土木学会誌9月号モニター回答
この本 国土政策機構編:国土を創った土木技術者たち

 この最近,国の公共事業の見直しがマスコミに取り挙げられている。私の住んでいる島根県でも中海干拓事業が中止となって,県および関連地方自治体は,代替の事業を国に要求している。公共事業の内容そのものよりも,何でもよいから公共事業がほしい,ないと地域は立ち行かないという感じがする。東京一極集中がよくないのはわかっていても,その解決方法は見えてこない。IT革命が進めば,地方に支店や営業所を配置する必要性が薄れ,人がいなくなり,ますます東京一極集中が高まるのではなかろうか。
(松江工業高等専門学校 河原荘一郎)

 社会の縁の下の力持ち,没個性といった形で表現されることの多い土木技術者ですが,”昔,どこどこの分野には,○○さんという怪物がいてね...すごかったんだよぉ.”といった話を年長の方々からよく伺います.建設事業の分業化が進むに連れて,怪物と恐れられ多方面に活躍する人物が少なくなりつつある状況にはあるかもしれませんが,現在でもそういった人物は数多く存在するのではないでしょうか.現代の土木技術者のこれからを考える上で,この本を読んでみたいと思います.
(東京工業大学 大学院 理工学研究科 土木工学専攻 博士後期課程 2年 渡邊学歩)

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