「民でできることは民で」あるいは「中央から地方へ」という掛け声と共に、公共事業の新しいサービス提供のかたちが問われています。それは、“官治”から“民治”へという『新しい公共事業のかたち』を模索する時代でもあり、また公共資産を“建設"し“所有”する時代から“保全”し“運営管理”する時代への転換でもありましょう。
『サービスプロバイダ』とは、新しい公共事業のかたちを目指したビジネスモデルをいいます。これまでの建設型の産業から転換し、モノの提供だけにとどまらず、新たな価値観に根ざした「公共サービス」をビジネス・ドメインとします。国や自治体が所有する資産を圧縮し、“持たざる公共経営”を実現するための包括的サポートを行います。
『証券化』とは、新しい資金調達の手法です。すでに欧州諸国や、日本の他産業では市民権を得ています。また、平成17年度の国土交通省の重点施策でも初めて取り上げられました。国や自治体が所有する資産のうち、特定の資産を“オフバランス”化し、公的機関の財政状態の健全化に貢献します。長期的な安定収入を生み出す公共サービスであれば、債券投資家にとっては魅力的な市場なのです。
本研究委員会では、社会資本だけにはとらわれず、コンサルタントこそ新しい「サービス」業態を創造できる(日本型)専門技術者集団であるという認識のもとに、新しい産業創造を目指すことを目的にして研究したものです。具体的には、有料道路の証券化あるいは地方鉄道の証券化をとおした課題の明確化、海外および国内の社会投資ファンドの事例調査とその可能性などを報告するものです。
本シンポジウムも今年で18回目となりますが、毎回多数のご参加をいただき好評を博しております。多数の皆様のご参加をお待ちしております。
● 主 催 |
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(社)土木学会(担当:コンサルタント委員会) |
● 後 援 |
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(社)建設コンサルタンツ協会 |
● 開催日時 |
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2006年1月23日(月)13:00〜16:30(2階講堂前にて受付開始12:30) |
● 場 所 |
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土木学会2階講堂(〒160-0004 新宿区四谷1丁目(外濠公園内) JR四ッ谷駅四谷口徒歩3分) |
● プログラム(予定)
13:00〜13:10 |
開会挨拶 |
日下部治 (コンサルタント委員会委員長) |
13:10〜13:20 |
委員会活動の経緯と目的 |
保田敬一 (ニュージェック) |
13:20〜14:00 |
基調講演 「インフラ資産のマネジメントと 官民パートナーシップ」 |
小澤一雅 (東京大学)
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14:00〜14:30 |
「自治体の新しい資金調達」 |
未定
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14:30〜14:45 |
証券化の概要 |
船越博行 (オリエンタルコンサルタンツ)
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14:45〜15:00 |
証券化の事例 |
井上 徹 (日興シティグループ証券) 船越博行 (オリエンタルコンサルタンツ)
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15:00〜15:15 |
《休 憩》 |
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15:15〜15:30 |
社会投資ファンドの考え方と課題 |
藤田清二(長大) |
15:30〜15:45 |
民間資金の社会資本への投資条件 |
西迫伸一(野村證券)
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15:45〜16:00 |
サービスプロバイダとは |
小委員長 中村裕司 (アイエスエス) |
16:00〜16:20 |
質疑応答 |
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16:20〜16:30 |
閉会挨拶 |
コンサルタント委員会幹事長 |
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● 定 員 |
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120名(先着順) |
● 参 加 費 |
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2,000円(テキスト代を含む) |
● 申込締切日 |
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2006年1月10日(火)【必着】 |
● 申込方法:
正会員の方は土木学会HPの「行事と募集案内」のページの「本部主催行事の参加申込および申込状況New」からWeb申込みができます。それ以外の方は、学会誌綴込または( http://www.jsce.or.jp/event/active/form.pdf)の「本部行事参加申込書」に1人1枚必要事項を記入のうえお申込みください。申込書到着後、10日前後で折り返し「参加券」をお送りいたします。
※申込みに関してのお願い
(1) 込締切日前に定員に達している場合がございますのであらかじめご了承ください。なお、締切日以降の事前受付はいたしません。ただし、定員に余裕がある場合のみ、行事当日に会場にて受付いたします。
(2) 申込後、やむを得ずキャンセルされる場合、下記事務局までご連絡ください。
なお、申込み締切日以降の場合は、参加費は徴収させていただきます。
(3) 申込みをされる前に送金いただくことはトラブルの原因となりますので固くお断りいたします。
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● 問 合 先 |
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土木学会研究事業課(事務局担当:川島)
TEL:03-3355-3559/E-mail:Kawashima@jsce.or.jp |
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