土木学会誌
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2006年度・河川技術に関するシンポジウム
―新しい河川整備・管理の理念とそれを支援する 河川技術に関するシンポジウム―の開催と「河川技術論文集第12巻」の論文募集
河川部会は97年度に土木学会水理委員会(現水工学委員会)に発足した部会です。既存の3つの部会(基礎水理部会、環境水理部会、水文部会)の連携協力を推進するとともに、学術と技術との間の橋渡し、官・学・民の連携、従来の河川工学以外の河川にかかわる学術との学際領域への展開など、河川の技術に求められるさまざまなインターフェイス的側面を追求することを目的としています。
河川部会では2006年度も標記シンポジウムを下記のように企画いたしましたので、ふるってご参加いただきますようご案内申し上げます。
(河川部会部会長 清水義彦)

開催期日  :  2006年6月7日(水)・8日(木)
開催場所  :  東京大学農学部弥生講堂(文京区弥生1-1-1)
参加費  :  一般6,000円、学生4,000円(論文集代含む)
シンポジウム募集課題
本シンポジウムは、1つの会場で特定の課題について時間をとり全体で議論を進めるオーガナイズドセッションと、一般の河川技術に関する課題のポスターセッションから構成されます。今回、オーガナイズドセッションでは、特定課題に関するキーノートレクチャを設け、課題に対する理解と問題点の把握を深めるとともに、活発な議論を期待しました。以下の特定課題および一般課題について論文を募集します。
なお、河川部会の目的に則り、特定課題、一般課題とも「実際のフィールドに基づいた考察がなされ、研究された論文であること。 たとえば、現地を対象とした数値計算や模型実験、現地観測・調査から見出された知見等のもとに問題設定がなされ、研究が展開されている論文であること」を論文投稿の条件とします。
(1) 特定課題
ア) 最近の豪雨災害と河川技術の課題
キーノートレクチャ:中央大学研究開発機構 福岡捷二
日本列島は、平成16年に引き続き、平成17年も記録的な豪雨に見舞われ、各地で多くの水害が発生しました。これら近年の豪雨災害は、わが国のこれまでの治水対策の課題をハード・ソフト両面で顕在化させました。これらの課題に対応するため、社会資本整備審議委員会河川分科会豪雨災害対策総合政策委員会からは「総合的な豪雨災害対策の推進について」が提言され、防災施設整備の質的転換などが施策として打ち出されています。本オーガナイズドセッションでは、近年の豪雨災害を踏まえ、今後早期に災害安全度を高めるための、ハードな河川技術に絞って有効な治水方策について議論します。豪雨災害調査によって得られた知見、あるいは明らかになった治水上の課題、および今後の治水方策のあり方やそれを支援する河川技術などについて論文を募集します。
イ) 河川生態系の評価と保全・再生のための課題
キーノートレクチャ:名古屋大学大学院工学研究科 辻本哲郎
河相・流況と河川生態系の関連について、生息場(Habitatsuitability)、生息動態(Population dynamics)と生態系の機能(Ecosystem service)の3つの側面から研究が進展しつつあります。本オーガナイズドセッションでは、これにもとづいた河川生態系の総合的評価をもとに、河川生態系の保全・再生 目標の明確化、その技術開発などについて研究の動向、展望を議論します。上記にあげた側面のもとに考察された生態系評価や保全への取り組みについての論文を募集します。
(2) 一般課題
河川部会が目的とする河川技術にかかわる研究および報告。
例えば、河川とその流域および氾濫域について、水の循環、総合治水対策や超過洪水対策など流域・氾濫域との関係に着目した治水計画および氾濫原管理、河川管理施設の新しい管理手法・技術、河川環境の保全や河川利用との関わりなど。
論文集投稿ジャンル
シンポジウムでの発表は、次のジャンルの論文投稿を対象とし、いずれも、論文要旨、全文の2段階審査(河川技術論文集編集委員会を設置します)を実施します。
(1)論文
(2)総説(既往の事実や論文を総括することによって河川技術に関する課題を比較考察し、今後の研究開発の方向性を考察した論文)
(3)報告(調査報告、研究プロジェクト報告など)
発表形式
特定課題に投稿された論文は、オーガナイズドセッションにて発表していただくこともあります。その場合の発表形式は各課題のオーガナイザーより連絡いたします。一般課題では、ポスター発表と1分間程度の口頭による概要説明を行います。特定課題に応募された論文の多くは基本的に一般課題論文と同様の扱いとします。
論文要旨による応募方法
応募方法は、2005年12月中旬までに河川部会ホームページに掲載しますのでご覧ください。同ホームページに掲載された形式で下記内容(1)から(6)を記載していただきます。なお、河川部会ホームページアドレスは、下記となります。 http://www.cee.hiroshima-u.ac.jp/jsce/rivereng/rivereng.html
(1)論文題目
(2)論文要旨
a) 目的、b)内容、c)得られた成果を1,000字(40文字25行)以内で明記してください。この字数制限は厳守してください。要旨は文章のみとします(図面、写真は不可)。また、既往の関連論文がある場合には論文名および論文集名を別記し、投稿論文と既往の関連論文の違いを明確に要旨に記述するようにしてください。 第1段階審査はこの論文要旨をもとに行います。上記項目を明確でわかりやすく書いてください。なお、論文審査要領については、土木学会水工学委員会河川部会のホームページをご覧ください。
(3)募集課題:(特定課題[ア,イ]or 一般課題)
(4)論文投稿のジャンル:(総説or 論文or 報告)
(5)著者、発表者、発表者所属
(6)連絡先(代表者の氏名、郵便番号、住所、電話、FAX番号、E-mailアドレス)
応募締切  :  2006年1月31日(火)
スケジュール
論文要旨による応募に対して第1段階審査を行い、2月中旬に代表者に審査結果、シンポジウムでの論文執筆要項をお送りします。 全文論文は、A4用紙で4〜6ページ(様式は河川部会ホームページに掲載)で、2006年4月6日(木)を提出期限とします。提出された論文は、編集委員会で審査し、期日までの修正を求める場合や、掲載を見送る場合があります。なお、シンポジウムでの発表形式は第2段階査読後5月中旬にお知らせいたします。
シンポジウムのプログラムや投稿方法や発表形式は、下記河川部会のホームページに掲載します。
応募先・問合先
〒376-8515 群馬県桐生市天神町1-5-1
群馬大学工学部建設工学科 清水義彦
TEL:0277-30-1642/FAX:0277-30-1601
E-mail:sympo2006@ce.gunma-u.ac.jp

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