土木学会誌
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活褶曲地帯における防災シンポジウム―2004年新潟県中越地震被害の科学的分析、今後の課題・対策への提言について―セミナー開催

土木学会では、平成17年度文部科学省科学技術振興調整費による 委託を受け、「活褶曲地帯における地震被害データアーカイブスの構 築と社会基盤施設の防災対策への活用法の提案(研究代表者:小長井 一男)」の研究を実施中です。
当該研究では、2004年新潟県中越地震による被害を、フォッサマグ ナ北縁部から東北日本を中心に存在する活褶曲地帯で起こりえる深刻 な地震被害の1つの典型を示したものととらえ、その詳細な実態を科学 的な分析を加えてデータベース化し、活褶曲地帯の地震被害に共通す る教訓を反映した提案を盛り込んだ公開・共有の財産とすることを目 的に研究を行っております。
本年度は3年計画の2年目にあたり、これまでに多くの研究成果が得 られています。この研究成果を公表し、会場にご参加いただいた方と の議論を行う場としてシンポジウムを開催いたします。
シンポジウムは、各研究グループの代表者による講演と、成果の展 示によるポスタープレゼンテーションの2部門で構成されております。地 震防災を含む幅広い技術者、研究者のご参加をお待ち申し上げます。

日   時  :  2007年3月13日(火)9:20〜17:30
主   催  :  土木学会
会   場  :  土木学会講堂(講演)
C、D会議室(ポスタープレゼンテーション)
東京都新宿区四谷1丁目(外濠公園内)
定   員  :  150名
申込方法  :  当日ご自由にお越しください
参 加 費  :  無料
問合せ先  :  活褶曲プロジェクト室
TEL:03-5452-6149/FAX:03-5452-6150
詳   細  :  http://www.active-folding.com/index.html
講演プログラム
 
9:20〜09:30 開催挨拶および趣旨説明
小長井一男(東京大学教授)
9:30〜10:10 活褶曲地帯の地学的特徴
鈴木隆介(中央大学教授)
10:10〜10:50 科学技術の目で見る地盤の動き
小長井一男(前出)
10:50〜11:30 活褶曲地帯の地震動
澤田純男(京都大学教授)
12:30〜13:10 中越地震斜面災害で分かったこと
國生剛治(中央大学教授)
13:10〜13:50 流れ盤斜面災害事例における弱層の影響
古関潤一(東京大学教授)
13:50〜14:30 複雑な地形・地質域における多径間橋梁・高架橋システムの地震応答と高耐震性能補強法
家村浩和(京都大学教授)
14:45〜15:25 経年変化ならびに周辺設備の影響を受けるコンク リート構造物の耐震性能
前川宏一(東京大学教授)
15:25〜16:05 地中構造物の被害と地盤の動き
小長井一男(前出)
16:05〜16:45 ライフライン施設の耐震性の向上と高速鉄道の安全性
濱田政則(早稲田大学教授)
16:45〜17:25 宅地造成地被害の特徴と今後の課題
大塚悟(長岡技術科学大学教授)
17:25〜17:30 閉会挨拶
濱田政則(前出)
ポスタープレゼンテーションテーマ(10:00〜16:00)
・活褶曲地帯における地震被害データアーカイブスの構築と社会 基盤施設の防災対策への活用法の提案(土木学会)
・科学技術の目で見る地盤の動き(土木学会)
・地下構造調査や地震観測記録の分析から複雑な地盤の影響を明 らかにします(京都大学)
・中越地震斜面災害で分かったこと(中央大学)
・危なそうな斜面を調べてみよう!−小千谷市横渡地区で発生した 斜面崩壊を例として−(東京大学)
・複雑な地盤上の橋梁の耐震性能を向上させるには?(京都大学)
・周辺施設と構造物の相互作用(東京大学)
・劣化損傷とRC構造物の残存耐震性能(東京大学)
・地中構造物が示す地盤変形の痕跡(東京大学)
・ライフライン施設の耐震性向上と高速鉄道の安全性(早稲田大学)
・宅地造成地被害の特徴と今後の課題(長岡技術科学大学)
・中山間地における雪崩の挙動の数値計算とそれを用いたハザードマップの作成(長岡技術科学大学)

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