土木学会誌
共催

第5回構造物の安全性・信頼性に関する国内シンポジウム

本会議は構造物の安全性・信頼性に関する諸問題について,専門領域 を越えた幅広い研究発表および討論を通じて,当該技術レベルと学術の向 上を図ることを目的に開催される国内総合シンポジウムである.主催は日 本学術会議メカ二クス・構造研究連絡委員会ならびに人間と工学研究連 絡委員会で,多くの関係学協会の共催・協賛を得て実施されるものであ る.
同一分野の国際会議ICOSSAR(International Conferenceon Structural Safetyand Reliability)が4年ごとに開催されており, 1985年に第4回目のICOSSAR’85が日本(神戸国際会議場)で開催 された折に,この会議の中間年に国内シンポジウム(JCOSSAR)を開 くことが提案され直ちに実施することになり,日本学術会議主催のもとに 第1回目が日本材料学会を幹事学会として1987年に日本学術会議で開 催された.爾来,この方針で1991年(土木学会),1995年(日本建 築学会),2000年(日本機械学会)の順に継続的に開催され,このたび 再び日本材料学会を幹事学会として2003年に本シンポジウム JCOSSAR2003を開催する運びとなった.
ここで対象とする構造物は機械,土木構造物,建築構造物,地盤,産 業・エネルギープラント,海洋構造物,船舶,自動車,鉄道車両,航空・ 宇宙機器など多岐にわたるが,これらの構造物の安全性・信頼性に関わる 共通の課題として,材料・構造部材・構造システムの信頼性理論,荷重 の計測・評価,設計・製作・保守・管理,自然的原因による災害,人為 的原因による災害,リスク評価と対策,保険・保証の取扱い等が,幅広 く発表・討論の対象となる.特に最近の学術的な研究成果だけでなく,産 業界の現場における技術的実践に関する実例や技術開発に関する報告を大 いに歓迎するものである.また,現時点で完結していなくても,現在進行 中の研究や各種プロジェクトに関する中間報告も大変意義深く,幅広い研 究発表と討論を期待する.
本シンポジウムにおいて,広範な分野の研究者・技術者が専門の枠を越 え,相互に研究発表を行い,自由な討論と技術交流を通じて,構造物の 安全性・信頼性確保に関する研究の推進や技術の向上が大きく前進するも のと確信する.関係各位,多数のご参加を期待する.

1.主催 日本学術会議メカ二クス・構造研究連絡委員会 日本学術会議人間と工学研究連絡委員会
2.共催 安全工学協会,地盤工学会,土木学会,日本機械学会, 日本建築学会,日本航空宇宙学会,日本材料学会*, 日本造船学会 (*印:幹事学会)
3.協賛 危険物保安技術協会,計測自動制御学会,資源・素材 学会,自動車技術会,震災予防協会,精密工学会,日 本化学会,日本火災学会,日本風工学会,日本金属学 会,日本コンクリート工学協会,日本高圧力技術協会, 日本鋼構造協会,日本原子力学会,日本材料強度学会, 日本信頼性学会,日本舶用機関学会,日本損害保険協 会,日本鉄鋼協会,日本人間工学会,日本非破壊検査 協会,日本複合材料学会,日本溶接協会,腐食防食協 会,溶接学会(予定)
4.期日 2003年11月26日[水]−28日[金]
5.場所 日本学術会議
(港区六本木7-22-34 TEL 03-3403-6291)
6.基調講演(海外から2件の招待講演を設ける.)
7.オーガナイズド・セッション募集テーマ一覧
(1) 金属材料の超長寿命疲労特性と製品の長期信頼性保証技術
酒井達雄(立命館大学),越智保雄(電気通信大学), 中村 孝(北海道大学)
(2) セラミックスにおける材料設計と評価技術の新展開
岡部永年(愛媛大学),河本 洋(JFCC), 上野 明(豊田工大)
(3) 不規則振動・非線形振動の基礎理論とその応用
田中泰明(京都大学),青木 繁(都立高専), 木村康治(東京工大)
(4) 航空宇宙構造物の信頼性向上
上田哲彦(航空宇宙技研)
(5) 構造性能の信頼性と合意
香月 智(防衛大学校)
(6) 信頼性理論とコードキャリブレーション
鈴木 誠(清水建設)
(7) 地震荷重と安全性・使用性
澤田純男(京都大学)
(8) 社会技術としての地震防災(1)先端シミュレーション技術と可視化
清野純史(京都大学)
(9) 社会技術としての地震防災(2)制度設計とリスクファイナンス
佐藤尚次(中央大学)
(10) リスクに基づく検査・管理
酒井信介(東京大学)
(11) リスクマネージメントの新展開
関根和喜(横浜国立大学)
(12) 土木・建築構造物の規・基準
神田 順(東京大学)
(13) 既存構造物の性能評価と維持・管理計画
森 保宏(名古屋大学)
(14) 安全・安心構造システムのためのヘルスモニタリング技術
武田展雄(東京大学),三田 彰(慶応義塾大学), 高坪純治(産総研),菊島義弘(産総研)
(15) 経年構造物の状態評価と余寿命予測
影山和郎(東京大学),山本規雄(日本海事協会)
8.論文募集要領
(1)論文の種類
A論文:6頁以内の偶数頁(2頁の超過を認める)とし,フルペーパ ーによる査読を行う.(論文掲載料14,000円,8頁の場 合:16,000円,いずれも別刷50部を含む.)
B論文:2頁(2頁の超過を認める)とし,アブストラクトによる査 読を行う.(論文掲載料5,000円,4頁の場合:7,000 円,いずれも別刷50部を含む.)
オリジナルな論文であることを原則としますが,多分野間の交流を 促進するという本シンポジウムの趣旨に沿って,これまでの成果をま とめ直した論文も歓迎します.オーガナイズド・セッションを設ける とともに,広く一般セッションの受付も行います.A論文,B論文を 問わず,学術研究のみでなく,現場での技術的実践に関する報告も大 いに歓迎します.なお,掲載料は最終原稿提出時に申し受けます.
(2)講演申込み方法
(i)日本材料学会JCOSSARホームページ(http://www.jsms.jp/~jcossar/)からお申込みください.
(ii)郵送・FAXの場合は,A4判用紙1枚に「JCOSSAR2003講演申込み」と題記し,(1)論文区分,(2)OS名,(3)講演題目, (4)アブストラクト(200字以内)(5)講演者・連名者の氏名所属,(6)連絡先を明記のうえ,下記宛にお申込みください.
〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町1-101 日本材料学会
JCOSSAR2003係 FAX 075-761-5325
(3)講演申込み期限:2003年3月31日[月]
(4)論文の採否:本シンポジウム実行委員会に一任願います.
(5)論文原稿作成要領:申込者に別途「原稿作成要領」を送付いた しますので,これに従って論文原稿を作成し期限までにご提出 願います.上記(1)の論文の種類に記載のとおり,偶数頁と なるようにご注意ください.
(6)論文原稿提出期限:下記期限までに所定の論文原稿をご提出ください.
A論文  査読用原稿の締切り:2003年6月30日[月]
B論文  最終原稿の締切り:2003年8月30日[土]
A論文  最終原稿締切り:2003年9月20日[土]
(7)論文原稿提出先:〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町 1-101 日本材料学会JCOSSAR2003係
(原稿はすべてA4判の白紙に印刷されたものを提出し,電子媒 体による提出は受付けない.)
問合先:〒525-8577 滋賀県草津市野路東1-1-1 立命館大学
理工学部機械工学科 酒井達雄(JCOSSAR2003実行委員会委員長)
TEL 077-561-2745/FAX 077-561-2665
E-mail:sakai@se.ritsumei.ac.jp
9.参加登録料 無料
10.講演論文集,参加登録および懇親会(11月27日)申込み
講演論文集: 事前申込みの場合 一般:10,000円 学生:5,000円(当日受付にて配布)
当日購入の場合 一般:12,000円 学生:6,000円
申込方法: A4判白紙に「JCOSSAR2003参加登録申込み」と題 記し,氏名,所属,連絡先,電話番号,FAX番号,講演 論文集申込み部数,懇親会出欠,および送金額を記入し て下記宛に送付願います.また,代金は以下のいずれかの 方法で送金願います.
事前申込み期限:2003年10月20日[月]
申込先: 〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町1-101
日本材料学会 JCOSSAR2003係
TEL 075-761-5321/FAX 075-761-5325
E-mail:jcossar@jsms.jp
送金方法: (1)現金書留(上記申込書を同封.)
(2)郵便振替(振替用紙にJCOSSAR2003と記入.
    振替口座番号:01000-1-26625)
(3)銀行振込(振込用紙にJCOSSAR2003と記入.
    みずほ銀行・百万遍支店普通預金口座:
    1005419/名義社団法人日本材料学会)

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