土木学会誌1月号モニター回答
学会誌全般へのご意見、編集委員会への要望等
土木学会誌が、一年分机の上に置かれているが、全く読んだことがなかった。モニターを頼まれたのをきっかけに真剣に読む機会を得た。真剣に読んでいて、新しいことを考えるために、重要なことがちりばめられており、すごく面白いと思った。何らかの形で、学部の学生が真剣に読む機会を作り、読ませたいと思った。すごくためになるので、これからも楽しい学会誌をつくって下さい。
(鳥取大学 里田晴穂)
1月号の表紙ががらりと変わったので,何かなと思ってページをめくると,古市公威のフランス留学時代の図面やノートだという.その美しさに驚嘆させられた.と同時に,このような図面やノートを劣化しないように保存しておいたことにも感心した.また,せっかく残った貴重な文書類は電子化するなどして,災害などで逸散しないようにしていくよう心がけるべきだろう.アメリカでは,文書を保存することに非常に大きな価値を置いているが,国土が狭く,地価が高い我が国では,貴重な文書も捨てられてしまう傾向にある.そうした環境の中で,生き延びた近代土木の図面がどのようなものか,毎月の表紙が楽しみである.
(室蘭工業大学 矢吹信喜)
学会誌がモニターの手に渡ってからレポート作成までに要する期間が短いと思いました。せめて1週間は頂きたいと思いますが、いかがでしょうか。ご考慮頂けますと幸いです
(国立呉工業高等専門学校 市坪 誠)
今回全体を通読して感じたのは、工学と農学の狭間でした。私は、林科に席を置く学生で砂防を専攻しています。今回の記事は防災色が非常に強く、色々勉強になりました。
ただ、工学的な意見、思考が多く、農学的な考え方は非常に少なく感じました。
現在、自然科学分野は多様化が進んでいます。そうした中で各学問の境界が不明確になっています。もともと自然は1つなので、全てが何らかのつながりを持っているのは当然のことですが、各学問領域の得意な部分と苦手な部分があります。こうした部分を埋めて、互いに切磋琢磨し、より高いレベルでの技術ができるのではないでしょうか。そうした意味で、技術の先端を紹介する学術雑誌の意味は非常に重要と思います。より高いレベルでの技術にはいろいろな分野の人間の意見を取り上げる必要があるのではないでしょうか?
(鳥取大学大学院 多田泰之)
先日開票のあった吉野川可動堰の住民投票について、土木学会としての特集を組んでほしい。特に、投票率50%に至らなければ投票を無効として票を焼き捨てる、というのは投票行為に対する冒涜であり、この制度によって一部の土木業者が「投票に行くな」キャンペーンを張ったことは、またも土木のイメージダウンを促すこととなっただろう。
ほんとうに必要なモノは、例え環境がどれほど破壊されようが造ればよい。しかし、これまでの土木は、必要でないモノを無理に造ろうとしてきた歴史がある。だからこそ、土木という言葉は市民に悪いイメージを与え、大学もこぞって「土木」の名を廃そうとする。
折しも1月号の全国大会報告に「土木倫理教育をどう進めるか」という報告が載っていた。土木と倫理という観点から、今一度吉野川可動堰問題を取り上げていただければと思う。
(パシフィックコンサルタンツ河川部 湯浅岳史)
毎月、海外におけるプロジェクトや外国人技術者のレポート等には、現場の生の声が聞かれ興味深く読ませていただいています。ところで、日本企業が海外に進出する、逆に海外企業が日本に進出する中で、日本の土木技術の競争力は国際社会の中でどのような位置づけなのでしょうか。技術力には様々な側面がありますが、特集を組むことによりまとまったものを読んでみたいと思います。
(外務省 酒井浩二)
始めて拝見させていただき土木業界全体に満遍なく利用できる刊行物だと感じました。個人本位の発言をお許し願えれば、それぞれ発注者、受注者−施工業者、コンサルタント向けの特有情報があればもっとおもしろいのでは、と思います。それは、受注者から発注者への 言葉だったり、コンサルタントのみ有効な情報だたっりまた、そのぎゃくの立場のもなど。
(株式会社タイセイプラン 技術部 設計課 月待隆信)
毎号拝見させていただいて思うのですが、記事・原稿等の長さはどのように決まっているのでしょうか。レイアウトにもよるとは思いますが、空白部分が少し目立つような気がします。多少スペースがある方が読みやすいことも事実ですし、個々の原稿にも長さの違いがあり、編集上での苦労は多いと思います。できるだけ無駄なスペースを減らすような何某かの工夫が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
(建設省土木研究所 林 昌弘)
貴誌を初めて読ませていただきました。少々学術的な内容が多いかなという感じは否めませんでした。専門誌なのでそれもいたしかたないかもしれませんが、実務的な内容も豊富にすれば、読者層ももっと拡がるのではないかと思います。
(高知県吾北村 北川 奉功)
専門誌である以上、記事、内容が専門分野へ偏る点は止むをえないと考えるが、特集の(新しい千年紀を迎えるに際して「みち」)のようなソフトな記事の取り上げ方は、幅広い読者の興味が引けるのではないかと考える。
(松江高専 高田龍一)
あるメーリングリストで貴学会にてモニタを募集していることを知り、学会誌が6ヶ月無料で読めるとの条件にひかれ、無謀にも応募したところ、運良く「委嘱状」をいただきくことができました。
参考までに学会のホームページで今までに寄せられた「会員の意見」を拝見しました。その印象を記しますと・・
・学会の所帯の大きさ(人的にも財政的にも?)にも依存しているのか、
毎月、かなりの数の意見が各記事によせられているようですし、この
モニター制度がうまく稼動しているものと見受けられます。
・その方法も、電子メールを利用した迅速な意見聴取とともに、誌面の
都合で一部しか取り上げなかった意見もホームページでは全文掲載さ
れるという点は、ユニークなものです。これは、学会誌における「電
子化」の指標でもあるし、また、「学会誌」編集においても「透明性」
や「公開性」が実現されているようで、外からみても非常に興味深い
ものです。
私自身、気象・防災等のデータ処理システムの設計にたずさわっているため、土木関係の方々とお会いする機会もかなりありましたし、社内でも貴学会誌が回覧されております。この点では、全くの「門外漢」の大胆な発言とはまではいきませんが、土木と他分野(地球科学・電気通信など)との「境界領域」に立っての個人的感想ということになるでしょうか。仰せつかったモニターの重責を感じながらも、今後6ヶ月、学会誌が届くのを楽しみにしております。
(通信機メーカー勤務 長屋勝博)
今回初めて、書かせていただきました。事務系の人間なので少々読むのに苦労しました。よって、今回はつまらない記事については割愛させていただきます(指摘するほど理解してないため)。モニターとして少しほかの方とは違った目でお役に立てればと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
(首都高速道路公団 福田朋志)
学会誌ということで仕方のないことなでしょうが、一つの雑誌作りという点で独自色であるとか、編集の方針といったものはどのようにされているのですか。
(小松工業高校土木科 根石修)
国内の公共事業や海外の援助案件でも、大規模なものは土木事業であることは今も昔も変わっていない事実だと思うが、こうした土木事業に関係して起きている問題を最近のトピック(現在なら、愛知万博、中部国際空港、吉野川河口堰等)を誌上で取り上げ、問題提起し、購読者の啓蒙を図るとともに、土木事業のあり方を再考する議論の場を設けて欲しいと思う。税の効率的利用、環境の悪化に国民が敏感になっている状況で、建設省をはじめ、土木業界関係者がこうした土木事業に関わる現実の問題をタブー視せず、真剣に考えなくてはならない時期に来ていることは間違いない。
(リモートセンシング技術センター(地球科学技術政策研究所)長岡美恵)
土木学会員以外の各界の有識者(学者、文化人、宗教家、経済人、政治家等々)から定期的に土木学会員への注文、メッセージ等をいただくコラムを設けては如何でしょうか。
(西日本技術開発(株)上村洋司)
モニターを引き受けてしまった以上、全ての記事を読まなければと意気込んだものの、記事のあまりの膨大さに挫折してしまいました。学会誌の編集にかかる労力は大変なものだと推察いたし、頭の下がる思いです。
しかし、時間に余裕のないサラリーマンにとってはもう少しシンプルで手軽に電車内で読める分量の方が助かります。
(鹿島建設 太鼓地敏夫)
有益な情報を土木学会の中だけではなく、社会や市民に向かって常に発信できないのでしょうか。
(住友建設 水野克彦)
会告の頁で、委員会や各支部の行事案内や活動が掲載されているようである。ただし近い将来の行事や活動がある場合に限るようである。
いくつか他の各小委員会があるのでしょうか?活動報告という意味でも全部の委員会活動の紹介があってもよいではないかと思う。
(CRC松島研究所 小川真一)
内容豊かで、文章量も相当に多いのに、校正ミスなどがほとんど目に付かない出版物そのものの評価としてもレベルが高いなと感じさせていただきました。(でも、8ページには、無用な段落がありますが)
ただ、高名な先生が多いせいか、文末の余白が気になる記事も多いように思います。たとえ、100〜200文字でも、記事中の用語解説など、あるいは、余白があったら掲載したい、あるいは掲載して欲しいという原稿や書き手も多いのではないでしょうか?
余白待ちのショートコラムの募集などやられては?と思います。
(伊戸川環境総合企画 伊戸川善郎)
土木学会誌モニターとさせてもらい、今回が初めての回答となります。今後、有意義な意見をだせるかどうかわかりませんが、よろしくお願いします。
さて、学会誌全般への意見ですが、どの学術誌に対しても思うのですが、記事構成の大部分が文字主体の論文となっており、読み進むと疲れるます。息抜きになるような記事や写真、イラスト等多用したものにすれば、取りあえずは、学会誌をパラパラ見てる手を止めさせることができるのではないでしょうか。
学術団体の定期刊行物であり、読み手も会員であり、論文型式があるべき形なのかわかりませんが、一般の方にも読まれる専門誌を目指してもよいのではと思います。
(日本道路公団有料道路部有料道路建設課 桶村浩司)
1月号は、全体的によくまとまっていたと思います。
( 山晃測量設計 三村幸正)
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