急峻な地形が大半を占める我が国の国土では、道路や鉄道などの交通網の整備にあたり、トンネルの占める割合が大きくなる。また、上
下水道、ガス、電力・通信などのインフラ整備では、トンネルが主たる構造物となる。このように、各種のトンネルは我々の社会生活の基盤
となるものであり、また、その総延長は20,000kmを超えることから、トンネルを合理的に維持管理することが求められている。特に1999年に
発生した山陽新幹線におけるトンネルの覆工剥落事故は、トンネルの維持管理の重要性を再認識させるものであった。さらに2004年の新潟
県中越地震では、地質的要因や構造的要因等の特殊条件が重なったトンネルで被害が発生し、大規模地震時の被害を軽減する上でも日常
の維持管理の重要性が確認された。
一方、土木学会トンネル工学委員会では、2006年度のトンネル標準示方書改訂に向けてアンケート調査を実施したが、アンケートにおい
ては維持管理に関する記述を充実させてほしいという要望が多数寄せられた。しかしながら、トンネルを管理する事業者の多様性を考慮する
と、標準的な示方書の策定は時期尚早との判断がなされ、当面は示方書を策定する準備作業として現状の情報収集を実施するという結論に至った。
このような状況において、土木学会トンネル工学委員会では、2002年から技術小委員会に「維持管理部会(部会長:朝倉俊弘・京都大学
教授)」を設置し、トンネルの維持管理に関する調査、研究を行ってきた。本部会では、これまで独立して取り扱われることが多かった山岳ト
ンネルと都市トンネルを総合的に取り扱い、また、トンネルの用途ごとに維持管理上の特性についてとりまとめを行った。
● 主 催 |
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土木学会(担当:トンネル工学委員会 維持管理部会) |
● 後 援 |
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日本トンネル技術協会 |
● 日 時 |
: |
2005年7月27日(水) 13:00〜17:00
(8月に札幌、9月に大阪でも開催いたします、詳細は学会誌次号参照) |
● 場 所 |
: |
土木学会 土木会館2階講堂(東京都新宿区四谷1丁目
(外濠公園内) JR四ツ谷駅「四ツ谷口」より徒歩3分) |
● プログラム
時 間 |
内 容 |
13:00〜13:15(15分) |
開会挨拶、第1章概説
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13:15〜13:35(20分) |
第2章我が国のトンネルの現状
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13:35〜14:35(60分) |
第3章維持管理の進め方 |
14:35〜14:55(20分) |
休 憩 |
14:55〜15:30(35分) |
第4章山岳トンネルの事例 |
15:30〜15:50(20分) |
第5章シールドトンネルの事例 |
15:50〜16:10(20分) |
第6章開削トンネルの事例 |
16:10〜16:30(20分) |
第7章課題と展望、参考資料 |
16:30〜16:50(20分) |
質 疑 |
16:50〜17:00(10分) |
閉 会 |
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● 定 員 |
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150名(申込先着順) |
● 参加費 |
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会員7,000円、非会員9,000円、学生3,000円(テキスト代を含む) |
● 申込締切日 |
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2005年7月13日(水) |
● 問合先 |
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―(社)土木学会トンネル工学委員会(事務局担当:川島)
TEL:03-3355-3559 |
● その他 |
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トンネル工学委員会HP
http://www.jsce.or.jp/committee/tun/ |