近代化土木遺産調査によると,
太平洋戦争以前の土木遺産およびその史料については技術的,歴史的評価がなされ,
保存される例が増えつつある。
しかし,昭和30年以降のわが国の高度経済成長を支えてきた大規模社会基盤施設に関しては,
建設からの時間が短いために歴史的な評価にはなじまなく,
しかも土木計画学的な事後評価も本格的に行われてこなかった。
わが国が世界に誇る戦後の土木事業や土木技術の役割を理解し,
大規模社会基盤施設を将来にわたって維持し,管理していくためには,
計画史的観点から正当に評価する必要がある。
本セミナーは,上記の問題意識を受けて本小委員会がこれまで取り組んできた研究の成果を広く公表し,
参加者間の情報交換やフロアーとの議論を通じて,これまでの大規模社会基盤施設を多様に評価し,
今後の土木計画論,土木史評価のあり方を探ることを目的とする。
1.主催 |
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土木学会(担当:土木計画学研究委員会・
大規模社会基盤の計画史的評価に関する研究小委員会/
代表佐藤馨一北海道大学大学院教授) |
2.日時 |
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3月13日[木]10:00−16:30 |
3.場所 |
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土木学会講堂 (新宿区四谷四谷1丁目無番地 TEL 03-3355-3559 JR・地下鉄四谷駅より徒歩3分外堀公園内) |
4.応募締切 |
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3月7日[金] |
5.定員 |
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200名 |
6.参加費 |
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3,000円 |
7.申込方法 |
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学会誌綴込みの「行事参加申込書」に所定の事項を明記のうえ,
土木学会事務局研究事業課宛FAXにてお申込みください。 |
8.問合先 |
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北海道大学大学院工学研究科都市環境工学専攻
岸 邦宏 TEL/FAX 011-706-6864,
E-mail:kishi@eng.hokudai.ac.jp |
9.プログラム |
10:00−10:30 |
主題解説
佐藤馨一(北海道大学)
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10:30−12:00 |
大規模社会基盤施設の評価事例1
コーディネーター
中川 大(京都大学)
八郎潟干拓事業
清水浩志郎(秋田大学)
新東京国際空港
竹内伝史(岐阜大学)
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12:00−13:00 |
昼休み
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13:00−15:15 |
大規模社会基盤施設の評価事例2
コーディネーター
伊東孝祐((財)国土技術研究センター)
青函トンネル
岸 邦宏(北海道大学)
九州での長大橋技術開発
小林一郎(熊本大学)
苫小牧開発の政策評価
佐藤馨一(北海道大学)
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15:15−15:30 |
休憩
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15:30−16:30 |
総合討議
コーディネーター
高野伸栄(北海道大学)
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16:30 |
閉会
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