● 小委員会の名称 FRP橋梁設計技術小委員会 |
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● 小委員会の目的 前世紀後半に大量に整備された橋梁の老朽化対策として,補強・補
修とともにそれらの再構築が課題となっている。こうした社会資本
の再構築は,財政面ならびに地球環境保全などの困難な制約の下で
の取り組みとなり,こうした点を克服して余りある画期的な材料・
構造システムの開発が求められている。そうした期待のもと,近年,
欧米を中心として,繊維補強ポリマ(FRP)橋梁やそのインテリジ
ェント化に関する研究が展開されてきており,全FRPで構成された
歩道橋,道路橋,道路橋用床版などが建設されるようになった。こ
うした状況のもと,2000年4月,土木学会構造工学委員会では
「FRP橋梁研究小委員会」を設立し,北見工業大学の大島俊之教授
を委員長として「第1回FRP橋梁に関するシンポジウム」を開催す
るなど,FRP橋梁研究の啓蒙に成果を挙げた。引き続き2002年
からは,東京都立大学の前田研一教授を委員長として,FRP橋梁
技術のState of the Art に関する出版企画と原稿執筆を主とした
活動を展開し,2004年1月に土木学会から「FRP橋梁−技術と
その展望−」を刊行した。本小委員会は,上記のこれまでの活動実
績を引き継ぎ,FRP材料を用いた合理的な構造システム実現に向け
た構造設計法の確立を念頭に,合成床版,歩道橋,道路橋,既存
橋梁の補強・補修などの各々についてFRPを活用した設計マニュア
ル等の整備につながる調査研究を行うことを目的としている。
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● 構成 委員長 山田聖志(豊橋技術科学大学)
幹事長 西崎 到(土木研究所)
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● 活動内容 2004年1月に出版した「FRP橋梁−技術とその展望−」の成果から現状での研究・実務の進歩状況を踏まえ,(1)FRP床版,(2)FRP歩道橋については,設計マニュアルのドラフトを作成する。ま
た,(3)橋梁のモニタリングとインテリジェント化,ならびに,(4)
FRP材を用いた既設RC橋・鋼橋の補修と補強,については,維持
管理・地震対策・社会資本の延命化の観点から緊急かつ社会的要求
の大きなテーマであるので,研究・実務の最新情報をとりまとめる。
これらの4分野に対して,各々WGを組織し,平行して活動を実施
する。さらに,これらの領域における研究と実務の動向と課題を整
理し,啓蒙のためのフォーラムやシンポジウム等を企画する。以上
の活動を実施することで,現在,実務的な期待の大きいテーマから,
順次,各設計マニュアルの整備が可能となると期待される。
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● 応募方法 本小委員会に委員として参加希望される方は,A4用紙に,氏名,所属,役職,連絡先(住所,郵便番号,電話,FAX,E-mailアドレス)と,上記(1)〜(4)の予定WGの中から特に興味のある
WGの番号(複数回答可)をご記入のうえ,下記宛にFAXまたはEmail
にてお申込みください。
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● 応募・問合先 木嶋 健(小委員会幹事)
土木研究所材料地盤研究グループ
〒305-8516 つくば市南原1-6
TEL 0298-79-6763/FAX 0298-79-6733
E-mail:kishima@pwri.go.jp
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