明石海峡大橋や多々羅大橋に代表される，わが国の長大橋建設技術を21世紀に継承し発展させ，なおかつ，ロングスパンからスペースへといったより一層新しい発想のもとに新構造・新技術の開発に努めることは現今の土木構造技術者にとって重要な使命です．このような観点から，ロングスパン・スペース構造研究小委員会では種々活動を行い，その成果を「ケーブル・スペース構造の基礎と応用」としてまとめ出版しました．そこでは，構造技術者から大学院生まで幅広い層を対象として，基礎編では主要構造要素であるケーブルや膜等の力学を，応用編では種々の形態を有するロングスパン・スペース構造の歴史的展開・未来技術を，それぞれ解説しています．
　この本の出版を機に，それをテキストとして下記の要領で講習会を企画しました．現在あるいは近い将来，長大橋やスペース構造の技術の研究・開発に携わろうとされる方々の参加をお待ちしております．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記

1.主催――――土木学会（担当：鋼構造委員会ロングスパン・スペース構造小委員会）

2.開催期日・会場・定員

行事コード
開催地区
開催日
会場
定員

E014
東京
5月9日［火］
土木学会図書館講堂
（JR ･地下鉄四ツ谷駅徒歩3 分）
新宿区四谷1丁目無番地TEL 03-3355-3559
120名


E015
大阪
5月16日［火］
大阪国際交流センター
（地下鉄谷町九丁目徒歩10分）
大阪市天王寺区上本町8-2-6 TEL 06-6772-5931
120名



3.テキスト――鋼構造シリーズ11 ：ケーブル・スペース構造の基礎と応用
　　　　　　　（A4版350ページ，定価（3,000円＋税））
　　　　　　　※すでにご購入済の方はご持参下さい．お持ちでない方は当日会場にて販売いたし
　　　　　　　　ますのが極力事前にご購入下さいますようお願い申し上げます．

4.受講料―――正会員5,000 円／学生会員2,000 円／非会員8,000 円
（受講料にテキスト代は含みません）

5.申込方法――学会誌綴込みの「本部行事参加申込書」に所定の事項（特に行事コード番号）を
　　　　　　　明記の上，経理課宛FAXにてお申し込み下さい.
　　　　　　　申込書到着後，10日前後にて折り返し「参加券」をお送りします．

6.申込締切日―東京　4月25日［火］※必着
　　　　　　　大阪　5月 2日［火］※必着

7.申込に関してのお願い
　　　　　　　1.申込締切日前に定員に達している場合がございますので予めご了承下さい．
　　　　　　　　なお，締切日以降の事前受付はいたしません．但し，定員に余裕がある場合に
　　　　　　　　のみ，行事当日に会場にて受付いたします．
　　　　　　　2.お申込後，やむを得ずキャンセルされる場合は，必ず開催日の5日前（土・日・
　　　　　　　　祝祭日を含まず）までに経理課宛ご連絡ください．ご連絡がない場合は，参加
　　　　　　　　費を徴収させて頂きますので予めご了承ください．
　　　　　　　3.申込をされる前にご送金頂くことはトラブルの原因となりますので固くお断りし
　　　　　　　　ます．
　　　　　　　4.表記行事のテキストのみご希望の場合は土木学会誌添付の書籍購入申込書に
　　　　　　　　必要事項を明記のうえ土木学会刊行物販売係宛（FAX 03- 5379- 2769 ）お
　　　　　　　　申し込み下さい．

8.内容問合先―土木学会研究事業課 河西貴志（かさいたかし）
　　　　　　　（E-mail:an-yu307@jsce.or.jp／TEL 03-3355-3559）

9.申込問合先―土木学会経理課（TEL 03-3355-3436／FAX 03-3355-5278）

10.プログラム―（都合により講師等が変更される場合がありますのでご了承下さい．）
　　10:00-10:10 開会の挨拶　　　　ロングスパン・スペース構造小委員会委員長　波田凱夫
　　10:10-11:00 空間構造　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東京大学　川口健一
　　11:00-11:30 シェル・膜構造の力学　　　　　　　　　　　　　　　長崎大学　松田　浩
　　11:30-12:00 膜の形態解析，および可動性と形態の力学　　　　　　　　　　　田波徹行
　　12:00-13:00 昼食
　　13:00-13:40 吊形式橋梁とその展開　　　　　　　　　　　長岡技術科学大学　長井正嗣
　　13:40-14:10 単一ケーブルの力学とケーブル構造の静的解析　　　　法政大学　阿井正博
　　14:10-14:40 ケーブル構造の形状決定解析　　　　　　　　　　　　摂南大学　頭井　洋
　　14:40-15:00 休憩
　　15:00-15:40 吊形式橋梁の長大化に向けての設計・施工技術の開発
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　横浜国立大学　山田　均
　　15:40-16:10 ケーブル構造の動的問題　　　　　　　　　　　　　　埼玉大学　山口宏樹
　　16:10-16:40 宇宙における展開型ケーブル・膜面構造とその課題　　東京大学　阿部雅人
　　16:40-16:50 閉会の挨拶　　　　ロングスパン・スペース構造小委員会幹事長　藤野陽三