土木学会誌
行事西部


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第5回都市水害に関するシンポジウム

1999年、福岡市内を流れる2級河川御笠川が集中豪雨により氾濫し、博多駅周辺の地下空間が浸水するなど、福岡市の都市機能が麻痺 しました。その後、2003年7月にも再び御笠川が氾濫し、博多駅周辺などで家屋、地下空間等の浸水被害が発生しました。1999年水害から わずか4年後のことでした。
2004年になりますと、10個にも及ぶ台風の来襲と活発な前線の活動により、新潟・福島、福井豪雨災害をはじめとして、各地で河川氾濫 や崩壊・土石流が頻発しました。死者・行方不明者数は全国で約240名近くに達し、近年まれにみる、豪雨災害の多い年となりました。
続いて2005年になりましても、台風14号来襲により、河川氾濫や崩壊・土石流が九州東部を中心に各地で発生しました。なかでも、大淀 川下流域においては宮崎市を中心に広範な浸水被害が発生しました。その主な原因は、大淀川に合流する支流からの氾濫でした。
1999年福岡水害は地下鉄やビルの地下階が水没し犠牲者を一人出すなど新しいタイプの水害でした。土木学会西部支部は、この水害を 契機として、本シンポジウムを毎年開催し、最近、特に発生頻度が高い中小都市河川の水害について、最新の研究成果を紹介するとともに、 その対策について参加者とともに考えてまいりました。今回は、2005年に発生した都市水害を主な話題として、その水害の実態と対策など について講演と討議を行いたいと思います。ふるってご参加をいただきますようご案内申し上げます。

主   催  :  土木学会西部支部, 地域防災研究会
日   時  :  2006年5月27日(土)13:00〜17:10
会   場  :  九州大学国際研究交流プラザ大会議室(2階)
(福岡市早良区西新2-16 TEL:092-831-8104 地下鉄西新駅から徒歩10分)
プログラム
13:00〜13:10
開会挨拶
「都市水害に関するシンポジウム」実行委員長 橋本晴行
13:10〜13:50
「河川整備と水害防備林の機能に関する調査研究 (招待講演)」
佐賀大学工学部教授 渡辺訓甫
13:50〜14:20
「2005年9月宮崎水害に関する調査研究−大淀川下流域の洪水氾濫−」
九州大学大学院工学研究院助教授 橋本晴行
14:20〜15:00
「台風14号被災と教訓−医療機関の水害対応と今後の課題−」
(財)潤和リハビリテーション振興財団 常務理事・本部事務局長 北林嘉紘
15:00〜15:20
《休憩》
15:20〜16:00
「2005年9月東京都において発生した水害の実態と対策」
東京都建設局河川部防災課長 橋本栄良
16:00〜16:40
「治水経済調査の新たな試み−流動性制約に伴う被害と精神的な被害の観点から−」
(財)国土技術研究センター調査第一部首席研究員 湧川勝巳
16:40〜17:00
「総合討論」(全員)
17:00〜17:10
閉会挨拶
「都市水害に関するシンポジウム」実行委員会副委員長 大和則夫
定   員  :  130名程度
参 加 費  :  2,000円(論文集代含む)
申込締切日  :  2006年5月12日(金)
申込・問合先
土木学会西部支部
〒810-0041 福岡市中央区大名2丁目4-12 シー・ティー・アイ福岡ビル2F
TEL:092-717-6031/FAX:092-717-6032
E-mail:jsce-w@io.ocn.ne.jp
詳細はhttp://www.jsce.or.jp/branch/seibu/をご覧ください。

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