土木学会誌12月号モニター回答
岡並木氏に聞く
21世紀の都市と交通の政策について、「解決策はオーダーメードでなくてはいけない。既製服のように、バリアフリーの装置をここや、そこに着せられないかと考えるようになってしまうと、バリアフリー法は、一種の箱物行政になるかもしれない。」という一節に、岡並木先生のかねてからの主張が凝縮されていると感じた。段差の解消が車椅子利用者にはよくても目の不自由な方には危険であったり、アナウンスによる注意喚起や情報連絡が耳の不自由な人には伝わらず、電光掲示板等による視覚メッセージが何より大切なものとなるかなど、まさに利用する側の視点にたったまちづくりに対して、もっともっと敏感に、そう右脳もフルに活用して取り組んでいかなければと思う次第です。
(開発土木研究所 梅沢信敏)
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