1.設立の目的
都市圏物流は,交通渋滞・交通環境・交通事故・エネルギー消費
などの面で多くの問題に直面している.ジャストインタイム輸送やサ
プライチェーンマネジメントなどの物流の効率化が,交通においては
多頻度小口輸送の増加という結果を招き,都市内のトラック交通を増
大させ,交通渋滞の激化,交通環境の悪化となる場合も見られた.し
かし,最近になって,IT(高度情報技術)やITS(高度道路交通シス
テム)が徐々に普及し,これらの新技術を活用して従来の問題点を克
服し,効率的かつ環境に優しい物流システムを構築できる可能性がで
てきた.またe−コマース(電子商取引)の普及によって物流に大き
な変化が現れると思われるが,それがどのようなものになるのかを予
測することが,今後の交通計画にとって重要な課題である.それ故,
これらの課題に応じた新たな公的な物流調査,および分析のあり方も
再考を迫られつつあるのが現状といえよう.そこで本小委員会では,
次の点について明らかにすることを目的として研究を行う.
(1)ITやITSを活用することによってどのようにして効率的かつ環
境に優しい物流システムを構築することができるのか.
(2)そのときに公共側としてどのような施策を行えばよいのか.そ
してそのためにどのような調査が必要となるのか.施策として
はインフラ供給施策,規制施策,経済的施策を念頭においてい
る.
(3)そのような施策を評価するためのモデル化をどのように行えば
よいのか.また,評価基準をどのように設定すればよいのか.
(4)e−コマースの普及によって都市圏物流がどのように変化する
のか.また,都市交通への悪影響を避けるためにどのような施
策を行えばよいのか.
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2.活動期間
2001(平成13)年12月から2004(平成16)年3月までの
2年4か月を活動期間とする.ただし,必要に応じた研究期間の変更
もあり得る. |
3.応募方法
本小委員会に参加を希望される方は,A4用紙(1枚)に氏名,所
属,連絡先住所,電話,FAX番号,E-mailアドレスを記入の上,下
記にお申込みください.申込み期日は,2002(平成14)年2月
28日とします.なお,委員会の運営上,希望者多数の場合には,参
加をお断りすることもありますので,あらかじめご了承ください.
連絡先 〒135-8533 江東区越中島2-1-6 東京商船大学 兵藤 哲朗 TEL 03-5245-7386/FAX 03-5620-6492 E-mail hyodo@ipc.tosho-u.ac.jp |