土木学会地下空間研究委員会では,土木工学のみならず,都市計画,建
築,法律,医学,心理学,福祉,さらには芸術の分野まで含包,総合化
し,人間中心の視点に立った“地下空間学”の創造を目指し,平成6年
度より活動を行ってきました.平成8年度には,計画,環境・防災,心
理,維持・管理をテーマとした4つの小委員会を当委員会の下に設置し,
平成10年度までの3か年の研究に引き続き,平成11年度〜13年度の
3か年には,4つの研究小委員会(計画,地下防災,環境・心理,維持・
再生)で,地下空間利用の計画技術や有用性検証,防災面から地上・地
下を含めた都市づくりを見据えた地下空間のあり方,常時,非常時の人間
行動および心理,地下空間の再生および長寿命化などについて踏まえた調
査・研究を実施してきました.
この間,“大深度利用法”の成立・施行など地下空間利用の新たな可能
性が広がってきました.このような状況の中,これまでの研究成果を踏ま
え,浅深度から大深度にかけた地下空間利用についてさらに研究を深める
ため,本年度から3年間の予定で以下に示すとおり,引き続き4つの研
究小委員会を設置し活動していくこととなりました.
当委員会では,この4つの小委員会活動開始にあたり,本委員会の主
旨に賛同し積極的に活動していただける方を募集します.特に他分野の
方々の参加を歓迎致します.
なお,これまでの地下空間研究委員会の活動内容,成果につきまして
は,第7回地下空間シンポジウム(2002年1月18日開催)の論文集
あるいはホームページ(
http://www.jsce.or.jp/committee/ousr/index.html)をご参照ください.
1.設置する小委員会名と研究テーマの概要
小委員会名 |
小委員長 |
募集人員 |
研究テーマの概要 |
計画小委員会 |
岸井隆幸 (日本大学教授) |
15名程度 |
都市空間の再編に結びつく地下空間の計画システム(浅深度から大深度まで),事業システム,評価システム等について研究する. |
防災小委員会 |
大西有三 (京都大学教授) |
15名程度 |
都市における地下空間の役割を検討し,特に災害に強い都市作りのあり方について考えをまとめる. |
心理小委員会 |
神作 博 (中京大学教授) |
15名程度 |
心理学の観点から,地下空間における人間の行動について研究する.公共的地下空間における多様な利用者の知覚環境,災害時行動などに重点を置き,実際の地下施設への適用を検討する. |
維持・再生 小委員会 |
亀村勝美 (大成建設) |
15名程度 |
地下構造物の合理的な維持管理について要求性能と長寿命化の2つの観点から検討を加え,構造物の建設のための調査から設計,建設,施工管理,維持管理までの流れの中での留意点と最新技術についてまとめる. |
|
2.研究期間(小委員会の任期)
2002年6月から2005年5月までの約3年間とする. |
3.メンバーの選考方法
応募人員が多数の場合は,応募者から提出された資料を参考に,地下空間研究委員会にて検討させていただきます. |
4.旅費・報酬
原則として本人実費負担をお願いします. |
5.応募方法
小委員会への参加を希望される方は,A4判用紙に下記事項を記入
の上,2002年5月31日[金]までに土木学会地下空間研究委員
会までFAX(03-5379-0125)にて送付願います. |
記入事項
標題「地下空間研究委員会小委員会応募用紙」,氏名,所属・役
職,年齢,連絡先住所,TEL・FAX・E-mail,参加希望の小委員
会名,地下空間研究に関する活動実績(担当業務,論文発表,委員
会活動等についてA4判用紙1枚に記入のうえ添付してください). |