土木学会地下空間研究委員会では、土木工学のみならず、都市計画、建築、法律、医学、心理学、福祉、さらには芸術の分野まで含包、
総合化し、人間中心の視点に立った“地下空間学”の創造を目指し、平成6年度より活動を開始しました。これまで10年にわたり、本委員会の
下に計画、防災、心理、維持・再生の大きな4テーマのもと小委員会を設置し、土木学会の内外から委員を広く募り、3年間を一区切りとして
研究して来ました。この間、“大深度利用法”の成立・施行など地下空間利用の新たな可能性が広がり、具体的なプロジェクトも動き始めました。
このような状況の中、本委員会は、これまでの研究成果を踏まえ、浅深度から大深度にかけた地下空間利用についてさらに研究を深める
ため、引き続き本年度から3年間の予定で、以下に示す4つの研究小委員会を設置し、活動して行くこととしました。
なお、これまでの地下空間研究委員会の活動内容、成果につきましては、第10回地下空間シンポジウム(2005年1月14日開催)の論文・
報告集あるいはホームページをご参照ください(
http://www.jsce.or.jp/committee/ousr/index.html)。
● 設置する小委員会名と研究テーマの概要
小委員会名
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小委員長 |
募集人員 |
研究テーマの概要 |
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松下 潤 (芝浦工業 大学教授) |
20名程度 |
都市空間の再編に結びつく地下空間の計画システム(浅深度から大深度まで)、事業システム、評価システム等について研究する。 |
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戸田圭一 (京都大学 教授) |
20名程度 |
防災都市造りにおける地下空間の役割を検討し、防災面から地上・地下を含め
た都市計画のあり方を見据えながら、人間が利用する地下空間における防災について研究する。 |
心理小委員会 |
和氣典二
(中京大学
教授) |
20名程度 |
心理学の観点から、地下空間における人間の行動について研究する。災害時の
行動や地上からの深さが利用者の心理や生理に与える影響も調査し、実際の地下施設への適用を検討する。 |
維持管理
小委員会 |
亀村勝美 (大成建設) |
20名程度 |
既設地下構造物の老朽化に対し合理的
な維持管理が求められている。しかし求
められる性能とそれを実現する技術の間
には乖離がある。これをアセットマネジ
メントの観点から検討する。 |
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● 研究期間(小委員会の任期)
2005年6月から2008年5月までの約3年間とします。
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● メンバーの選考方法
応募人員が多数の場合は、応募者から提出された資料を参考に、地下空間研究委員会にて検討させていただきます。
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● 旅費・報酬
原則として本人実費負担をお願いします。
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● 応募方法
小委員会への参加を希望される方は、A4判用紙に下記事項を記入の上、2005年6月10日(金)までに土木学会地下空間研究委員会ま
でFAX(03-5379-0125)にて送付願います。
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● 記入事項
標題「地下空間研究委員会小委員会応募用紙」、氏名、所属・役職、年齢、連絡先住所、TEL・FAX・E-mail、参加希望の小委員会名、
地下空間研究に関する活動実績(担当業務、論文発表、委員会活動などについてA4判用紙1枚に記入のうえ添付してください)
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