土木学会安全問題研究委員会（委員長　広島工業大学教授　中山 隆弘）では、定期的に安全問題討論会を開催して、学会内外から広く参 加者を募り、安全問題に関して自由に意見交換できる場を提供して参 りました。

過去5回の討論会では、「震災等自然災害と社会の安全」、「社会基盤 施設の安全性の問題」、「構造物の早期劣化」、「土木と危機管理」、「想 定外を想定内にするための安全・防災教育」といった、その時々に社会 の注目を集める事案を総合テーマに選び、ときにはマスコミや一般市 民の方にも参加いただき、安全問題に関する社会の生の声を聞く貴重 な場となっています。

ここ数年、自然災害（地震、台風、集中豪雨、竜巻等）が多発し、人々の生命や財産が脅かされています。また、耐震強度偽装問題の発生に より、通常時の生活安全性までも保障できない状況で、建設業界への 信頼が大きく揺らいでいます。社会的信頼をとりもどし、今後も地域社 会の安全・安心の基盤づくりを担っていくためには、いかに考え、いか に行動すべきか、学会、職場、個人の各レベルで考え、議論していく 必要があります。そこで、今回は、「地域社会の安全・安心」を総合テー マにして、地域社会における安全・安心の基盤づくりのあり方を考える 場としたいと思っています。

つきましては、下記要領で討論会の実施ならびに論文募集をさせて いただきます。会員の皆様からの積極的なご応募をお願いいたします。 なお、ご投稿いただいた論文は、土木学会安全問題研究論文集の査 読基準に基づいて採否を決定させていただきます。採択された論文は、 2007年11月発行予定の「安全問題研究論文集（Vol.2）」に掲載させて いただきます。また、11月28日開催予定の「安全問題討論会'07」で発 表していただきます。