12月号の行事と募集

「土木技術者と歴史感覚−Antoine Picon 教授招待記念シンポジウム−」のご案内
開催日:2001年1月9日[火]

 本シンポジウムは,パリのポンゼショセ(Ecole Nationale des Ponts et Chaussees:ENPC ) で教鞭をとるAntoine Picon 教授(専門:土木史・デザイン史)を招聘し,フランスおよび日本の土 木史教育の現状と将来展望を確認しながら,公共施設整備における歴史的視点の意義と重要性を議論 するものです.
 ピコン氏は,その著作が欧米で高い評価を受け,また1997年にパリで開催された“I'art de l'ingenieur ”(エンジニアのアート展)の総責任者を40代の若さで務めた,気鋭の土木史家です.産 業革命から現代までの土木技術とそのデザインを通史として展示することによって,現代のエンジニ アの倫理観に対する問い直しを迫ったピコン氏の視座は,単に土木史的観点の重要性を主張するにと どまらず,今後のエンジニアの役割や倫理を議論する上での有効な手がかりを提示しています.
 公共土木事業が21世紀の国土,都市にどう貢献すべきかという哲学や理念が強く問われている現 在,土木エンジニアにとって歴史的な観点を含む広い視野をもつことが求められています.本シンポ ジウムは,土木史やデザイン史の研究教育の活性化だけでなく,広く公共施設整備全般の議論に刺激 を投じることも目的としています.
 教育・研究に携わる方々をはじめ,計画設計等の現場で活躍中のエンジニア諸氏,そしてエンジニ アを目指す学生諸君など多くの方々の参加を期待します.


                     記

1.主催―――土木学会 土木史委員会,景観・デザイン委員会

2.日時―――2001年1月9日[火]13:00−17:50

3.会場―――大成建設 新宿センタービル52F 大ホール

4.定員―――200名程度

5.参加費――無料

6.プログラム―司会 小林一郎(熊本大学)
       13:00―13:10 開会挨拶   土木史委員会委員長/佐藤馨一(北海道大学)
       13:10―14:40 ENPCにおける土木史教育の現状と課題
                               Antoine Picon(ENPC)
       14:40―15:25 日本における土木史教育の歩み
                            高橋 裕(東京大学名誉教授)
       15:25―15:55 新潟大学における土木史教育の実践
                    大熊 孝(新潟大学)/土木史委員会前委員長
       15:55―16:10 休憩
       16:10―17:40 パネルディスカッション「土木技術者と歴史感覚」
              コーディネーター:篠原 修(東京大学/建築史)
              パネリスト:Antoine Picon ,高橋 裕,大熊 孝,鈴木博
                    之(東京大学)
       17:40―17:50 閉会挨拶     景観・デザイン委員会幹事長/篠原 修

7.参加申込―不要

8.問合先――土木学会研究事業課 工藤修裕
      TEL 03-3355-3559 E-mail:kudo@jsce.or.jp

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