「鉄道力学連絡小委員会」は、環境、エネルギーそして経済性の面で今後その技術的進展が大いに期待される鉄道技術の発展に向け、技
術者の連携を強化し、鉄道の性能の保持と向上に関する研究を推進することを目的とします。
現在、京都議定書の発効などを受けて環境負荷の小さい鉄道の魅力向上は一層喫緊の課題となり、コスト低減や機能向上の新たな取組み
と、マネジメントや政策との新たな連携が模索されております。また台湾新幹線のように、わが国の鉄道技術が海外から注目され、将来の戦
略商品に育つ可能性を有しており、このために専門領域をこえた総合的見地に立ち、国際的視野をもった技術者が求められております。
昨年の新潟中越地震においては、新幹線営業列車初の脱線が大きな衝撃を与えましたが、一方で人身事故に至らなかったことは大地震
における安全・安心に光明を与えるもので、これらの原因を分析し今後に発展させる必要があります。また、復旧工事の迅速さと耐震補強
の成功は、土木技術者全体に対する社会的信用を高めるものであり、この背景にある技術力と協力体制の持続発展についても、学会が貢
献できるところが大きいと考えます。
このような背景を踏まえ、社会基盤の1つである鉄道の機能を一層向上することが、土木学会に課せられた使命であるとの認識から、構
造力学にその基礎を置きながら、分野横断的な連携を強化することをめざし、鉄道力学連絡小委員会を設立いたしました。
鉄道力学連絡小委員会は、鉄道力学シンポジウム、鉄道技術・政策連合シンポジウム(J-Rail)などにおける土木学会内外と共同した研究
企画を推進いたします。また、上記の背景を踏まえ(1)減圧高速鉄道を含む新形式鉄道(2)線路技術の国際比較(3)地震時の鉄道の安全と安定
(4)線路研究に関する情報基盤の整備、に関する調査の推進などを通じて、議論を深度化し、学会内外の研究者に新たな研究の発想を提供す
ることを企図いたします。
これに際して、新たな鉄道力学の展開に向けての具体的な提案をお持ちの方、またこれらの研究や討議に積極的にご参加いただける方を
委員として広く公募いたします。なお、採否につきましては小委員会設立委員にご一任くださいますよう、お願いいたします。
● 応募方法
本小委員会活動に参加を希望される方は、A4判用紙(1枚)に氏名、
所属、連絡先住所、TEL、FAX、E-mailアドレス、専門分野および参加希望理由、特に関心のある分野、その他要望などをご記入のうえ、下
記宛郵送またはE-mailでお申し込みください。申込み期限は会誌到着後2週間とします。
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● 応募先
土木学会事務局研究事業課(事務局担当:橋本剛志)
〒160-0004 新宿区四谷1丁目(外濠公園内)
E-mail: hashimoto@jsce.or.jp
FAX:03-5379-0125/TEL:03-3355-3559
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● 設立委員
・委員長小長井一男 東京大学
・副委員長内田雅夫 (財)鉄道総合技術研究所
・幹事長小野重亮 JR東日本
・委員(幹事) 石田 誠 (財)鉄道総合技術研究所
・委員(幹事) 古川 敦 (財)鉄道総合技術研究所
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● 問合先
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