土木学会誌11月号モニター回答
節水機器の普及

 便器を中心とした水まわり機器の節水化が,水不足だけでなく地球温暖化の主な原因である二酸化炭素の排出低減にもつながるという話であり,とても面白く読ませていただいた.今,日本はCOP3で公約した2010年までに1990年の二酸化炭素排出レベルから6%の削減を実現するために四苦八苦している.二酸化炭素排出量を他国から買い取るという話も聞こえてくる.しかし,二酸化炭素排出量を他国から買い取って公約を果たしたところで,何の意味があるのだろう?この記事では,給水・給湯・衛生設備の製品についてライフサイクルで考えることが,環境負荷の低減のために効果的であると述べられている.土木の分野においても,計画・設計・施工において,もっと積極的に環境負荷の低減をライフサイクルで考え,評価していく必要があるのではないか.
(運輸省港湾技術研究所 森屋陽一)

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