FRP(繊維強化プラスチック)は軽量かつ高強度で腐食しないなどの特長をもつ、注目すべき材料の1つです。このFRPを鉄やコンクリート
に代わる主要土木構造材料として用いることにより、土木構造物の軽量化による施工や下部工コストの低減、長寿命化による維持管理労力
の軽減、耐腐食性の大幅な改善などが期待されます。しかしながら、FRPに関する材料および耐久性データ、橋梁への適用を念頭に置い
た構造設計技術に関する資料は、まだ少ないのが現状です。
このような背景から、構造工学委員会では、FRPの特性を踏まえた材料および構造設計技術等の検討を行い、FRP橋梁の構造設計技術
に関する技術開発を行う目的で、平成12年4月に「FRP橋梁研究小委員会」を設立しました。この委員会では、平成13年1月に第1回FRP橋
梁に関するシンポジウムを開催し、研究成果の公表、情報・意見の交換を促進するとともに、平成16年1月にはFRP橋梁の最新の研究状況
をとりまとめた書籍「FRP橋梁−技術とその展望−」を刊行し、活動を終了しました。そして、平成16年8月にはFRP橋梁研究小委員会の活動
を引き継いだ「FRP橋梁設計技術小委員会」が新たに構造工学委員会に設置され、活動を開始しています。
このたび、同小委員会の活動の一環として、FRP橋梁に関する研究成果の公表、情報・意見交換を図るため、下記の通り評価シンポジウ
ムを開催することになりました。第1回シンポジウムから5年が経過し、その間、沖縄県における国内初の本格的FRP歩道橋完成をはじめとし
て、さまざまな研究が進みつつあるため、多くの研究成果が発表されることが期待できます。今回のシンポジウムでは日本語の他に、英語に
よるセッションを設定し、海外からの研究発表も積極的に受け入れ、この分野の発展に役立てる予定です。このため「FRPの橋梁への適用に
関する国際コロキウム」を兼ねて実施することとしました。また、海外の著名な講師による基調講演も実施する予定です。
● 主 催 |
: |
土木学会構造工学委員会(担当:FRP橋梁設計技術小委員会) |
● 会 場 |
: |
土木学会講堂 |
● 開催期日 |
: |
2006年1月20日(金) |
● 論文募集の内容
FRP橋梁、FRP床版、FRPによる橋梁モニタリングおよび補強に関する計画、材料、設計、施工、評価、維持管理、その他
|
● 言 語 |
: |
日本語または英語 |
● 応募要領
発表を希望される方は、タイトル、著者、論文の概要(300字以
内)、使用言語(日本語または英語)をE-mailまたはFAXでお知らせください。
|
● 発表申込みおよび問合せ先
独立行政法人土木研究所 材料地盤研究グループ新材料チーム
木嶋 健
|
● 発表申し込み締切 |
: |
2005年7月15日(金) |
● 投稿料 |
: |
10,000円(シンポジウム参加費・論文集代は別途) |
● 主なスケジュール
2005年09月15日 採用論文決定通知および論文作成依頼
2005年11月30日 印刷用論文原稿提出締切
|