1999年6月、集中豪雨により福岡市内を流れる2級河川御笠川が氾濫し、博多駅周辺の地下空間が浸水するなど、都市中枢機能が麻痺しました。その後、西部地区では、2003年7月に再び、北部九州の福岡市、飯塚市などで洪水・内水氾濫による家屋、地下空間等の浸水被害が、南部の水俣市などでは崩壊・土石流による人的被害がそれぞれ発生しました。1999年福岡水害からわずか4年後の事でした。
2004年になりますと、6月から10月までの間に、10個にも及ぶ台風の来襲と活発な前線の活動により、新潟・福島、福井豪雨災害を初めとして、四国や近畿地方などで、河川氾濫や崩壊・土石流が各地で発生しました。死者・行方不明者数が全国で約240名近くに達し、近年まれに見る、豪雨災害の多い年となりました。
1999年福岡水害は地下鉄やビルの地下階が水没し犠牲者を一人出すなど新しいタイプの水害でした。土木学会西部支部は、この水害を契機として、「都市水害に関するシンポジウム」をほぼ毎年開催し、最近特に発生頻度が高い中小の都市河川の水害について、最新の研究成果を紹介するとともに、その対策について参加者とともに考えてまいりました。今回は、2004年に発生した水害を主な話題として、その水害の実態と対策などについて講演と討論を行いたいと思います、奮ってご参加をいただきますようご案内申し上げます。
● 主催 |
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(社)土木学会西部支部 |
● 共催 |
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地域防災研究会 |
● 日時 |
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平成17年5月21日(土)13:00−17:00 |
● 会場 |
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九州大学国際研究交流プラザ 大会議室(2階) (福岡市早良区西新2-16 電話092-831-8104 地下鉄西新駅から徒歩10分) |
● プログラム
13:00−13:10 |
開会挨拶
「都市水害に関するシンポジウム」実行委員長 橋本 晴行
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13:10−14:10 |
「洪水氾濫災害の防止・軽減に向けて2004年の水害からの教訓」
京都大学防災研究所教授 中川一
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14:10−14:50 |
「横断的防災研究に向けて長野市近郊の水害調査報告から」
信州大学教育学部教授 鵜飼照喜
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14:50−15:10 |
休憩
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15:10−15:50 |
「洪水被害の防止・軽減のためのソフト対策洪水ハザードマップ作成の現状と課題」
(社)日本損害保険協会 業務企画部 副長 新村 光男
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15:50−16:30 |
「市街地における地下空間の水害対策について」
九州大学大学院工学研究院助手 梶田佳孝
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16:30−16:50 |
「総合討論」
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16:50−17:00 |
閉会挨拶 「都市水害に関するシンポジウム」
実行委員会副委員長 大和 則夫
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● 定 員 |
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150名程度 |
● 参加費 |
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2,000円(論文集代含む) |
● 申込締切日 |
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平成17年5月13日(金) |
● 申込・問合先
申込用紙に所定事項をご記入のうえ、FAXでお申込いただき、参加費は現金書留、郵便振込もしくは銀行振込でお願いします。
(社)土木学会西部支部
〒810‐0041 福岡市中央区大名2丁目4‐12 シー・ティー・アイ福岡ビル2F
TEL 092-717-6031/FAX 092-717-6032
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