土木学会誌5月号モニター回答
■巻頭論説 「理論」と「経験」と地盤問題に挑む
図を用いた説明のアプローチが大変面白く、なるほどと思った。ここに紹介されたものはほんの一部であろうし、このようなアプローチによる説明が他にもあればもっと教えて欲しいと思った。ここでは、地盤工学について紹介されているが、地盤工学のみならず土木工学は、「理論」と「経験」が組み合わさって成果となることを改めて感じた。両方をうまく組み合わせ発展させていくことが土木屋の技術といえるのであろう。
(栗ア夏代子)
■時局を論ずる 美しい国土とは
「美しい国土」の美が,土木技術者個人の美意識に拠るものだとしているが,いささか論理に飛躍があるような気がした.確かに土木技術者がこのような意識をすることは大切だとは思うが,それならば倫理規定にはっきりとその旨を記載するべきではないだろうか.倫理規定は文学小説や国語の試験問題ではないのだから,分かりやすくするべきだと思う.
(東京大学 竹上浩史)
■特集 「理論」と「経験」と地盤問題に挑む
ミクロ的に土粒子、空気、水から成っている土という材料から構成されているため、全ての現象を説明できるモデルがあればなどと漠然と考えていたが、実務上は様々な問題に応じてモデルの使い分け、定数の設定などを適切な判断の元でおこなわざるを得ない。こうした観点から記事を読むと、特に座談会は興味深い内容であるが、数式が多く、内容が高度であり記事という観点からは読みにくいと思う。
「土」を扱うときの材料特性値の扱い方、力学モデルの扱い方・利用範囲、経験の活用などにもう少し実務的な内容の充実を期待する。
(五洋建設株式会社土木設計部 三好俊康)
今月号の特集は土木工学に携わるエンジニアとして常に頭を悩ます問題であり非常に興味深いものであった.理論,経験そして経済性これらをどのように組み合わせ,現実の世界に活かしていくかということは地盤問題にかかわらずあらゆる土木の分野で問題となってくるはずである.私も就職活動中の面接において,「工学と現実世界には乖離が存在するのはなぜだと思いますか」という質問を受けたことがある.工学のあり方についてのいい質問であったが,私の不勉強から納得のいく答えを出せなかった.この答えを見つけ出せるのではないだろうかと期待に胸を膨らませつつ読み進めたのだが,完全に納得できるような答えは得られなかった.ただそのヒントとなるような情報は得られたような気がする.
(東京大学 小島昌太郎)
地盤の問題は、土木における「経験工学」の最たるものと常々感じておりました。実務において限られた情報と時間のなかで、複雑な地盤の問題に一定の答えを出さなければならないのが、コンサルタントの宿命(?)です。そういう意味では、暗闇の中を手探りで歩いているようなもので、まことに心細い限りですが、これは主に小生の知識と経験と知恵の無さに起因しているのでしょう。今回は「理論」を中心に地盤問題に適用する場合の留意事項が述べられていますが、地盤の理論(構成モデル)の位置づけと適用範囲を知る上で役に立ちました。
((株)芙蓉調査設計事務所 須賀幸一)
土木技術者にとって地盤の挙動をどれだけ正確に予測できるかが永遠のテーマである。正確な計測データや挙動の顕著な変化が無い限り、設計の精度を確認することは不可能である。ポイント的なボーリングデータによって決められた土質定数を用いて地盤モデルを仮定しなければならないこと自体無理があり、そのため実際に地盤の挙動と一致することを信じている土木技術者は少ないのではないか。モデル実験や現場の事例より理論や経験式の有意性を確認できても、それが画一的に他の現場条件が異なる場所でも適用できるものでもない。今後の課題としては、現場での経験をどのように理論、解析にフィードバックしていくのかが重要になっていくのではないでしょうか。
(熊谷組 蓮池康志)
今回この記事を読んで,改めて土質力学の難しさを認識した.「経験」は実際に実験や施工をした人にしか分からないものであり,それを多くの人々に分かりやすい形で広めるための道具が「理論」である.「経験」によって個人の技量は向上するが,それを「理論」という形に変換しなければ,土木工学全体としてのレベルアップにはつながらない.経験を理論に変換することが,まさに研究の本質だと感じた.
(東京大学 竹上浩史)
日頃、鋼構造という比較的理論と現実が比較的合い易いものを扱っている私にとって、地盤問題の理論と現実の関係は正直言ってちんぷんかんぷんです。ただ、座談会の最後の部分で日下部さんの「力学と幾何学に沿って合理的に考えると、現象はこうなるはずだいうものをもてるようになる」という下りは鋼構造の分野でも、(あるいは地盤分野以上に)、通用するコツであるような気がします。一見複雑で、とても理論で説明することが不可能に見える現象も、力学と幾何学というシンプルな切り口で単純化することで思わぬ程、現実を上手く説明できることを幾つか経験しています。その際、もう一つのポイントとなるのは、@目の前の現象を素直に見つめる心掛けと、A頭の中および机上であれこれと説明できるストーリーを根気良く組み立てていくことであると思います。
(新日本製鐵 杉本雅一)
勉強不足を棚に上げて論ずるのだが,小生は昔から土質・地盤工学は不得手である.その理由は,方程式で概ね解決できる「水問題」や「構造問題」と異なり,「地盤問題」は解析モデル一つとっても,バネ,FEM,粒状力学等の様々なツールが存在する一方,物部・岡部式などといった古典理論も根強く重宝されている複雑怪奇さにあるのだと感じるためである.おそらく体系的な「理論」研究成果の整理がつかないため(おそらく不可能?),「経験」依存の傾向が強いという印象を持ってしまうのだろう.しかし,それだけ未解明な部分が多いということは研究テーマの宝庫である裏返しでもあると言え,そうした観点から見れば非常に興味深い記事が多かったと思う.今後も地盤問題における基礎研究の進展に期待したい.
(電源開発梶@中山義紀)
■座談会 いかに「理論」を学び、いかに「経験」を重ねるのか
地盤問題への取り組みの中での「理論」と「経験」について、様々な角度から討論がされており、「経験」の重要性、「理論」と「経験」の関係、「理論」と「経験」の限界・効率的な適用、国際標準時代の中での「理論」と「経験」、「経験」の共有・集約、そして、どのように「経験」していくかなど読み終えて大変多くの示唆に富む記事であると思いました。複数の方々が、先ず自分ひとりで「理論」を用いて十分に考えて予測を行い、現場の事象と比較して確かめていくというような「経験」が大事であるという意見を述べられていることに、自らの数少ない業務経験からしても大いに共感するものです。
(千代田化工建設(株) 田中史明)
■地下水と環境問題に挑む
西垣先生説では、「地下水こそ経験工学」と聞こえて来ますが、これまでの私の体験に照らして全く同感です。仕事の関係で河床内の掘削を実施することも少なくありませんが、調査、試験結果の予測値と実際の観測地の大きな乖離は、常に実感しております。文中にも「湧水量は理論で計算した値の10分の1程度になることに良く遭遇する」とありますが、10%はともかく1/2程度になることは非常に多いと思われ、その場合「結果として安全であった」ことに満足していたように思います。
((株)エイトコンサルタント 石井憲郎)
■2層道路トンネルのNATMによる施工
土被り8.6m、掘削断面230uの2層トンネルの工事計画と一部工事状況の紹介があり、都市トンネルにシールドでなくNATM工法を適用した事例として興味深く読ませて頂きました。様々な施工環境や設計上の検討をされた上での選択だとは思いますが、非常に困難な工事であると思います。本文では、地下大空間を構築するため、掘削方法を検討し直し、また地表面への影響対策や地下水対策として様々な補助工法を活用し、さらに解析結果の活用など苦労されていることが伝わってきました。今後の技術的な発展のために、今回の施工実績や数多く出てくるであろう課題点について別途報告されるのを楽しみにしております。
(日本鉄道建設公団 岡 康博)
■液状化と流動に挑む
液状化による地盤の流動変位量を地上測量でなく航空写真測量で求めるというスケールの大きさにビックリした。兵庫県南部地震での明石大橋の橋脚変動を遥かに上回る数メートル単位の地盤変動測量ともなれば、航空写真という手法がいいのかと納得した次第ですが、日頃ミリやマイクロ単位の変位を扱っている者には馴染みの少ないスケールの測定です。一方、変位の解析法について言及した部分については(関連分野に疎い者には)抽象的な表現だったので、あまりイメージが湧いてこなかった。もう少し噛み砕いた解説を入れて頂ければ更に興味深い内容になったと思います。
(新日本製鐵 杉本雅一)
■テーマ2 「理論」はどう発展してきたのか、どこに向かうのか
「古典理論の今昔」は勉強になった。というのも、「古典理論」は簡便であるため、使用頻度が高くなり、使っているうちに「これの理論で良い」と思い込み勝ちであったからだ。今後も業務遂行にあたってはこの「古典理論」を使用する機会は多々あると考えられるが、その想定と仮定を認識すると共に、その用途について注意すべきであると感じた。
(電源開発(株)茅ヶ崎研究センター 國崎剛俊)
■古典理論の今昔−土圧・支持力
土質工学において古典理論は授業で教わったものであり、また実務でも活用する機会があります。本文における古典理論の説明や現実との相違に対する対策手法に関しては、専門的かつ抽象的な表現があり理解し難いものでした。土というものは、今日でも理論を整理するうえで経験が必要な物質であると感じました。
(日本鉄道建設公団 岡 康博)
■地盤材料の構成モデル
自らの浅学によるものでありますが、記述が構成モデルに特化しており、また抽象的で現状での地盤工学への適用とか今後の構成モデルの発展がもたらす恩恵とかの具体的な記載がないため大変難解であると感じた。また、結語の「合わせることができない」現象の併記という点について、何故その現象は「合わせることができない」のかについての考察も併記されるべきではないかと思います。
(千代田化工建設(株) 田中史明)
■連続体から離散体へ
ここで紹介されていた個別要素法は,従来の解析手法では難しい極限的な現象を再現できる点で興味深い.その反面,非常に計算時間がかかること,パラメタの設定法が難しいことなどが課題である.しかし、ここ数年の計算機の高速度化からすれば前者は時間の問題と思う.また、後者は,これを研究する人が多くなれば,何らかの解決策が出るのであろう.近年,性能設計や信頼性設計など合理的な設計が望まれており、 それを実現するためには破壊まで考慮して設計する必要があると思う。したがって,この種の手法が発展する可能性が高いと思うし,発展することを望む.
(大成建設 伊藤一教)
■プロジェクトリポート 世界で最も輻輳した海域における航路整備
公共交通機関でも私にはあまりなじみのない船舶に関する記事で,東京湾中ノ瀬航路のしゅんせつ,第三海堡の取りこわしが紹介されていました.過去におきた東京湾での船舶の事故は記憶に新しいものもあり,ニュースでとりあげられていましたが,東京湾の船の混雑が列車や飛行機ともかわらないということははじめて知りました.第三海堡というものの歴史,まだ弾薬があるということもはじめて知りました.工事が無事に終わること,船舶の航行監視が適切に行われることを願わずにはいられません.
(武蔵工業大学 白旗弘実)
釣りが好きで,神奈川県側から千葉県側からどちらからも東京湾を眺めることが良くある.そのたびに航行量の多さ,通過していく船舶の多様さに驚きを覚えていた.あれだけの船舶がよく事故も起こさずに航行しているものだと感心していたように感じる.今回この記事を読んで多少なりともその疑問が解決した.より安全な航行環境作りに期待するとともに,釣り好き人間として魚の減らないような環境作りにも期待したいと思う.
(東京大学 小島昌太郎)
本レポートにより,東京湾口に位置する第三海堡の建造に関する歴史的背景や,海保撤去工事の困難さを知ることが出来た.ダイヤモンドグレースの事故は記憶に新しいが,今後は,-16m岸壁が整備された南本牧埠頭等を利用するコンテナ船の大型化も予想される.工事が安全に行われ,航路整備が遅滞なく進捗することを願う.
(五洋建設(株) 中山晋一)
陸上の道路と同じように,円滑な交通の確保には航路の整備が必要だということをはじめて知った.明治時代に苦労して建設した第三海堡が,現在の航行に障害をもたらしていることは皮肉な結果ではあるが,海堡の上に灯台を建設する等の,今存在する形での海堡の有効利用もできないのだろうか,と思う.
(東京大学 竹上浩史)
■技術リポート 土砂摩耗と戦い、超長距離を掘り進む
シールド工事の技術は、多種多様な地盤や市街地の過密化の下を通るというあらゆるニーズに対しての技術工法はありますが、そういう技術開発を経ると、いかに1台のマシンで長距離を掘進できるかが課題にあげられていく時代になったのだと実感しました。今回は中間立坑用地が確保できなかったために長距離シールド工事になったわけですが、こういう場合でなくとも、今後は金額面から考えても、各工程ごとにマシンを使用するよりは1台のマシンでいかに全工程を掘削できるか、そして、カッタビットのチップの高硬度化、ビットの交換システムや裏込め注入材の新たな開発により、さらなる耐久性のある超長距離化に対応できるシールドマシンの開発に大いに期待しています。
(熊谷組土木部 道村未佳)
シールド工事、特に長距離掘進の常識を見直す工事報告だと思います。シールド径6mクラスで延長5.0km,6.5kmは国内では初めての事例であると同時に、両シールドマシンを地中接合するという計画の壮大さに驚きました。今回の工事実績からビットの摩耗への対策が定量的に整理され、将来考えられる大深度地下でのトンネル工事に活かせることを期待しています。
(日本鉄道建設公団 岡 康博)
■連載 砂 第1回 流される砂
昨今の社会動向として,生態系を含めた良好な環境保全への要望は強まる一方であり,砂防の分野においても,環境保全と防災工事の両立が求められている.本稿に紹介される流砂量モニタリングや透過型砂防ダムなどは土砂管理を目的ととしており,近年問題となっている海岸浸食や河川河床低下などの解決策として非常に重要である.しかし,今後は,単に物理的な土砂管理技術だけでなく,砂防施設がおよぼす渓流周辺の動植物への影響等についても調査し,生態系まで含めた総合的な河川管理の必要が生じるものと思われる.こうしたモニタリングについても実施例が有れば,是非紹介して欲しい.
(五洋建設(株) 中山晋一)
今回は、山地における生産過程から、海岸における漂砂の問題まで一貫して、砂に関する総合的な管理への取り組みを紹介されています。第1回は、砂の問題の序章としてこれら砂に関する流れを記述されていますが、次回からどのような展開になるか非常に楽しみにしております。自然な河川が極度に少なくなり人工的な非定常河川が増加している現状から、これらについても言及して頂きたいと希望しております。
((株)エイトコンサルタント 石井憲郎)
■ダムにおける新たな土砂管理・環境保全技術
堆砂と濁水長期化問題は、ほとんど全てのダムにおいて避けては通れない命題であると考えられる。この両方の問題を同時に解決するバイパス放流設備が、先駆的かつ画期的であることは理解できるが、一般的に、河川には複数のダムがあり、それらは統合的に管理されるべきであることを考慮すると、バイパスされた土砂の行方(河口まで到着しているのか?単なる1ダムの延命策ではないのか)を心配せざるを得ない。河川の統合管理の視点から、今後の動向に期待するものである。
(電源開発(株)茅ヶ崎研究センター 國崎剛俊)
学生時代に現場実習で海岸侵食の調査の一環としての漂砂調査の補助を務めたことがあり、前出の記事「流域一環した総合的な土砂管理への取り組み」と併せてとても興味深く読みました。排砂バイパス運用後に出水後の下流河川の濁度低減が顕著に現れている計測結果を示す図、排砂バイパス運用前後の下流河川の濁度の変化を示す写真、そして、排砂バイパス運用後に下流に中小砂礫床が形成されたことを示す写真とそのいづれもが排砂バイパスの有効性を雄弁に語っているのに驚きました。ダム貯留量の確保に加え下流河床や海岸の浸食がこうした設備により緩和されるということであれば大変有意義なことだと思いました。
(千代田化工建設(株) 田中史明)
ダム下流側の河川環境を昔の自然環境に戻す可能性を示した排砂バイパスは、同様の問題を多く抱えている他の河川でも適用していくべきだと考える。しかし、排砂バイパスがトンネル構造となることから、当然、事業費は高額となる。昨今のダムを取り巻く状況を鑑みると、濁度の低減能力、環境及びダム機能の回復能力を含めた費用対効果など、排砂バイパスを適用するための判断基準を明確にすることが必要であると考える。
((株)オリエンタルコンサルタンツ 木村和夫)
私自身今から四半世紀ほど前に「ダムにおける濁水長期化対策」問題に取り組んだことがあり、今回のこの報文は非常に興味を持って読ませて頂きました。その当時においても、バイパス排砂案は検討課題として一応俎上にのぼりましたが、その時の対象ダムは流域面積が720Kuもあっ他ので、単に話題となっただけでした。その後同様なことが10年くらい前にある地域で問題になり、ダム背水終端部の堆積と、下流域における土砂・礫の減少が、生物とくに魚類の生息環境上の問題として取り上げられ、この時は実現可能な対策の一つとして提案しました。しかし、採用に至らずやはり機熟さずの感を抱いたものです。今回の試みは、その実施事例として誠に意義深いと感じます。出来ましたら、添付写真ではハッキリとしない呑口部の構造や、バイパストンネルの特質や留意点なども、もう少し詳細な報告を聞かせて頂きたいと希望します。
((株)エイトコンサルタント 石井憲郎)
水力発電は大気質への影響が少ない地球環境にやさしい優れたエネルギーの生成方法であり,地球温暖化の防止の観点からは,再度脚光を浴びる可能性のある発電方法と思われる.一方,ダム自体の存在は,最近では自然環境を破壊する根源の一つと広く考えられており,ダム建設に対する風当たりは周知の通り厳しいものがある.本稿は,「ダム=環境破壊の根源」とのステレオタイプ的議論からの脱却をはかるための一つの技術的糸口を提供するものとして,非常に興味深いものであった.機会があれば,排砂バイパスの適用が難しいダムの条件とはどの様なものであるのか,そして排砂バイパスの建設・メンテナンスに関わるコスト等についてもお教えいただければと思う.
(京都大学 宇野伸宏)
ダムにおける濁水問題や堆砂問題は地球環境問題としてはもちろんのこと,発電所等の運転効率にも関わる重要な案件である.現に堆砂率が限りなく100%に近い地点も少なくない.一方で,堆砂処理をしたところで処理コスト(運搬コストが主?)が膨大であることから,なかなか再利用への道がなかなか開かれないのも現実である.現に,こうした土砂問題が国内に山積しているにもかかわらず,関西空港U期工事等のように海外から埋立材を調達しているケースも少なくない.濁水・堆砂の解消,発電効率向上への寄与は当然のことだが,今後の建設分野における「環境問題対策としての付加価値」を考える観点からも非常に興味深い記事であり,個人的には考えさせられる点が多々ある内容であった.
(電源開発梶@ 中山義紀)
■事故災害 三宅島火山活動に伴う泥流等による被害と復旧について
自治体関係者からの現状報告が記載されている当コーナーは非常に重要だと思います。願わくば、さらに図表等でまとまっていればと思うのですが、速報性が重要ですので、しょうがないと思います。今後の経過レポート/論文発表を期待しております。
(日本気象株式会社 大橋鉄弥)
自然災害の規模やそれによる被害がどの程度であるのかを予測して、様々なインフラを整備している中で、自然の威力は驚異的で、我々の予測をはるかに上回ることが多々ある。こうした経験を生かした技術開発を進めるとともに、迅速にかつ安全に復旧を可能とするのかを考えていかなければならないと思う。
(五洋建設株式会社土木設計部 三好俊康)
■学生のページ 海外に羽ばたく第6回 造るから商いへ
私は、土木技術者として建設会社の海外支店に勤務していますが、プロジェクトへの参加の仕方によっては、商社と似たような働きを要求されることがあります。従って、話の内容は感覚的によく理解できました。海外で仕事をする上では、法律、財務等、いわゆる”造る”という行為以外の知識も要求される機会が多々あります。日本の技術者が海外勤務を行うにあたって、商社でのプロジェクト立ち上げの業務を3年間くらい経験できれば、結構”手ごわい”技術者が育つかもしれませんね。
(西松建設香港支店 林 謙介)
今回は商社に勤めている方へのインタビューでしたが、社会資本整備に関わっている他の業界の方を取り上げるのは、とても良い発想だと思います。商社という言葉はよく聞きますが、実際どんなことをしているのか、よく分かっていませんでしたので、ためになりました。
(清水建設 田中八重)
土木工学科を卒業されて商社で働いていらっしゃる方の半生が紹介されていました.理系と文系とでアプローチのし方が異なっていると感じられたそうです.文系の人が理系の人のものの考え方を分析するとどのように感じられるのでしょうか.興味をもちました.
文系の考え方も知っている理系の人,もしくはその逆で理系の考え方も知っている文系の人になって,相手に応じて柔軟に対応できるようになれたらいいと思いました.私は工業大学と名のつく場所にしかいなく,文系の人と話す機会が少ないのですが,大学事務の人と話していて,議論が食い違うと文系,理系の差なのかと思うこともあったり,文系理系というよりむしろ個人による場合なのかと思ったりすることもしばしばです.
話が少々本質とそれましたが,記事を読んでいて,大学卒業後にいろいろなことをたえず勉強し努力されてきたのであろうことは感じられました.頭が下がりました.
(武蔵工業大学 白旗弘実)
常にチャレンジ精神をもって、前向きの仕事をされている著者の仕事振りに感心しました。また、これから、同じように海外で仕事をすることが多い者として、「常に勉強しなさい」等のアドバイスはとても参考になりました。
(神崎博之)
■シリーズG 20世紀ニッポン土木のオリジナリティ考 水害の日本で生まれ世界に広まったタンクモデル
降雨後の雨水の河川流出や浸透量を計算するために,数種類の穴のあいたタンクから水が出てくるモデルと認識しました.流出量が指数関数的に変化することが実際とよく一致するということが紹介されていました.面白いと思いましたが,73ページ 図-4Bのような実測値からどのようにして流出が指数関数的に変化するのかみつけ出したのか,興味をもちました.1940-50年代の手回し計算機でも簡単に行える形だったからそのようにしたのか,なぜ穴のあいたタンクにおきかえたのか,タンクの穴の位置をどのようにかえるのか,複数のタンクをどのように配置するのか,実測値からこれががどのように調整されていくのか,奥の深さを感じました.5月号は理論と経験で地盤問題というのがおもなテーマだったようですが,このモデルも理論と経験がものをいうモデルだと思いました.
(武蔵工業大学 白旗弘実)
学生時代の水文学の講義でタンクモデルを教わった記憶がある。非常にわかりやすいモデルであったのでよく覚えている。この記事でタンクモデル完成までさまざまな経緯があったことを知った。理論は現実にいかされなければ単なる研究に終わってしまうが、実測を尊重し観念に走らなかったことは、地に足のついた研究者のあるべき姿、何のために研究をするのかを示したといえるのでないか。
(国際協力事業団 梅永 哲)
近年,情報公開や河川整備計画等における住民参加など,専門家でない人たちへの説明が必要となる機会は急増しており,求められる内容も結果だけでなく,事業の背景や考え方,用いた解析方法や条件など,多岐にわたるようになってきている。
我々が上記のような場面で説明をしようとするとき,いわゆる教科書に載っているような内容については,つい“自明”のこととして通過してしまうことがある。しかしそこに素朴な疑問が投げかけられ,「(例えば)なぜその解析にタンクモデルという方法を用いたのか?」となる。しかし,用いた手法そのものの妥当性を説明しようとしはじめると,残念なことに「事業者の都合のよい答えが出る手法を最初から決めて使っているのでは?」という目でみられる場合が少なからず存在する。
本稿で紹介されているタンクモデルをはじめ,研究者が行ってきた輝かしい成果は,これまで専門家を相手に教えられることが多かったが,これからは一般市民への説明としても求められるようになるだろう。
このことによって,産官学共同となった住民参加が行われ,合意形成に向けた理解を深めていくことになろう。それが「市民工学」でもある土木工学のあるべき姿であるはずだ。
(建設技術研究所 米山 賢)
有名な菅原タンクモデルの紹介がなされていたが、その中で、河川工学の専門家ではないとされる菅原が、なぜ河川の流出モデルに取り組もうとしたのかという、きっかけについても、もっと詳しく知りたいと思いました。
(豊橋技術科学大学 平松登志樹)
■海外リポート アンデスの山奥にて
毎回、海外リポートの記事を読むと、海外での仕事は文化の違いから仕事を進めるのがとても大変なのだと、改めて感じます。一方で、異文化にふれているのだと思うととても羨ましくも思います。
(清水建設 田中八重)
日本の企業もこれまで数多く海外で工事をしていますが、多分その都度この海外リポートで紹介されているような工事上の問題が発生している事だと思います。言葉や国民性の違いによる問題よりも、このレポートにあるような請負契約上のコンストラクションクレームが施工上の大きなトラブルの原因となっていることを再認識しました。当初予期しない現場状況や社会事情の変化があった場合に、発注者か請負者のどちらが責任を負わなければならないということは微妙で難しい判断になりますが、今後日本でも重要な問題となっていくことだと思います。
(熊谷組 蓮池康志)
考えや習慣の違う人たちと仕事をする際の苦労が分かりやすく書かれており、興味深く読みました。海外で仕事をする場合、相手が平気で会議に遅刻してきたり、言葉の意味がお互いの国で違うということで苦労することはよくありますが、著者と同様、現地の人々の考え方に従うしかないなぁと思って仕事をすることが多いです。
(神崎博之)
私的な話で恐縮ですが,20年以上前,土木工学科に入学したとき,故郷の青函トンネル工事に携わり,それが終わったら海外の「発展途上国」での工事を夢見ていた身にとっては,ちょうど「地球の歩き方」を読むような感覚でとても興味深く読むことができました。工事自体だけでなく,記事の中にもあるように,文化,風俗,習慣,経済事情など,日本とは異なるやり方に孤軍奮闘の日々だと思いますが,日本からエールを送りたい気持ちです。また,学生会員の中に,この記事を読んで,昔の私のような夢を抱き,私の果たせなかったことを実現しようと考える人が,少なからずいてくれるだろうと期待しております。
(金沢大学 五十嵐心一)
■委員会報告 第一線のエンジニア諸氏へ
いつ頃からか土木の設計は、匿名性が重要だと言われるようなっていました。過去には特定の人が心血を注いで(?)デザインにも優れた土木構造物を設計・施工していましたが、高度成長/大量生産の過程で、標準化された設計・施工が求められ、極端に言えば誰でも設計できるようになったために、没個性となった訳です。ある意味では、レベルが落ちたのでしょう。その結果が、匿名性の重視となったのではないかと思っています。本当に優れたものであれば、いやでも名前は残りますから。これから優れて創造性の高い土木構造物について、非匿名性の表彰を行うことは、とてもよいことだと思います。それにしても、中村先生の記事は随分、哲学的(?)ですね。
((株)芙蓉調査設計事務所 須賀幸一)
■本と私 No.19
毎回この「本と私」の記事は楽しみにしている.4月号には掲載されておらず非常に残念な思いをしていたところ,5月号には岡村先生の記事であった.私にとっては雲の上のような大先輩方が,どのような本を読んでこられたかということは非常に興味深いことである.私も読書好きであり分野を問わず乱読するのであるが,本による影響力は計り知れないと思っている.そういった意味において,先輩方が影響を受けてこられた本を知ることの意味は大きいと思う.
(東京大学 小島昌太郎)
■見て・聞いて・土木の動き
「見て・聞いて・土木の動き」のコーナーについてこのコーナーのねらい、目指すものがはっきりしないと感じています。内容も行事の速報性を重視した編集なのか、各種行事のPRを学会員、支部の声として紹介するのが第一なのか、その掲載基準、編集方針が分かりません。またコーナーは、5月号では2ページ、4月号は無し、3月号は1ページとまちまちです。この内容の記事が載るなら、あの行事も紹介すべきでは、と感じてきた人もいるはずです。本年3月号に学会誌企画紹介がありましたが、本コーナーの取り扱う範囲が非常に大きく、漠然としていると思います。
このコーナーを見れば、たとえ2ヶ月程度の遅れでも土木関係の主要な出来事(この判断には難しいものがありますが)や各支部、各委員会の主な動きがわかるという情報コーナーを目指すのか、あくまで学会誌として自由に使える紙面を会員等に提供するというスタンスなのか、他に目指すものがあるのか、はっきりとした方針を出して編集した方が、会員が必ず目を通す注目されるコーナーになると思います。
(独立行政法人土木研究所 河藤千尋)
■支部のページ 四国の自然災害軽減に向けた土木学会四国支部の取り組み
中央構造線上での高速道路工事の経験もあって,大変興味深く読みました。土を動かすたびに小規模な地滑りが発生し,その対応に追われたことが思い出されました。今後も,四国の自然災害軽減の活動に期待いたします。
(戸田建設 舛岡秀一)
■話しの広場 東海道新幹線品川駅新設工事
本工事が難工事でさまざまな工夫が行われていることが分った.日ごろ新幹線を利用するものにとってありがたく思える.記事からは横道にそれるが私はかつて,新幹線の中に18時間閉じ込められた経験がある.豪雨による土砂崩れのため,止まってしまったのである.また、近年コンクリートの落下事故などもあった.新幹線が日本の大動脈であることは,だれもが認識しており信頼している輸送手段である.ですから、我々土木技術者は,せめて土木関係の問題で動脈硬化を起こさせないようにしなければと思った.
(大成建設 伊藤一教)
開業後36年あまりが経過し,東海道新幹線は国民生活にとって不可欠の存在となっており,利用者の多くは1年365日運休することなく定時運行されることを期待している.厳しい時間的・空間的制約条件の下で,いかに大規模工事を実施するべきかという点について本稿では分かりやすくまとめられており,都市土木の典型事例として非常に興味深い内容であった.実物大の施設を別途用意して予め試験施工を行ったというその緻密さが,上下合わせて1時間当たり20本以上の長大編成の高速列車が,安全に走行できる環境を創り出している一つの要因であると納得した次第である.なお,一部の専門用語(例えば,速度照査式03信号システム,二線式門型等)については,簡単な注釈が欲しいと感じた.
(京都大学 宇野伸宏)
テレビでも紹介された西武池袋線と青梅街道との交差部の逆立体化工事を知っていたので興味を持って読んだ。非常に特殊で、緻密な工事であることがよく分かった。内容的には鉄道工事関係でないと知らないような用語が所々あり、また工事そのものが多数の工程から成り立っているので、少々わかりにくい面があった。しかし時間的にも空間的にも制約の多い中での本工事は感心するばかりである。
(独立行政法人土木研究所 河藤千尋)
東海道新幹線が東京駅に到着する直前,信号待ちを余儀なくされることも少なくないが,これは首都圏在来線のラッシュ時における終着駅の様相に符合しているように思える.以前から品川駅新設工事の状況を横目にしながら,「何で在来線終着駅近辺に応用できないの?」という素朴な疑問を持っていた.特に首都圏在来線では,終着駅での折返しが非効率である等の原因により運転ダイヤが乱れ,同じ距離を走るだけでも朝と昼では所要時間が倍近く違う路線も少なくない.当然,土地取得や工費を含めたコストパフォーマンスとして実現できないのだろうと容易に理解できるのだが,今回の品川新駅プロジェクトにおいてはそれなりの「経済的リターン」が想定されたからこそ実現したはずだと考えている.商売の裏話は露骨に聞けないまでも,そうした観点の話題や他の交通への応用(提案)等についても記述されれば,さらに有益かつ興味深い記事になったと思われる.
(電源開発梶@中山義紀)
■学会誌全般へのご意見、編集委員会への要望等
カラー学会誌のせいか分かりませんが、各コーナーの区切りが若干分かりにくいと感じております。論文中の図表以外は、モノクロにしては如何でしょうか。(コーナー題目名部分など)
(日本気象株式会社 大橋鉄弥)
今回の特集は、”理論”と”経験”と地盤問題に挑むということで、土木の保守本流である分野の、結構アカデミックな内容を含むものであり、土木技術者でありながら”広く浅く”タイプの私にとっては大変読みづらかった。学会誌である限り、全く関係の無い興味本位の記事ばかりを載せるわけもいかないであろうが、もう少しなじみ易い特集を望みたい。
(西松建設香港支店 林 謙介)
1月号からモニターをさせて頂いております。学会誌は、毎月上旬に届くことになっていますが、毎月の「5日」位までに届くような仕組みは出来ないのでしょうか?月によっては、7日くらいに届くようなことがあるような気がします。(正確な記録は残しておりませんが。)
(千代田化工建設(株) 田中史明)
とても素朴な質問です。このモニターからの回答は数多く寄せられるのですか?1月平均、どのくらいですか?
(清水建設 田中八重)
表紙,背表紙で紹介されている昔の写真が,興味深くて面白いと思います.今度是非,土木史の特集を組んで欲しいです.
(東京大学 竹上浩史)
道路特定財源の使途について話題になっているが、全公共事業の財源、使われ方について説明するページを作ってもらいたい。
((株)オリエンタルコンサルタンツ 木村和夫)
学会誌は、興味を引く掲載内容が多く、またカラーの図表や写真が採用されており、他分野の人にも分かり易いように工夫されていると思います。ただ、学会誌を個人的に保管していく場合、どうしてもスペースがなくなり古いものから処分することになります。学会誌を出きる限りコンパクトにしてもらえませんか。また、学会誌の電子情報化について、今後どのような方向で考えられているのかについてお教え下さい。
(日本鉄道建設公団 岡 康博)
モニターになってから,必ず目を通すようになった特集記事ですが,各号の特集記事の読者として,どの程度の知識を有した読者を想定して書かれているのでしょうか。正直言って,各号の特集記事についていくことのできる読者は,その分野関連の人たちだけに限られるのではと思います。私自身としては,「教科書に書かれていることや学会の最先端の研究をコンパクトにまとめる」よりも,「もっと単純,平易で,週刊誌的に読み流しながらも要点だけは押さえられる」風に書かれていれば,昼休みに目を通すような感じで読めるのですが。もっとも,これはかなり難しいことだとは思いますが。
(金沢大学 五十嵐心一)
今年から,建設マネジメント問題に関する研究発表会・討論会の開催期日が11月下旬に変更になった。PM,CMと近年話題の研究報告が満載で楽しみである。従来12月開催で,なかなか予定がたたなかったが,今年は是非とも参加したい。
(戸田建設 舛岡秀一)
モニターになってから,必ず目を通すようになった特集記事ですが,各号の特集記事の読者として,どの程度の知識を有した読者を想定して書かれているのでしょうか。正直言って,各号の特集記事についていくことのできる読者は,その分野関連の人たちだけに限られるのではと思います。私自身としては,「教科書に書かれていることや学会の最先端の研究をコンパクトにまとめる」よりも,「もっと単純,平易で,週刊誌的に読み流しながらも要点だけは押さえられる」風に書かれていれば,昼休みに目を通すような感じで読めるのですが。もっとも,これはかなり難しいことだとは思いますが。
(金沢大学 五十嵐心一)
■編集委員会より読者の皆様へ
4月号対して寄せられた「会員の声」に対する編集委員会からの回答です。
【ご意見・ご要望など】
学会誌モニター回答のホームページを見たのですが,数カ月間で毎回回答されているにもかかわらず,学会誌に掲載されていないモニターの方もいらっしゃるように見受けられます.その一方で,すでに5,6編も学会誌にモニター意見として掲載されている方もいらっしゃいます.これは正直,不公平感を感じずにはいられません.仮にモニター依頼を受けた時点でモニターすべての方に等しく学会誌に回答が掲載されるわけではないとの説明があれば納得いきますが,そのような説明は事前にはありませんでした.
おたずねしたいのですが,学会誌編集課ではモニター回答をどのような基準で学会誌に載せるかどうか決めるのでしょうか.また,必ずしも平等に回答が掲載されるのではないという印象を与えてしまった以上,モニター各位にある程度のモニター回答後の学会編集課での編集過程を説明していただきたいと思います.
(武蔵工業大学 白旗弘実)
【編集委員会からのお答え】
会員の声は以下の方針で、編集委員会ユティリティー班が掲載する回答を選定しております。
@一人一編を掲載する。
A基本的に、一記事に一編を掲載する。
B各記事に対する投稿意見数に比例するように掲載意見数を定める。
C複数の中から掲載する声を選ぶ場合、できるだけ異なった意見を掲載するよう
にする。賛否両論ある場合は双方の意見を掲載する。
D単なる感想よりは,意見が含まれているものを優先する。
以上を選定基準に、モニターの方々にいただいた意見をなるべく均等に掲載するよう心懸けて参りました。しかし、掲載回数に差があるというご指摘をいただき、今後、なおいっそう、選定においては公平性をきしたいと考えております。
【ご意見・ご要望など】
多くの方々に取りつきやすい学会誌を目指すのも、一つの方法であることは認めます。しかし、最近の記事には、その方向が強すぎて内容に全く専門性が感じられないものが多いように思われてなりません。それを具体的に指摘するのは、色々な要因もあって適当でないと判断しますので差し控えますが、本当に知りたいと思う情報が全くと言っていいほどないものにはただ残念と言うばかりです。一般の素人の方にも判り易い紹介記事と、専門的な情報伝達を目指すものと、双方向で編集すると言う方法も考えられるのではないでしょうか。
(潟Gイトコンサルタント 石井憲郎)
【編集委員会からのお答え】
編集委員会としても、ご意見の主旨を踏まえ、学会誌の方向性について定期的に見直しを行っていきたいと考えておりますので、今後とも様々なご提案をお願い致します。
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