土木学会誌
行事本部

cpd12.コンクリート構造物の環境側面に関する講習会
行事コード:E582/行事略称:コンク環境側面講習会

環境問題は、我々の社会経済活動において配慮すべき最も重要な こととして認識されるようになってきました。これは、近年の急激な資 源・エネルギーの消費増大とその結果として発生する諸問題が、人類 の生存をも脅かす可能性のあることが現実感をもって迫ってきている ことによると考えられます。2005年2月には京都議定書が発効されま した。コンクリートの分野では、早くから産業副産物を混和材等として 利用してきていますし、コンクリート標準示方書【施工編】では、施工 計画に限定はされていますが、その立案において地球環境問題解決の 観点を含めて環境に対する負荷を総合的に考慮することが述べられて います。しかし、使用建設資材の製造など、ライフサイクルでの環境負 荷の問題は扱われておりません。
このような現状を考慮し、コンクリート委員会では、コンクリート構 造物に関わる環境問題を体系的に検討するために、2003(平成15)年 8月に示方書小委員会の中に環境側面検討部会(主査:堺孝司・香川 大学教授)を設置しました。
環境側面検討部会では、(1)環境設計フレーム・指針等に関する検 討、(2)インベントリ・有害物質等に関する検討、(3)環境パフォーマンス 評価(材料・施工・構造)・LCA・試設計に関する検討、(4)産業副産物 の利用に関する検討など、約2年間にわたって精力的な調査研究活動 を行ってまいりました。
今般、同部会の調査研究活動の成果をコンクリートライブラリーとし て発刊するにあたり、広くその内容を報告するとともに、コンクリート 分野の環境配慮と技術開発について議論する場を設けて将来展望を 試みることといたしました。本講習会が、コンクリート構造物に関わる 環境問題を考える貴重な機会になることが期待されます。つきまして は、皆様お誘い合わせのうえ、ふるってご参加くださいますようご案内 申し上げます。

● 主催 土木学会(担当:コンクリート委員会示方書小委員会環境側面検討部会)
● 後援 (社)日本コンクリート工学協会(予定)
● 日時 2005年11月1日(火)10:30〜17:05
● 場所 土木学会講堂
東京都新宿区四谷1丁目(外濠公園内)
JR四ッ谷駅下車徒歩3分
● 定員 150名(申込先着順)
● 参加費 正会員9,000円、非会員12,000円、学生会員6,000円
(テキスト代金を含みます。コンクリートライブラリー)
● 申込方法
土木学会ホームページhttp://www.jsce.or.jp/event/か ら、または学会誌綴込みの「本部行事参加申込書」に所定事項(特 に行事コード番号)を明記のうえ、研究事業課宛にFAXでお申込み ください。申込み到着後、10日前後で折り返し「参加券」をお送り いたします。
※申込みに関してのお願い
(1)申込締切前に定員に達している場合がございますのであらかじ めご了承ください。なお、締切日以降の事前受付はいたしませ ん。ただし、定員に余裕がある場合のみ、行事当日に会場で受 付いたします。
(2)申込み後、やむを得ずキャンセルをされる場合は、必ず開催日の 1週間前までに研究事業課宛にご連絡ください。ご連絡がない場 合は、参加費を徴収させていただきますのであらかじめご了承く ださい。
(3)申込みをされる前にご送金いただくことはトラブルの原因となり ますので固くお断りいたします。
● 申込締切日 2005年10月21日(金)
● 問合先 土木学会事務局研究事業課(事務局担当:松沼)
TEL:03-3355-3559/FAX:03-3355-5278
● プログラム
10:30〜10:35 開会挨拶
コンクリート委員会委員長・長岡技術科学大学 丸山久一
10:35〜10:45 趣旨説明
部会主査・香川大学 堺 孝司
  部会報告
10:45〜11:05 環境関連法規類の現状
港湾空港技術研究所 山田昌郎
11:05〜11:25 建設分野の環境に対する取り組みの現状
間組 村上祐治
11:25〜11:55 コンクリート関連材料の環境負荷の現状
東京工業大学 坂井悦郎
11:55〜13:00 昼食・休憩
13:00〜13:30 各種構造物における大気排出物評価に関する
ケーススタディ
鹿島建設 信田佳延
13:30〜14:00 コンクリートへの副産物利用に関する環境面からの評価
土木研究所 河野広隆
14:00〜14:30 コンクリート構造物の環境性能照査指針(試案)
広島大学 河合研至
14:30〜14:40 休憩
14:40〜15:30 特別講演「国土交通省の環境政策」
国土交通省 吉崎 収
15:30〜17:00 パネルディスカッション「コンクリート分野における環境 負荷低減と技術開発」
コーディネーター
堺 孝司(香川大学)
パネリスト
吉崎 収(国土交通省道路環境調査室)
稲葉 敦(産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センター)
松岡康訓(大成建設技術センター)
柳橋邦生(竹中工務店技術研究所)
17:00〜17:05 閉会挨拶
東北大学 久田 真
※講習会講師は都合により変更になる場合がありますので、ご了承ください。

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