土木学会誌
本部募集

構造工学委員会鉄道構造小委員会における研究会の専門委員公募

鉄道構造小委員会(委員長角 知憲(九州大学))では,21世紀においてますます多様化し,高度化する社会において,環境,エネルギー そして経済性の面で今後その技術的進展が大いに期待される鉄道技術の 発展に寄与するため,日常の輸送における費用効果の追求,突発的な地 震など災害時における鉄道システムの頑健性の確立,鉄道の適用分野の 拡大等を追求しています。このために重点課題を選んで線路研究のグラ ンドデザイン研究会,地方鉄道研究会,地震時における走行性能研究 会,鉄道用新構造盛土研究会,という4つの研究会を設置して活動を行 って参りました。特に,2002年12月から2003年3月までの間に「線 路研究におけるグランドデザイン」研究会を設け,2025年を念頭に鉄 道のあるべき姿を想定し,これに対する研究事項を提示しました。それ らの研究事項を進めるために,これまでに必要性が明らかにされてきた 下記の3研究会を立ち上げ,さらなる発展を目指すこととなりました。 そこで,これらの研究会にご参加いただける専門委員を広く公募いたし ます。

1. 研究会の概要 「新形式鉄道貨物輸送のための技術開発」研究会
貨物輸送における環境保全の立場から,モ−ダルシフトの強い要請があるが,鉄道に関して必ずしも十分にその環境が整備されてい るとは言い難い。この問題は,本来鉄道の一部関係者にとどまらず, 土木以外,文系の識者なども含めて広く検討の輪を拡げるべき問題 である。そこで鉄道構造小委員会では,鉄道関係者をはじめ,交 通・輸送計画や交通経済などの分野も含めて,将来の貨物輸送にお ける鉄道網の活用を検討し,あらたな技術開発を提案することを目 的とする。
「減圧トンネルを含む新形式高速鉄道」研究会
浮上式鉄道の研究は1962(昭和37)年に開始されており,す でに40年を経過している。このことを考えると,次の世代の高速 鉄道に関してその研究を始めるべき段階にあるものと考えられる。 その一つとして,現在実用されている鉄道においてもその高速化の 際の大きな問題として掲げられている,トンネル内の空気力学の問 題がある。これに対する新たなアプロ−チとして,トンネルの減圧 走行の問題について関心を持つ方々の参加を得て,研究会としてそ の研究を進めることを意図している。この研究は,将来の応用とし ては,磁気浮上鉄道の重力をも活用した7〜800km/h走行,日韓 海底トンネル等の実現をも含むものである。
「鉄道線路研究のデ−タベ−ス拡充」研究会
鉄道線路の研究に関しては,2002年度に設けられた「線路研究 のグランドデザイン」研究会鉄道研究分科会において,過去3〜5 年程度の線路研究に関する文献が整理され,データベース化されて いる。この資料は,その研究の動向を明らかにしたとともに,今後 鉄道線路に関して新たな研究を始めようとする研究者にとってその 基礎を形成するものである。そこで,関係者の共同作業により引き 続いてその研究動向を明らかにするとともに,そのデ−タベ−スを 拡充し関係者に提供することに関心を持つ研究者の研究会への参加 を求めるものである。
2. 応募方法
本小委員会における研究会に参加を希望される方は,A4判用紙(1枚)に氏名,所属,連絡先住所,TEL,FAX,E-mailアドレス,研究会名,専門分野および参加希望理由,その他要望などをご記入 のうえ,下記宛郵送またはE-mailにてお申込みください。申込み期 限は会誌到着後2週間とします。
3. 応募先 土木学会事務局研究事業課(事務局担当:橋本剛志)
〒160-0004 新宿区四谷1丁目無番地
E-mail:hashimoto@jsce.or.jp
FAX 03-5379-0125/TEL 03-3355-3559
4. 問合先 石田 誠(小委員会幹事長)
(財)鉄道総合技術研究所軌道力学研究室
E-mail:mako@rtri.or.jp
FAX 042-573-7360/TEL 042-573-7291

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