土木学会誌1月号モニター回答

世界から日本から・外国人技術者の目
ネパールにおける土木工学関連事業・技術の過去と現在

四国の丁度へそにあたる我村は林野が殆どを占める純山村である。村の2つの国道は急峻な山間地を東西南北に縫うように走っている。ネパールと地形的には似たような条件であることからも、記事内容に共感が持てた。
(高知県吾北村 北川奉功)

 ネパールにおけるインフラ整備の現状について、概略が理解できました。
 ネパールについては、その豊かで手つかずの自然についてマスコミを通じてすることが多いだけに、インフラ整備に対して常に現れる命題である「自然環境保護」の点が気になりました。
 代表的な観光地に対しての集中的な資本投下と、潜在する豊かな水資源の開発に対する多国籍企業の参入については他の多くの事例が示しているように、本当の意味でネパール国民のもとまでその恩恵が届けられるのかどうかが心配されます。
 特に水力発電に関しては、ごく小規模な水力発電システムをあらゆる地域に高い密度で建設してゆくような方向性は考えられないのでしょうか。本当に求められているニーズを満たしてゆくという観点からは、こちらの方が有効な手法のように思われるのですが。
(小松工業高校土木科 根石修)

 ネパールに限らず、今後土木事業の需要が見込まれる国は、日本と比べて厳しい自然環境であることが多いように思われる。そのような国への技術移転・開発協力は、わが国の保有する技術の更なる進歩も期待され、今後も積極的に取り組んでいく必要がある。
 ただし、開発に関しては、開発後も定期的な保守・修復作業の実効性を説く必要がある。本章にもあったように、保守・修復作業の未実施が、インフラストラクチャーの寿命を大幅に縮めてしまうようでは、開発効果も期待外れに終わってしまう。
(大成建設 松葉保孝)

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