土木学会誌1月号モニター回答
学会誌全般へのご意見、編集委員会への要望等

 海外の雑誌(例えば、Tunnels & Tunnelling とか、New Civil EngineerInternational とか)は、あまり分厚くなく、カラーの絵と写真とで構成され非常に読みやすい感じがします。文章が読みやすいのは、やはり、専門の記者がいて、担当者にインタビューをした結果を記事にしているからではないかと思います。
 逆に日本の雑誌は、日経コンストラクション以外は、ほぼ例外無く、投稿記事によって構成されるという形式がとられ、読破するのに時間がかかり、非常に疲れます。
 土木学会誌は、いろいろなテーマを決めた特集記事とか、幅広い観点からの編集アプローチがとられているようで、私自身は、多少は時間をかけても一所懸命読むことが多いのですが、海外の雑誌や日経コンストラクションのような形を少しでもとりいれて一番の目玉の記事を読みやすくするようなやり方が、考えられたことはあったのでしょうか?
(西松建設 林 謙介)

 職場に送られてくる学会誌を、業務の合間に読むので、どうしても斜め読みになってしまいます。だいたい毎月「海外に羽ばたく」から読み始めますが、1月号では、同じく海外でのプロジェクトに関する「ベトナム インフラ整備真盛り」が、業務の合間に読むには適当な楽しい読み物になっていると思います。
 特別講演「「公共」と「市民」−「都市」について考える−」もまた同様、「読み物」として興味深いと思いました。公共社会の中で自分でものを考える市民、規範創造的な自由の担い手などは、最後にある専門家としての責任と同様に、土木に関わる人間にも必要な考え方ではないでしょうか。
 同様に土木とは異なる分野で活躍されている齋藤宏保氏が特別討論会「社会資本と土木技術に関する2000年仙台宣言(案)−土木技術者の決意−」における討論で「辛口のコメント」を提起されています。齋藤氏は既に何回か土木関係の討論会に出ておられるので、もうおなじみの感がありますが、巨大な土木学会(業界)を相手に個人で辛口のコメントをし続けるのはかなり負担のあることではないでしょうか。ですから同じ方に何回も発言いただくよりは、もっと様々な分野の方に発言していただいた方が良いと思います。
 あと、細かい点ですが、技術リポート「PPC版舗装の新ジョイント工法」でPPC版の再利用のためにPC鋼より線をシース内でグラウトしないとのことですが、より線の抜け出しなどはあり得ないのでしょうか。それから「第二東名高速道路山間部の橋梁群」にもありますが、近年は外ケーブルが多用されています。しかし、橋梁の点検時に高張力の入っているケーブルの直近を歩くのは非常に恐怖感があると思うのは私だけでしょうか?
(本四公団 梁取直樹)

 モニターの会社名と個人名を記載している限り、本当の意見は来ないと思う。(日本の土木業界は、そいうったことで指名をやめたり、関係が悪くなったりするので)匿名希望者には、職種と、年齢だけで良いのではないか?もちろん、土木学会が守秘義務を守れることが前提なので、守れないのなら、意味はないが。
(清水建設 寺川真貴)

 1月号の特集は、「仙台宣言」、「21世紀未来都市の祖型」と比較的抽象的あるいは概念的な記事が多く取っ付き難い印象があった。
(千代田化工建設 田中史明)

 今回から、学会誌のモニターをやらせていただくこととなりました.これまでは、時間をかけて読むことのなかった学会誌ですが、モニターとなるに際して、かなりの時間を割いて目を通しました.ほとんど知識もなく、知らないことだらけですが自分のためにもなることであり、できるだけ集中して読みたいと思っています.よろしくお願いします.
 会員の声に掲載されるのはモニターからの回答のみなのでしょうか.本来,このような会員の声というものは,記事に対しコメントしたいと考えた人達によってなされるものであるように思います.できるだけ,そのような会員からの声を優先すべきではないのでしょうか.
(東京大学 小島昌太郎)

 挿入されているカラーの写真、絵がとても綺麗で良いと思います。
(九州大学 森永陽子)

 モニターとなりまして久しぶりに学会誌をじっくり読ませて頂き、大変面白く読ませてもらいました。土木屋から離れてから あまり専門誌を読まなくなった小生にとっては よいリフレッシュになりました。
(千代田化工建設 清水啓之)

 様々な内容をこのボリュームに納めるのは難しいと思いますが、例えば、「土木」が外部からどのように見られているのかを、土木工学の専門家以外の方に依頼して意見や印象などコラムやエッセイなどの形で定期的に連載されたら良いのではと思います。
(五洋建設 三好俊康)

 モニターの解答用紙は表のフォームを送って頂けると字数調整しなくて良くなるので幸いです。
(日本道路公団 吉村 保)

 私は、日本気象学会・日本雪氷学会の会員なのですが、工学系のジャーナルを初めて拝見いたしました。上記の学会誌とは雰囲気がだいぶ異なり、カラー中心で読みやすいと思います。また、技術論分だけでなく討論コーナーもあり、土木に興味を持っている人々に幅広く読んでもらえるような分かりやすい構成だと思います。
(日本気象 大橋鉄弥)

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