周知のとおり，廃棄物および建設発生土等の処理・処分の問題は緊急の社会的課題であり，近年ではその減量化やリサイクルの促進が図られてはいるものの，まだまだ最終的に海域や内陸部の地盤で受け入れざるを得ない状況にあると考えられます．しかし，一方では環境保全に対する意識の高揚や価値観の多様化に伴い，埋立最終処分に対する疑問が進展し，社会的ニーズと一般国民の感覚との間のずれが生じてきております．したがって，最終処分場に関して，より長期的な環境保全や円滑な経済活動の確保といった見地から，従来の発想から脱却した抜本的な方策や考え方の確立が希求されています． このような状況を踏まえて，土木学会地盤工学委員会では平成4年度より廃棄物等による大規模埋立（LANDFILL）に関する研究小委員会を設置し，LANDFILLによって人々の生活において潤いとゆとりを実感することができる大規模緑地空間や時代を超えて継承されるモニュメントの創造，ならびに環境に恵まれない海域における水質や生態系を主とした良好な海域環境づくり等の思い切った環境創出の方策とその実現化を研究してまいりました．

　今回の「第2回LANDFILLフォーラム」は，1995年の第1回フォーラムで上記のコンセプトに基づき提示しました東京湾における「LANDFILL島構想」の実現化を念頭におき，そのコンセンサスの形成に向けた主に海域環境創造に関する社会的・技術的検討の結果を広く一般に報告し，同時に関係各方面の方々との実現化に対する忌憚のない意見交換の場として開催するものです．下記の要領で実施の予定となっておりますので，研究の趣旨ならびにテーマに関しましてご興味がございましたら奮ってご参加いただけますようお願い申しあげます．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記

1.主　催――――土木学会（担当：地盤工学委員会ランドフィル島による環境創造研究小委員会）

2.後　援――――地盤工学会，経団連，日本プロジェクト産業協議会 等 （予定）

3.日　時――――2000年1月27日［木］10：00−16：10（予定）

4.場　所――――科学技術館サイエンスホール（千代田区北の丸公園2-1 TEL 03-3212-8448）

5.定　員――――300名

6.参加費――――3,000円（テキスト代を含む）

7.参加申込方法―土木学会誌綴込の「本部行事参加申込書｣に記入のうえ，土木学会事務局経理課宛
　　　　　　　　FAXにてお申込み下さい，ただし「現金書留」にてお申込みの場合は直接「本部
　　　　　　　　行事参加申込書」を現金封筒に同封のうえお送り下さい（事前のFAX送信は2重
　　　　　　　　登録の原因となりますので必要ありません）．折返し参加票をお送りいたします．

8.申込締切日――2000年1月14日［金］必着
　　　　　　　　※上記，締切日以降のお申込みも当日会場にて受け付けしますが，定員に達してい
　　　　　　　　　る場合がございますので，事前に下記経理課までお問合わせ下さい．

9.申込問合先――土木学会事務局経理課 TEL 03--3355-3436(課直通)

10.内容問合先― 土木学会事務局研究事業課 担当：河西貴志
　　　　　　　　◎E-mail:an-yu307@civil.or.jp
　　　　　　　　TEL 03-3355-3559（課直通）

11.プログラム（予定）
　 9:30　　　　 受付開始
　10:00−10:15　開会挨拶
　10:15−12:00　ランドフィル島構想および研究成果の概要説明（各担当委員）
　　　　　　　　�@構想の概要／�A東京湾の将来について／�B景観デザインについて／�C海域
　　　　　　　　環境創造について
　12:00−13:00　昼食・休憩
　13:00−13:50　ランドフィル島構想および研究成果の概要説明（各担当委員）
　　　　　　　　�D建設技術について／�E社会的評価について
　13:50−14:00　休憩
　14:00−16:00　パネルディスカッション
　　　　　　　　パネリスト　横内憲久ランドフィル小委員会委員長（日本大学理工学部
　　　　　　　　　　　　　　教授）
　　　　　　　　　　　　　　嘉門雅史京都大学防災研究所教授
　　　　　　　　　　　　　　稲森悠平国立環境研究所総合研究官 ほか
　16:00−16:10　閉会挨拶

　※フォーラムに参加されず論文集のみ購入の場合はフォーラム終了後，土木学会誌添付の図書購入
　　申込書に必要事項を明記の上，土木学会刊行物販売係宛〔FAX 03-5379-2769）お申込み下
　　さい．価格は未定です．