土木学会誌10月号モニター回答
写真がたくさん使われていて、巻頭ということもあり目を惹かれましたが、文章が少なくて少しもの足りないといった印象を受けました。
(長崎大学院 岡崎久典)
地域再生の方法と聞くと、従来から取り組まれている地域経済の活性化を目的とした道路整備や、再開発事業を思い浮かべますが、実際のところこのようなハード主体の整備というのは、地域の経済にプラスに働く場合だけでは無いことは往々にしてあります。例えば地域経済の活性化を目的として、地域外からの流入客を見込んだ道路整備を進めたとしても、ストロー効果で地域外に客が流れ、地域内消費が冷え込んでしまうこと等に挙げられます。ハードの整備だけでは整備効果が十分出ない場合、やはり地域の魅力の向上、アイデンティティの確立を行わなくてはいけないという漠然とした反省があるわけですが、それでは具体策が見えてこないところがあります。 加藤氏の提唱する地域通貨エコマネーは、十分に機能すれば、まさにこの漠然とした地域が地域たるアイデンティティを確立する契機になるように思われます。特にエコポイントは地域住民が地域の魅力を育て、またこの労働対価が地元に還元されるというサイクルから、長期的にはこのサイクルが定常化する中で地域が自らの力で魅力・経済力を回復させることが可能だと考えられます。地域再生の方法として、ハード整備に加えこういったソフト的な取り組みについても積極的に導入が図られるべきだと思いました。
((株)オリエンタルコンサルタンツ 小林昌季)
物質社会が行き詰まりを見せている現在、客観的で科学技術的な視点や考え方に基づく、自然環境、多様性、持続性、共生といった哲学を構築し、共有することが重要と考えています。
(シーエーアイ技術本部 畔柳剛)
球温暖化の問題など環境問題がさけばれて久しくなり、技術者の耳にも環境問題という言葉を聞いてもさほどの抵抗はなくなってきた感があるものの、厳密にそれを考慮しているかというと、まだまだ発展途上と言っても過言ではないと感じています。安定した構造物を供用していく中で、いかに環境に配慮したものにするのかという考えを常にもちつづけなければならないと感じました。そして、土木技術者だけでなく、それを供給する材料技術者、さらには、供用される構造物を利用する立場も含めて、幅広い観点から環境に対して「地球の持続可能な発展」を考える必要があると感じました。それぞれの分野で磨かれた環境技術が将来的に枠組みを取り払ってひとつに集結し、大きな環境貢献を果たす日が来ることを願います。
(シバタ工業(株) 西本安志)
記事の題名は実に興味をそそるものでしたが、記事の内容は、題名とはやや外れていて物足りないと感じました。私が期待したのは、環境省の担当者のインタビュー記事や、海外の地球持続戦略を支える土木技術の事例紹介、国内のコンサルタントや各研究所が取り組んでいる最新の地球持続戦略の調査研究事例の紹介でした。
戦略という言葉の捉え方が人によって違うかもしれませんが、あえて言えば、今回は「地球が持続するための土木技術」という題名になるのではないかと思いました。そして、土木技術ということであれば、結言で書かれている「ダム開発」と「河川環境」についても、事例を紹介して欲しかったです。
(匿名希望)
座談会で述べられていますように、“人類の環境に対する影響が、地球の再生可能な限界を超えた。このままで行くと、何らかのカタストロフィが起きるのではないか。”と言うような受け止めは、現在多くの皆さんが抱かれている不安と思います。このような中で地球温暖化問題、京都議定書達成計画、クリーン開発メカニズム、土木技術との係わり等、それぞれが興味あるテーマであり、問いかけをどのように評価されているのか非常に興味がありました。しかしながら、それぞれのテーマは広範であり、紙面の関係か内容の説明、課題は何か、目指す目標等に掘り下げが十分でなく、期待した答えが見えなかったのは残念でした。
(長大 山根哲雄)
CO2削減への取組みに関して自動車産業は大きく分けて生産時と使用時の削減があり、後者は「燃費向上」と「渋滞緩和」というキーワードがあるのだと思った。文中にもある通り、土木技術者として計画的な道路計画を行うことがCO2削減に寄与出来ることだと思います。このように、環境負荷低減を実行するためには、一つの業界だけで解決させるためには限界があり、異なった業界と共に解決していかなければならない。
その為には、広い視野で周りを見渡すことが必要だと感じました。
(新日本製鐵(株) 黒澤辰昭)
環境問題に対する自動車産業の積極的な取組みが紹介されていました.その中で,長期的な視点から環境問題に取り組むことで,逆にコストメリットになるという言葉が印象的でした.土木の世界は,自動車産業のみならず様々な産業と深い係わりがあります.土木技術者が質の良い,長持ちする土木施設を整備するためにも,様々な産業の方と一体となって計画していくことの必要性を改めて痛感いたしました.
(京都大学 音田慎一郎)
地球環境を持続するために土木は何を考えるか、という興味深い座談会の内容を読ませて頂きました。地球環境の持続可能では、ヒューマン・デベロップメントとCO2排出の減らすの2つの項目が挙げられました。その中で土木の役割はCO2を減らすこととされています。しかし、この2つの項目は別々に考えるのでなく、常に両者の関係を考えなければならないと思います。先進国ではこの2つの項目が進んでいるため、実行可能だと思いますが、開発途上の国々では貧困問題、人材育成不足など、いわゆるヒューマン・デベロップメントが遅れているため、自ら環境問題を考える余裕がありません。しかし、何も考えないとますます環境破壊が進んでいきますので、大垣教授が挙げられますように、日本のような先進国がリードしていただくとうまくいくと思います。 近年私の出身国であるカンボジア首都プノンペンでは、大渋滞問題と中古車の排気ガスが大問題になっています。また、森林伐採も深刻でCO2削減に必要な森も消えつつあります。このような町はアジアの国々の中でたくさんあると思いますので、先進国の土木技術者は現地の人たちと一緒に考えていけば、少しでも地球の環境をよくすることができるかと思います。
(徳島大学 スレン ソッキアン)
産廃であるコンクリート塊を再び骨材として利用しようという動きがあるとは知らなかった。JIS規定と同等クラスの再生骨材の製造技術が開発されたことにより、この再生骨材が広く普及すれば、著者も言うようにごみを生まない循環型社会システムを達成する大きな一歩になるはずだ。
((株)きぃすとん 中西博己)
再生骨材を用いたコンクリートは「循環型社会システム」を達成するうえで重要な役割を担っていると考えられるというように環境ビジネスを新たなビジネスチャンスと捉え、産官学が積極的に普及活動を進めることが
重要だと感じました。今後、次世代の子供によりよい社会を提供するため、地球環境にやさしい技術を推進していきたいと思います。
(東日本旅客鉄道(株) 齋藤聡)
日本の新幹線が非常にエネルギー消費量やCO2排出量の抑制に大きく貢献していることを知らなかった。世界的にみても、日本の新幹線の優秀ぶり、世界ももっと技術的に進歩し、ますます省エネにむかってほしい。また、国内においても、自動車通勤の減少、鉄道の利用がますます加速するように、さらなる利便性、安全性、経済性を追求していければと思いました。
(正会員 石橋正弘)
たいへん考えさせられる内容の記事でした。CO2削減という観点で考えると、少なくても3大都市圏については自家用の車の乗り入れを禁止するような大胆な施策が効果的かとも思われる。しかし、実施となるとマイナス効果も考慮する必要があるから現実は簡単ではない。最近になってやっと景気の回復が見えて来た感
がある日本経済も自動車産業の好況に牽引されている部分が少なからずあるので、その施策の導入によって自動車産業への悪影響となり、その結果再び景気停滞に陥ってしまうことも考えられるからである。いずれにしても、新幹線技術はこれまで輸送能力をあげつつ、CO2削減を実現してきたということで敬意を表したいと思う。
(東京ガス 飯村正一)
鉄道はエネルギー効率がよい。大都市間を結ぶ高速鉄道に限らず、都市内のLRTや路面電車など有効に活用することで、都市の発展に大きく寄与し、そして欠くことのできない交通手段であると思う。私が携わっている鉄道工事部門においても、鉄道産業という一つのくくりで考えたとき、建設の段階から”環境に配慮する”
ということを実行していくことが非常に重要である。
(鉄道・運輸機構 中村龍次)
新幹線の車両の性能や最高速度が世代ごとに向上している一方で、環境負荷を低減させていることに、これからの鉄道の存在意義が十分にあると思った。遺伝的アルゴリズムを利用して空力特性を向上させていることに関しては、7行程度でしか述べられていなかったが、並々ならぬ苦労があったとうかがえる。これからも、新幹線の整備が進められるが、それとともに技術を向上させていって欲しいと思う。
(北海道大学大学院 余川雅彦)
本章では、工事作業所でのグリーン化を示したものですが、地域住民の方との交流や、野菜栽培の実証実験を通して、伐採材の100%リサイクルを図ったということで、作業所での取組みひとつでグリーン化の効果が大きく上がることを示す、よい実例だと思います。このような活動の活発化で、土木工事現場のより一層のグリーン化が図れればと思います。
(清水建設(株) 牧野洋志)
社会が経済成長を続ける中で、見える範囲しか考えず、公害に悩まされてきた現実があります。今後は、見えないものを見通し、次の時代にも責任を持てるような社会活動や経済活動を行っていくべきであると考えています。
(シーエーアイ技術本部 畔柳剛)
「確証バイアス」「肯定性バイアス」「幻の相関」は、誰にでも当てはまることだと感じます。クリティカルシンキングを駆使して情報を整理することは、非常に難しいことですが、それを身に付けていくことが重要だと感じました。このことは、技術者や研究者だけでなく、被災者となる一般市民までこの考え方を如何に浸透させるか、その情報発信手法をあわせて検討する必要があるのではと思いました。
(シバタ工業(株) 西本安志)
本特集では、予測に対する人間心理を示されており、その中でも、情報を受け取る側の錯誤相関等については、まさにその通りだと感心し、自分も気をつけなければと感じました。しかし、これを地震等災害予測に対してどのように活かすかという点について、具体的にどうすればという点がわかりにくく、もう少し詳しく説明が頂きたいと感じました
(清水建設(株) 牧野洋志)
防災担当者として、このミニ特集は毎回興味深く読んでいますが、今回の記事もすごく良かったです。 これからの防災対策は、災害時に住民が落ち着いて、かつ的確に行動することが必要で、そのためには住民の防災意識の向上が重要課題となります。それで、コラムに記載されていた「防災計画に心理学を!」という考えにはとても共感しました。 そして、予知については、現時点でどこまで予測できて、技術的に何が問題で、どのようにすればその問題が解決するのかを、分かりやすく公表する必要があると私は思います。危機感ばかり煽ってもいけないと思いますが、変な安心感を与えるのも”確証バイアス”や”肯定バイアス”によって住民が誤った判断をする要因になります。防災担当者としては難しいことですが、的確な情報提供と技術的な予知
手法の確立が今後必要だと感じました。
(国土交通省 杉浦健太郎)
菊池先生の言われるように、「確証バイアス」と考えられる予知が受け入られているように思う。少し内容が違うかも知れないが、あるTV番組で「背後に視線を感じる」のは本当か?ということを実験していたが、多くはそう思った時に当たっていた記憶のみが残っていたというものであった。第一印象もその類である。よく知ると全く違っていることの方が多いように思う。クリティカルシンキングが不可欠である。
予知の公表、特に地震の場合には、当たらなかった時の混乱(人的・経済的損失)や批判を考慮すると、確実な前兆が見られないと出来ないのではないかと考える。避難ということを採ってみても、最近の米国のハリケーン「カトリーナ」及び「リタ」では、避難で大渋滞したりガソリン不足で混乱があった。また、最後まで避難しない人もいた。
予知とは言えないが「災害は忘れた頃にやってくる」のである。起こってからでは間に合わない。自然現象の予知の難しさを認めた上で、防災・減災の重要性を訴え、災害発生時の心得や避難の仕方などを一般市民に啓蒙していくのも土木技術者の使命と考える。
(南海測量設計(株) 友近榮治)
的を得た内容のインタビュー形式で流れが自然で読みやすかったと思います。心理学は学生時代、単位取得に苦労したこともあり、、新聞記事すら避けていましたが、この記事は、納得しながら「そのとおりだ!自分に当てはまるなあ。」とうなずきながら読み進めることができました。 リスクマネジメントへの心理学からのアプローチも必要で、大規模災害を経験していない者への訓練や想像力を働かせる必要性を強く認識させられました。
首都圏直下地震発生確率が高いと言われている今、今回の「予知の心理」に続いて、発災後の心理についても是非特集をお願いできればと思います。インフラ整備等のハード面の防災対策も勿論重要ですが、被災者の行動心理、特に地域のコミュニティが形成されていない都市の治安悪化を懸念してます。
(匿名希望)
最近私が勤めている東京でも地震が多く、雑誌等では○月○日には大地震が起こる、といったセンセーショナルな見出しも見られます。また地震後には宏観異常現象と言われる現象が発生したという報道も見受けられます。しかし、この特集で述べられているとおり、それらは定常的に身の回りに起こっている現象であり、地震があるとすぐに結びつけて考えてしまうことは本来の予知評価の大きな妨げになっていることがわかりました。また、「科学的に予知情報を評価する」ことと「それを社会にどう活かすか」ということは切り離すべきだ、という話は我々が混在してしまいがちなことであり、地震の予知に限らず他の分野においても落とし穴として注意しなければならないことだと感じました。
(国土交通省 林智樹)
人間は必ずしも物事を的確に判断出来ないことや,逆に経験によって間違った判断をする場合があるというのは驚きでした.地震予知がテーマになっていましたが,この記事で書かれていることはもっと広い範囲に適用可能であり,人々に情報を発信するならば,是非とも考慮すべき内容であると感じました.様々な場面で説明責任が問われる昨今では,重要な問題であると思います.発信側とすれば,都合が悪いため隠したくなる情報もあるでしょうが,それを発信しなければより悪い結果になるということを認識し,しっかりと出すべきであると肝に命じなければならないと思いました.
(東京工業大学 田辺篤史)
予知情報の公表については、予知の前提・精度の問題がある、それらがクリアーされてもパニックが起こる可能性がある等、一般には公表されにくいという印象がある。しかし、個人的には、情報が不足すると、緊急事態に冷静な判断が出来ず、情報収集に慌てて、最終的にパニックに陥ってしまうのではないかと思う。特集記事にも記載されていたが、予知情報が公表された時や実際の緊急事態での対応方法を、理屈ではなく身につけてしまうことが一番重要であると思う。国や自治体には是非ともこれまで以上に頻繁に防災訓練を実施してもらいたい。
(関西電力(株) 梅澤孝行)
地震予知の問題点や今後とるべき方向性を、大学の心理学の先生にインタビューする記事。パニックを起こさない予知の公表の方法は?、情報を受け止めたらどうしたらいいか?、など切り口がおもしろかった。「科学的に予知情報を評価する」ことと「それを社会にどう生かすか」とが混在しているのが現状というのは、リスク評価とリスク管理の関係にも類似していると感じた。ただ「ミニ特集」ではいつも思うことだが、インタビュー以外の囲み記事の著者、出典などがあいまいなのが気になる。内容は興味深いものなので構成をわかりやすいものにして欲しいと思う。
(産業技術総合研究所 梶原秀夫)
人間には様々な心理特性があり、情報の受け方によっては無意識のうちに偏った認識や誤った結論に達するということが興味深かった。しかし、このような心理特性をうまく取り入れ、これまでハード面に偏りがちであった防災計画をより効率的なものにしていかなければならないと思った。
(匿名希望)
自分の命を犠牲にしてでも人命を助けたいと思う隊員の気持ち、またそれを分かっていて隊員の安全を考える指揮官の責任の重さを感じました。我々土木を携わるものが、このような救急活動に何らかの形で力になっていければ、また、少しでも災害を未然に防げるようにしていければと思いました。
(正会員 石橋正弘)
新潟県中越地震の緊急消援助隊の活躍は、テレビや新聞で見ていましたが、本誌を読んで、その裏側にあるものをあらためて感じました。土木分野においては、構造物をいかにつくるかに加えて、災害発生時に被災した場合どのように救助しやすいものをつくるかも考慮する必要があると感じました。
(シバタ工業(株) 西本安志)
新潟豪雨や中越地震のあった直後に,その場所に行ってきた知人から被災状況を聞く機会がありました.雨によってお店の商品がすべて水につかってしまって,商売が再開できないこと,地震によって道が寸断されてしまい通行が出来ないことなどを話してくれました.しかし,このような話を聞いても細かい状況を把握することはできません.
大災害を経験したことのない土木技術者が,実際に被害にあう場面に出くわした時に専門性を発揮し,レスキュー隊やボランティアの方々と連携していくためには,離れた地域でおこった災害を自分の目で確認しどう動くかイメージする必要があると思いました.救急活動に携わる様々な人の声が聞けて参考になりました.
(山梨大学大学院 猪股拓也)
最近、アジアでの大地震が目立つ。インドネシア、パキスタンでは多くの人が亡くなられた。特にパキスタンでは救出活動に困難を来している。日本からも国際緊急援助隊が派遣され、その活動が報道されている。東南海地震が危惧されている日本も他人事ではない。特に、救出活動は時間と余震の危険との闘いだ。日本はいつどこで地震が起こっても不思議ではない。
緊急援助隊の必要性は言うまでも無かろう。早急な最新機材の整備及び全国規模のネットワークの構築が望まれる。
(南海測量設(株) 友近榮治)
長岡の救出、感動的でした。仕事とは言え、人命救助は並大抵の仕事ではないと痛感した。このような大規模災害現場における発生直後の初動段階での土木技術者を考えると、土木に限らずあらゆる分野の幅広い見識を持って可能な限り全体を見渡し、その時点での情報を総合し、その危険性を判断し、最善な対応方法を提案していける人材が全国各地に必要なのだろうと感じる。それに、構造物を新規に造る技術者は多くいても、被災した構造物を経験し対応できる技術者は少ないでしょう。土構造物、コンクリート構造物、鋼構造物・・・全国各地の土木技術者が災害現場の経験を共有し、万が一の場合に備える必要があると感じた。
(大成建設 戸崎達也)
今回より始まったこの企画ですが、フェロー会員の方と、学生会員の方それぞれのレポート、そして対話という中にそれぞれが同じものを見たうえでの感想、感じ方が対比でき、非常に面白い企画だと感じました。
私は現在両者の中間にいるのですが、記事を通して両者の考えを吸収できるよう、これからもこの企画には、期待したいと思います。
(清水建設(株) 牧野洋志)
シニアとジュニアのそれぞれのレポートを載せて、最後にはお互いに意見交換する構成は、新鮮で良かったです。そして、とりあげられている内容が、私にとっては今まで知らなかった方で、すばらしい業績であったので、読後に土木技術者として、どうあるべきか考えさせられました。
あえて要望を言えば、事実関係を述べるだけでなく、関係者のインタビュー記事を載せて欲しかったです。
毎回違う方がペアで担当されるのか分かりませんが、このような記事は、ペアによって、記事の内容が変わると思うので、今後どのようになっていくのか、とても期待しています。
(国土交通省 杉浦健太郎)
経験豊かなシニアエンジニア(といってもご本人はまだまだお元気と思いますが)、とこれからを担う学生さんとが偉大な土木資産を違う観点から眺め、意見交換していく非常に良い企画と思いました。それにしても、なんと先人達の功績は偉大なのでしょうか。本文にも紹介されている八田與一、港湾の廣井勇をはじめとして、その他琵琶湖疏水の田辺朔郎(その後、北海道の鉄道建設にも大いなる寄与)をはじめとする多くの先人達。彼らが残した土木遺産には、若い筆者のみならず、いつも感嘆せずにはおられません。
自分自身も1.5年過ごした北海道での生活の中で、多くの土木遺産を見てきました。これらは無言のままで厳しい気候にも負けず、じっと耐えて、社会資本として機能してきています。これらを一つ一つ検証して、現在の若い方々が、我が国において、まだまだ必要とされる社会資本の構築に寄与していただきたいと感慨深く思いながら読みました。
ただ希望として、若い学生さん達には、「長いものに巻かれろ」からは脱却して、先人達に見習って、新しい発想でこれからの持続的発展をすべき社会に貢献していってほしいと願っています。
(中部土質試験協同組合 坪田邦治)
感動させられる記事でした。このような人が日本人の中にいたことは認識を改めさせられることでした。近年、日本および日本人は諸外国から好感を持たれない状況の中で、唯一と言って良いくらい好感を寄せてくれる国が台湾であると聞くが、これも八田興一氏のような真の偉人の存在に追う部分が大きいのではと思い
ました。
(東京ガス 飯村正一)
勉強不足のため今回の記事で初めて「八田與一」という名前を知りました。台湾の中学1年の教科書に名が記されていたり、ドラマ化が計画されていたりと土木や技術といった枠を越えて台湾で讃えられていることを知り、まさに驚きでした。たまたま10月26日号の「Newsweek」を読んだら(もちろん日本語版です)、「世界が尊敬する日本人100人」という特集記事がありましたが、残念ながら土木技術者はひとりも入っていませんでした。しかし、まさに八田與一はそこに入るのにふさわしい人物ですしさらに彼のみならず他にもそれに値する土木技術者がいるものと思われます。 特に今の社会風潮を考えると積極的にアピールを行い、一般市民に広く数十年先をみる社会資本整備の重要性や技術者の地位向上をはかることが必要だと思います。そのため、次に上記のような特集があった時には土木技術者がひとりでも多く入るように、また一般の教科書に載ったりドラマの主人公になるように、土木学会には積極的に活動してほしいと思います。
(国土交通省 林智樹)
以前から八田氏の話は聞いたことがあり多少興味を持っていたが、大規模灌漑用ダムを作った技術者程度の知識だったため、今回の記事は図、写真も含め非常に興味深く読めた。特に灌漑水利網に延長には少し驚いた。これだけの延長の水利網を作ろうと思うと、八田氏の熱意とそれに呼応する現地の人の協力がなければ完成出来なかったと思う。台湾に行った際には是非訪問し、その規模を体感してみたいと思う。
(関西電力(株) 梅澤孝行)
80年も前に台湾に巨大なダムを完成させた日本人(八田興一)がいて、現在でも台湾の人に敬愛され、ダム自体も現地で役に立っているという歴史的な事実を知ることができてよかった。「大風呂敷」と呼ばれるほど壮大なプロジェクトを34歳の若者が引っ張り、新規な手法を取り入れて進めていくダイナミックさに憧れのようなものを感じる。1920年に必要とされていたのが巨大ダムだったのに対し、2005年の現代に必要とされているものは何なのだろうかということを考えさせられた。
(産業技術総合研究所 梶原秀夫)
34歳という年齢でこのような偉大な事業を自ら計画し、着手できたというのは本当にすばらしいと思います。ちょうど私と同じ年齢ですが天と地との差を感じます。75年を経た現在でも人々の生活を豊かにしつづけ、しかも地元に愛され、大切にされつづける構造物を造ったというのは、本当に土木屋冥利に尽きると思いま
す。
(匿名希望)
自転車通行帯と歩行者通行帯のバランスや、視覚的に捉えやすい標識による効果だけでなく、市民一人一人の意識が改善されたことによって安心歩行空間が生まれたのだと思う。このように、快適な街づくりには市民の協力が必要であり、住民に関心を持たせたことが成功のきっかけだったと思います。
(新日本製鐵(株) 黒澤辰昭)
自転車と歩行者の接触事故は想像以上に多く,負傷した場合,怪我の程度も深刻である。本文中にもあるように安全で安心な歩行空間を創出するために自転車と歩行者との通行区分は必要であると私も考えていたが,車道に比べて限られた歩道の設置スペースを有効活用するにはこのような区分を設けることは不利であると考えていた。『歩行者の合間を全速力が駆け抜けてゆく自転車』や『自動車の通行を阻害しながら走行する自転車』は,自転車を利用する者のモラルの問題と片付けてしまえばそれまでであるが,限られた空間の中でこれを回避するため施設整備や改善に向けた工夫は技術であることを痛感した。
(伊藤組土建(株) 滝澤嘉史)
自転車の利用促進に向けて、歩行者との交錯、幹線道路の路肩走行に対する事故防止対策は、都市部では駅前放置自転車対策とともに懸案となっています。
記事では、社会実験を踏まえて実施し、事前事後の実態調査やアンケートにより,、成功事例として紹介されていますが、片側歩道が9mの道路は全国的にはそう多くはないので、都市部での自転車道ネットワーク整備や狭い道路幅員での改善事例もあわせた特集的な記事にしてもらえるともっと興味深く読めたと思います。
(匿名希望)
自転車と歩行者の分離により安心して歩行ができる空間を作られていましたが、これはとても良いことだと感じました。歩行者用と自転車用の道路の間に分離柵を設けるだけで、歩行者と自転車との衝突が1/3になっており簡単な構造物の設置でも効果が大きいことがわかった。
また、点字ブロックを歩行者側に置き、自転車と分離することで目の不自由な方は安心して歩けるのではないかと感じました。 以前、携帯電話を片手に自転車を運転してる人が、点字ブロックの上を杖を持って歩いている人にぶつかりそうになるのを見たことがあります。人対人の事故ならケガも軽いかもしれませんが、人対自転車となると場合によっては骨折などの
事故にもつながりかねないのでこういった分離柵を設けて少しでも危険な事故を減らすことができることを期待します。
分離後も歩行者用道路に自転車が、自転車用道路に歩行者が通行しているようでしたが、これは標識のみならず、道路に自転車や歩行者のマークなどをつければ改善できるのではないでしょか?
(長崎大学院 岡崎久典)
人間心理を考慮した街路設計が必要であることを証明しており,面白い実験であると思います.本文中では,交通量から通行帯の幅を設定したとありましたが,その際に自転車と歩行者のそれぞれが占める空間についても考慮されたのか興味があります.錯綜の回数が減少したのが,歩行者同士なのか,自転車同士な
のかそれとも両者間でなのかで,もっとも有効であった改善内容が何かがわかると思うので,個人的にはこの点についての記述が欲しかったところです.
(東京工業大学 田辺篤史)
私も、自転車と歩行者の専用道路を通るたびに、いつも歩行者と自転車を分離してほしいと思っていました。このCEリポートの分離実験は、とても面白い調査結果だと思います。植樹帯による分離は、歩行者と自転車を完全に区別できるので効果があるように思いましたが、分離棚の方が効果的とは驚きました。本来分離棚などを設置せずに自転車と歩行者が各自通行帯を守るべきだと書かれていますが、分離棚等を設置しないと通行者はどうしても空いている所を通行すると思います。 今後も日本全国、特に大きな町で歩行者と自転車が快適に通行するためには分離棚等を設置する必要があると思います。
(徳島大学 スレン ソッキアン)
自転車と歩行者の物理的分離施設の効果は、やはりほかの方法に比べて一目瞭然高かった。反射シートを柵に巻き付ける等安全には気を配られているが、やはり歩道に真ん中に分離柵があるというのは、少し怖い気がしました。日本では、このような形態の自転車歩行者道は、最近のものなので、認知度が比較的低いと思います。積極的に歩行者と自転車を分離した歩道をアピールすれば、走行方法も浸透するとともに、マナー向上にもつながるのではないかと思いました。
(匿名希望)
この記事では,生態系と地盤環境保全に関するアンケート結果が示されていました.全事業に対する生態系の保全対策の実施例あるいは対策実施後のモニタリング状況の図をみると,実際に行われたという事例はどちらも少なく,意外な印象を受けました.ただ,現在検討中という事例が高い割合を示しており,今後の環境保全技術の確立などによって構成が変わってくることが考えられます.事例を収集するためにも,今後もこのような調査を続けていくことが必要であると思いました.
(京都大学 音田慎一郎)
この記事を読んで、日本においても土木学会などが主催で同様の大会を開催できるようになれば、土木の学生に取ってもひとつの目標になり、良いだろうなと思いました。ただ、記事を読んで大会は14回目ということですが、課題はあらかじめ知らされるのか、参加してその場で知らされるのか、過去にどのような課題が出されたかなどの紹介があればもっと良かったと思いました。
(東京ガス 飯村正一)
二十年前、自分が学生時代の構造実験は、梁の曲げ、部材の引張り・圧縮といった基礎的な内容でした。この記事で、米国では費用や時間、施工条件など条件をクリアすることが求められる本格的な競技会もあることを知り、国内でも、同様の学生実験・研究があるようで、今の学生にうらやましささえ感じました。(コンクリートではカヌーの大会もあるのこと)機械や電気の分野では、「鳥人間コンテスト」や「ソーラーカー」、「ロボットコンテスト」のように学生の大会がテレビ放映されています。 この記事のような取り組みをもっとPRし、土木・建設の魅力(中高生には楽しさも)を伝える機会が増えればと思います。
(匿名希望)
私はこの記事の写真を見てとても驚きました。それはアメリカの大学の学生が半そで、半ズボン、中にはサンダルで作業をしていたからです。私がこれまで経験してきた実験や実習ではこの様な露出の多い服装は危険だという理由で禁止されていました。
この大会ではヘルメットやゴーグルの着用は義務付けられているのに服装に関しては規定がないようでした。当たり前のことだから規定を設けなかったのかもしれませんが...
日本とアメリカの学校での安全に関する意識の差かもしれませんがこういった作業は下手をするとケガをする恐れがあるので日本でこういった大会がある時には服装に関する規定を設けた方が良いと感じました。
(長崎大学院 岡崎久典)
最近、ロボコン、人力飛行機等、学生が、知力体力、チーム力で競い合うのを楽しみにテレビで見ている。
当社の技術研究所でも10回にわたって毎年学生によるコンクリート・コンテスト(強度等)を行ってきた。
このスチールブリッジコンペティションも、講義形式ではなく、実際に造る物を学生ら自らが構想し、設計し、造り、その成果が試されるという、とても実践的で 積極的に参加したくなるような、有意義な素晴らしい企画である。日本の土木学会も米国に負けず、有能な後輩土木技術者育成のため、是非このような企画を立ち上げて
いただきたい。
(大成建設 戸崎達也)
橋梁模型の強度や外観,費用など様々な観点から競い合うコンペティションについて詳細に記述されており,興味深く読ませて頂きました.実際の現場を意識した設定課題の難しさやルールの厳しさに競技のレベルの高さを痛感するとともに,熱意をもって取り組む姿勢に刺激を受けました.こうした取組みは,日本でも学内コンペとして行われているそうですが,日本大会など大きな大会が開催されることを望んでおります.
(京都大学 音田慎一郎)
東京工業大学チームの引率として,西海岸中部の地区大会に参加してきた身としては,極めて興味深い記事でした.本文中にもありました通り,東京工業大学では3年前からスチールブリッジコンペティションに参加しています.大会の細かいルールを熟読し,過去に蓄積された知識もとに橋を設計し,自分達で加工・溶接して製作し,自分達の手で運び大会に参加しています.東工大チームの橋はたわみ制限にひっかかり残念ながら全米大会出場はなりませんでしたが,米国の学生が作成した橋を見ることも良い勉強になったと考えております.東工大チームが参加した地区には,全米大会優勝のUC Davisチームも参加しておりましたため,運良く彼等の橋を観察する機会も得られましたが,米国の大学生が製作した橋を見ますと随所に工夫が施されておりました.橋を見て回った際に学生が個々の橋の工夫点について,なぜそうなっているのかを実感として理解出来ているなと感じられました.これは実際に作成しなければ養えない感覚でしょう.学生の感想としても,とても良い経験になったという意見が多く,教育上の効果はとても高いものであると考えています.本文中にありました日本大会の開催は,我々としても切に願っている所です.日本でもスチールブリッジコンペティションに着目されるようになってきており,日本大会の開催も近いのかも知れません.しかしながら,ブリッジコンペティションの費用は少なくありませんので,日本大会の開催には費用面での十分なサポートも必要ではないかと思いますが,是非日本大会が開催されるようになって欲しいと願っております.
(東京工業大学 田辺篤史)
様々な条件をクリアしつつ橋を作り上げるコンペティションは、学生にとっては大きな興味を抱くだろう。パスタで橋を造るというのを聞いたことがあるが、土木の学生にとっては、パスタの橋よりもより実務的であると思う。私が学部生の頃にも、このようなことにめぐり会えたらば良かったと思った。
(北海道大学大学院 余川雅彦)
今月号もホームページの広告となっている。内容も統一したテーマではない。隔月でも良いのではないでしょうか。
(匿名希望)
利用する一般の人の「声」が記載されていないのが残念である。土木施設がどういうものであるか、どういう役割を果たしているかということに重点が偏っていると思う。もう少し利用者の声が記事にかかれていれば、より良いと思う。
((株)きぃすとん 中西博己)
常々、都市河川の有効活用に興味を持っていました。現在、生活している名古屋でも、豊臣秀吉の親戚とされる福島正則が構築した堀川があります。従来の存在には、水もきれいでなく、市民からあまり快く思われていませんでした。
ただ、最近は、この川を清流にしようという運動があり、認知度も段々と向上しているように思います。
ここで記載されている紫川での復活した貸しボートの写真を見ると、随分ときれいな水であり、また川面を活かした遊覧船の運行など、これからの堀川の行く末にも希望がもてる記事と考えます。今後は、市内の交通緩和の一環として、都市河川を交通ルートとして有効活用することも考えられます。都市の中にある河川の有効活用に対する市民運動の取組みとして参考になる記事と思います。
(中部土質試験協同組合 坪田邦治)
多自然型護岸やビオトープ等,自然と共存した治水事業や中心市街地に憩いと潤いを与える緑地帯の設置が行われている。これらの事業により新たに息を吹き返した川や公園がある一方で在来工法のまま整備される河川や付近の過疎化によって放置されたままの公園や空地もある。持続可能な開発が課題とされる中で需要の程度によって生まれるこれらの差は問題であると考える。本事例で取り上げられた『紫川』は,これまで安全度の低い川であり住民に背を向けられた川であったが,これが生まれ変わったのである。自らが住む地域に如何に愛情を注げるか。自らが住むまちに愛情を持ち,憩いの空間を創造する地域社会の形成こそが重要であると感じた。北海道に住んでいるため,北から南まで日本列島を縦断する必要があるが是非とも行ってみたいと思う。
(伊藤組土建(株) 滝澤嘉史)
構造工学シリーズの一覧表や構造工学委員会の諸活動などコンパクトにわかりやすく記載されていたので、非常に役立ちました。特に他委員会について本形式で記載していただければ、なかなか情報収集しがたい現在の動向を捉えることができますので、引き続き継続していただけると助かります。
(東日本旅客鉄道(株) 齋藤聡)
[土木学会の動き 委員会報告 平成16年度「重点研究課題」の概略報告について]
2005年(平成17)年度に関して採択された6課題について、採択理由と概要が記載されているとタイムリーでよりよい報告になったのではと思いました。
(東日本旅客鉄道(株) 齋藤聡)
学会誌とは関係ありませんが、土木学会でいろいろ行っている講習会の参加費をもう少し安くしてほしい。若い人にとってみれば参加したいが、値段が高すぎて、不可能である。もっと気軽に参加できる価格としてほしい。若手がもっと講習を受けないと、そして育たないと意味がないと思う。
(正会員 石橋正弘)
いろんな分野の方との新しい出会いがまた、新たな融合を生むのが、この掲示板のよいところだとおもいます。
(シーエーアイ技術本部 畔柳剛)
土木学会誌のモニターになり、すみからすみまで読むようになりました。モニターになったことをあまり言っていなかったのですが、周りに方々から「モニターをやられているのですね。」と多くの声を頂きました。みなさん、モニターの声まで読んでいるのですね。あらためて、関心しました。さて、記事に関してですが、土木のある分野(例えば、土質や河川など)ごとに、基礎的なことから研究や技術の最先端を特集いただければ、より土木がわかりやすくなると感じています。もとが化学屋なので、皆様にはごくあたりまえのことかもしれませんが、原点回帰という意味と私の再認識(勉強)の意味でお願いできればと感じました。
(シバタ工業(株) 西本安志)
前回から感じていたのですが、モニター回答の目安として、つまらないもしくは分りにくいと感じられた記事1編となっておりますが、現在、特に無いと感じた場合にも、わざわざ捜して書いている状況です。
確かによいと感じた記事についてのモニターでは、モニターの意味が薄れるのかもしれませんが、特にそれほど不満があるわけでもない内容に対して、否定的な意見を書くようになってしまうため、モニター内容は自由にしてもよいのではないでしょうか。
(清水建設(株) 牧野洋志)
土木学会誌を見ていると、土木学会の新刊の欄や「この本」のコーナーで様々な本を紹介されていますが、
まだまだ未熟な私にとっては、いったいどの本が自分にとって必要なのか分からないことが多いです。そこで、各分野の専門家のオススメの本をミニ特集のような形で紹介してもらえないでしょうか。例えば、河川工学ならこの本、道路工学ならこの本、土木技術者が読むべき環境工学や自然分野の本など、できれば表紙の写真付きで紹介して欲しいです。意外と存在があまり知られていないけど、名著だという本があると思いますので、そういった本を紹介していただくと、私にとっては非常に参考になります。
(国土交通省 杉浦健太郎)
【編集委員会回答】
貴重なご提言をありがとうございます。新たな企画提案として受け取らせていただき、今後、編集委員会において検討させていただきます。
学会誌の役目として、「公募情報」は重要なページと思います。 ただ、希望としては、募集の時にのみ掲示するのではなくて、募集した結果、どういう人が就任されたかの記事も掲載していただくと人の流れが判り、学会員にとっての各種業務に活用することもできるのではないでしょうか。
(中部土質試験協同組合 坪田邦治)
我が国では従来、「仕様規定」により設計が行われてきたが、今や「性能規定」に全面改定されつつある。「性能規定」は設計の自由度が増すが、「仕様規定」に慣れ親しんできた者は、正直、とまどいもあろう。今後の土木技術者が要求される技術力とプレゼン力の向上方法について、記事として取り上げて頂きたい。
(南海測量設計(株) 友近榮治)
塗装指針、設計標準の改訂動向などの特集を組まれると設計実務者にタイムリーに情報提供され、おもしろいのではと思いました。
(東日本旅客鉄道(株) 齋藤聡)
これからも読みやすい学会誌を作ってください。
(長崎大学院 岡崎久典)
連載 温故知新 後世への最大遺物は,シニアと学生で見方がこのように違うのかと興味深く読みました.面白い記事でしたが,最後の対談部分が多少不自然に感じました.とはいえ,全体としてはすばらしい記事であり,今後を楽しみにしています.
(東京工業大学 田辺篤史)
「この本」ではタイムリーな本を紹介して下さり助かります。最近、特に構造力学、水理学等に弱くなり困っています。(昔からですが・・・)再び勉強するによく、現場でもすぐ使えるような本もしくは参考書も紹介していただけたらと思いました。高等な研究、技術情報の交換の場である学会誌に無理なことをいいましてすみません。
(匿名希望)
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