土木学会誌6月号モニター回答
景観的価値を活用した保存・再生手法
この記事に限らないのですが、フランス等の文化的「先進国」を例示されて、いまだに「キャッチアップ」が当面の目標なのかと思わせる部分があります。フランスで「土木」のことをどのような言葉で表すかしりませんが、この国では「土」と「木」を基本とする技術であったことは、恐らく未来にわたってこの語を用いるであろうと信じられる程、自然のことと受け止められているように思います。 土木遺産に関しての景観価値という視点の議論ですが、石材に恵まれ土・木には恵まれなかった国々の景観構成や人が感じる景観価値と、この国の景観価値の「差」の点も議論していただきたかったと思います。
(伊戸川環境総合企画 伊戸川善郎)
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