わが国の治水の整備水準はいまだに低く,計画規模を上回る豪雨の可
能性が常に存在しています.2000年9月の東海豪雨災害,1999年6
月の福岡水害は,そのような豪雨がまさに都市域で発生したため都市機
能に壊滅的な打撃を与えたものでした.そのため,水害対策を河川整備
のみに依存するのではなく,事前の氾濫シミュレーションやハザードマ
ップと避難計画の作成,氾濫時の情報伝達や行政機関の対応など,被
害を軽減化するための危機管理対策も必要です.西部地区では1982年
長崎水害,1993年鹿児島水害など激甚な都市水害も経験しており,危
機管理対策の充実が急務となっています.土木学会西部支部では調査研
究委員会を設置し,氾濫・避難シミュレーション技術,氾濫時の避難計
画や情報伝達など危機管理の現状・課題について調査研究を行って参り
ました.本シンポジウムは,昨年度に引き続き,その成果の一端を紹介
するため企画・開催するものです.
1.主催 |
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(社)土木学会西部支部,九州大学西部地区自然災
害資料センター |
2.日時 |
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1月11日[土]13:00−16:30 |
3.場所 |
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福岡ガーデンパレス (福岡市中央区天神4丁目8番地15号 TEL092-713-1112) |
4.プログラム
13:00−13:10 |
開会挨拶
(社)土木学会西部支部調査研究委員会委員長 橋本晴行 |
13:10−13:30 |
「洪水氾濫水に伴う地下空間への浸水の流入・伝播過程に関する実験的研究」
長崎大学助教授 夛田彰秀 |
13:30−13:50 |
「水害体験者から見た住民および行政機関の水害時における緊急対応」
日本ミクニヤ(株)九州事務所長 吉津 憲 |
13:50−14:10 |
「都市水害とコミュニティ」
山口大学助教授 横田尚俊 |
14:10−14:50 |
特別講演「洪水の危機管理について」
九州大学名誉教授 平野宗夫 |
14:50−15:00 | 休憩 |
15:00−15:20 |
「洪水氾濫解析におけるビル,建物群の抵抗評価について〜1999年6月福岡都市水害を
事例として」
九州大学大学院助教授 橋本晴行 |
15:20−15:40 |
「東海豪雨で発生したマンホール蓋飛散を伴う下水道管渠システムの浸水はんらん解析」
愛媛大学教授 渡辺政広 |
15:40−16:00 |
招待講演「都市水害現象のモデリング−その考え方と実例−」
京都大学助教授 戸田圭一
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16:00−16:20 |
招待講演「2002年台風15号による韓国豪雨災害」
韓国慶東情報大学教授 朴 埼鎬 |
16:20−16:30 |
閉会挨拶
(社)土木学会西部支部調査研究委員会副委員長 大和則夫
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5.定員 |
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100名 |
6.参加費 |
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1,000円 |
7.申込参加方法
145頁の申込用紙に所定事項をご記入のうえ,FAXでお申込みい
ただき,参加費は現金書留,郵便振込もしくは銀行振込でお願いし
ます。
銀行振込:西日本銀行 赤坂門支店 普通 1134463(社)土木学会西部支部
郵便振込:01710-5-30332(社)土木学会西部支部
入金確認後,FAXで参加証をお送りしますので,当日持参ください。 |
8.申込締切日 |
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1月7日[火] |
9.問合先 |
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(社)土木学会西部支部
〒810‐0041 福岡市中央区大名2丁目4-12
シー・ティー・アイ福岡ビル2F
TEL 092-717-6031/FAX 092-717-6032 |