土木学会誌3月号モニター回答
この本 L.R.ブラウン編著・浜中裕徳監訳 地球白書1999-2000
この記事を読み早速「地球白書」を購入した。日常の業務(しかも土木分野のほんの一部)に追われる日々を送っているため、グローバルな視点で地球を考えたことがあまりなかった。「情報化」が進む中で世界がより身近になり、地球がますます小さくなることを考えると土木技術者としてのあり方も変革の時が来ていることを改めて痛感した。
(戸田建設(株) 小林 修)
紹介にとどまらず,環境問題に具体的に取り組むこととはどういうことなのかということに一歩踏み込むことができればいいなと感じた。最近の学生は、意外と環境問題に興味がある。レポートなどで、環境問題について問われれば、比較的苦も無く何ページにもわたるものを作成することができる。ただ、どのような意味で興味があるのかというと、まだまだ疑問が残る。なによりも、自分から動き出そうとする人が、まだまだ少ない。実際に、森林破壊を防止し、森を育てる仕事をしている人と一緒に行動をしたことがある人が何人いるのだろうか。おそらく皆無ではなかろうか。環境問題と一口に言っても、自然に対してまだまだわかっていないことがたくさんある。人が予想できるのは、外的要因をきちんと仮定したときのみだ。人による自然破壊は卓越した外的要因である。反対に、自然が人に影響を及ぼすことは、あまり重要視されないことが多い。重要視されないことがどれほど大切であるのかを知るために、実際に活動をしている人たちと一緒に活動する機会を、(すなわち現場を体験する機会を)若いうちに得る必要があると私は考える。本はきっかけであるが、活動を促す決定打にはなりにくい。まわりの人間と切磋琢磨することで、実際に自然破壊の現場に飛び込むことができるようになったらいいと思う。
(鳥取大学 里田晴穂)
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