2000年9月に愛知県を中心として発生した東海豪雨は観測史上最大
の降水量を記録し,東海地方に甚大な被害をもたらし,特に名古屋市にお
いては都市が水害に対していかに無防備であるかを実感したところです.
こうした災害を都市型災害と位置づけて認識を新たにし,水災対策の今後
のあり方,とくに都市型災害の今後のあり方が議論されています.
その東海豪雨災害から1年が経過した今,ハード・ソフト面から「激
特」事業を中心に防災・減災の努力がなされています.都市の治水対策に
は,さまざまな方式,機関,計画規模,進捗度の異なる複合体としての水
災安全度の評価が要求され,計画の途中段階で,計画規模を超える外力
あるいは整備水準を超える外力への対策を考える必要があります.また,
情報提供・伝達および警戒・避難体制といったハードとソフトの両面の整
備が必要であり,その出発点としてハザードマップの策定が進められてい
るところです.しかし,氾濫解析に関する技術的問題点や,安全度評価や
避難への利用に関する理念的問題点などが残された課題となっています.
今回の技術講座では,東海豪雨災害の教訓から今後の都市型水害対策
について展望し,具体的対策として進められているハザードマップ策定に
関する問題点を整理して,今後の水災対策に生かされるべき技術の最先端
が講述されます.奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます.なお,
本講習会は,土木学会CPDプログラムとして認定されています.
1. |
主催 |
: |
土木学会中部支部 |
2. |
日時 |
: |
11月30日[金]10:00−16:00 |
3. |
場所 |
: |
名古屋市工業研究所ホール
(名古屋市熱田区六番町3-4-41 TEL 052-661-3161)
地下鉄名城線名古屋港行き「六番町」3番出口下車徒歩2分 |
4. |
会費 |
: |
正会員6,000円,学生会員4,000円,非会員8,000円 |
5. |
定員 |
: |
200名 |
6. |
プログラム
10:00−10:10 |
開会挨拶
土木学会中部支部支部長 松井 寛 |
10:10−11:00 |
東海豪雨災害の教訓 都市型水害をどう防ぐか
名古屋大学 辻本哲郎 |
11:10−12:00 |
水災シナリオに応じた氾濫解析
愛知県建設部河川課長 安部友則 |
12:00−13:00 |
昼食・休憩 |
13:00−13:50 |
氾濫解析の技術的課題
中部大学 松尾直規 |
14:00−14:50 |
河川堤防の安全性と減災の視点
中部地方整備局庄内川工事事務所長 小林 稔 |
15:00−15:50 |
ハザードマップ作成のポイントと利用の実際 −水害情報伝達と警戒避難システム
群馬大学 片田敏孝 |
15:50−16:00 |
閉会挨拶
土木学会中部支部幹事長 山本幸司 |
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7. |
申込方法 |
: |
「中部支部第1回技術講座」に参加希望者は,郵便振
替,銀行振込または現金書留にて参加費を払い込むと
ともに,別紙参加申込書(土木学会中部支部ホームペ
ージに掲載)に明記の上,払込証明書(払込票や現金
書留票など)を添付し,下記宛にFAXにてお申し込み
下さい. |
8. |
申込期限 |
: |
11月22日[木]
*参加費の支払いも上記期限厳守でお願いします.な
お,入金確認後,参加証および領収書をお送りいた
しますので,当日ご持参下さい. |
9. |
申込先・問合先 |
: |
(社)土木学会中部支部
〒460-0008 名古屋市中区栄2-9-26 ポーラビル8F
TEL 052-222-3705/FAX 052-222-3773
ホームページ http://d-power.ace.nitech.ac.jp/~jsce
郵便振替口座 00800-3-654 口座名:(社)土木学会中部支部
銀行口座 三井住友銀行名古屋支店 普通預金 0974466
名義人:(社)土木学会中部支部
手数料は,申込者負担でお願いします. |