土木学会誌12月号モニター回答
学会誌全般へのご意見、編集委員会への要望等
土木学会のホームページをもっと活用して、今月の学会誌の目次・特集を学会員は勿論、一般の方にもPRしていけばどうかと感じている。ホームページの内容を今まで以上に随時新しい情報に置き換えていくよう学会事務局で検討してはどうでしょうか。
(中部電力 仲村治朗)
長かったモニターとしての6ヶ月間も、今月で終わりです。時間も手間もかかった(自分が必要以上にかけすぎた)モニター活動でしたが、この活動を通じて、私自身に次のような収穫がありました。
1:言いたい事を文章にするという意味で、いい訓練になったこと
2:自分のモニター原稿を学会誌上に見つけ出す楽しみができたこと
3:自分なりの「学会誌の読み方」がわかったこと
4:今後に役立つ概念や情報をいくつか得られたこと
5:「モニター制度」の有益性を感じられたこと
中でも、最後にあげたモニター制度の有益性は、より広範に適用できるものだと考えます。世間では、仕事内容の優劣が直接利益に表れ、競争が激しい民間企業と比べて、公的な機関(官公庁、大学、特殊法人等)は保守的で改革がおそい、という意見があります。これは一概に正しいと言えるものではありませんが、確かにそれらの機関は、自分達の価値観にとどまって社会のニーズと乖離する危険性があるように思います。その意味で、モニター制度で広く会員の意見を聞いて、よりよい学会誌を作っていこうとする土木学会の姿勢は、市民へのPR活動に熱心なことと併せて、非常に価値のあるものだと考えます。
土木学会誌に対して要望したいことは、まず、このモニター制度を更に充実させることです。具体的には、より多くの、様々な立場の人の意見を聞くこと、各記事の点数付けなど客観的評価の可能性も探ること、1年ごとにモニターさせるなど、長い期間の評価も考慮すること、等があります。さらに、モニター等から得た意見を活かすことも考えてもらいたいです。意見の全てを学会誌に反映させる訳にはいかないと思いますが、意見を出しても学会から何の反応もないのであれば、意見しても仕方がないと言うことになり、モニター制度が骨抜きになる可能性があります。そのようなことがないよう、考えていただきたいと思います。3つ目に、各記事の執筆者のメールアドレスを記事に併記して、記事に対する意見や疑問点を直接執筆者に伝えやすくすることも要望します。e−mailであれば、執筆者の手をさほど煩わせることなく意見をやり取りすることも可能であり、執筆者も読者の反応がわかるという意味で有益だと思いますので、是非実現させてほしいと考えます。
では、今後の学会誌も楽しみにしています。6ヶ月間、ありがとうございました。
(日本鉄道建設公団 岡田良平)
モニターの意見の中で、編集委員会への要望があったときなどの対処はどのようになされているのかがよく分からなかった。すべての意見、要望に個別に対応していくのは大変な労力を要することとは思うが、せっかく多くのモニターからの意見を集めているのだから、それに答えることも必要ではないかと感じた。
(中部電力梶@石黒幸文)
半年間が、実を言うと長かったです。と言うのも学会誌が送られてきて読まなきゃいけないという使命感があるため。なんかすっと読めないんですよ。はっきり言うと、なんだか興味がもてるものが少ない、ない状態で、読もう!という気が起こらなかったほうが強いです。文章も、すっと入り込めないものが多かったように思えます。内容が難しいのではなく文章に魅力を感じなかったように思えます。今後ますます多岐な内容をとりあげることとなると思いますが学会離れをくいとめるためにもいま一度内容、構成など見直しが必要かと私は思います。
(清水建設梶@小宮山由起江)
12月号に東日本旅客鉄道の太田様も書いておられましたが、土木学会誌に「次号予告」があれば確かによりよい効果があると思われます。
(新日本技研株式会社 藤山知加子)
6ヶ月間のモニター会員が今月で終了となった。短い期間ではあったが、この間貴誌を購読していて興味を惹かれる視点が2つあった。一つは「デザイン」という視点であり、従来の「機能」を越えた何かを、土木の分野でも非常に重視し始めていることを感じたことである。また、その中でユーザーである「人間」、また(最終的には数値による優劣の評価が難しい)デザイナーとしての「人間」をもう一度じっくりと考える必要がある。
もう一つは、土木と自然の関わり方が、従来の「力業」型から「柔らかい」ものへと、変わってきたことである。これは、自然の力を認識し、その営みを人間の手によって「後押し」して活用させてもらうことであり、現代技術を用いながらも、「雑木林」の思想である、人間と自然との日常的な関わりや、自然資源の再生までをも含めた視点が必要となってくるだろう。 最後に、この様な新しい都市・土木の課題に対して、今後、ますます学際的な研究・プロジェクトが盛んとなっていくことは必然となっていく。開かれた研究体制は当然ながら、土木分野ならではの壮大な視点も持ち続けていくことが、非常に重要なのだろう。
(都市計画設計研究所 平井一歩)
特に記事についての意見ではありませんが,学会誌の背はのり付けされたものになっていますが,気に入った記事を切り抜くのに案外,四苦八苦します.切り抜きやすい形態の綴じられ方をされているとうれしいのですが,..
(徳島大学 北野利一)
学会誌が敷居の高さを感じさせるのは元来「学会」がもつ堅苦しさばかりでなく、紙面構成にもまだ工夫の余地があると感じられるからである。技術記事であるからどうしても論文調になってくるのはやむを得ないが、学会誌は論文集ではないのだからせめて誌面レイアウトを可能な限り工夫してほしい。例えば、見開き2ページの4分の1程度は写真や図表、場合によっては広告を掲載してもよいと思う。
この全てがが活字で埋め尽くされている白黒ページは威圧感すら感じられ、小生の場合、余程興味を引くないようでもない限りは読む気が失われることが多い。自分一人の基準で論ずるのは乱暴に過ぎるだろうが、現状では気楽に読むにはいささか堅すぎるという印象を禁じ得ない。4万人もの会員がいれば同様に感じている会員諸氏も存在すると考えられるので、一部にこのような印象を持っている会員がいることを認識しておいていただければ幸いである。 (東日本旅客鉄道梶@太田正彦)
「表紙」、今月号の表紙を見て、ハッとさせられた。この表紙には、今月号の内容と関連した深い意味があるなあと。そういえば、今までの表紙もインパクトのあるものが多かったことに今になって気づかされた。きっと、関係者の方々は毎月表紙選びに苦労をしているのだろう。そこで、「この表紙はどこの写真だろう、何を意味しているのだろう」と一人で想像しつつ、表紙の解説を探し始めた。やっと見つけたと思ったら、目次の右下に小さく解説されていた。手前味噌ではあるが、公団の社内報の表紙の解説は「誰が見ても分かるほど大きく、目立つように書いている」と自負している。週刊誌やスポーツ新聞は表紙や見出しで勝負が決まるというように、もっともっと表紙でアピールしてみてはどうでしょうか。
(都市基盤整備公団 天野 昇)
6ヶ月間、モニターに参加させていただきました。私は事情があって、現在、土木学会から脱会している関係から、土木学会誌を久しぶりに拝見させていただきました。もの凄く読みやすくなっており、記事も魅力的なものが多かったと思います。それはひとえに学会誌編集委員の方々の努力の賜物であると確信いたします。これからも本音で議論が出来る学会誌として発展せんことを切に願います。
(新日本製鐵 石田宗弘)
←戻る
Copyright 1996-2000 Journal of the Society of Civil Engineers