋梁が次々と架け替えられる中、様々な形式の鋼橋が高梁川に一群として残っている。 | 岡山県/ 新見市 高梁市 | 井倉橋 昭和11年 田井橋 昭和12年 方谷橋 昭和12年 |
平成22年度 | 22 | 菊港の東堤・西堤 きくみなとのひがしてい・にしてい | 日本海側に現存する数少ない江戸期の石造防波堤で、波浪に耐えながら地域の発展に寄与し、地元民に親しまれている。 | 鳥取県/東伯郡琴浦町 | 江戸時代中期 |
平成22年度 | 23 | 明治橋 めいじばし | 宇和島市に抜ける重要路線の一部として作られた鉄筋コンクリートの下路式アーチ橋。全国的に見ても珍しく、現役最古である。 | 愛媛県/八幡浜市 | 昭和5年 |
平成22年度 | 24 | 蛤水道 はまぐりすいどう | 蛤岳からの水を佐賀藩側に導水するため成冨兵庫茂安が築造した1260mの水路、「のこし」のアイディアが画期的であった。 | 佐賀県/吉野ヶ里町 | 元和年間 |
平成22年度 | 25 | 川原隧道と石畳 かわばるずいどうといしだたみ | 江戸後期の日田往還道として掘られ、掘削の内部空間は、工夫された石積み構造で防護されている。 | 大分県/日田町 | 嘉永7年 |
平成22年度 | 26 | 第三五ヶ瀬川橋梁 だいさんごかせがわきょうりょう | 旧高千穂鉄道の橋梁。鋼トラスおよび戦前唯一のRC方杖ラーメンが複合した形式は印象的で美しく、土木遺産としての価値が高い。 | 宮崎県/西臼杵郡 | 昭和14年 |
平成22年度 | 27 | 台南水道 たいなんすいどう | 浜野弥四郎氏の計画・設計と施工監理による,当時の最新技術である急速濾過法を採用した大規模な浄水場である。 | 台湾/台南県山上郷 | 1922年 |
平成23年度 | 1 | 道庁正門前木塊舗装・銀杏並木 どうちょうせいもんまえもっかいほそう・いちょうなみき | 札幌で最初に整備された近代街路で当時の道路設計を今に伝える現存最古の木塊舗装と並木であり札幌を代表する道路景観です。 | 北海道/札幌市北2条西4丁目 | 大正13年(1924年)・大正14年(1925年) |
平成23年度 | 2 | 虻田発電所 あぶたはつでんしょ | 洞爺湖と噴火湾の落差を利用した巧みな発電計画により、戦中から戦後にかけて、北海道の産業発展に貢献した現役利用の発電所です。 | 北海道/虻田郡洞爺湖町 | 昭和14年(1939年) |
平成23年度 | 3 | 夕張川新水路 ゆうばりがわしんすいろ | 石狩低平湿地を蛇行していた夕張川を直接石狩川へ合流させ、水害常襲地帯を穀倉地帯へ変貌させる礎となったショートカットです。 | 北海道/夕張郡長沼町,空知郡南幌町,江別市 | 昭和11年(1936年) |
平成23年度 | 4 | 船川港第一船入場・第二船入場防波堤 ふなかわこうだいいちふないりば・だいにふないりばぼうはてい | 外国貿易港へと踏み出す機能強化の中で施工された防波堤群は、間知石積み工法による大正・昭和初期の技術の面影を留める土木遺産です。 | 秋田県/男鹿市 | 第一、大正3年(1914年) 第二、昭和5年(1930年) |
平成23年度 | 5 | 疣岩円形分水工 いぼいわえんけいぶんすいこう | 疣岩円形分水工は「地元民の英知と情熱を注いだ事前協議のもと、水争いを未然に防いだ円形分水工は、その水分配もまるく収めた貴重な土木遺産です。 | 宮城県/刈田郡蔵王町 | 昭和6年(1931年) |
平成23年度 | 6 | 筑波山千寺川砂防堰堤群 つくばさんせんじゅがわさぼうえんていぐん | 茨城県における最初の本格的砂防事業によるもので、石積みの趣のある渓流の景観を醸し出し、当時の土木技術を伝える貴重な構造物です。 | 茨城県/つくば市 | 昭和18年(1943年) |
平成23年度 | 7 | 荻窪用水と関連施設 おぎくぼようすいとかんれんしせつ | 江戸後期に開かれ、後に童謡歌めだかの学校が生まれた市民憩いの場所で、関連施設の山懸水道、山崎発電所とともに貴重な土木遺産です。 | 神奈川県/小田原市、箱根町 | 江戸後期(1802年頃) |
平成23年度 | 8 | 真岡鐡道五行川橋梁・小貝川橋梁 もおかてつどうごんぎょうがわきょうりょう・こかいがわきょうりょう | 現役最古のポニーワーレントラスでポーナル型99フィートピントラス。わが国の鉄道草創期の息吹を今に伝える貴重な歴史遺産です。 | 栃木県/真岡市、益子町 | 1.五行川橋梁:明治27年(1894年)と推定、大正2年(1913年)転用 2.小貝川橋梁:明治27年(1894年)、大正2年(1913年)転用 |
平成23年度 | 9 | 只川橋 ただかわはし | リベット接合による2ヒンジ鋼ブレースドリブアーチ構造の架橋で当時の芸術的な美しさを現在に残し、地域のシンボルとなっている橋です。 | 起点側 群馬県/甘楽郡下仁田町 終点側 群馬県/富岡市 | 昭和6年(1931年) |
平成23年度 | 10 | 大源太川第1号砂防堰堤 だいげんたがわだいいちごうさぼうえんてい | 直轄砂防事業として日本で最初期に完成したアーチ式砂防堰堤で堰堤表面の石積みとアーチ構造が織り成す景観は、深緑の渓谷に美しい姿を保っています。 | 新潟県/南魚沼郡湯沢町 | 昭和14年(1939年) |
平成23年度 | 11 | 菅橋 すげばし | 昭和初期の不況只中に木祖村の発展を期した村道改修事業の一部として建設された,木曽谷で初めての鉄筋コンクリート拱橋です。 | 長野県/木曽郡木祖村 | 昭和8年(1933年) |
平成23年度 | 12 | 名古屋市旧第一ポンプ所と東山給水塔 なごやしきゅうだいいちぽんぷじょとひがしやまきゅうすいとう | 歴史的な建造物にとどまらず名古屋市水道のシンボルとしても親しまれており、名古屋の水道の歴史を物語る貴重な土木遺産です。 | 愛知県/名古屋市千種区 | 大正3年(1914年) 旧第一ポンプ所 昭和5年(1930年) 東山給水塔 |
平成23年度 | 13 | 太田橋 おおたばし | 中山道の難所の一つである木曽川太田の渡し跡に架けられた単純ワーレントラス鋼橋で地域の発展を語るのに欠くことのできない存在です。 | 岐阜県/美濃加茂市 | 大正15年(1926年) |
平成23年度 | 14 | 木曽川河跡湖(トンボ池)の聖牛 きそがわかせきこ(とんぼいけ)のひじりうし | 水制工の構造や設置状況が往事の姿のまま詳細に観察でき、治水技術の理解のためには非常に貴重な土木遺産です。 | 岐阜県/羽島郡笠松町 | 大正13年~昭和13年(1924年~1938年) |
平成23年度 | 15 | 湊川隧道 みなとがわずいどう | 明治期の水路トンネルの構造や河川改修事業のあゆみを現代に伝える貴重な土木遺産です。 | 兵庫県/神戸市兵庫区~長田区 | 明治34年(1901年)(昭和3年(1928年)増築、平成14年(2002年)改修) |
平成23年度 | 16 | 旧奈良駅舎 きゅうならえきしゃ | 和洋折衷である帝冠様式を持ち、近代の鉄道事業と市民、ひいては多くの工学分野を結ぶ象徴的な役割を担ってきたターミナル鉄道駅です。 | 奈良県/奈良市 | 昭和9年(1934年)駅舎母体竣工(昭和33年(1958年)本屋の増築、平成16年(2004年)曳き屋移設) |
平成23年度 | 17 | 中古沢橋梁 なかこざわきょうりょう | 高野山に至る50パーミルの急勾配の難所に架けられたトラス構造とトレッスル橋脚とを組み合わせた希少な形式の鉄道用鋼橋です。 | 和歌山県/伊都郡九度山町 | 昭和2年(1927年) |
平成23年度 | 18 | 被爆に耐えた装飾的橋梁―猿猴橋・京橋 ひばくにたえたそうしょくてききょうりょう―えんこうばし・きょうばし | 花崗岩を多用した装飾的な橋梁で、原爆にも耐え、広島の街の復興を見とどけてきた土木遺産です。 | 広島県/広島市 | 猿猴橋:大正15年(1926年) 京橋:昭和2年(1927年) |
平成23年度 | 19 | 高角橋 たかつのばし | 全国的にも大規模で、かつ島根県では唯一のRCローゼ桁橋で、高津川に映る5連のアーチが美しい橋です。 | 島根県/益田市 | 昭和17年(1942年) |
平成23年度 | 20 | 滝宮橋 たきのみやばし | 高松と琴平を結ぶ交通の要所に架けられた、戦前では香川県内唯一の開腹アーチ橋であり、凝った意匠の高欄もそのまま残る貴重な橋です。 | 香川県/綾歌郡綾川町 | 昭和7年(1932年) |
平成23年度 | 21 | 深浦水雷艇隊基地跡 ふかうらすいらいていたいきちあと | 日本海軍初の要港部として設置された竹敷海軍要港部の一角をなし、特に、石ドックは誇るべき近代遺産です。 | 長崎県/対馬市 | 明治29年(1896年) |
平成23年度 | 22 | 長崎堤防 ながさきていぼう | 暴れ川であった川内川左岸に位置する高江町に300haの水田を誕生させた土木工事の輝かしい成果を誇る堤防で、その形状は鋸の歯型というユニークさが際立っている江戸時代の土木遺産です。 | 鹿児島県/薩摩川内市 | 貞享4年(1687年) |
平成24年度 | 1 | 岡山橋 おかやまばし | 道内に現存する数少ない戦前の鋼道路橋(4橋)の1つであり、北海道で最初に架設されたソリッドリブ・タイドアーチ橋である。 | 北海道/岩見沢市東町 | 昭和11年(1936年) |
平成24年度 | 2 | 万世大路 ばんせいたいろ | 明治・昭和期の先端土木技術を駆使し、山形・福島両県の物流並びに人の交流と絆を育んだ歴史的地域資産である。 | 福島県/福島市上町~山形県/米沢市相生町 | 明治の新道開設:明治14年(1881年) 昭和の大改修:昭和12年(1937年) |
平成24年度 | 3 | 駒沢給水所(配水塔・配水ポンプ所) こまざわきゅうすいじょ(はいすいとう・はいすいぽんぷしょ) | 独創的な意匠を持つ貴重な土木構造物であり、街のシンボルとして地域住民にとって愛着の深い施設である。 | 東京都/世田谷区 | 大正13年(1924年):配水塔 昭和8年(1933年):配水ポンプ所 |
平成24年度 | 4 | 山生橋梁 やもめきょうりょう | "鉄道橋では日本初の鉄筋コンクリートT型梁形式の橋梁であり形式もアーチから桁・梁構造へと進化する記念碑的な意義を持つ構造物である。" | 千葉県/鴨川市 | 大正13年(1924年) |
平成24年度 | 5 | 二ヶ領用水 にかりょうようすい | 多摩川流域で最古で最大の農業用水であり、江戸時代に造られたもので用水の機能が現在まで残されている貴重な土木遺産である。 | 神奈川県/川崎市多摩区~幸区 | 慶長16年(1611年) |
平成24年度 | 6 | 花貫川第一発電所 第三号水路橋 はなぬきがわだいいちはつでんしょ だいさんごうすいろきょう | アーチの導水路橋で我が国における初期のコンクリート橋であり、風光明媚な県立自然公園の中でめがね橋の愛称で親しまれている貴重な土木遺産である。 | 茨城県/高萩市 | 大正8年(1919年) |
平成24年度 | 7 | 前橋地先の利根川の護岸と水制工 まえばしちさきのとねがわのごがんとすいせいこう | 前橋地先の利根川に現存する石堤、蛇篭、ケーソン基礎護岸と水制工は、特徴ある工法で洪水から河岸を守る貴重な土木遺産である。 | 群馬県/前橋市、玉村町 | 明治30年代~昭和30年 (1897年代~1955年) |
平成24年度 | 8 | 新佐賀橋 しんさがばし | 開腹式アーチ構造が美しく、親柱や高欄に装飾が施されており、同橋は川とのふれあいの場として、ランドマークになっている貴重な土木遺産である。 | 埼玉県/鴻巣市 | 昭和8年(1933年) |
平成24年度 | 9 | 長潭橋 ながとろばし | 県内に現存する戦前完成の3つのコンクリートアーチ道路橋のうち最古であり、景勝地「昇仙峡」観光の歴史を語る上で重要な土木遺産である。 | 山梨県/甲府市平瀬町~甲斐市吉沢 | 大正14年(1925年) |
平成24年度 | 10 | 加治川運河水門、土砂吐水門 かじがわうんがすいもん、どしゃばきすいもん | 大正初期に治水対策として建設された分水路の水門で、当時の技術による美しい石造りと加治川の治水史を今に伝える貴重な土木遺産である。 | 新潟県/新発田市真野原(加治川治水記念公園内) | 大正3年(1914年) |
平成24年度 | 11 | 東京動力機械製造株式会社地下工場跡 とうきょうどうりょくきかいせいぞうかぶしきがいしゃちかこうじょうあと | 戦車製造の軍需工場として人力だけで建造された総延長600mの素掘り隧道群で、意匠・技術力を超越した迫力が感受される土木遺産である。 | 栃木県/那須烏山市 | 昭和20年(1945年) |
平成24年度 | 12 | 栃木県の防空関連施設群 とちぎけんのぼうくうかんれんしせつぐん | 掩体壕3基と監視哨2基の県下現存防空関連施設群で、特異な時代体制下における土木技術の一つの役割を伝える希少性に富む遺産である。 | 1)栃木県宇都宮市 2)栃木県大田原市 3)栃木県那須烏山市 4)栃木県鹿沼市 | 1)昭和19年頃(1944年頃) 2)昭和19年頃(1944年頃) 3)昭和16年(1941年) 4)昭和16年(1941年) |
平成24年度 | 13 | 長篠発電所の堰堤と取水路 ながしのはつでんしょのえんていとしゅすいろ | 明治時代に建設された水力発電施設の導水部であり、天然岩と人造石による取水路から余水が連続的に流れ落ちる特色のある姿が遺っている。 | 愛知県/新城市横川 | 明治45年(1912年) |
平成24年度 | 14 | 長良大橋 ながらおおはし | 昭和初期の失業対策事業として、岐阜・大垣間をつなぐ岐垣国道が建設された際に、要所とされた6連曲弦ワーレントラス橋がほぼそのまま遺っている。 | 岐阜県/岐阜市,大垣市墨俣町 | 昭和9年(1934年) |
平成24年度 | 15 | 手取川霞堤 てどりがわかすみてい | 手取川の扇状地上に築かれた前近代の治水技術を伝える大規模で貴重な土木遺産であり、見事な不連続堤を遺している。 | 石川県/能美市,能美郡川北町 | 不明(近世以前) |
平成24年度 | 16 | 浜中津橋 はまなかつばし | わが国初の鉄道橋に架設されたポニー型ワーレントラス桁を当時の形をほぼ残しつつ現在も道路橋として供用している貴重な土木遺産である。 | 大阪府/大阪市北区 | 昭和10年(1935年) |
平成24年度 | 17 | 堀川第一橋 ほりかわだいいちきょう | 全国的にも非常に稀な石造真円アーチ橋であり、御所と二条城を結ぶ公儀橋を永久橋として架替えた京都の時代を映す貴重な土木遺産である。 | 京都府/京都市上京区 | 明治6年(1873年)(大正2年改修) |
平成24年度 | 18 | 徳佐川橋梁 とくさがわきょうりょう | 現存する3つの鉄道用ラチス桁のうちの1つで、大型鋼板の入手が困難な時代に考案された形式が現役で使われている橋である。 | 山口県/山口市 | 大正11年(1922年) |
平成24年度 | 19 | 建部井堰 たけべいせき | 現存する日本最大の石造取水堰で、現役ながらも江戸期の石張が良好な状態で保たれている土木遺産である。 | 岡山県/岡山市北区 | 享保6年(1721年)以前 |
平成24年度 | 20 | 石手川橋梁 いしてがわきょうりょう | 開業時の軽便鉄道から普通軌道への改軌、電化、駅の設置等の変更を経ながら原位置にある鉄道用トラスとしては現役最古である。 | 愛媛県/松山市 | 明治25年(1892年) |
平成24年度 | 21 | 煉瓦橋(横河原線・第26号溝橋) れんがばし(よこがわらせん・26ごうこうきょう) | 上部煉瓦の積み方の工夫により直交しない道路上へのアーチを実現しており120年経った今なお現役でその姿が市民に愛されている橋である。 | 愛媛県/松山市 | 明治25年(1892年)ごろ |
平成24年度 | 22 | キリズシのトンネル きりずしのとんねる | 明治3年に手掘りでつくられた珍しい矩形の断面を有するトンネルで、内部には当時の生活を知ることができる痕跡が残っている。 | 大分県/中津市三光上深水 | 明治3年(1870年) |
平成24年度 | 23 | 綱ノ瀬橋梁 つなのせきょうりょう | 戦前最大級のスパンを有するわが国初の鉄道用鉄筋コンクリート開腹アーチ橋であり、貴重な土木遺産である。 | 宮崎県/延岡市北方町~西臼杵郡日之影町 | 昭和12年(1937年) |
平成24年度 | 24 | 山田堰 やまだぜき | 我が国、三大暴れ川のひとつである筑後川に、江戸時代に築造された総石張りの取水堰で,その形式は我が国唯一の傾斜堰床式石張堰である。 | 福岡県/朝倉市山田 | 寛政2年(昭和55年大洪水のため復旧改修、空石積を練石積に変更) |
平成24年度 | 25 | 「馬の頭」水利施設 うまんかしら すいりしせつ | 松浦川の水面より高い水田に動力を使うことなくサイフォンの原理により揚水し耕作を可能にした、成富兵庫茂安によって造られた水利施設である。 | 佐賀県/伊万里市松浦 | 慶長16年(1611年) |
平成25年度 | 1 | 覆蓋付緩速ろ過池(春光台配水場) ふくがいつきかんそくろかち(しゅんこうだいはいすいじょう) | 覆蓋付緩速ろ過池(春光台配水場)は、建設当時は日本最北の浄水施設であり、美しい煉瓦積アーチの覆蓋を設けたろ過池は、極寒地の水道施設の礎となった貴重な土木遺産であります。 | 北海道/旭川市 | 1913(大正2)年 [昭和43年配水池へ改修] |
平成25年度 | 2 | 旧北炭幾春別炭鉱・錦坑の炭鉱施設群 きゅうほくたんいくしゅんべつたんこう・にしきこうのたんこうしせつぐん | 旧北炭幾春別炭鉱・錦坑の炭鉱施設群は、北海道内現存最古の立坑櫓を含む立坑や坑口等、北海道開拓の原点である石炭産業を土木技術が支えたことを示す貴重な遺構群であります。 | 北海道/三笠市 | 1920(大正9)年 |
平成25年度 | 3 | 三本木原開拓施設群-稲生川穴堰、十和田市市街地 さんぼんぎはらかいたくしせつぐん | 三本木原開拓施設群は、幕末期より始まった十和田市周辺地域の発展の礎であることはもとより、東北、北海道開発の嚆矢に位置する貴重な土木遺産であります。 | 青森県/十和田市 | 稲生川上水:1859(安政6)年 市街地形成:1860(万延元)年以降 |
平成25年度 | 4 | 閘門橋 こうもんばし | 閘門橋は、明治時代に建造された都内に現存する数少ないレンガアーチ橋であり、上流側と下流側でアーチの門数が異なる非常に珍しい構造の橋梁だけでなく、樋門としても貴重な土木遺産であります。 | 東京都/葛飾区 | 1909(明治42)年 |
平成25年度 | 5 | 長生橋 ちょうせいばし | 長生橋は、昭和初期に建設された、今では数少ない下路式ゲルバー鋼構橋で、優美な十三連の上曲弦トラスが特徴的である貴重な土木遺産であります。 | 新潟県/長岡市 | 1937(昭和12)年 |
平成25年度 | 6 | 所野第一発電所外山原取水施設 ところのだいいちはつでんしょとやまはらしゅすいしせつ | 所野第一発電所外山原取水施設は、現存する現役最古の発電用堰堤とその関連施設で、本邦水力発電の黎明期の様相とともに時間流砂の深みが息づく貴重な土木遺産であります。 | 栃木県/日光市 | 1897(明治30)年 |
平成25年度 | 7 | 柳瀬橋 やなせばし | 柳瀬橋は、昭和初期に架橋された7連の鋼ポニートラス構造の橋梁で、鋼橋の技術的な発展を現在に伝える貴重な橋である。 | 群馬県/高崎市岩鼻町から藤岡市中島町 | 1930(昭和5)年架橋 |
平成25年度 | 8 | 神田下水 かんだげすい | 神田下水は、レンガ積みで明治17年から18年に建設され、現在も一部が機能を果しているわが国初の近代下水道であります。 | 東京都/千代田区 | 1885(明治18)年 |
平成25年度 | 9 | 神奈川県営水道施設群(記念館他) かながわけんえいすいどうしせつぐん | 神奈川県営水道施設群は、湘南地域1市9町に創設され、現在は12市6町に拡大した我が国初の県営広域水道の歴史を永く県民に伝える貴重な土木遺産であります。 | 神奈川県/高座郡寒川町他 | 1935(昭和10)年 [水道記念館、昭和59年改修] |
平成25年度 | 10 | 鹿島橋 かじまばし | 鹿島橋は、現存する戦前の最大スパンの上曲弦カンチレバートラスで、遠州南北の要衝にあり、いまでも天竜路の入り口として役割を果たす橋であります。 | 静岡県/浜松市 | 1937(昭和12)年 |
平成25年度 | 11 | 千垣橋梁 ちがききょうりょう | 千垣橋梁は、常願寺川の県営電源開発事業の一環として、小池啓吉の設計により架けられた鋼スパンドレルブレーストアーチの美しい鉄道橋であります。 | 富山県/中新川郡立山町、富山市 | 1937(昭和12)年 |
平成25年度 | 12 | 信越本線トンネル群 -大廻隧道、戸草隧道、坂口新田隧道 しんえつほんせんとんねるぐん-おおまわりずいどう、とくさずいどう、さかぐちしんでんずいどう | 信越本線トンネル群は、明治期に信越本線長野関山間に建設された大廻、戸草、坂口新田の3つのトンネルで、煉瓦と切石で組まれた大変貴重な土木遺産であります。 | 大廻隧道: 長野県/上水内郡飯綱町、信濃町 戸草隧道: 長野県/上水内群信濃町 坂口新田隧道:新潟県/妙高市坂口新田 | 1888(明治21)年 |
平成25年度 | 13 | 緑地西橋 りょくちにしばし | 緑地西橋は、旧心斎橋として架けられたドイツ製錬鉄造ボウストリングトラス橋を移設した国内現存最古の鉄橋で、主構は当時の原型を残す貴重な施設であります。 | 大阪府/大阪市鶴見区 | 1873(明治6)年 [平成元年現在地に移設] |
平成25年度 | 14 | 大河原発電所と大河原取水堰 おおがわらはつでんしょとおおがわらしゅすいぜき | 大河原発電所と大河原取水堰は、木津川の蛇行を利用した水路式(流込み式)水力発電施設で、堤高最大の発電用坊主堰堤、隧道等が一体となって当初の姿を残す施設であります。 | 京都府/相楽郡南山城村 | 1919(大正8)年 |
平成25年度 | 15 | 薬水拱橋 くすりみずきょうきょう | 薬水拱橋は、アーチ橋側面を門として捉え、独特の扁額や煉瓦による格子帯に意匠面の工夫を施し、壁柱にバットレス補強された類例少ない鉄道橋であります。 | 奈良県/吉野郡大淀町薬水 | 1912(大正元)年 |
平成25年度 | 16 | 十郷橋 じゅうごうばし | 十郷橋は、国内初のポストテンション方式を採用した現存最古のプレストレストコンクリート造の道路橋で、我が国のPC構造物の礎を築いた橋であります。 | 福井県/坂井市坂井町宮領 | 1953(昭和28)年 |
平成25年度 | 17 | 安長土手(嵐ヶ鼻土手) やすながどて(あらしがはなどて) | 安長土手(嵐ヶ鼻土手)は、周辺が宅地開発される中で奇跡的に残った中世の河川堤防で、周辺住民の散策路として利用されている貴重な土木遺産であります。 | 鳥取県/鳥取市 | 13世紀以降 |
平成25年度 | 18 | 日谷山の石塁 にっこくざんのせきるい | 日谷山の石塁は、土砂災害や獣害から寺域を守るために門信徒の奉仕によって築造された石垣で、地域住民による積極的な保存・活用が行われている貴重な土木遺産であります。 | 広島県/広島市佐伯区 | 江戸中期~後期 |
平成25年度 | 19 | 旧桜谷発電所 きゅうさくらだにはつでんしょ | 旧桜谷発電所は、明治43年に自然地形を活用したダムの無い水力発電所として建設され、重厚な石積みの取水口などが現存する貴重な土木遺産であります。 | 徳島県/那賀郡那賀町桜谷 | 1910(明治43)年 |
平成25年度 | 20 | 洗玉眼鏡橋 せんぎょくめがねばし | 洗玉眼鏡橋は、明治26年完成、八代種山石工 橋本勘五郎が、最後に手掛けた石橋といわれており、鞘石垣などの構造的特徴が確認できる石造アーチ橋であります。 | 福岡県/八女市上陽町北川内 | 1893(明治26)年 |
平成25年度 | 21 | 轟泉水道 ごうせんすいどう | 轟泉水道は、寛文3(1663)年完成。轟水源から宇土城下町まで総延長約4,800m、標高差5mの区間を塘や桝等の技術を投入した現存する最古の石管上水道であります。 | 熊本県/宇土市 | 1663(寛文3)年 |
平成26年度 | 1 | 新釧路川 しんくしろがわ | 新釧路川は「釧路市に甚大な被害を与えた大正9年洪水を契機に開削され、洪水対策に加え釧路港への土砂流入を防ぎ、地域の発展を支えた施設」であります。 | 北海道/釧路市、 釧路町 | 1921(大正10)年に着手、着工以来10年を経て、1931(昭和6)年に完成 |
平成26年度 | 2 | 松前港 福山波止場 まつまえこう ふくやまはとば | 松前港福山波止場は「松前城石垣の再利用材と北海道で最も初期の練積みコンクリートで築造された堤体を有し,近代土木技術への過渡期を物語る遺構」であります。 | 北海道/松前郡松前町 | 1875(明治8)年竣工、明治22年に小破修理、明治25年から3カ年の補修工事 |
平成26年度 | 3 | 仙山線鉄道施設群 せんざんせんてつどうしせつぐん 第二広瀬川橋梁(通称:熊ヶ根鉄橋)/新川川橋梁/荒沢川橋梁/仙山隧道・同信号所(通称:面白山トンネル)/山寺駅転車台/作並駅転車台/作並機関区/奥新川直流変電所(奥新川変電区)/交流電化発祥地記念碑 | 仙山線鉄道施設群は「トレッスル橋、長大隧道など昭和初期の先端土木技術を反映し、転車台、変電所、機関区など東北初の直流電化や戦後新幹線の礎となる交流電化発祥の地として世界に誇る日本の鉄道技術資産」であります。 | 宮城県仙台市、山形県山形市 | 1928(昭和3)年~1955(昭和30)年 |
平成26年度 | 4 | 成宗電車第一、第二トンネル せいそうでんしゃだいいち、だいにトンネル | 成宗電車第一、第二トンネルは「明治43年に建設された煉瓦造の鉄道トンネルで、形態的にほぼ同一な2つのトンネルが連続している姿は趣がある貴重な土木遺産」であります。 | 千葉県/成田市 | 1910(明治43)年 |
平成26年度 | 5 | 羽村取水堰(投渡堰) はむらしゅすいぜき なげわたしぜき | 羽村取水堰(投渡堰)は「江戸の発展を支えた歴史的価値の高い施設であることに加え、設置当時の投渡しの技術が現在まで継承されている貴重な土木遺産」であります。 | 東京都/羽村市 | 1909(明治42)年 |
平成26年度 | 6 | 日光稲荷川流域の砂防堰堤群 にっこういなりがわりゅういきのさぼうえんていぐん | 日光稲荷川流域の砂防堰堤群は「技術革新による砂防工法の移行期に建造された堰堤群で、比類のない意匠的特徴とともに近代砂防の歴史を伝える重厚壮麗な土木遺産」であります。 | 栃木県/日光市 | 1920(大正9)~1937(昭和12)年 |
平成26年度 | 7 | 信越線 太田切橋 しんえつせん おおたきりきょうりょう | 信越線 太田切橋りょうは「明治中期に、谷越えの鉄道敷設に当たり築造されたレンガと石造りの水路トンネルで、現在も使用されている貴重な土木遺産」であります。 | 新潟県/妙高市 | 1887(明治20)年 |
平成26年度 | 8 | 水戸市低区配水塔 みとしていくはいすいとう | 水戸市低区配水塔は「鋼製水槽を内蔵する鉄筋コンクリート造りの水道配水塔で、外壁には装飾が施され、近代水道にかける市民の思いが込められた施設」であります。 | 茨城県/水戸市 | 1932(昭和7)年 |
平成26年度 | 9 | 江ノ島電鉄 えのしまでんてつ | 江ノ島電鉄は「明治期の日本における鉄道黎明期の雰囲気を今に伝え、地元密着型の軌道として湘南の風景の一部となっている貴重な土木遺産」であります。 | 神奈川県/藤沢市、鎌倉市 | 1902(明治35)年 |
平成26年度 | 10 | 敷島浄水場配水塔 しきしまじょうすいじょうはいすいとう | 敷島浄水場の配水塔は「県都前橋の憩いの場である敷島のシンボルであり、水道の歴史を伝承する貴重な土木遺産」であります。 | 群馬県/前橋市 | 1929(昭和4)年 |
平成26年度 | 11 | 堀切橋 ほりきりばし | 堀切橋は「親柱頂部に尖頭や半球が施され、高欄は三角形等の空間がある。これらの表面に幾何学模様が刻まれており、野外アート風の橋である貴重な土木遺産」であります。 | 埼玉県/行田市、鴻巣市 | 1933(昭和8)年 |
平成26年度 | 12 | 旧親不知トンネル きゅうおやしらずトンネル | 旧親不知トンネルは「明治後期に天険親不知の断崖絶壁を貫通させた総煉瓦造りのトンネルで、当時の土木技術を後世に伝える貴重な土木遺産」であります。 | 新潟県/糸魚川市 | 1912(大正元)年 |
平成26年度 | 13 | 嫌谷砂防堰堤群 やんたにさぼうえんていぐん | 嫌谷砂防堰堤群は「明治初期の巨石の空石積みによる砂防施設で、延長300mに渡り床固工、床止工とともにほぼ完全な形で現在にのこる貴重な土木遺産」であります。 | 岐阜県/中津川市加子母 | 1884(明治17)年(推定) |
平成26年度 | 14 | 旧稲葉地配水塔 きゅういなばじはいすいとう | 旧稲葉地配水塔は「16本の支柱に囲われた独特のフォルムを持つ配水塔で、戦後には図書館、演劇練習館へと転身して有効活用される稀有な土木遺産」であります。 | 愛知県/名古屋市中村区 | 1937(昭和12)年 |
平成26年度 | 15 | 旧余部橋りょう(余部鉄橋) きゅうあまるべきょうりょう(あまるべてっきょう) | 旧余部橋りょう(余部鉄橋)は「明治末期に東洋一の橋りょうとして建設され、また適切な補修により1世紀にわたりほぼ建設当時の姿を残した貴重な土木遺産」であります。 | 兵庫県/美方郡香美町 | 1912(明治45)年 (平成25年橋台1基、橋脚3基、上部工3径間のほか橋脚基部3基・橋桁1径間を現地保存) |
平成26年度 | 16 | 砂山池・龍ケ池揚水機場 すなやまいけ・たつがいけようすいきじょう | 砂山池・龍ケ池揚水機場は「琵琶湖東岸の農業発展に寄与した日本で最初期の蒸気ポンプによる地下水くみ上げ施設で現在も電動で稼働している貴重な土木遺産」であります。 | 滋賀県/犬上郡豊郷町 | 1913(大正2)年 |
平成26年度 | 17 | 旧北陸本線トンネル群 きゅうほくりくほんせんトンネルぐん | 旧北陸本線トンネル群は「旧北陸本線の最大の隘路であった敦賀・今庄間で建設されたトンネル群であり、現在も道路として機能する貴重な土木遺産」であります。 | 福井県/敦賀市、南条郡南越前町 | ・樫曲トンネル他10トンネル:1896(明治29)年 ・山中信号所スイッチバック:1919(大正8)年 |
平成26年度 | 18 | 小刀根トンネル ことねトンネル | 小刀根トンネルは「日本人技術者による国内2例目の鉄道トンネルであり、また建設当時の姿を留めるものとしては国内最古の鉄道トンネル」であります。 | 福井県/敦賀市 | 1881(明治14)年 |
平成26年度 | 19 | 来原岩樋 くりはらいわひ | 来原岩樋は「わが国に現存する最古級の運河閘門で、天井川の斐伊川と高瀬川を結ぶため、国内では珍しい連続閘門」となっています。 | 島根県/出雲市 | 1700(元禄13)年 |
平成26年度 | 20 | 熊井隧道 くまいずいどう | 熊井隧道は「自然石とレンガを用いて明治38年に建設された隧道で、笠石や帯石、キーストーン、鋸型飾り積みなどが美しい魅力的な土木遺産」であります。 | 高知県/幡多郡黒潮町 | 1905(明治38)年 |
平成26年度 | 21 | 細島験潮場 ほそじまけんちょうじょう | 細島験潮場は「明治期に設置された現存する日本最古かつ現役の験潮場であり、世紀を超えて地道な潮位観測に貢献している貴重な施設」であります。 | 宮崎県/日向市 | 1892(明治25)年 |
平成26年度 | 22 | 湯野田橋 ゆのだばし | 湯野田橋は「国道34号線にある「明治21年(1888年)に建設された現役で日本最古の石アーチ橋」であります。 | 佐賀県/嬉野市 | 1888(明治21)年 |
平成27年度 | 1 | 茨戸川の岡﨑式単床ブロック護岸 ばらとがわのおかざきしきたんしょうぶろっくごがん | 茨戸川の岡﨑式単床ブロック護岸は「岡﨑文吉が考案・敷設し、その技術は北海道開発に貢献し、さらには海外にも継承され、国内に普及している連節護岸の礎となる施設」であります。 | 北海道/石狩市 | 1917(大正6)年 |
平成27年度 | 2 | 旧函館本線神居古潭トンネル群 きゅうはこだてほんせんかむいこたんとんねるぐん | 旧函館本線神居古潭トンネル群は「北海道官設鉄道として建設され、わが国有数の膨張性岩盤地帯に挑み、逐次路線改良を重ねながら道内幹線鉄道輸送を支えた施設群」であります。 | 北海道/旭川市 | 1897(明治30)年、1928(昭和3)年 |
平成27年度 | 3 | 東秋留橋 ひがしあきるばし | 東秋留橋は「橋長149.7m、6径間連続の鉄筋コンクリートアーチ橋であり、戦後の施工例は全国的に殆ど無く、戦前を代表する貴重な橋梁」であります。 | 東京都/あきる野市 | 1939(昭和14)年 |
平成27年度 | 4 | 大間港 おおまこう | 大間港は「服部長七のたたき工法による護岸で築港され、RC橋脚、鋼トラス・台座などの施設とともに佐渡鉱山を下支えした貴重な土木遺産」であります。 | 新潟県/佐渡市相川大間町 | 1892(明治25)年 |
平成27年度 | 5 | 足利市近代水道施設群 あしかがしきんだいすいどうしせつぐん | 足利市近代水道施設群は「生活衛生と工業化を支え市制施行後の都市づくりの基盤となった装飾性豊かな施設群で、近代化の様相を映し出す貴重な文化遺産」であります。 | 栃木県/足利市 | 1930(昭和5)年 *1934年・1955年頃一部改築施設含む |
平成27年度 | 6 | 元町・山手地区の震災復興施設群 もとまち・やまてちくのしんさいふっこうしせつぐん | 元町・山手地区の震災復興施設群は「横浜の都市形成において重要な役割を担い、設計・意匠等最先端の土木技術が取り入れられ、歴史的構造物としても貴重な土木遺産」であります。 | 神奈川県/横浜市中区 | 1926(大正15)年~1928(昭和3)年 |
平成27年度 | 7 | 筑波山ケーブルカー つくばさんけーぶるかー | 筑波山ケーブルカーは「コンクリート覆工隧道や90度に方向転換する路線設定など大正期の最新技術を駆使し建設され、今尚、筑波山観光の重要な交通施設」であります。 | 茨城県/つくば市 | 1925(大正14)年 |
平成27年度 | 8 | 旧上野鉄道鬼ヶ沢橋梁 きゅうこうずけてつどうおにがさわきょうりょう | 旧上野鉄道鬼ヶ沢橋梁は「富岡製糸場等と縁のある鉄道施設で、軽便鉄道規格で明治30年当時の橋梁の現存例として希少な土木遺産」であります。 | 群馬県/富岡市~下仁田町 | 1897(明治30)年 |
平成27年度 | 9 | 飯沼水準原標石 いいぬますいじゅんんげんひょうせき | 飯沼水準原標石は「オランダ人技師リンドにより設置され、日本水準原点の基となった本邦初の水準原標石で、近代測量の出発点となる重要な記念碑」であります。 | 千葉県/銚子市 | 1872(明治5)年 |
平成27年度 | 10 | 南向発電所取水堰堤 みなかたはつでんしょしゅすいえんてい | 南向発電所取水堰堤は「昭和初期に11km離れた水力発電所へ導水するために建設された、ローリングゲートと調和するゲートピアが個性的な堰堤」であります。 | 長野県/駒ケ根市中沢 | 1929(昭和4)年 |
平成27年度 | 11 | 庄内用水元杁樋門 しょうないようすいもといりひもん | 庄内用水元圦樋門は「明治初期に用水と舟運のために開削された水路の取水施設で、明治末期に人造石工法で改築された貴重な樋門」であります。 | 愛知県/名古屋市守山区瀬古 | 1910(明治43)年 |
平成27年度 | 12 | 蔵造川水路橋 ぞうぞうがわすいろきょう | 蔵造川水路橋は「明治時代の鉄道建設に伴い建造された跨線水路橋で、現存する非常に貴重な煉瓦アーチ橋」であります。 | 長野県/塩尻市北小野 | 1906(明治39)年 |
平成27年度 | 13 | 由良川橋りょう ゆらがわきょうりょう | 由良川橋りょうは、「建設当時国内最多径間を誇るコンクリート橋脚の鈑桁橋梁であり、築後90年を経るも保存状態が極めて良好である貴重な土木遺産」であります。 | 京都府/舞鶴市・宮津市 | 1923(大正12)年 |
平成27年度 | 14 | 市原人道橋 /(旧 市原橋) いちはらじんどうきょう/(きゅう いちはらはし) | 市原人道橋/(旧 市原橋)は、「明治末期に架設された鉄骨コンクリートアーチ橋であり、国内に現存する鉄筋コンクリートアーチ橋の先駆けとして貴重な土木遺産」であります。 | 京都府/京都市左京区 | 1912(明治45)年 |
平成27年度 | 15 | 別所砂留 べっしょすなどめ | 別所砂留は「福山藩による江戸時代の大小様々な形態の砂留が、一渓流に30基以上、良好な状態で現存している貴重な土木遺産」であります。 | 広島県/福山市 | 1764(宝暦14)年以前 |
平成27年度 | 16 | 百間川の治水施設群-一ノ荒手、二ノ荒手、米田の旧堤防、大水尾の旧堤 ひゃっけんがわのちすいしせつぐん-いちのあらて、にのあらて、よねだのきゅうていぼう、おおみおのきゅうてい | 百間川の治水施設群は「分水部から河口部まで、旭川の放水路として江戸期に築造された百間川の一連の治水システムが現存している貴重な土木遺産」であります。 | 岡山県/岡山市 | 1687(貞享4)年(一ノ荒手,二ノ荒手)、1687(貞享4)年以降(米田の旧堤防)、1692(元禄5)年以前(大水尾の旧堤) |
平成27年度 | 17 | 三成ダム みなりだむ | 三成ダムは「わが国における最初期の本格的なアーチダム」であります。 | 島根県/奥出雲町 | 1954(昭和29)年 |
平成27年度 | 18 | 新川橋梁 しんかわきょうりょう | 新川橋梁は「明治末期に架けられた鉄道橋で、将来の軌道の複線化を見込んだ階段状練石積み橋脚という、希少な特徴を持つ土木遺産」であります。 | 香川県/木田郡三木町平木~三木町鹿伏 | 1911(明治44)年 |
平成27年度 | 19 | 第一白川橋梁 【撤去のため認定解除】 だいいちしらかわきょうりょう | 第一白川橋梁は「阿蘇カルデラの出口立野に鉄道省最初期に建設され,当時鋼スパンドレルブレーストアーチの最大スパンであった166.3mの鉄道橋」であります. | 熊本県/南阿蘇村 | 1927(昭和2)年 |
平成27年度 | 20 | 立野橋梁 たてのきょうりょう | 立野橋梁は「第一白川橋梁とともに鉄道省最初期に建設され,高さ34mの鋼トレッスル橋脚を3脚有する138.8mの鋼プレートガーダー橋」であります. | 熊本県/南阿蘇村 | 1924(大正13)年 |
平成27年度 | 21 | 五ヶ瀬川畳堤 ごかせがわたたみてい | 畳堤は、長良川、揖保川と五ヶ瀬川にのみ現存する構造物で、特に「五ヶ瀬川に設置された畳堤は、大正末期から昭和初期に設置された我が国最古のもの」とされています。 | 宮崎県/延岡市川中 | 1920(大正末期)年頃から1934(昭和初期頃)年(昭和9年まで確認済み) |
平成28年度 | 1 | 旧網走線開業時の鉄道施設群 きゅうあばしりせんかいぎょうじのてつどうしせつぐん | 明治期に建設され当時の鉄道技術を現在に伝えるとともに、北海道東部が鉄道とともに発展したことを後世に示す貴重な土木遺産である。 | 北海道陸別町、本別町 | 本別川橋梁 (1908(明治41)年架設) 陸別駅転車台 (1910(明治43)年設置) |
平成28年度 | 2 | 開拓使三角測量基線-勇払基線(勇払基点,鵡川基点),函館助基線(一本木基点,亀田基点) かいたくしさんかくそくりょうきせん-ゆうふつきせん(ゆうふつきてん,むかわきてん),はこだてじょきせん(いっぽんぎきてん,かめだきてん) | 正確な北海道地図作製のため欧米の近代測量技術で行われた三角測量基線の位置を示す遺産であり、わが国における基線測量の嚆矢である。 | (1)勇払基線:北海道苫小牧市,北海道むかわ町, (2)函館助基線:北海道北斗市,北海道函館市 | (1)勇払基線 1873年(明治6年) 、 (2)函館助基線 1875年(明治8年) |
平成28年度 | 3 | 磐越西線鉄道施設群 ばんえつさいせんてつどうしせつぐん | 明治・大正期の多様な橋梁群、隧道、駅舎、転車台群を有し、さらに震災時の石油製品輸送などライフラインとして東北と関東を繋いだ貴重な土木遺産である。 | 福島県、新潟県 | 1904年(明治37年)~1922年(大正11年) |
平成28年度 | 4 | 四ツ谷用水 よつやようすい | 広瀬川の河岸段丘の微地形を巧みに利用し自然流下の水路配置と地下水涵養を行い、杜の都仙台の水環境を支える近世より継承された貴重な土木遺産である。 | 宮城県仙台市青葉区 | 1624年(寛永年間)から1703年(元禄年間)、 1957(昭和32)年~1961(昭和36)年に補修 |
平成28年度 | 5 | 十三湖水戸口突堤 じゅうさんこみとぐちとってい | 地域を苦しめた度重なる水戸口閉塞による浸水被害を解消し、岩木川の治水と津軽平野の発展の礎となった貴重な土木遺産である。 | 青森県五所川原市十三 | 1946(昭和21)年 |
平成28年度 | 6 | 鳴子ダム なるこだむ | 複雑なカルデラ地形の地に外国の技術者を招かずに日本の技術者だけで建設した我が国初の本格的100m級アーチ式コンクリ-トダムである。 | 宮城県大崎市 | 1957(昭和32)年 |
平成28年度 | 7 | わたらせ渓谷鐵道関連施設群 わたらせけいこくてつどうかんれんしせつぐん | 近代日本の産銅輸送の根幹を担った足尾鉄道草創期の息吹と情趣を伝える施設群で、地域コミュニティの要として継承される土木遺産である。 | 群馬県みどり市、群馬県桐生市、栃木県日光市 | 1912(大正元)年~1930(昭和5)年 |
平成28年度 | 8 | 響 橋 ひびきばし | 幻のオリンピックと呼ばれる第12回東京大会マラソン折返し地点に築造され、荘厳な橋梁デザインは当時の証左となる貴重な土木遺産である。 | 神奈川県横浜市鶴見区 | 1941(昭和16)年 |
平成28年度 | 9 | 江連用水旧溝 宮裏両樋 えづれようすいきゅうこうみやうらりょうひ | 江戸期に開設された灌漑用水の分水施設で、明治期に煉瓦造りに改築され、地域の貴重な歴史的資産として維持管理されてきた施設である。 | 茨城県下妻市本宗道 | 1900(明治33)年 |
平成28年度 | 10 | 南高橋 みなみたかばし | 昭和7年に架けられた都内最古の鋼鉄トラスの道路橋であり、本体に明治時代の旧両国橋の一部が使用されている貴重な土木遺産である。 | 東京都中央区 | 1932(昭和7)年 |
平成28年度 | 11 | 信濃川 千手水力発電所施設群 しなのがわ せんじゅすいりょくはつでんしょしせつぐん | 鉄道網の電化を目的として昭和初期に建造され、現在も鉄道輸送を支える施設群である。 | 新潟県十日町市 | 1938(昭和13)年~1954(昭和29)年 |
平成28年度 | 12 | 小山樋門 こやまひもん | 明治31年に建設された3連アーチの煉瓦造水門で、千葉県内で現存する煉瓦造水門の中で最も古く、歴史的価値のある構造物である。 | 千葉県松戸市 | 1898(明治31)年 |
平成28年度 | 13 | 湘南港 しょうなんこう | 第18回オリンピック東京大会において築造され、市民に開かれた海洋文化の発展に大きく寄与し、五輪とともに歩む貴重な土木遺産である。 | 神奈川県藤沢市 | 1964(昭和39)年 |
平成28年度 | 14 | 榎戸新田橋りょう えのきどしんでんきょうりょう | 明治初年から進められた新開地への鉄道の開設に伴い建造された県下最初期の煉瓦造アーチ橋で、地域開発の記念碑となる土木遺産である。 | 千葉県八街市 | 1897(明治30)年 |
平成28年度 | 15 | 向野橋 こうやばし | 明治期に京都保津峡に架けられた当時最大スパンの典型的米国製トラス橋が、昭和初期に跨線橋として移設転用された希少な土木遺産である。 | 愛知県名古屋市中村区,中川区 | 1930(昭和5)年/本体は1899(明治32) |
平成28年度 | 16 | 名古屋港跳上橋 なごやこうはねあげばし | 昭和初期に名古屋港内に設けられた鉄道可動橋で、日本に現存する数少ない近代跳開橋の1つである。 | 愛知県名古屋市港区 | 1927(昭和2)年 |
平成28年度 | 17 | 宮川堤 みやがわつつみ | 近世に伊勢の地を守るため築かれた宮川下流右岸の堤防で、本堤と刎出しと堤外植樹等で構成された現代にも治水上機能する土木遺産である。 | 三重県伊勢市中島 | 17世紀~18世紀 |
平成28年度 | 18 | 三重高等農林學校農場の給水井戸 みえこうとうのうりんがっこうのうじょうのきゅうすいいど | 三重大学農学部の前身である三重高等農林學校の設立後に農場の土地改良のために教官と学生が協力して整備した灌漑施設である。 | 三重県津市栗真町屋町 | 1924(大正13)年 |
平成28年度 | 19 | 百寿橋 ひゃくじゅばし | 地元住民の寄付を受け、郡山城中堀に架けられたRC橋で、特徴的な高欄等をもち、域内道路として活用されている貴重な土木遺産である。 | 奈良県大和郡山市 | 1936(昭和11)年 |
平成28年度 | 20 | 旧国鉄五新線(未成線)鉄道構造物群 きゅうこくてつごしんせん(みせいせん)てつどうこうぞうぶつぐん | 紀伊山地を鉄道で貫く大構想に駈けた先人の志を未来に語り継ぎ、沿線住民にも親しまれている貴重な土木遺産である。 | 奈良県五條市 | 1959(昭和34)年(五条~城戸間) |
平成28年度 | 21 | 火ノ山砲台 ひのやまほうだい | 関門海峡防備のために明治期に築造された下関要塞のうちの一つで、現在でもその姿を留めている貴重な土木遺産である。 | 山口県下関市 | 1891(明治24)年 |
平成28年度 | 22 | 宮内川青石護岸 みやうちがわあおいしごがん | 伊予の青石を石材とした矢羽根積の護岸であり、青石が織りなす綾が美しい土木遺産である。 | 愛媛県八幡浜市保内町川之石 | 昭和前期 |
平成28年度 | 23 | 佐井川橋 さいがわばし | 大正期に建設された初期の鉄筋コンクリート桁橋であり、本格的な井桁状の橋脚や円形模様の高欄を有する貴重な地域の土木遺産である。 | 福岡県築上郡吉富町直江 | 1920(大正9)年 |
平成28年度 | 24 | 姶良橋 あいらばし | 昭和初期に建設された橋長150mを超える鉄筋コンクリート桁橋であり、珍しい紋様の閉塞高欄を有する貴重な地域の土木遺産である。 | 鹿児島県姶良市 | 1932(昭和7)年 |
平成29年度 | 1 | 滝の上発電所施設群 たきのうえはつでんしょしせつぐん | 石炭産業の電力化と高圧送電に応え、落差のある岩盤に竪坑を設けた落水方式を採用し、改修を経て地域に貢献し続ける水力発電所である。 | 北海道夕張市 | 1925(大正14)年(平成28年改修) |
平成29年度 | 2 | 網走橋 あばしりばし | 街の発展に伴い橋の機能と景観を保った拡幅がなされ、八十年以上に渡り国道橋として活躍する、北海道内現存最古のゲルバー鈑桁橋である。 | 北海道網走市 | 1934(昭和9)年(昭和49年改修) |
平成29年度 | 3 | 聖橋 ひじりばし | 関東大震災の復興橋梁として、土木と建築各々の大家となった山田守と成瀬勝武の設計により建設された鉄骨コンクリートアーチ橋である。 | 千代田区~文京区 | 1927年(昭和2年3月) |
平成29年度 | 4 | 京浜港ドック けいひこうどっく | ドライドックとしての希少性の他、製作ケーソン数は同方式で国内最大であり、近代横浜港の整備に大きく貢献した土木遺産である。 | 横浜市 | 1926(大正15)年 |
平成29年度 | 5 | JR上越線清水トンネル関連施設群 じぇいあーるじょうえつせんしみずとんねるかんれんしせつぐん | トンネル掘削技術の進歩と貴重なループ線を今に伝え、谷川連峰を貫通して首都圏と日本海側を最短距離で結ぶ貴重な土木遺産である。 | 群馬県みなかみ町~新潟県湯沢町 | 1931(昭和6)年:清水トンネル等 1967(昭和42)年:新清水トンネル等 |
平成29年度 | 6 | 万内川砂防堰堤群・日影沢床固工群 ばんないがわさぼうえんていぐん・ひかげざわとこがためこうぐん | 現地産の石を極めて精巧に組んで作られた石積構造の堰堤であり、周囲の自然と調和した美しさを持つ貴重な土木遺産である。 | 新潟県妙高市 | 1921(大正10)~1934(昭和9)年 |
平成29年度 | 7 | 亀甲橋 きこうばし | 昭和8年に架橋された県内では珍しい3連の下路式アーチ鋼橋であり、秩父往還の要所として地域で親しまれてきた土木遺産である。 | 山梨県山梨市 | 1933(昭和8)年 |
平成29年度 | 8 | 東武鉄道渡良瀬川橋梁・砥川橋梁 とうぶてつどうわたらせがわきょうりょう・とがわきょうりょう | 英国製から米国製への移行期以降の輸入トラス2橋で、細身の鋼材の繊細さと煉瓦および石積による橋脚が歴史的風格を醸す土木遺産である。 | 栃木県,群馬県 | 渡良瀬川橋梁:1914(大正3)年頃 砥川橋梁:1896(明治29)年製、1946(昭和21)年転用 |
平成29年度 | 9 | 里川水系水力発電所群 さとがわすいけいすいりょくはつでんしょぐん | 茨城県で最初に電源開発された水系にかかる発電所群で地域の近代化に貢献すると共に当時の建設技術を今に伝える貴重な土木遺産である。 | 茨城県常陸太田市、日立市 | 1908(明治41)年~1926(大正15)年 |
平成29年度 | 10 | 玉川橋 たまがわばし | 大正10年に完成した清流・都幾川に架る埼玉県最初のRCアーチ橋であり、景観上も優れた貴重な土木遺産である。 | 埼玉県ときがわ町 | 1921(大正10)年竣工, 1987(昭和62)年度高欄改装。 |
平成29年度 | 11 | 緑橋防潮水門 みどりばしぼうちょうすいもん | 熊野灘に注ぐ市木川の河口部分に建設された防潮堤と橋を兼ねた、石材と煉瓦による構造物で、高潮被害から地域を守り続けた施設である。 | 三重県南牟婁郡 | 1918(大正7)年 |
平成29年度 | 12 | 駿府御囲堤(薩摩土手) すんぷおかこいづつみ(さつまどて) | 徳川家康による駿府城拡張工事に伴い,駿府の町を安倍川の洪水から守るために設置され、今でも洪水防御機能を有した貴重な御囲堤である。 | 静岡市 | 1600(慶長年間)年頃 |
平成29年度 | 13 | 往生地浄水場 おうじょうじじょうすいじょう | 長野市の水道創設事業で建設された市内最古の浄水場であり、後の水道普及に大きく貢献し、建設後100年経った今も稼働する施設である。 | 長野市 | 1915(大正4)年 |
平成29年度 | 14 | 樫野埼灯台 かしのざきとうだい | 英国技師ブラントンによる石造洋式灯台であり、地元古座川産の宇津木石を用いたわが国初の回転式洋式灯台である。 | 和歌山県東牟婁郡 | 1870(明治3)年 |
平成29年度 | 15 | 奈良市水道関連施設群 ならしすいどうかんれんしせつぐん | 意匠的特長に富む高地区配水池,奈良阪計量器室などいずれも創設時の姿を残し、一部は店舗に転用され現存する貴重な水道遺産群である。 | 奈良県奈良市、京都府木津川市 | 1922(大正11)年 市坂ポンプ所のみ1957(昭和32)年 |
平成29年度 | 16 | 鵬雲洞・毛見隧道 ほううんどう・けみずいどう | 交通の難所、船尾山を貫通すべくそれぞれ路面電車軌道及び県道の一部として開削され、紀州青石を用いた秀逸な意匠をもつ土木遺産である。 | 和歌山市 | 鵬雲洞:1911(明治44)年 毛見隧道:1925( 大正14)年 |
平成29年度 | 17 | 前河原橋りょう まえがわらきょうりょう | 独自規格の煉瓦によって構築され、スプリングラインに石材の挿入された特徴的構造をもつ歴史的鉄道橋である。 | 滋賀県米原市 | 1889(明治22)年 |
平成29年度 | 18 | 竹野川橋りょう・田君川橋りょう たけのがわきょうりょう・たぎみがわきょうりょう | 国内で3連現存するラチス桁のうちの2連であり、架設当時の橋梁工事事情を現代に伝える貴重な土木遺産である。 | 兵庫県豊岡市,兵庫県美方郡 | 竹野川橋りょう:1911(明治44)年(ラチス桁部分は1920(大正9)年) 田君川橋りょう:1912(明治45)年(ラチス桁部分は1922(大正11)年) |
平成29年度 | 19 | 大阪京都間鉄道煉瓦拱渠群 おおさかきょうとかんてつどうれんがこうきょぐん | 本区間内(明治10年全通)に設けられた煉瓦造の鉄道橋及び隧道群であり、欠円アーチやねじりまんぽなどの特徴をもつ土木遺産群である。 | 京都府,大阪府 | 1875(明治8)年(樋口・円妙寺・馬場丁川暗渠,後藤川避溢橋,藪ヶ花跨道橋) 1876(明治9)年(尻戸三避溢橋,門ノ前跨道橋,奥田ノ端暗渠,七反田・老ヶ辻拱渠) |
平成29年度 | 20 | 金慶橋 きんけいばし | 戦後の有料道路に架設された道路橋であり、構造用強度材としてアルミニウム合金が使用された貴重な土木遺産である。 | 神戸市北区 | 1961(昭和36)年 |
平成29年度 | 21 | 山陰道の石畳―駟馳山峠、蒲生峠 さんいんどうのいしだたみ | 通行が困難であった峠道を改良するために施された石畳で、当時の様子が偲ばれる」土木遺産である。 | 鳥取県岩美町 | 1812(文化9)年【駟馳山峠】, 1892(明治25)年以前【蒲生峠】 |
平成29年度 | 22 | 府能隧道 ふのうずいどう | 佐那河内村・神山町と徳島市との物流・交流を支えてきた現役の隧道で,煉瓦積みと飾り石など丁寧な意匠が施された貴重な土木遺産である。 | 徳島県名東郡,神山町長崎市 | 1923(大正12)年 |
平成29年度 | 23 | 中島川変流部護岸 なかしまがわへんりゅうぶごがん | 当時の我が国3番目の大規模港湾事業である第1次長崎港改修事業の唯一の遺構であり、その設計や調査には、デ・レーケが携わるなど、歴史的にも貴重な土木遺産である。 | 長崎県長崎市 | 1889(明治22年)年 |
平成30年度 | 1 | 山線鉄橋 やませんてっきょう | 山線鉄橋は、千歳市支笏湖温泉地区の千歳川に移設された英国製の200フィートピン構造ダブルワーレントラス橋で、道内現存最古の明治期の鋼橋 です。 | 北海道千歳市支笏湖温泉 | 1899(明治32)年、(1924(大正13)年移設) |
平成30年度 | 2 | 苫小牧港大規模掘込港湾施設 とまこまいこうだいきぼほりこみこうわんしせつ | 苫小牧港大規模掘込港湾施設は、漂砂対策に基づく防波堤と長大な水路からなる世界初の掘込式港湾を砂浜と原野に築き、新たな臨海工業地帯の開発を実現した施設です。 | 北海道苫小牧市 | 1963(昭和38)年:掘込水路供用開始 1964(昭和39)年度:西防波堤完成 1967(昭和42)年度:東防波堤完成 |
平成30年度 | 3 | 油壺験潮場旧建屋 あぶらつぼけんちょうじょうきゅうたてや | 油壺験潮場旧建屋は我が国の初期の測量技術を今に伝え、日本の標高の基準である「日本水準点」の管理に重要な役割を果たしてきた貴重な土木遺産です。 | 神奈川県三浦市 | 1894(明治27)年 |
平成30年度 | 4 | 北用水樋門 きたようすいひもん | 北用水樋門は、現存する茨城県最古の煉瓦造りの樋門であり、小貝川周辺地域で、当時盛んに行われた利水事業に関し、今に残る唯一の土木構造物です。 | 茨城県北相馬郡利根町 | 1900(明治33)年 |
平成30年度 | 5 | 横浜港ハンマーヘッドクレーン よこはまこうはんまーへっどくれーん | 横浜港ハンマーヘッドクレーンは、我が国のクレーンによる荷役の先駆けとして堅固な基礎により建設以来百年以上も使用され、横浜港の基礎を築いた貴重な土木遺産です。 | 神奈川県横浜市 | 1914(大正3)年 |
平成30年度 | 6 | 上毛電気鉄道関連施設群 じょうもうでんきてつどうかんれんしせつぐん | 上毛電気鉄道関連施設群は、地域の発展を支え、カスリーン台風の被害から早期に復旧し、地域の復興に寄与した歴史を今に伝える貴重な土木遺産です。 | 群馬県前橋市,みどり市,桐生市 | 1928(昭和3)年 |
平成30年度 | 7 | 鬼怒川発電所 黒部ダム きぬがわはつでんしょ くろべだむ | 鬼怒川発電所 黒部ダムは、大正期初頭に建造された本邦初の発電用重力式Cダムで、近代化を牽引した土木技術の精華を伝える、湾曲線が壮麗・重厚な土木遺産です。 | 栃木県日光市 | 1913(大正2)年、1989(平成元)年改造 |
平成30年度 | 8 | 村田川橋りょう むらたがわきょうりょう | 村田川橋りょうは、明治45年に米国から輸入し架設された国鉄東海道本線の大井川橋りょうから、昭和38年に転用し再架設した、歴史的な構造物です。 | 千葉県千葉市中央区~市原市 | 1912(明治45)年 (昭和38年現位置に架設) |
平成30年度 | 9 | 小河内ダム おごうちだむ | 小河内ダムは、昭和32年に完成した貯水容量約1億8540万m3を誇る国内最大の水道専用ダムであり、東京の安定給水を支える重要な土木遺産です。 | 東京都西多摩郡奥多摩町 | 1957(昭和32) |
平成30年度 | 10 | 千貫樋 せんがんぴ | 千貫樋は、2連のアーチ型煉瓦造樋管で県内に現存する同型施設は希少であり、当時の技術と工法を示す貴重な土木遺産です。 | 埼玉県さいたま市桜区 | 1904(明治37)年 |
平成30年度 | 11 | 宇津ノ谷隧道群(明治・大正・昭和) うつのやずいどうぐん(めいじ・たいしょう・しょうわ) | 宇津ノ谷隧道群は、ひとつの峠において、日本で2番目にできた明治の近代隧道をはじめ、大正、昭和の各時代にそれぞれ建設された3つの隧道です。 | 静岡県静岡市,藤枝市 | 1876(明治9)年 1930(昭和5)年 1959(昭和34)年 |
平成30年度 | 12 | 上麻生発電所取水堰堤 かみあそうはつでんしょしゅすいえんてい | 上麻生発電所取水堰堤は、大正末期以降の濃尾の電力需要に対応して建設された、日本現存最古のローリングゲートの美しい発電用取水堰堤です。 | 岐阜県加茂郡白川町 | 1926(大正15)年 |
平成30年度 | 13 | 御成橋 おなりばし | 御成橋は、昭和初期に沼津市街地から伊豆の遊覧地へ向かう観光道路の象徴的地点として再建されたバランストタイドアーチの鋼橋です。 | 静岡県沼津市 | 1937(昭和12)年 |
平成30年度 | 14 | 辰巳用水関連施設群 たつみようすいかんれんしせつぐん | 辰巳用水関連施設群は、小立野台地系を巧みに利用した隧道と開渠・暗渠によって金沢城内外を潤す水路と、横穴・管理道・伏越・専用水路などの関連施設群です。 | 石川県金沢市 | 1632(寛永9)年以降 |
平成30年度 | 15 | 阪堺電気軌道と関連施設群 はんかいでんききどうとかんれんしせつぐん | 阪堺電気軌道と関連施設群は、現在も稼働する明治中~末期に整備された路面電車と、その沿線の大和川橋梁、住吉駅など戦前の秀逸な土木遺産により構成される貴重な土木遺産です。 | 大阪府大阪市~堺市 | 明治33(1900)年 明治44年(1911)年 昭和3年(1928)年 |
平成30年度 | 16 | 阪神・淡路大震災による被災構造物群 はんしん・あわじだいしんさいによるひさいこうぞうぶつぐん | 平成7年1月17日に発生した兵庫県南部地震により、神戸市内の被害を受けた主要な被災構造物の保存を通じて、震災の記憶を語り 続けるため、これら遺構を土木遺産とするものである。 | 兵庫県神戸市 | 平成 7(1995)年 [被災年] |
平成30年度 | 17 | 中之島S字橋 なかのしまえすじきよう | 中之島S字橋は、周辺の橋梁との関係性も重視し景観に配慮されているほか、 初期の曲線桁橋として解析理論の実用化を図った例であり、 その後の橋梁技術の発展の礎となった貴重な土木遺産です。 | 大阪府大阪市 | 昭和39(1964)年 |
平成30年度 | 18 | 江埼灯台 えさきとうだい | 江埼灯台は、英国人技師ブラントンの設計により建設された日本で8番目に建設された洋式灯台で、現存する灯台のうち、 3番目に古い石造りの灯台です。 | 兵庫県淡路市 | 明治4(1871)年 |
平成30年度 | 19 | 近鉄道明寺線鉄道構造物群 きんてつどうみょうじせんてつどうこうぞうぶつぐん | 近鉄道明寺線鉄道構造物群は、開業以来120年が経過した現在も、開業当初の鉄道構造物が現役で使用され、なおかつ良好に存在する貴重な土木遺産です。 | 大阪府柏原市~藤井寺市 | 明治31(1898)年 |
平成30年度 | 20 | 業平橋 なりひらばし | 業平橋は、大正期からの長きにわたって東西交通を支え、意匠的にも優れているとともに、 時代に応じた改修を加えつつ昔の面影を保ちながら現在に至る貴重な土木遺産です。 | 兵庫県芦屋市 | 大正14(1925)年 |
平成30年度 | 21 | 呉鎮守府地下施設群 くれちんじゅふちかしせつぐん | 呉鎮守府地下施設群は、戦時中にも関わらず良質な材料で築造され、太平洋戦争末期には重要な役割を担った施設で、保存状態も良好な貴重な土木遺産です。 | 広島県呉市 | 昭和20(1945)年頃 |
平成30年度 | 22 | 吉野川橋 よしのがわばし | 吉野川橋は、増田淳設計の吉野川に架かる橋長1070.2m、17径間の鋼ワーレントラス橋で、徳島県の発展の礎を支え、竣工当時の姿を残す貴重な橋梁です。 | 徳島県徳島市 | 昭和3(1928)年 |
平成30年度 | 23 | 曲渕ダム まがりふちだむ | 曲渕ダムは、神戸・長崎以外では初めて高さ30mを超えた水道専用ダムであり、福岡市水道創設の水源として現在も人々の生活を支える土木施設です。 | 福岡県福岡市早良区 | 1923(大正12)年 |
平成30年度 | 24 | 平熊の石洗越 ひらくまのいしあらいごし | 平熊の石洗越は、農業用水路内への谷川の流入を防ぐために作られた石造構造物で、災害防御用としては全国で唯一の石アーチ橋です。 | 鹿児島県霧島市 | 1777(安永6)年以前 |
令和元年度 | 1 | 岩松ダム いわまつだむ | 岩松ダムは、十勝川本流の豊かな水量を生かした電源開発として初めて建設され、北海道東部地域の産業発展に大きな貢献をしている発電用ダムです。 | 北海道上川郡新得町 | 1942(昭和17)年 |
令和元年度 | 2 | 旧運河橋 きゅううんがばし | 旧運河橋は、鋼材の節約や軽量化、美観の向上を目標に新技術導入に挑んだ先人の気概を示す北海道で最古、国内でも最初期の全溶接単純鋼鈑桁橋です。 | 北海道石狩市 | 1936(昭和11)年(昭和56年移設) |
令和元年度 | 3 | 旧浦村鉄橋 きゅううらむらてっきょう | 旧浦村鉄橋は、当初、鉄道橋として設置され、後に3つの道路橋として分割整備し、うち2橋は、120年以上現役で活躍している貴重な土木遺産です。 | 新潟県長岡市 | 1898(明治31)年 |
令和元年度 | 4 | 日本水準原点と日本水準原点標庫 にほんすいじゅんげんてんとにほんすいじゅんげんてんひょうこ | 日本水準原点と日本水準原点標庫は、日本の高さ(標高)の基準として明治24年に陸地測量部により創設された原点標とそれを保護するための建築史上貴重な石造施設であります。 | 東京都千代田区永田町1丁目 (国会前庭北地区憲政記念館構内) | 1891(明治24)年 |
令和元年度 | 5 | 鹿島港整備関連施設群 かしまこうせいびかんれんしせつぐん | 鹿島港整備関連施設群は、鹿島臨海工業地帯の拠点である世界有数の掘込型の鹿島港の整備における厳しい自然との対峙や住民の思いを今に伝える貴重な施設です。 | 茨城県神栖市 | 1963(昭和38)年:船溜南防波堤 1968(昭和43)年:居切島 1969(昭和44)年:鹿島港開港 |
令和元年度 | 6 | 滝の鼻橋 たきのはなばし | 滝の鼻橋は、都幾川に架かる鋼製のワーレントラス橋梁であり、山型鋼をリベットで結合したトラスを用いている点が特徴の長さ21mの橋です。 | 埼玉県ときがわ町 | 1925年(大正14) |
令和元年度 | 7 | 土合砂防堰堤 どあいさぼうえんてい | 土合砂防堰堤は、湯桧曽川に建設された群馬県初のアーチ式堰堤で、砂防を目的として谷川岳と一体となって景観を形成する貴重な土木遺産です。 | 群馬県利根郡みなかみ町 | 1941(昭和16)年 |
令和元年度 | 8 | 旧熱海線鉄道施設群 きゅうあたみせんてつどうしせつぐん | 旧熱海線鉄道施設群は、大正から昭和にかけて建設され、関東大震災等幾多の災害を克服し、世界に誇る土木技術の歴史を今に伝える貴重な土木遺産です。 | 神奈川県小田原市、静岡県熱海市・函南町 | 1934(昭和9)年 |
令和元年度 | 9 | 旧国鉄足利駅舎 きゅうこくてつあしかがえきしゃ | 旧国鉄足利駅舎は、昭和初期建造の現役駅舎で現今の足利の礎を築いた交通・物流基盤施設であり、昭和モダンの風情と煌めきを留める歴史的建造物です。 | 栃木県足利市 | 1933(昭和8)年 |
令和元年度 | 10 | 上蔵砂防堰堤 わぞさぼうえんてい | 上蔵砂防堰堤は、戦後に花崗岩切石の丁寧な練石積みにコンクリートを充填して全て人力で造られた大規模なアーチダム本堤とその副ダムの砂防施設です。 | 長野県下伊那郡大鹿村 | 本堰堤:1954(昭和29)年 副ダム:1967(昭和42)年 |
令和元年度 | 11 | 忠節橋 ちゅうせつばし | 忠節橋は、岐阜市街地への重要なアクセス部に、河川大改修と戦争が終結するや否や建設された象徴的なブレーストリブバランストアーチ鋼橋です。 | 岐阜県岐阜市 | 1948(昭和23)年 |
令和元年度 | 12 | 揖斐大橋 いびおおはし | 揖斐大橋は、岐阜・大垣間をつなぐ岐垣国道が失業対策事業として建設された際に、長良大橋とともに建設された6連曲弦ワーレントラス橋です。 | 岐阜県大垣市 岐阜県安八町 | 1933(昭和8)年 |
令和元年度 | 13 | 賀茂川・鴨川河川構造物群 かもがわ・かもがわかせんこうぞうぶつぐん | 賀茂川・鴨川河川構造物群は、戦前に景観に配慮し設計され、我が国有数の河川景観と親水空間創出に貢献した、貴重な土木遺産です。 | 京都府京都市 | 1947(昭和22)年(ただし左岸中流部は暫定整備状態。当該範囲は、1999(平成11)年に改修工事完了) |
令和元年度 | 14 | 嵯峨野観光鉄道の構造物群 さがのかんこうてつどうのこうぞうぶつぐん | 嵯峨野観光鉄道の構造物群は、京都鉄道の敷設に際して建設されたもので、格調高い意匠性とともに、観光資源としても活用されている優れた土木遺産です。 | 京都府 京都市~亀岡市 | 1899(明治32)年 |
令和元年度 | 15 | 関西本線三郷~河内堅上間橋梁群 かんさいほんせんさんごう~かわちかたかみかんきょうりょうぐん | 関西本線三郷~河内堅上間橋梁群を構成する第3大和川橋梁と第4大和川橋梁は、大規模な地すべり地を迂回するために特異な架構形態を採用した希少な鉄道構造物です。 | 奈良県生駒郡三郷町~奈良県北葛城郡王寺町~大阪府柏原市 | 1932(昭和7)年 |
令和元年度 | 16 | 戦前竣工の京都市児童公園群 せんぜんしゅんこうのきょうとしじどうこうえんぐん | 戦前竣工の京都市児童公園群は、軸線配置された施設群(特徴的なラジオ塔,水呑み場など)がヴィスタを形成し、地域市民に親しまれ続けてきた貴重な土木遺産です。 | 京都府京都市 | 1935(昭和10)年~1942(昭和17)年 |
令和元年度 | 17 | 平野橋 ひらのばし | 平野橋は、第一次都市計画事業で東横堀川に架けられた橋梁群の1つで、世界で初めて逆ランガー形式を採用して洗練された意匠を実現した土木遺産です。 | 大阪府大阪市 | 1935(昭和10)年 |
令和元年度 | 18 | 逆瀬川の砂防設備 さかせがわのさぼうせつび | 逆瀬川の砂防設備は、赤木正雄によるわが国で最初の流路工の事例であり、その後の補修においても当初のデザインをよく踏襲した優れた土木遺産です。 | 兵庫県宝塚市 | 1934(昭和9)年ごろ |
令和元年度 | 19 | 七川ダム しちがわだむ | 七川ダムは、常用洪水吐きに国内最古の高圧スルースゲートを設置した多目的重力式コンクリートダムで、戦後のダム史上極めて価値ある土木遺産です。 | 和歌山県東牟婁郡 | 1956(昭和31)年 |
令和元年度 | 20 | 大砂川トンネル おおすながわとんねる | 大砂川トンネルは、天井川である大砂川をくぐる石・煉瓦造の鉄道トンネルで、川越えの苦労、明治の鉄道交通の近代化などを象徴する貴重な土木遺産です。 | 滋賀県湖南市 | 1889(明治22)年 |
令和元年度 | 21 | 琵琶湖疏水鴨川運河施設群 びわこそすいかもがわうんがしせつぐん | 琵琶湖疏水鴨川運河施設群は,橋梁などが群として存在する独特の景観を造り出しているところに大きな特徴がある土木遺産です。 | 京都府京都市 | 1894(明治27)年他 |
令和元年度 | 22 | 上津屋橋 こうづやばし | 上津屋橋は、わが国で屈指の大規模な木造流れ橋で、コスト縮減を図りつつ風情ある景観を保つ取り組みが続けられている優れた土木遺産です。 | 京都府八幡市~久世郡久御山町 | 1953(昭和28)年 |
令和元年度 | 23 | 用郷林道 七曲がり ようごうりんどう ななまがり | 用郷林道 七曲がりは、若き技術者と地元石工による建設のエピソードが語り継がれた石積のつづら折り林道で、建設当時のまま残っている貴重な土木遺産です。 | 岡山県新見市 | 明治45(1912)年 |
令和元年度 | 24 | 大原橋 おおはらばし | 大原橋は、昭和9年の室戸台風の災害復旧橋梁として架橋された戦前最長のRCローゼ桁橋です。 | 岡山県岡山市 | 昭和17(1942)年 |
令和元年度 | 25 | 麻生堰 あそうぜき | 麻生堰は、野中兼山によってつくられた曲線斜め堰で、建設当時の姿のまま現役で活用されている貴重な土木遺産です。 | 高知県四万十市麻生 | 江戸時代前期 |
令和元年度 | 26 | 上椎葉ダム かみしいばだむ | 上椎葉ダムは、大調整能力を持つ水力発電用ダムとしては日本初の大規模アーチ式ダムで、戦後復興期に急増する九州の電力需要を支える上で大きな役割を果たした現役の土木構造物である。 | 宮崎県東臼杵郡椎葉村 | 1955(昭和30)年 |
令和元年度 | 27 | 川畑井堰 かわばたいぜき | 川畑井堰は宝暦年間に築造された幅18m、高さ3mを有する切り石による階段状の取水堰堤で、近世由来の取水堰堤としては全国で唯一と考えられる貴重な土木遺産である。 | 鹿児島県南さつま市 | 宝暦年間(1751~1763) |
令和元年度 | 28 | 若松港築港関連施設群 わかまつこうちっこうかんれんしせつぐん | 若松港築港関連施設群は、筑豊炭田からの石炭の積出基地として開発整備され、大正期には日本最大の石炭積出港として繁栄し、日本の近代化に大きく貢献した。 | 福岡県北九州市 | 1890(明治23)年~1935(昭和10)年頃 |
令和2年度 | 1 | 金山ダム かなやまだむ | 金山ダムは、中空重力式構造やフロート式取水塔等先駆的技術を採用、北海道総合開発計画の下、建設された治水・農業・水道・発電用多目的ダムです。 | 北海道南富良野町 | 1967(昭和42)年 |
令和2年度 | 2 | 神居大橋 かむいおおはし | 神居大橋は、景勝地神居古潭に架かる吊橋で、当初の木製補剛トラスの形式を継承しつつ改修され、かつての木橋の姿を今に伝える貴重な土木遺産です。 | 北海道旭川市 | 1938(昭和13)年 (1958(昭和33)年、1972(昭和47)年、1981(昭和56)年等、木部材等について改修) |
令和2年度 | 3 | 馬淵川放水路 まべちがわほうすいろ | 馬淵川放水路は、多くの洪水の原因となっていた大きく湾曲した河口部を改善し、北東北有数の産業都市である八戸市の発展の礎となった貴重な土木遺産です。 | 青森県八戸市 | 1950(昭和25)年 |
令和2年度 | 4 | 寺坂橋 てらさかばし | 寺坂橋は、現在利用されている道路橋としては埼玉県内最古の石造アーチ橋であり、竣工時の様相を残す橋として貴重な選奨土木遺産です。 | 埼玉県本庄市若泉1丁目60番2地先 | 1889(明治22)年 |
令和2年度 | 5 | 鷺石橋 さぎいしばし | 鷺石橋は、群馬県に現存する鋼プラットトラス形式では、唯一のもので、谷川連峰を背景に利根川清流に調和の取れた景観をかもしだす土木遺産です。 | 群馬県沼田市 | 1929(昭和4)年 |
令和2年度 | 6 | 表参道ケヤキ並木道(赤坂杉並線) おもてさんどうけやきなみきみち(あかさかすぎなみせん) | 表参道ケヤキ並木道(赤坂杉並線)は、1921年に明治神宮の参道として整備され、ケヤキ並木を備えた広幅員街路のモデルとなった土木遺産であります。 | 東京都渋谷区神宮前1丁目~港区北青山3丁目 | 1921(大正10)年 |
令和2年度 | 7 | 日光いろは坂(第1・第2) にっこういろはざか(だいいち・だいに) | 日光いろは坂(第1・第2)は、リゾート開発の萌芽期を支え、また本邦初の県営事業であるとともにわが国の先駆的観光道路の記念碑となる重要な土木遺産です。 | 栃木県日光市 | 第1:1954(昭和29)年 第2:1965(昭和40)年 |
令和2年度 | 8 | 佐伯橋 さえきばし | 佐伯橋は、山梨県内では数少ない戦前完成の上路式鋼ソリッドリブ・アーチ橋であり、都留市の歴史風景の一つとして親しまれる貴重な土木遺産です。 | 山梨県都留市田原4丁目~十日市場 | 1927(昭和2)年 |
令和2年度 | 9 | 栃ケ原地すべり第1号集水井 とちがはらじすべりだいいちごうしゅうすいせい | 栃ケ原地すべり第1号集水井は、日本初の集水井として建設され、当該工法が全国に普及する契機となった貴重な土木遺産です。 | 新潟県柏崎市 | 1955(昭和30)年 |
令和2年度 | 10 | 横浜港新港埠頭関東大震災復興岸壁群 よこはまこうしんこうふとうかんとうだいしんさいふっこうがんぺきぐん | 横浜港新港埠頭関東大震災復興岸壁群は、関東大震災による壊滅的な被害を、大正12年11月から大正14年3月という短期間で復旧した、日本で初めての近代港湾復旧事業です。 | 神奈川県横浜市中区新港1丁目 | 1925(大正14)年 |
令和2年度 | 11 | 秦野・曽屋水道施設群 はだのそやすいどうしせつぐん | 秦野・曽屋水道施設群は、住民主体の簡易水道としては全国初めてであり、明治・大正、昭和と続く、我が国の水道技術の推移を今に伝える貴重な土木遺産です。 | 神奈川県秦野市水神町 | ロ号水源開口部:1888(明治21)年(1990(平成2)年改修) ハ号水源開口部:1914(大正3)年(1990(平成2)年改修) 大正期配水池・ポンプ室:1925(大正14)年 昭和期配水池:1960(昭和35)年 ポンプ、上水道用陶管等展示物:1926(大正15)年、他 |
令和2年度 | 12 | 常盤橋 ときわばし | 常盤橋は、関東大震災後に架設され、日本近代橋梁史、特に東京中小河川におけるデザイン思想に重要な役割を果たしている二連アーチの橋である。 | 東京都千代田区大手町2丁目~中央区日本橋本石町1丁目 | 1926(大正15)年 |
令和2年度 | 13 | 黒部ダム くろべだむ | 黒部ダムは、戦後の電源体制を支えた水力発電所用の大規模貯水施設であり、トンネル、軌道など関連施設を含め、難工事を経て完成した土木遺産です。 | 富山県中新川郡立山町、黒部市、長野県大町市 | 1963(昭和38)年 |
令和2年度 | 14 | 狩野川放水路 かのがわほうすいろ | 狩野川放水路は、狩野川流域の水害防止のために建設省が三大放水路の一つとして施設した人工水路で、一部トンネル構造を有する治水の要となる施設です。 | 静岡県伊豆の国市、沼津市 | 1965(昭和40)年 |
令和2年度 | 15 | 中川運河 なかがわうんが | 中川運河は、名古屋の工業地において港湾と鉄道を連絡する主要動線を確保するため都市計画事業で建設され、経済発展を支えた重要な土木遺産です。 | 愛知県名古屋市港区名古屋港~中川区旧国鉄笹島貨物駅 | 1932(昭和7)年 |
令和2年度 | 16 | 五六閘門 ごろくこうもん | 五六閘門は、牛牧輪中における下流からの逆水を防ぐ明治末に竣功した人造石構造の樋門で、後代のより広域な治水にも機能している貴重な遺産です。 | 岐阜県瑞穂市牛牧 | 1907(明治40)年 |
令和2年度 | 17 | ビル・高架道路・地下鉄駅の一体整備(船場センタービル、大阪市道築港深江線、阪神高速道路、Osaka Metro中央線本町駅・堺筋本町駅) びる・こうかどうろ・ちかてつえきのいったいせいび | 小規模な専門卸売店が密集する船場地区で、店舗ビルと高架道路・地下鉄駅を一体整備するという卓抜したアイデアを実現した施設です。 | 大阪府大阪市中央区 | 1970(昭和45)年 |
令和2年度 | 18 | 大阪狭山市域の南海電鉄煉瓦造暗渠群 おおさかさやましいきのなんかいでんてつれんがづくりあんきょぐん | 南海電鉄高野線狭山~大阪狭山市駅間の開通時に整備された煉瓦造暗渠群。稀少なねじりまんぽ等が残り地域にも親しまれています。 | 大阪府大阪狭山市 | 1898(明治31)年 |
令和2年度 | 19 | 阪急電鉄神戸市内線高架橋 はんきゅうでんてつこうべしないせんこうかきょう | 阿部美樹志が設計したRC高架橋で、優美な曲線をもつ洗練された造形と阪神・淡路大震災にも耐えた堅牢さを備えます。 | 兵庫県神戸市灘区~中央区 | 1936(昭和11)年 |
令和2年度 | 20 | 姫路市営モノレール遺構群 ひめじしえいものれーるいこうぐん | 博覧会会場の手柄山中央公園~姫路駅間1.6kmを結んだ全国初となる市営モノレールの遺構群。戦後姫路の躍進と大志の結集体。 | 兵庫県姫路市 | 1966(昭和41)年 |
令和2年度 | 21 | 豊岡市水道の創設期施設 とよおかしすいどうのそうせつきしせつ | 旧城崎町と旧豊岡町の上水道創設期に建設された築百年を迎える施設であり、当時の温泉産業、生活衛生に貢献した土木遺産です。 | 兵庫県豊岡市 | 荒船浄水場:1920(大正9)年 旧豊岡町水道施設:1922(大正11)年 |
令和2年度 | 22 | 笹生川ダム さそうがわだむ | 三次元的応力解析法によるダム本体の構造設計により、安全性の確保とダム堤体積の最小化を実現させた我が国最初のダムです。 | 福井県大野市本戸 | 1957(昭和32)年 |
令和2年度 | 23 | 出合橋 であいばし | 出合橋は、三段峡の玄関口に架橋された優美なデザインのRCタイドアーチ橋で、地域のランドマークとして住民にも親しまれている土木遺産です。 | 広島県安芸太田町 | 1935(昭和10)年 |
令和2年度 | 24 | 三架橋 さんかばし | 三架橋は、琴弾八幡宮の門前町に架橋された3連のアーチが優美な弧を描くRCタイドアーチ橋であります。 | 香川県観音寺市 | 1935(昭和10)年 |
令和2年度 | 25 | 八代の石造干拓施設群 やつしろのせきぞうかんたくしせつぐん | 八代の石造干拓施設群は、全国屈指の干拓事業である八代干拓において建設された樋門群や堤防によって構成される貴重な土木遺産です。 | 熊本県八代市 | 1816(文化13)年~1938(昭和13)年 |
令和2年度 | 26 | 宮内原用水の二穴式隧道群 みやうちばるようすいのにけつしきずいどうぐん | 宮内原用水の二穴式隧道群は、二つの隧道を並置する希少な構造を有する現役の施設で、江戸期の土木技術を現代に伝える土木遺産です。 | 鹿児島県霧島市隼人町 | 1716(正徳6)年 |
令和3年度 | 1 | 糠平ダム ぬかびらだむ | 糠平ダムは、当時最高水準の国産大型機械採用や前例のない蒸気養生により、寒地での短期施工を実現した北海道内の電力安定を支える重力式ダムです。 | 北海道河東郡上士幌町 | 1956(昭和31)年 |
令和3年度 | 2 | 弾丸道路(札幌・千歳間道路) だんがんどうろ(さっぽろ・ちとせかんどうろ) | 弾丸道路は、積雪寒冷地や自動車高速走行のための先駆的な設計基準を導入し、北海道に限らず全国の道路改良の指標となった土木遺産です。 | 北海道札幌市、北広島市、恵庭市、千歳市 | 1953(昭和28)年 |
令和3年度 | 3 | 北上川上流総合開発ダム群 きたかみがわじょうりゅうそうごうかいはつだむぐん | 北上川上流総合開発ダム群 五大ダムは、北上川流域の治水を最大の目的にしながら、発電・灌漑用水・上水などの機能を併せた多目的ダム群として地域を支える土木構造物群です。 | 田瀬ダム:岩手県花巻市 湯田ダム:岩手県和賀郡西和賀町 四十四田ダム:岩手県盛岡市 御所ダム:岩手県盛岡市 石淵ダム:岩手県奥州市 | 田瀬ダム:1954(昭和29)年 湯田ダム:1964(昭和39)年 四十四田ダム:1968(昭和43)年 御所ダム:1981(昭和56)年 石淵ダム:1953(昭和28)年 |
令和3年度 | 4 | 只見線鉄道施設群 ただみせんてつどうしせつぐん | 只見線鉄道施設群は、福島・新潟両県の地域資源の活用や豪雪地帯を結ぶライフラインとして、その機能美や四季折々の風景を創生する貴重な土木遺産群です。 | 福島県、新潟県 | 1925(大正14)年~1971(昭和46)年 |
令和3年度 | 5 | 渡良瀬川上流域足尾の砂防堰堤群 わたらせがわじょうりゅういきあしおのさぼうえんていぐん | 渡良瀬川上流域足尾の砂防堰堤群は、大規模な土石流災害の軽減・抑止を目的とした本邦最大級施設を含む砂防堰堤群で、環境を視点に未来への思考を誘う重厚な土木遺産です。 | 栃木県日光市 | 1940(昭和15)年~1970(昭和45)年 |
令和3年度 | 6 | 円上寺隧道 えんじょうじずいどう | 円上寺隧道は、日本最古級のコンクリート造の河川トンネルで、建設から100年以上経過する今も地域の防災に寄与し続ける貴重な土木遺産です。 | 新潟県長岡市 | 1915(大正4)年 |
令和3年度 | 7 | 塔之沢発電所と関連施設 とうのさわはつでんしょとかんれんしせつ | 塔之沢発電所と関連施設は、当時最新の発電設備や国産技術を多用するなど明治期における水力発電の基礎を作り、箱根の観光を支えてきた貴重な土木遺産です。 | 神奈川県足柄下郡箱根町 | 1909(明治42)年 |
令和3年度 | 8 | 六郷水門 ろくごうすいもん | 六郷水門は、今もなお水門としての機能を保ち、多摩川改修工事や六郷用水の記憶を物語る地域のシンボルとなっており、貴重な土木遺産です。 | 東京都大田区 | 1931(昭和6)年 |
令和3年度 | 9 | 栗尾沢砂防施設群 くりおさわさぼうしせつぐん | 栗尾沢砂防施設群は、大正5年に作られた当時の東日本では事例が少ない切石積の砂防堰堤など、 砂防事業の歴史や技術を今に伝える貴重な土木遺産です。 | 埼玉県秩父郡小鹿野町 | 2基:1916(大正5)年 6基:1933(昭和8)年 1基:1934(昭和9)年 1基:1935(昭和10)年 |
令和3年度 | 10 | 東山円筒分水槽 ひがしやまえんとうぶんすいそう | 東山円筒分水槽は、永年水不足に悩まされてきた片貝川流域へ合理的かつ公平に分水するため川を潜るサイフォン終端に設けられた美しい円形の分水施設です。 | 富山県魚津市 | 1954(昭和29)年 |
令和3年度 | 11 | 彩雲橋 さいうんばし | 彩雲橋は、昭和初期の犬山城附近の観光開発の中で木曽川へ流れ込む郷瀬川上に架けられた鉄道レールを用いた瀟洒な2連アーチ橋です。 | 愛知県犬山市 | 1929(昭和4)年 |
令和3年度 | 12 | 殿橋 とのばし | 殿橋は、乙川に架かる12径間連続RC桁橋で、昭和2年竣工以来補修を加えながらもスレンダーな形姿を保つ岡崎市街のシンボル的遺産です。 | 愛知県岡崎市 | 1927(昭和2)年 |
令和3年度 | 13 | 山川橋 やまかわばし | 山川橋は、川辺ダム建設に際して昭和12年にダム湖に架けられたゲルバー式RCラーメン橋で、永年地域で愛されてきた土木遺産です。 | 岐阜県加茂郡川辺町 | 1937(昭和12)年 |
令和3年度 | 14 | 生駒鋼索線と生駒山上遊園地飛行塔 いこまこうさくせんといこまさんじょうゆうえんちひこうとう | 生駒鋼索線と生駒山上遊園地飛行塔は、わが国私鉄に見られる観光施策を証示する最古の施設であり、先例のない中で独自に開発したものとして貴重な現役の土木遺産です。 | 奈良県生駒市 | 【近畿日本鉄道生駒鋼索線】 宝山寺1号線 :1918(大正7)年 宝山寺2号線 :1926(昭和元)年 山上線:1929(昭和4)年 【生駒山上遊園地飛行塔】1929(昭和4)年 |
令和3年度 | 15 | 津守下水処理場1系水処理施設 つもりげすいしょりじょういちけいみずしょりしせつ | 津守下水処理場1系水処理施設は、稼働当初の躯体構造を維持しつつ、80年以上に渡り家庭や工場などから排出される汚水を処理し続けている貴重な現役の土木遺産です。 | 大阪府大阪市西成区 | 1940(昭和15)年 |
令和3年度 | 16 | 谷瀬の吊り橋 たにせのつりばし | 谷瀬の吊り橋は、安全安心を希求する地区住民の思いにより建設され、その後60年以上にわたり供用され続け、現在は観光資源となっている土木遺産です。 | 奈良県吉野郡十津川村 | 1954(昭和29)年 |
令和3年度 | 17 | 琵琶湖疏水(第1、第2、分線ほか) びわこそすい(だいいち、だいに、ぶんせんほか) | 琵琶湖疏水(第1、第2、分線ほか)は、明治期に建設され、多目的利用によって京都の近代化に大きく貢献し、技術や意匠の質も高く、不動の歴史的価値を有する土木遺産です。 | 滋賀県大津市、京都府京都市山科区、左京区 | 琵琶湖疏水(第1):1890(明治23)年 琵琶湖疏水(第2):1912(明治45)年 琵琶湖疏水(分線):1890(明治23)年 扇ダム放水路、草川、百々川、ほか小水路群:1890(明治23)年頃 |
令和3年度 | 18 | 関西本線木津川橋りょう かんさいほんせんきづがわきょうりょう | 関西本線木津川橋りょうは、明治時代に架けられた橋梁を、適切な補強や更新により長寿命化を実現した点で、優れた事例として顕彰すべき施設です。 | 京都府相楽郡笠置町 | 1連目、3連目:1897(明治30)年、1926(大正15)年ランガー補強 2連目:1926(大正15)年 4連目、5連目:1953(昭和28)年 |
令和3年度 | 19 | 旧成相池堰堤 きゅうなりあいいけえんてい | 旧成相池堰堤は、渇水時の農業用水確保のため建造された粗石モルタル造の重力式ダムで、先人の水確保の努力を後世に伝える貴重な土木遺産です。 | 兵庫県南あわじ市 | 1950(昭和25)年 |
令和3年度 | 20 | 和田旋回橋 わだせんかいきょう | 和田旋回橋は、日本初かつ最古の鉄道用可動橋であり、当初の架設地点に供用され続け現在も地元住民により積極的に活用されている貴重な土木遺産です。 | 兵庫県神戸市兵庫区 | 1899(明治32)年 |
令和3年度 | 21 | 村田 鶴が湖北地方に残した隧道群 むらたかくがこほくちほうにのこしたずいどうぐん | 村田 鶴が湖北地方に残した隧道群は、材料特性から煉瓦とコンクリートを使い分ける秀逸な設計が施され、格式高い意匠とともに永年にわたり地域交通に貢献した土木遺産です。 | 横山隧道:滋賀県米原市~長浜市 谷坂隧道:滋賀県長浜市 | 横山隧道:1923(大正12)年 谷坂隧道:1935(昭和10)年 |
令和3年度 | 22 | 爆撃被害建材の再活用橋梁―本川橋、九十九橋 ばくげきひがいけんざいのさいかつようきょうりょう―ほんかわばし、つくもばし | 本川橋、九十九橋は、敗戦直後の資材難の中、爆撃を受けた光海軍工廠の建材を再活用した橋梁で、部材に弾痕や以前のリベット孔が残っている貴重な土木遺産です。 | 本川橋:広島県広島市中区 九十九橋:広島県安芸郡海田町 | 本川橋:1949(昭和24)年 九十九橋:1950(昭和25)年 |
令和3年度 | 23 | 千賀居隧道 ちがいずいどう | 千賀居隧道は、ループ道路に建設された隧道で、当該形式の隧道として国内最古クラスの貴重な土木遺産です。 | 愛媛県八幡浜市 | 1905(明治38)年 |
令和3年度 | 24 | 緒方川の多連アーチ石橋群 おがたがわのたれんあーちいしばしぐん | 緒方川の多連アーチ石橋群は、2~6連のアーチを有する石橋がひとつの地域にまとまって現存する貴重な土木遺産です。 | 大分県豊後大野市 | 緒方橋:1911(明治44)年 鳴滝橋:1922(大正11)年 長瀬橋:1923(大正12)年 原尻橋:1923(大正12)年 柚木寺原橋:1928(昭和3)年 |
令和3年度 | 25 | 花峯橋 はなみねばし | 花峯橋は、現存する希少な木造方杖式の道路橋のひとつで、当時の我が国における木造橋建設技術を今に伝える貴重な土木遺産です。 | 宮崎県日南市 | 1929(昭和4)年 |
令和4年度 | 1 | 室蘭港港湾施設群 むろらんこうこうわんしせつぐん | 室蘭港港湾施設群は、東洋一の石炭積出港として我が国の近代化と鉄の街の飛躍的発展に貢献した港湾の歴史と技術を伝える構造物群です。 | 北海道室蘭市 | 南防波堤:1938(昭和13)年度 北防波堤:1927(昭和2)年度 旧大黒島灯台:1926(大正15)年度 旧国鉄埠頭:1959(昭和34)年度 旧国鉄埠頭(北外防波堤へのケーソン流用):1967(昭和42)年度 旧北荷埠頭:1940(昭和15)年度 本輪西埠頭:1959(昭和34)年度 北日本埠頭:1959(昭和34)年度 |
令和4年度 | 2 | 標津橋 しべつはし | 標津橋は、アーチリブにフィーレンディール構造を持つ国内唯一の橋梁形式で、戦後の北海道の土木技術の発展に寄与した土木遺産です。 | 北海道標津郡標津町 | 1962(昭和37)年 |
令和4年度 | 3 | 旧茂喜登牛水路橋 きゅうもきとうしすいろきょう | 旧茂喜登牛水路橋は、PC技術黎明期に建設した当時国内最大クラスのPC桁であるとともに、約60年間以上北海道の電力安定供給に貢献した水路橋です。 | 北海道足寄郡足寄町 | 1958(昭和33)年 |
令和4年度 | 4 | 福島の石橋群 ふくしまのいしばしぐん | 福島の石橋群は、近世から明治期に伝承された信州や九州の石工技術を地元の石工が磨き育てた歴史を顕彰できる貴重な土木遺産群です。 | 福島県福島市、他 | 1772(安永元)年~1914(大正3)年と推定 |
令和4年度 | 5 | 丸森橋 まるもりばし | 丸森橋は、戦前に作られたプラットトラス道路橋として宮城県内で唯一現存している石張りの橋脚も特徴的な貴重な土木遺産です。 | 宮城県伊具郡丸森町 | 1929(昭和4)年 |
令和4年度 | 6 | 渡良瀬遊水地 わたらせゆうすいち | 渡良瀬遊水地は、河川の増水時に横溢する洪水を一時的に貯留するわが国最大級の治水施設で、建設と環境の両立を具現化した歴史的な土木文化遺産です。 | 栃木県栃木市、小山市、下都賀郡野木町、群馬県邑楽郡板倉町、茨城県古河市、埼玉県加須市 | 1972(昭和47)年[第2調整池概成まで] |
令和4年度 | 7 | 豊海橋 とよみはし | 豊海橋は、関東大震災の復興事業で架橋された国内初の鋼フィーレンデール橋で、技術的に優れ景観に配慮した貴重な土木遺産です。 | 東京都中央区 | 1927(昭和2)年 |
令和4年度 | 8 | 清水谷戸トンネル しみずやととんねる | 清水谷戸トンネルは、全国鉄道網へと広がる端緒となった現役最古の鉄道トンネルであり、建設時の煉瓦構造など明治期の鉄道技術を今に残す土木遺産です。 | 神奈川県横浜市保土ヶ谷区、戸塚区 | 上り線:1887(明治20)年 下り線:1898(明治31)年 |
令和4年度 | 9 | 豊川放水路 とよがわほうすいろ | 豊川放水路は、豊川の洪水被害を軽減するために戦後に建設された、我が国を代表する放水路の一つです。 | 愛知県豊川市 | 1965(昭和40)年 |
令和4年度 | 10 | 中川橋 なかがわはし | 中川橋は、中川運河とともに竣工したブレーストリブタイドアーチ橋で、平成末に「横取り工法」で改修して次世代へつながれた貴重な土木遺産です。 | 愛知県名古屋市港区 | 1930(昭和5)年 [2022(令和4)年改修] |
令和4年度 | 11 | 波切の石積構造物群 なきりのいしづみこうぞうぶつぐん | 波切の石積み構造物群は、当地の石工たちが整備した漁港や集落の石積みであり、大王崎を含む波切のまちの発展を支えた貴重な土木遺産です。 | 三重県志摩市 | 1860(安政7)年頃~1930(昭和5)年頃 |
令和4年度 | 12 | 揖保川畳堤 いぼがわたたみてい | 揖保川畳堤は、眺望への配慮など住民の意見が反映された特殊堤で、住民の防災意識の高さが結実した貴重な現役の土木遺産です。 | 兵庫県たつの市 | 1957(昭和32)年頃 |
令和4年度 | 13 | 大阪市水道創設期及び拡張初期の施設群 おおさかしすいどうそうせつきおよびかくちょうしょきのしせつぐん | 大阪市の大手前配水場、柴島浄水場取水塔及び旧第1配水ポンプ場は、わが国の近代水道創設・拡張を象徴する貴重な土木遺産です。 | 大阪府大阪市中央区、東淀川区 | 大手前配水場:1893(明治26)年 柴島浄水場1・2号取水塔:1914(大正3)年 柴島浄水場3号取水塔:1930(昭和5)年 柴島浄水場旧第1配水ポンプ場(現水道記念館):1914(大正3)年 |
令和4年度 | 14 | 春日野道 桜橋 かすがのみち さくらばし | 春日野道 桜橋は、福井県の成立期に嶺南と嶺北を結ぶために建設された春日野道の構造物のうち、特に良好に保存された土木遺産です。 | 福井県南条郡南越前町 | 1886(明治19)年 |
令和4年度 | 15 | 高野山森林軌道の遺構群 こうやさんしんりんきどうのいこうぐん | 高野山森林軌道の遺構群は、わが国で最初の森林軌道をルーツとし、その後の産業発展に貢献した森林軌道の盛衰を記録する歴史の証人として重要な土木遺産です。 | 和歌山県伊都郡九度山町、高野町 | 1909(明治42)年 ※九度山貯木場~塵無土場 |
令和4年度 | 16 | 南海本線紀ノ川橋梁 なんかいほんせんきのかわきょうりょう | 南海本線紀ノ川橋梁は、明治期と大正期のトラス橋が上下線に並ぶ現役の鉄道施設であり、橋梁技術の進展や維持管理の重要性を伝える貴重な土木遺産です。 | 和歌山県和歌山市 | 上り線:1903(明治36)年 下り線:1922(大正11)年 |
令和4年度 | 17 | 箱ヶ瀬橋 はこがせばし | 箱ヶ瀬橋は、下津井瀬戸大橋をはじめ日本の長大吊り橋建設に寄与し、「夢の架け橋」と呼ばれ親しまれている現役の土木遺産です。 | 福井県大野市 | 1967(昭和42)年 |
令和4年度 | 18 | 不動川砂防歴史公園の砂防設備群 ふどうがわさぼうれきしこうえんのさぼうせつびぐん | 不動川砂防歴史公園の砂防設備群は、明治初期のデ・レーケの手による現役の堰堤と関連施設であり、市民に愛される土木遺産です。 | 京都府木津川市 | 1875(明治8)年~1922(大正11)年 |
令和4年度 | 19 | 摩耶大橋 まやおおはし | 摩耶大橋は、当時前例のない1本主塔の斜張橋であり、摩耶埠頭と新港突堤を結んで、神戸港の発展に寄与した貴重な現役の土木遺産です。 | 兵庫県神戸市中央区~灘区 | 1966(昭和41)年 |
令和4年度 | 20 | 神戸大橋 こうべおおはし | 神戸大橋は、我が国最初のダブルデッキ構造を有する橋梁であり、新港第4突堤とポートアイランドを結び神戸港の発展に寄与した現役の土木遺産です。 | 兵庫県神戸市中央区 | 1970(昭和45)年 |
令和4年度 | 21 | 翁橋 おきなばし | 翁橋は、大正から昭和初期に橋面が煉瓦舗装された数少ない橋梁のうち、当時の舗道煉瓦が全面に残っている極めて貴重な橋梁です。 | 岡山県津山市 | 1926(大正15)年 |
令和4年度 | 22 | 山国橋 やまくにばし | 山国橋は、昭和初期に建設されたRC造の長大橋であり、ゲルバー桁や二穴式の煉瓦積み橋脚を有する貴重な地域の土木遺産です。 | 福岡県築上郡吉富町~大分県中津市 | 1934(昭和9)年 |
令和4年度 | 23 | 赤尾木港の岸岐と築島 あかおぎこうのがんぎとつきじま | 赤尾木港の岸岐と築島は、巻石構造を有する堤防及び護岸で、江戸期鹿児島の離島における築港技術を伝える貴重な土木遺産です。 | 鹿児島県西之表市 | 岸岐:1781(天明元)年 [昭和初期に改修] 築島:1862(文久2)年 |
令和5年度 | 1 | 十勝川統内新水路 とかちがわ とうないしんすいろ | 十勝川統内新水路は、十勝川流域の洪水被害軽減や統内原野の開発促進に貢献し、泥炭湿地帯の河道掘削及び築堤の施工技術や過程を示す貴重な新水路です。 | 北海道中川郡池田町~豊頃町 幕別町~豊頃町 | 1937(昭和12)年 |
令和5年度 | 2 | 茂岩橋 もいわばし | 茂岩橋は、変断面下路式ゲルバートラスの橋梁において国内最長スパンを誇り、左右対称で中央に尖峰が並び立つ、均整の取れた意匠の土木遺産です。 | 北海道中川郡豊頃町 | 1961(昭和36)年 (1970(昭和45)年歩道橋添架) |
令和5年度 | 3 | 大倉ダム おおくらだむ | 大倉ダムは、地形特性を考慮した我が国唯一のダブルアーチダムであり、多目的ダムとして仙塩地域の人々の生活や産業を支えてきた歴史的構造物です。 | 宮城県仙台市青葉区大倉字岩下21-2 | 1961(昭和36)年 |
令和5年度 | 4 | 只見川ダム施設群 ただみがわだむしせつぐん | 只見川ダム施設群は、豪雪地帯の水資源と地形を巧みに利用したダム・電源開発等の河川史や地域資産として貴重な土木遺産群です。 | 奥只見ダム:福島県南会津郡檜枝岐村 大鳥ダム・田子倉ダム:福島県南会津郡只見町 滝ダム:福島県大沼郡金山町 本名ダム・上田ダム:福島県大沼郡金山町 宮下ダム:福島県大沼郡三島町 柳津ダム:福島県河沼郡柳津町 片門ダム:福島県河沼郡会津坂下町 | 奥只見ダム:1961(昭和36)年 大鳥ダム:1963(昭和38)年 田子倉ダム:1959(昭和34)年 滝ダム:1961(昭和36)年 本名ダム・上田ダム:1954(昭和29)年 宮下ダム:1946(昭和21)年 柳津ダム・片門ダム:1953(昭和28)年 |
令和5年度 | 5 | 蔵前橋 くらまえばし | 蔵前橋は、関東大震災の復興橋梁であり、バランスのとれた3連の鋼アーチ橋として歴史的に価値の高い貴重な土木遺産です。 | 東京都台東区~墨田区 | 1927(昭和2)年 |
令和5年度 | 6 | 城ヶ島大橋 じょうがしまおおはし | 城ヶ島大橋は、鋼床版箱桁形式を採用し、種々の構造的課題を応力測定試験等により解決し、その後の橋梁技術発展の礎となった橋梁です。 | 神奈川県三浦市 | 1960(昭和35)年 |
令和5年度 | 7 | 阿賀野川満願寺「基準点標石」 あがのがわまんがんじ「きじゅんてんひょうせき」 | 阿賀野川満願寺「基準点標石」は、阿賀野川で初の国による河川改修事業着工時に設置した基準点で、公園内に移設されたが、河川の形を決めた原点となる土木遺産です。 | 新潟県新潟市秋葉区 | 1915(大正4)年 |
令和5年度 | 8 | 大井ダム・大井発電所 おおいだむ・おおいはつでんしょ | 大井ダム・大井発電所は、国内初の本格的ダム式発電所として建設され、電力王・福沢桃介氏最大の偉業ともいわれ、大正期の風情を残す貴重な土木遺産です。 | 岐阜県中津川市~恵那市 | 1924(大正13)年 |
令和5年度 | 9 | 大井川橋梁(下り線) おおいがわきょうりょう(くだりせん) | 大井川橋梁(下り線)は、大正時代に製造された、リベットによる剛結合の曲弦プラットトラス桁で歴史的価値の高い橋梁です。 | 静岡県島田市 | 1915(大正4)年 |
令和5年度 | 10 | 深良用水 用水隧道 ふからようすい ようすいずいどう | 深良用水 用水隧道は、江戸時代に農業用水として芦ノ湖から静岡側へ通水するため横穴等を使用せず素掘りで掘削されたものとして日本最長の山岳トンネルです。 | 静岡県裾野市 | 1670(寛文10)年 |
令和5年度 | 11 | 鬼谷川砂防堰堤 おんたにがわさぼうえんてい | 鬼谷川砂防堰堤は、福井県で最古の砂防堰堤で、大きなもので1mを超す丸石を積み上げて建造した、現在も効果を発揮している貴重な土木遺産です。 | 福井県大野市 | 1897(明治30)年 |
令和5年度 | 12 | 紀州鉄道及び旧御坊臨港鉄道廃線部分 きしゅうてつどうおよびきゅうごぼうりんこうてつどうはいせんぶぶん | 紀州鉄道及び旧御坊臨港鉄道廃線部分は、開業から92年経過した今も往時の設備も使用して運行されており、廃止路線にも軌条等が残存する貴重な土木遺産です。 | 和歌山県御坊市 | 1931(昭和 6)年 |
令和5年度 | 13 | 東高洲橋 ひがしたかすばし | 東高洲橋は、関西に残る数少ない”本当に動く”可動道路橋であり、尼崎市南部工業地域を支え続け、経済発展に大きく寄与した貴重な土木遺産です。 | 兵庫県尼崎市 | 1966(昭和41)年 |
令和5年度 | 14 | 高砂港 向島突堤 たかさごこう むこうじまとってい | 高砂港向島突堤は、工楽松右衛門築造の高砂港防波堤の一部が改修等を重ねながら残されており、港湾築造の技術を現代に伝える貴重な土木遺産です。 | 兵庫県高砂市 | 1810(文化7)年、 1929(昭和4)年改修 |
令和5年度 | 15 | 近鉄難波線 大断面シールドトンネル きんてつなんばせん だいだんめんしーるどとんねる | 近鉄難波線大断面シールドトンネルは、わが国で最初の複線断面機械掘りシールドトンネルであり、軟弱な沖積平野でさまざまな補助工法を駆使して完工した貴重な土木遺産です。 | 大阪府大阪市中央区 | 1970(昭和45)年 |
令和5年度 | 16 | 木津川橋りょう・岩崎運河橋りょう きづがわきょうりょう・いわさきうんがきょうりょう | 木津川橋りょう・岩崎運河橋りょうは、大阪環状線に在る国内唯一の複線下路ダブルワーレントラス橋で、斜角がきつく垂直の端柱と平行弦トラスを用いた貴重な土木遺産です。 | 大阪府大阪市浪速区~西区 | 1928(昭和3)年 |
令和5年度 | 17 | 琵琶湖大橋(下り線) びわこおおはし(くだりせん) | 現代の長支間長桁橋の先鞭となった3径間連続鋼床版箱桁橋で、支間長140mは同形式として完成時国内最長を誇った。 | 滋賀県大津市~守山市 | 1964(昭和39)年 |
令和5年度 | 18 | 内尾大水門 うちおおおずいもん | 内尾大水門は、興除新田の干拓用樋門として築造され、長さ10mを超える花崗岩を使用した現存するわが国最大の巨石樋門です。 | 岡山県岡山市南区 | 1823(文政6)年頃 |
令和5年度 | 19 | 佐川橋 さがわばし | 佐川橋は、大正林道の橋梁として架設された鉄筋コンクリートアーチ橋で、永年地域で愛されてきた土木遺産です。 | 高知県高岡郡四万十町 | 1939(昭和14)年頃 |
令和5年度 | 20 | 横瀬二連水路橋 よこせにれんすいろきょう | 横瀬二連水路橋は、明治期の大分に建設された二連の石造アーチ橋で、階段状の水路壁と重厚な橋脚を有するユニークな土木遺産です。 | 大分県大分市 | 幹線水路1900(明治33)年 左岸側1904(明治37)年 右岸側1906(明治39)年 |
令和5年度 | 21 | 荒崎新地の石造干拓施設群 あらさきしんちのせきぞうかんたくしせつぐん | 荒崎新地の石造干拓施設群は、薩摩藩独自の行政制度のもと、肥後藩との技術交流によって実現した土木事業の貴重な物証です。 | 鹿児島県出水市 | 1866(慶応2)年 |
令和6年度 | 1 | 旧岩保木水門 きゅういわぼっきすいもん | 旧岩保木水門は、釧路の発展に寄与した新釧路川開削を象徴し、後年増築された木造上屋が特徴的な道内最古の鉄筋コンクリート造水門です。 | 北海道釧路町 | 1931(昭和6)年 |
令和6年度 | 2 | 奥行臼の交通施設群 おくゆきうすこうつうしせつぐん | 奥行臼の交通施設群は、近現代の根釧地方の開拓と酪農振興、人々の定住に貢献した交通土木施設が、各年代のシステムとして一箇所に現存する唯一の遺産群です。 | 北海道別海町 | 1910(明治43)年~1964(昭和39)年 |
令和6年度 | 3 | 黒川橋梁(上り線) くろかわきょうりょう(のぼりせん) | 黒川橋梁(上り線)は、近代の鉄道技術を伝える貴重な鋼ワーレントラス橋で、重厚感漂う壮大な石張り橋脚が連続する圧倒的スケールの優美な鉄道橋梁です。 | 栃木県那須町~福島県白河市 | 1920(大正9)年 |
令和6年度 | 4 | 駒形橋 こまがたばし | 駒形橋は、隅田川に架かる関東大震災の復興橋梁であり、国内初の本格的鋼中路式アーチ橋として歴史的に価値の高い貴重な土木遺産です。 | 東京都台東区~墨田区 | 1927(昭和2)年 |
令和6年度 | 5 | 相模大橋 さがみおおはし | 相模大橋は、国内で初めて、20t荷重で設計され、主桁の大半に高張力鋼を用いた橋梁で、我が国の橋梁技術発展の礎となった貴重な土木遺産です。 | 神奈川県厚木市~海老名市 | 1955(昭和30)年 |
令和6年度 | 6 | 覚王山ずい道 かくおうざんずいどう | 覚王山ずい道は、都市部における国内初の開放型手掘り式シールド工法、円形断面シールドと鉄筋コンクリート製セグメントを採用した地下鉄トンネルです。 | 愛知県名古屋市千種区 | 1963(昭和38)年 |
令和6年度 | 7 | 犬山橋 いぬやまばし | 犬山橋は、大正時代に樺島正義が鉄道道路併用橋として設計し鉄道橋へ改修された、オベリスク様の親柱が残る3連の鋼ワーレントラス橋です。 | 愛知県犬山市~岐阜県各務原市 | 1925(大正14)年→2000(平成12)年に鉄道専用橋として改修 |
令和6年度 | 8 | 大谷~大津間の開業時の鉄道遺構 おおたに~おおつかんのかいぎょうじのてつどういこう | 大谷~大津間の開業時の鉄道遺構は、初めてわが国の技術者・技能者だけで建設された明治13年の鉄道遺構で、わが国の鉄道技術の自立を示す貴重な土木遺産です。 | 滋賀県大津市 | 逢坂山ずい道:1880(明治13)年 旧上関寺町架道橋橋台:1880(明治13)年→1921(大正10)年に橋桁撤去 逢坂地下道:1879(明治12)年 |
令和6年度 | 9 | 林田隧道 はやしだずいどう | 林田隧道は、摂津・丹波間の交通の難所を解消するため建設され、石ポータルを有する現役の道路隧道の中で日本最古の土木遺産です。 | 兵庫県川辺郡猪名川町 | 1883(明治16)年→1984(昭和59)年改修(ボックスカルバート継足・覆工コンクリート設置) |
令和6年度 | 10 | 阪神甲子園球場・枝川橋梁 はんしんこうしえんきゅうじょう・えだがわきょうりょう | 阪神甲子園球場・枝川橋梁は、我が国最古の本格的野球場と地域拠点の鉄道駅を支える橋梁で、廃川敷に計画・開発された「甲子園開発」を象徴する貴重な施設です。 | 兵庫県西宮市 | 阪神甲子園球場:1924(大正13)年→外野の築堤式スタンドを1929(昭和4)年にRC造(アルプススタンド),1936(昭和11)年に全てをRC造に改修 枝川橋梁:1925(大正14)年 |
令和6年度 | 11 | 港大橋 みなとおおはし | 港大橋は、規模、材料、工法ともに我が国のトラス橋の到達点を示した、中央径間長としては日本最長、世界第3位のゲルバートラス橋です。 | 大阪府大阪市 | 1974(昭和49)年 |
令和6年度 | 12 | 目の字形ラーメン橋-志谷川橋梁、日向川橋梁 めのじがたらーめんきょうーしたにがわきょうりょう、ひなたがわきょうりょう | 志谷川橋梁、日向川橋梁は、三江線でのみ採用された極めて珍しい目の字形鉄筋コンクリートラーメン橋です。 | 島根県川本町 | 1934(昭和9)年(開通年) |
令和6年度 | 13 | 瀬詰橋 せづめばし | 瀬詰橋は、吉野川支流の川田川に架かる旧道の橋で、大正時代の中路式鋼鈑桁橋は希少であり、左岸に建設当時の親柱が現存する貴重な土木遺産です。 | 徳島県吉野川市 | 1925(大正14)年 |
令和6年度 | 14 | 尾鈴橋 おすずばし | 尾鈴橋は、戦後初めて支間長100mを超え、恐竜を彷彿させるダイナミックなフォルムが特徴の戦後復興期を代表する貴重な土木遺産です。 | 宮崎県木城町~日向市 | 1951(昭和26)年 |