組織紹介
土木学会 北海道支部
- 土木学会北海道支部 支部長挨拶
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この度伝統ある土木学会北海道支部の支部長にご推挙いただきました一條でございます。支部長というその重責に改めて気を引き締め職責を全うできますよう尽力したいと思います。
この度の関東東北大震災で亡くなられた人々のご冥福をお祈りいたしますとともに被災された皆様に心よりお見舞を申し上げます。一日も早い復興を願っています。
これから、安全で安心な街に復興するにあたり、土木学会は重要な役割を果たすことが期待されています。土木学会の設立目的であります学会活動を通して社会の発展に寄与することが真に求められています。この重要な時期に支部長をお引き受けする責任の重さを改めて痛感しています。
報道で 想定外という表現を目にしますが、土木学会会長の緊急声明にもありましたように少なくとも土木に係わる人々が 想定外という言葉で言い訳や弁解をしては無責任だと思います。土木は経験工学であると先達に教えられてきました。事実これまでも様々な災害においても被害状況を分析し、それまでの設計法なり対策工を見直してきたはずです。先人が辿られたように自然の脅威に対する畏怖の念を持ちつつ、ハードのみに頼ることなくソフトも組み合わせた柔軟な対応が今求められているのだと思います。
また一方で、今回の震災に伴う停電により各分野においてリスクマネージメントの弱点が露呈し、鉄道もそうでありますが、改めてリスクマネージメントの見直しを行う責務が課せられています。
このように難しく、厳しい状況にありますが、皆さんとともに学会活動を活性化させ、その活動を通して少しでも社会貢献ができますよう尽力したいと存じますので、皆さんのご支援ならびにご協力を賜りますようお願い申し上げ私の就任あいさつとさせていただきます。
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