構造,材料,土質,水理,計画などを専門とされる皆さん,橋,トン
ネル,港湾,治水,ダム,水道などの設計実務に携われている皆さん,一
度『土木史研究』に投稿してみませんか?
『土木史研究』の存在は知っていても,「いきなり10ページ前後の論
文を書くなんて」,「歴史系の論文なんて,どうまとめたらいいかわからな
い」ということで,ためらっておられる方が多いと聞きます.また,一度
は出してみたけれど,「査読の方法に納得がいかない」,「審査付き論文の
採択率が低すぎる」と不信感や不満を抱いておられる方もあるかもしれま
せん.
さて土木史研究委員会では,次回から『土木史研究』は投稿規程,査
読システム,論文発表の方法を全面的に見直すことになりました.その目
的は,できるだけ多くの分野の方々が投稿しやすい環境を作ること,卒修
論などで進行中の研究の発表がダイレクトにできるようにすること,論文
の査読をもっとオープンな形にすることにあります.さらに,一度も論文
をまとめられたことのない方を対象に,「こういうテーマでまとめていただ
くとありがたい」というガイドラインをご提示するとともに,「こういうこ
とを守っていただかないと論文としては失格」というガイドラインもお示
ししようかと考えております.
また,『土木史研究』の論文は,毎年6月の研究発表会で発表していた
だくことが前提となっております.そのため,「論文の募集」は,例年,土
木学会誌9月号で通知されてまいりました.しかし今年は,上述のように
投稿システムの全面変更に向けて,現在議論中であるため,具体的な募集
内容をお知らせすることができません.全貌がまとまりましたら,土木学
会のホームページからアクセスできる「土木史研究委員会」のページ
(
http://www.jsce.or.jp/committee/hsce)の「論文募集」の項で詳
しくお知らせいたします.
なお,論文をご提出いただく時期は例年と異なってくると思われますが,
研究発表会自体は従来通り6月に開催される予定であることには変わりあ
りません(2003年6月18・19日,於兵庫県民会館(予定)).