土木学会誌6月号モニター回答
人材の育成とそのネットワーク
土木遺産を保存するためのな専門家が必要であることが急務であるり、これまで土木遺産という概念が希薄であったことがわかった。同時に、土木遺産の価値が理解できるようになるための教育は、直接適に行政や民間の仕事の役に立たない以上、困難が伴うことがわかった。しかしながら、困難が伴うとはいえ、土木構造物は、たとえば環境に対する配慮と同じように、土木遺産の価値の評価にみられる文化的な配慮が不可欠であると思われる。そのために、限定されるべきであろう、土木遺産の価値を評価する人材を教育することとは別に、土木技術者の一般常識として土木遺産に対してアプローチし、これから作られる土木構造物に反映することができるようになるための教育が行われて欲しいと感じた。
(鳥取大学 里田晴穂)
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