12月号の行事と募集

コンクリート委員会 
323委員会委員の公募について
応募締切日:2001年1月31日[水]

 コンクリート委員会では下記の小委員会を設置いたします.活動は,主としてE-mailと集中的な審 議を通じて行い,旅費の支給は行いません.本委員会に関心のある方は奮ってご参加ください.
 参加希望の会員の方は,幹事長宛に氏名,住所,所属,TEL,FAX,E-mailアドレス,関心のあ る内容をE-mailまたはFAXでご連絡下さい.


                      記

1.委員会名称―化学的侵食・溶脱研究小委員会(323委員会)

2.構成――――委員長:坂井悦郎(東京工業大学大学院)
       幹事長:久田真(新潟大学)
       〒950-2181 新潟県新潟市五十嵐二の町8050
       新潟大学工学部建設学科
       E-mail:hisada@eng.niigata-u.ac.jp
       TEL 025-262-7439 /FAX 025-262-7439

3.研究の目的―平成11年度版コンクリート標準示方書(施工編)が耐久性照査型として発刊され
       ている.しかし,中性化や塩化物イオンの侵入による鋼材腐食に関する照査などと
       異なり,化学的侵食に関しては,その照査方法などが明示されていない.このよう
       な状況下において,多くの研究者が,コンクリートの化学的侵食に関する照査方法
       を確立すべく研究を開始している.しかしながら,酸の種類や濃度などは必ずしも
       統一されておらず成果が示方書改定の資料として利用できない可能性もある.酸の
       種類や濃度により,コンクリートの腐食機構が異なる場合もあり,例えば硫酸の作
       用では,硫酸酸性下において,酸による溶解が問題となる場合と,内部に侵透した
       硫酸イオンによる膨張性水和物の生成が問題となる場合など,その機構は大きく異
       なる.研究の成果を示方書改定に役立てて行くためには,早急に委員会を設置し
       て,お互いに研究者が情報を交換しつつ,化学的侵食の機構を明確にし,さらに,
       それに基づいた耐酸性や硫酸塩に対する抵抗性の試験方法の提案や統一した試験方
       法によるデータの蓄積が望ましい.また,どのような化学的侵食がどのような実際
       の構造物で問題となり,それはどのような環境条件であるかの整理も必要である.
       また,広義には化学的侵食として扱うことができるものとして,放射性廃棄物施設
       などの長期的な耐久性と関連して,コンクリートの溶脱現象についての報告も最近
       増加している.しかし,どの程度のレベルでの耐久性において,この現象を考慮す
       る必要があるのかなどは不明な点も多い.
       以上より,本研究委員会においては,化学的腐食が実際に問題となる構造物とその
       環境条件の整理,化学的腐食・溶脱現象の機構の整理を行い,それぞれの試験方法
       についての提案を行うことを目的にする.

4.研究の内容
      (1)化学的侵食・溶脱が問題となる構造物と環境条件
      (2)化学的侵食機構の整理
      (3)溶脱機構の整理
      (4)従来より行われている化学的侵食試験方法と溶脱試験方法の整理
      (5)化学的侵食試験方法の提案
      (6)溶脱試験試験方法の提案

5.活動期間――2年

※土木学会ホームページ「コンクリート委員会(http://www.infra.kochi-tech.ac.jp/shima/
jsce/concrete.html)」にも掲載しております.

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