土木学会では,耐震設計や補強技術の高度化,地震災害軽減のための総合的な施策の実施を支援する目的で,実務を担当する技術者の対応能力の向上に資する諸施策を検討し,学会の行事としてそれらを実施する活動を行っています。
災害対応を担当する自治体,ライフライン企業や民間企業が,地震災害の事前予防や災害直後に対応しなければならない項目は多岐にわたっております。阪神・淡路大震災のときにも示されたように,多くの被害が広域かつ高密度な都市域に発生した場合には,被害情報の把握に困難を来すのみならず,多量の情報を適切に処理し,事態に対して適切な対応をとることは困難になります。このような事態に対処するうえでは,事前から直後・事後の地震防災情報を的確に管理していくことが非常に重要になります。先の大震災を契機に中央防災会議は防災基本計画にGIS構築の推進が組み込まれ,自治体の地域防災計画で,GISが積極的に活用されるようになり,GISを利用した地震防災システムの有効性が示されるようになりました。
本地震災害マネジメントセミナーは,このような背景から,第5回目として「GISを利用した地震防災情報管理の最前線」と題して,事前予防・事後復旧における情報活用の現状を,GIS利用を中心として紹介し,今後の課題や方向性を明確にしながら,地震災害軽減のための総合的な施策の進展に寄与することを目的に企画したものであります。
1. 主催 |
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土木学会(担当地震工学委員会・地震防災技術普及小委員会) |
2. 後援 |
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日本地震工学会,地理情報学会(依頼中),地域安全学会 |
3. 日時 |
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3月12日[金]9:30−16:55 |
4. 場所 |
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中央大学 駿河台記念館(〒101-8324 千代田区神田駿河台3-11-5 TEL 03-3292-3111) |
5. 定員 |
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100名(申込者多数の場合は先着順といたします。) |
6. 参加費 |
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会員 8,000円(消費税,テキスト代含む)
非会員 9,000円 |
7.プログラム(内容・時間)
司会:大野春雄(攻玉社工科短期大学) |
9:30− 9:40 | 開会の辞
地震工学委員会委員長後藤洋三(防災科学研究所地震防災フロンティア研究センター) |
9:40−10:40 | 基調講演 最近の津波研究の話題と課題 今村文彦(東北大学教授)
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10:50−11:30 | 話題提供1
国土交通省における地震災害時情報管理に関する技術開発動向
日下部毅明(国土技術政策総合研究所)
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11:30−12:10 | 話題提供2
GISを利用した埋設管要対策箇所の抽出法
小金丸健一(東京ガス(株)防災・供給センター)
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昼 食 |
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司会:Liao Feng(東京大学大学院) |
13:10−13:50 | 話題提供3
西宮Built Environment データベースの構築−阪神・淡路大震災の災害過程データベースの構築の試み−
牧紀男(地震防災フロンティア研究センター)
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13:50−14:30 | 話題提供4
GISを利用した地震被害の影響評価事例
若林 亮((株)イーアールエス)
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14:30−15:10 | 話題提供5
地震被害情報の統合処理に基づく緊急対応支援システムの開発
能島暢呂(岐阜大学)
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司会:能島暢呂(岐阜大学) |
15:20−16:00 | 話題提供6
電力供給量情報を利用した災害モニタリングシステム
秦 康範(阪神・淡路大震災記念・人と防災未来センター)
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16:00−16:40 | 話題提供7
津波災害総合シミュレータの開発
越村俊一(阪神・淡路大震災記念・人と防災未来センター)
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16:40−16:50 | 今後のセミナー予定
セミナー担当主査 大野春雄(攻玉社工科短期大学)
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16:50−16:55 | 閉会の辞
地震防災技術普及小委員会委員長
田中 努(オリエンタルコンサルタンツ(株))
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7. 申込方法 |
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学会誌綴じ込みの「行事参加申込書」に所定の事項を明記のうえ,土木学会事務局経理課宛FAX(03-3355-5278)にてお申込みください。ただし,「現金書留」にてお申込みの場合は,直接「行事参加申込書」を現金封筒に同封のうえ,お送りください(事前のFAX送信は二重登録の原因となりますので必要ございません)。
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8. 申込締切日 |
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3月1日[月]
上記,締切日以降のお申込みは原則として行事当日会場にて受付いたしますが,定員に達している場合がございますので,事前に下記経理課までお問合せください。
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9. 申込問合先 |
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土木学会事務局経理課 TEL 03-3355-3436(課直通)
内容問合先:土木学会事務局研究事業課 飯野 実
TEL 03-3355-3559(課直通)
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