土木学会誌4月号モニター回答

コンクリートは本当に危ないのか?−現状と課題―

  昨年から話題になっているコンクリートの劣化や、相次いだトンネル内崩落事故もあってタイムリーなトピックで良かったと思う。単に概説だけでなく、原因、現状、対策、仕様書の改訂の動向などコンクリートの危険性の議論をを理論的に解説していて、素人にもわかり易い構成であった。
(CRC松島研究所  小川真一)

 台湾の震災で建造物のコンクリート壁の中にドラム缶などが入っているのをニュースでみた。そのようなずさんな工事が建物の倒壊を増やした原因であると聞き及んでいる。日本でのトンネルのコンクリート崩落も、コンクリートの水分比を所定の値より大きくしたことが一つの原因になっているという噂を聞いたことがある。いくらコンクリート自体の信頼性が高くなっても、工事の際にずさんな打ち方をしたのでは全く意味がない。コンクリートを打つまでの徹底した品質管理や現場教育などが今後要求されるのではないだろうか。
(日本ガイシ(株) 龍 崇)

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