土木学会誌
関西支部

日本機械学会関西支部第259回講習会 実務者のため の騒音防止技術(デモ展示付き)

各種機械装置の高出力化,小型・軽量化,低コスト化は,予期せぬ騒 音の増大を招くことがあります.このため,機械の設計・開発技術者にと っては騒音の評価・予測・防止技術の習得が必要不可欠となっています. このような背景のもとに,本講習会では騒音の基礎理論と測定評価技術・ 防止技術をわかりやすく説明するとともに,実際の事例に基づく実践的な 騒音問題への対処法を紹介します.また,計測機器のデモ紹介を通じて騒 音の測定方法を体感いただき,さらに理解を深めていただくよう企画しま した.設計,製造,開発部門などで騒音問題に取り組もうとされる方は是 非ご参加ください.また若手技術者の研鑽の場としてもご利用ください.

1.協賛(予定) 精密工学会関西支部,日本航空宇宙学会関西支部,日本材料学会関西支部,日本建築学会近畿支部,土木学会関西支部,自動車技術会関西支部,日本フルードパワーシステム学会,日本ロボット学会,日本ガスタービン学会,日本造船学会,日本騒音制御工学会,日本マリンエンジニアリング学会,農業機械学会,電気学会,関西造船協会,ターボ機械協会,日本自動車工業会,日本工作機械工業会,日本工作機器工業会,大阪工業会,京都工業会,兵庫工業会,奈良工業会,滋賀工業会,大阪科学技術センター
2.日時 12月19日[木]9:10−17:20
     ・20日[金]9:30−16:50
3.場所 大阪科学技術センター8階 中ホール
(大阪市西区靱本町1-8-4/TEL06-6443-5324/地下鉄四つ橋線「本町」駅下車 北へ400m)
4.題目・内容・講師
●12月19日[木]
9:10−10:30 機械騒音の基礎
京都大学大学院教授 工学研究科 松久 寛
まず,基礎となる波動方程式を説明する.そして,騒音対策としての固体伝播音の絶縁,遮音,吸音,消音器,アクティブノイズコント ロールについて説明する.
10:40−12:00 騒音の測定,分析,規格について
松下インターテクノ(株) 石川正臣
これから騒音計測をする人に,騒音計(騒音レベル,A特性,動特 性等),コンデンサマイクロホンの特性,校正器,周波数分析(定比 分析:オクターブ分析),FFT分析(定幅分析)の基礎知識,騒音計 測上の注意,騒音関連規格等をわかりやすく説明する.
13:00−14:20 機械・構造物の騒音防止技術
(株)神戸製鋼所 機械研究所 宇津野秀夫
圧縮機,送風機,モータ,ポンプ,弁など一般的な機械装置の騒音発生原理と,簡便な発生騒音計算手法,騒音低減手法を解説する.ま た機械振動が伝搬して騒音を放射する構造体の取扱いについても説明 を加える.
14:30−15:50 環境・プラント騒音防止技術
三菱重工業(株) 高砂研究所 大西慶三
屋外における騒音の伝播特性とその定量的な予測方法について解説する.また,プラントを構成する機械の最も基本的な騒音防止方法で ある防音カバー,防音ラギング,および遮音壁等の設計法について実 例を交えて紹介する.
16:00−17:20 防音材料とその上手な利用技術
日本特殊塗料(株) 自動車製品事業本部 新田隆行
乗り物,家電,建築,土木,スポーツなど多くの分野で,騒音と振 動を抑えることが重要な技術課題の一つになっている.騒音と振動の 対策は環境保全のための対策であるばかりか,商品価値を左右する重 要な因子になっている.ここでは,音響材料を使った“くるま”の静 粛性の改善を例に,音響材料の特性とその利用技術の一端について紹 介する.
●12月20日[金]
9:30−11:00 数値音響解析プログラムSYSNOISEの基礎理論と最新の適用例
サイバネットシステム(株) 小林 敦
さまざまな産業分野に適用されている数値音響解析プログラム SYSNOISEで用いられている基礎的理論や必要とされる入力データ からその適用例について紹介する.
11:10−11:30 最近のハンディタイプ騒音計の機能とその用途紹介
リオン(株) 河野正秀
最近のハンディタイプ騒音計は,高機能かつ省電力のDSPの採用により,騒音レベルの各種演算結果の長期保存や,実音の録音機能, 1/1,1/3オクターブ実時間分析,FFT分析が可能となっている.こ れらを用いた騒音測定や騒音の周波数分析方法について紹介する.
11:30−12:10 A・B班デモ見学,C・D班昼食
12:10−12:40 昼食
12:40−13:20 C・D班デモ見学,A・B班昼食
13:30−14:30 事例紹介1:圧縮機を用いた各種冷熱機器の騒音低減
和歌山県中小企業振興公社 奥津尚宏
冷熱機器はいろいろなシーンで使用され,これらの機器の騒音源はおもにファンとともに圧縮機に起因する.圧縮機の直接音や振動伝達 音が問題となるが,圧縮機の種類,機器の種類により変わる騒音対策 の事例を紹介する.
14:40−15:40 事例紹介2:自動車における騒音問題と対策
独立行政法人交通安全環境研究所 田中丈晴
自動車騒音規制の最近の動向等について述べ,自動車走行時の主要音源であるエンジンおよび排気騒音,タイヤ騒音の測定解析方法,対 策について実例をもとに紹介する.
15:50−16:50 事例紹介3:振動・騒音の計測法と実際の商品設計への適用
松下電工(株) 先行技術研究所 奥平有三
機械,構造物などの騒音振動の計測法および解析法を紹介し,それに基づいた商品(家電製品,住宅設備など)への適用事例を説明す る.
5.定員 100名
6.申込締切 12月12日[木]ただし,定員になり次第締切ます.
7.聴講料 [2日間の参加の場合]
会員30,000円(大学,官公庁関係15,000円,大 学院生・学生員10,000円),会員外50,000円
[1日のみの参加の場合]
会員20,000円(大学,官公庁関係10,000円,大 学院生・学生員7,000円),会員外30,000円 ただし,いずれも教材1冊分の代金含む.
8.教材 教材のみご希望の方は,1冊につき会員4,000円,会 員外5,000円を添えてお申込みください(送料は不 要).講習会終了後発送いたします.
9.申込方法 任意の用紙に「関西支部第259回講習会申込」と題 記し,(1)氏名・会員資格,(2)勤務先・所属部課名・ 住所,(3)通信先,(4)所属学協会名,(5)送金方法・送 金学(内訳)・送金予定日および請求書の要・不要,(6)1日のみ参加の場合は参加日を明記のうえ,関西支部宛お申込みください(FAX,E-mail可).聴講料は 現金書留または下記口座宛ご送金ください.当日支払 いも受付けます.なお,郵便振替口座の場合には必ず 通信欄に聴講者の勤務先(電話番号)・氏名と講習会 名をご記入ください.
*銀行口座 後日送付する請求書に記載の口座へ振込 みください.(社)日本機械学会関西支部
*郵便振替口座 00920-4-75094(社)日本機械学会関西支部
◎本講習会は関西支部ホームページ(http://www.jsme.or.jp/ks/)より申込みができますので,ご利用ください.詳細申込方法はホームページをご覧ください.
10.その他
(1)申込み受付後,聴講券をお送りしますので両日とも必ずご持参ください.
(2)協賛学協会員の方も本会会員と同様にお取り扱いいたします.
11.申込先 日本機械学会関西支部
〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4
大阪科学技術センター内
TEL 06-6443-2073/FAX 06-6443-6079
E-mail:jsme@soleil.ocn.ne.jp

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