1. | 設立の目的 | : |
平成12年に設立された「高齢社会における交通システム整備の
体系に関する研究小委員会」では総合的かつ横断的な高齢社会の研
究テーマを設定し,高齢化の視点から見た計画の考え方・目標・方
法・技術・評価など,現場で必要とされる体系を作り上げる目的で
活動し,成果を上げてきた。しかし,その成果は高齢社会の対応研
究の入り口を開けたばかりという段階にあります。
そこで本研究小委員会(秋山哲男委員長・東京都立大学教授)
は,以下のような課題と研究内容を設定し,土木計画学と土木学会
の発展に向けて,継続して基本的なテーマ研究(下記(1)〜(5))
を発展させるとともに,わが国における緊急的な交通システム改善
の政策に貢献する研究(下記(6)(7))を行い,さらに,国際的
な特にアジアに対しての支援を行うことを目的とします。
(1)交通需要論: 高齢社会のビジョンの設定と,交通整備・施設整備のニーズの把握
(2)交通システム論:交通システム構築の内容と方法
(3)交通の政策論・整備論・財源論:交通システムを構築し維持してゆくための行財政システム,法律等について,わが国と諸外国を比較しながら研究する
(4)交通の評価論:高齢者・障害者からみた評価,経済評価,社
会的な総合評価,多様な交通主体がそれぞれ分布をもつ評価
の方法も開発する
(5)STサービス等のコミュニティ交通計画:既存公共交通を利用困難な高齢者・障害者に対してのSTサービスやタクシーにつ
いて,調査方法,コミュニティに応じた計画立案(主体,財源,システム構築)を研究する
(6)移動円滑化基本構想の新たな方向性と実施に関する研究:交通バリアフリー法が始まって3年が経過したが,基本構想そ
れ自体の問題(住民参加,技術,財源,その後の実施計画と
の連携),また交通バリアフリー法の枠の外の問題(計画範囲
外との関係,他分野,ハートビル法との関係など)等を研究
する
(7)市民参加・教育・パートナーシップ等に関する研究:高齢者・障害者に関する研究はその計画課題を抽出する場合,ま
た計画を実施する場合,の双方とも,高齢者・障害者の多様
性のため当事者を含む中間ユーザーの参加と理解が不可欠で
ある。この方法,市民参加を含むパートナーシップや教育プ
ログラムなどを研究する
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2. | 活動期間 | : | 2003年11月から2年程度 |
3. | 応募方法 | : | 本小委員会に参加を希望される方は,A4用紙(1枚)に氏名,所属(勤務先・所属部課役職名),連絡先住所,電話,FAX番号,E-mailアドレスを記入のうえ,下記にお申込みください。申込期日
は,10月31日[金]とします。なお,委員会の運営上,希望者多
数の場合にはお断りすることがありますのでご了解ください。
連絡先:〒192-0397 八王子市南大沢1-1東京都立大学大学院都市科学研究科 秋山哲男 TEL 0426-77-2360/FAX 0426-77-2352
E-mail:aki@wa.catv.ne.jp
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