土木学会誌1月号モニター回答
技術リポート 廃棄物処理場の浸出水に含まれる化学成分
内分泌攪乱物質など時節柄注目を集める話であっただけに、興味深く読むことができた。ホウ素に生殖障害があること、その処理法は未開発であることなどは知らなかっただけに興味深かった。
(パシフィックコンサルタンツ河川部 湯浅岳史)
最終処分場の確保は、現代社会において避けて通れない重大な問題である。本記事は現在の技術の不確かさ・危うさが記されており分かりやすかった。反面、現在の最終処分場は危険であるかのような印象を持った。個人的には、技術基準が不十分というより、基準とおりの設置が行われていない、もしくは、管理が徹底されていないことだと思っていた。最終処分場の立地については、これからますます厳しくなると思う。まずは現在の基準でどこまで安全であるか示し、それを理解した上で今後の課題が何であるか示して頂けたら良かったのではないか。
(外務省 酒井浩二)
処分場からの浸出液のデータは、非常に興味深いものがあった。無機イオンの溶出は、系のpHや酸化還元電位に密接に関係しており、水や土の化学性を無視することはできない。土木の分野のみならず、様々な分野からこの問題を討議する必要があると感じた。
(九州大学大学院 龍 崇)
本レポートでは、廃棄物処分場の浸出水に含まれる化学成分の実態が簡潔にまとめてあり、大変読みやすくかつ良い学習になりました。ただ、さらに、このような実態を踏まえ、土木工学における廃棄物処理の浸出水に対する処理技術の展望まで述べてあれば、より興味深いものとなったように思いました。
(所属:新日本製鐵(株) 佐野陽一)
3種類に分類される産廃処分場のうち主に管理型処分場からの浸出水の成分についての解説であった。埋立てる物質の種類でどんな成分が高濃度になるかの説明もあり大変参考になった。
焼却灰に含まれるダイオキシン類の溶出で浸出水が汚染される。廃棄物の焼却処理自体の量を減らしリサイクル型社会をめざす必要性は急務である。容器包装リサイクル法の施行による社会の成熟が望まれる一方、土木や建築業界でもリサイクル型技術の研究が促進されることが期待される。
(CRC松島研究所 小川真一)
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