● 特集号テーマ「環境生態」 | ||
● 特集テーマの背景,位置付けなど | ||
近年,地球規模的な環境変化が叫ばれる中,地球環境には人類を
頂点とした生態系への影響を考えざるにはおれない。また,「環境」
への世界的関心の高まりとともに,わが国の土木工学の分野に新た
に生態学を取り入れた環境保全対策への研究が着々と進められてい
る。環境保全で求められるものは,自然界に人間が意図的あるいは
非意図的に加えたインパクトによる影響を考え,生態系への影響を
最小限に押さえつつ,かつ人間と環境との共存を図り,人類の持続
性を維持することであろう。一方,人類によって生息環境に大きな
影響を受ける側の生息生物の生態を明らかにすることも,工学的に
利用可能な生態学的知見を得るという意味で重要である。
今回募集する特集テーマ「環境生態」をここで一義的に定義する
ことは難しく,研究者間あるいは実務者間でも大いに議論となりう
る点である。また,わが国での「環境生態」を切り口とした研究が
進む一方で,それらの成果が十分に生かされていないケースもある。
そういった問題も含め,本特集テーマを掲げ,関連する研究を整理
し,研究の方向性を見いだしていくことは本論文集の重要な役割の
ひとつであると思われる。
土木・環境工学をベースとした研究展開に生態学という新たな切
り口を加え,新しい研究・技術の開発がより強力に推し進められる
ことを期待し,「環境生態」をキーワードに,現状の課題の整理と
最新の研究成果を紹介する場を提供するものである。これを機に,
関係者間の共通認識や今後の研究展望に有用な情報発信となること
を期待する。
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● 特集号の編集方針
環境問題に関わる生態をテーマとした題材を広く募集するが,必
ずしも生物を常に意識する必要はなく,人類と環境との持続的な生
態系維持に関わる内容の論文も含めて募集する.具体例を挙げれば,
次のようになる。
1)生態環境に関わるモデリングや理論的展開
2)生態系を対象とした環境修復に関わる調査研究
3)環境モニタリングに関わる調査報告やそのデータ解析手法の開発
4)環境影響評価手法や生態系評価モデルの開発とその応用
5)環境生態に関わる技術対策と現地への適用事例
なお,上記例を含め,「環境生態」に関わる研究論文,技術報告,
ノート,総説などを広く募集し,最先端の情報を把握できるようにする。
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● 特集論文掲載予定 | : | 2005年11月号 |
● 特集論文投稿期限 | : | 2005年4月末日(投稿期限内でも,なるべく早くご投稿ください.) |
● 特集論文の投稿要領
土木学会論文集投稿要領の通り。ただし,投稿原稿の提出部数は投
稿要領に記された数より1部多くすること。また,論文送付表の右
上に必ず「特集論文」と朱書きすること。なお,特集テーマの趣旨
にあったものならば,論文のみならず,報告,ノート,委員会報告
なども投稿対象とする。
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● 査読手続き
一般論文と同様に行うので,査読の状況によっては掲載として受理
されても特集号に間に合わない場合もあり得る。この場合は特集号
より後の号に一般論文として掲載される。
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● 掲載料 | : | 一般論文と同様である. |
この件に関するお問合せはE-mailにて下記までお願いします。また,
その際のメールタイトルは「論文集第7小委員会・特集号係」としてください。
(社)土木学会編集課 E-mail:edi@jsce.or.jp
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