土木学会誌
土木学会誌5月号モニター回答


ちったぁ面白くなったでしょうか? 
内容はともかく、冊子の編集委員長&幹事長が、雑誌の編集方針を読者にきちんと表明したことを評価したい。
仕事柄、様々な組織の機関紙を読む(読まないでも目を通す)ことが多いが、このようなパターンは初めてお目にかかった。当方も、個人的に組織の機関紙を発行する立場にあるが、この事例を参考にさせて頂き、機関紙の言わんとするところをきちんと組織として表明するように努めていきたいと思う。
((財)河川環境管理財団 入江 靖)

Cover Story(1)富山港線の路面電車化事業の完成 〜 鉄道をLRT化した日本初のプロジェクト〜
電車は飛行機、船、車などに比べて、本来平和的な乗り物であると思う。レールの上をいくつかの車両が連ねて走る姿は、自ら攻撃するものとは想像し難い。ゆえに、愛らしくなくてはいけないと思う。あるテレビ番組で、工業デザイナーが言っていた。その方は下半身不随で、車椅子を利用している。「ユニバーサルデザインは、万人に優しいもの、バリアフリーのことだと思われているが、それは嘘だ。万人に優しいなんてあり得ない。」つまり、機能だけを追求してもそれはつまらないデザインである、ということだ。機能も遊び心も追及する。結果市民に愛され根付いた鉄道になれば、その時は心底、作り手冥利に尽きると思う。
(匿名希望)

富山港線で路面電車化事業の完成に脱線事故防止用溝型レールがあることを知らず前回線路の曲線補強について書きました。P5の中央の写真で成る程と知りました。有難うございました。
(遠藤隆夫)

5月の連休を利用して、「富山ライトレール・富山港線」(ポートラム)に実際に乗車してきました。開業から間もないということもあり、大変盛況でした。低床式車両を導入しているにもかかわらす電停がそれに対応していない市電も多くある中、ここでは車両、電停ともに完全低床化され、乗車の際の段差が無く、欧州のLRTに近いと感じました。岩瀬浜駅ではLRTとフィーダーバスが同一ホームでスムーズに乗り換えられるようになっています。駅も増え、列車の本数も増え、かなり利用しやすくなったのではと思います。そして何より、ポートラムには単なる交通機関にとどまらず、新たな富山のシンボルとしての期待があります。地元の新聞の記事にも、その期待が感じられます。富山港線は元々利用者が少なく廃止の危機にあった路線です。その路線にメスを入れ、「利便性向上による利用者増加」のスパイラルアップが図れるか、これからが正念場であると思います。そのためにはサービスの維持・向上に加え、今後のより一層のPRが鍵になると思います。
(オリエンタルコンサルタンツ 長尾一輝)

今回の路面電車化では、鮮やかなデザインの低床車両の導入、軌道の緑化、騒音・振動対策、バス路線と のシームレスな乗り継ぎ、運転間隔の短縮による利便性向上などの様々な工夫から、これからのLRT像を 感じました。
東京都内の数少ない軌道路線の一つ、東急世田谷線では、地元商店街と運賃のポイント交換制度や沿線フラワリング活動などを通じて地元に密着した路線を目指しています。富山港線も地元密着の大きな可能性を秘めていると思います。
地球環境問題やバリアフリーなどの観点から、これからの交通網としてLRTの有効性がとりあげられるようになり久しいですが、現在の実現状況をみると、道路上に軌道が復活することの難しさを感じます。
しかしながら、今回の富山港線も含めた事例を参考にしながら、継続して検討し実現されていくことで、公共交通を中心とした活き活きとしたまちづくりが進んでいくことを望みます。
(東京急行電鉄 関 聡史)

LRTについては数年前から耳にすることはありましたが、国内での実際の姿を見たのは今回が初めてでした。以前トルコを訪れた際、イスタンブールにLRTのようなものが整備されており、利用したことがありますが、地下鉄とは違い景色を楽しむこともできましたし、気軽に移動できたことが便利で、1つの思い出となりました。札幌市内にも路面電車が整備されておりますが、道路上を走ることから自動車によって走行が妨げられることもあり、また軌道部のアスファルトの損傷が目立つところもあります。新交通としてこれからのLRTに期待したい一方で、個人的に利用してみたいものでもあります。
(北海道大学大学院 杉原卓治)

LRTには以前から興味があり、富山港線のLRT化についても関心があったので本記事についても興味深く拝読した。明るい車体で電停も使い勝手がよさそうであり、環境に優しい輸送機関としてぜひとも健闘を期待したい。
鉄道雑誌にも本事業が紹介されていたが、内容が専門家による詳細なリポートであったこともさることながら、写真が美しく、乗ってみたいなあと思わせるのに十分なものであった。学会誌もカラー写真が増え、読みやすくなっている。次はぜひ写真に少しお金をかけて、土木の素晴らしさを一人でも多くの人が感じることができる誌面を作ってもらいたい。
(東京都 粟本太朗)

Cover Story(2)環状八号線(東京都)いよいよ開通 〜石川栄耀の夢 環八の戦後、終わる〜
環状八号線が45年の月日、ひたすら目標に向かって進み、 その任を果たしたこと、見事のシビルエンジニアとしての使命達成と感服しました。
(遠藤隆夫)

今回、東京都の環状八号線の全通に関して一人の技術者(石川氏)の夢として、とりあげていました。この記事の中には、環八の都市計画決定から、整備の困難さを他都市の環状道路整備と比較して紹介されており、環八全通の偉大さが伝わってきました。また、一人の夢としていますが、環八整備に関わった人全ての夢でもあったのだろうなと感じれられるストーリー展開に感銘を受けました。私も、計画に夢を託しながら業務を進めて行きたいと思いました。
(オリエンタルコンサルタンツ 尾高慎二)

Cover Story(3)5月8日・八田祭〜 台湾人から尊敬されている土木技術者 八田與一〜
八田與一という土木技術者を知ったのは,恥ずかしいことですが,つい最近のことでした。大学を卒業後,直ちに台湾に渡られた決断,そして,異国の地において,不毛の地を一大穀倉地帯に変えた苦労を思うと,私たち土木技術者の偉大な先輩として,誇りに思います。また,毎年,命日である5月には,台湾において追悼式が行われているとの記事を目にし,八田氏が行った事業が如何に市民に必要なものであったかがわかりました。今後,先人たちがどのような苦難を経て,土木事業を行ってきたか,勉強してみたいと思いました。
((株)建設技術研究所 永矢貴之)

恩になった人に感謝する。尊い事だと感心しました。
(遠藤隆夫)

日本が台湾を統治していた時代に台湾でダム・水路を設計し、不毛の地を一大穀倉地帯に変えた日本人土木技術者、八田與一氏が今も台湾で追悼式が行われている話題でした。台湾の人からすれば統治時代の歴史は決して良くは思ってないはずなのに、没後60年たった今でも敬愛されている日本人土木技術者がおられたことに誇らしく感じました。まさにCivilのためのEngineeringだとあらためて認識できた記事でした。
(関西電力 小坂馨太)

モニター座談会 顔の見える学会誌に
編集委員の方々がいろいろな思いを寄せて学会誌を編集されていることに、感銘を受けました。最近になって学会誌を読み始めた私ではありますが、気になったことを申し上げますと、会員の約1割を占めている学生会員をターゲットにした記事が1ページもないのはなぜなのでしょうか。土木技術者を対象とした学会誌である以上、一定水準の質と量を求められることは十分承知していますが、約5000人もいる学生会員にとっては専門性が強すぎて敬遠する人も少なくはないと思います。学生会員を対象とした記事を1ページでも作って頂けると、より多くの学生が学会誌に興味を示してくれると思います。ちなみに、私が興味ある記事は、他の大学の研究室の紹介、授業の風景といったものです。ご検討くだされば幸いです。
(長崎大学大学院 冨永昌伸)

座談会の内容の中で、共感したところは家田委員長がこだわった「人を出す」「表紙は絶対人を載せたものでないとダメだ」というところである。土木事業を始めとする「社会資本整備」は人に役立つために行っているものであり、人の顔が見えて(間接的でもよい)初めてその価値が評価されるものである。仕事柄、社会資本整備事業の写真を使う・見ることが多いが、土木技術者は構造物自体の写真にこだわるようケースが多いように思える。以前、事業推進を監督する立場にあり、何度も「人が利用している写真を撮影すること」と指示しても「平日は人がいない」と言い訳ばかりされ、当時は構造物だけの写真ばかり提出されたことがある。
これからも、土木技術者に対し「社会資本は人に利用されるためにある」ことを様々な手段により浸透させて行く必要があり、学会誌もこのスタンスを続けて欲しいと思う。
((財)河川環境管理財団 入江 靖)

土木学会誌をモニターになって読み始めたので、昔の学会誌がどのような感じだったのかは知らない。しかし学会誌という名前からは考えられないほど、読みやすく、面白い月刊誌だと思いました。記事に関係している方々の写真が載っていて、あった事もない方々なのに、なぜか親近感を覚えました。このような学会誌をどんどん続けて欲しいと思います。
(川口 美智久)

今回の路面電車化では、鮮やかなデザインの低床車両の導入、軌道の緑化、騒音・振動対策、バス路線と のシームレスな乗り継ぎ、運転間隔の短縮による利便性向上などの様々な工夫から、これからのLRT像を 感じました。
東京都内の数少ない軌道路線の一つ、東急世田谷線では、地元商店街と運賃のポイント交換制度や沿線フラワリング活動などを通じて地元に密着した路線を目指しています。富山港線も地元密着の大きな可能性を秘めていると思います。
地球環境問題やバリアフリーなどの観点から、これからの交通網としてLRTの有効性がとりあげられるようになり久しいですが、現在の実現状況をみると、道路上に軌道が復活することの難しさを感じます。
しかしながら、今回の富山港線も含めた事例を参考にしながら、継続して検討し実現されていくことで、公共交通を中心とした活き活きとしたまちづくりが進んでいくことを望みます。
(東京急行電鉄 関 聡史)

この人に聞く 蟹江康光さんに聞きました
蟹江さんという人はまったく知らない人でしたが、大きな顔写真とこの記事で知っていた人のように感じ、興味深く読めました。『地震発生30秒間をどう行き延びるか』などは非常に共感をもてました。
(川口 美智久)

三浦半島は生活や趣味の活動エリアであるために、関心を持って目を通しました。記事により断層の活動時期が迫っていることを知り、横須賀市を職住エリアとしている子女と隣の横浜市に住む自分たちが防災について話合うきっかけともなりました。
(匿名希望 )

特集 技術の継承
どの分野においても技術の継承について,いろいろな取り組みがなされていることが分かりました。最高の技術提供は,最先端の技術は勿論のこと,既往の技術とをあわせることによって,可能となるものだと思います。私の職場(部)では,業務はプロジェクトチームで取り組むようにしています。プロジェクトチームには,数多くの業務を経験した技術者がアドバイザーとして加わり,技術情報や体験談などを提供してもらっています。技術の継承はどの時代でも課題だと思いますが,土木全体や会社といった大きな立場での取り組みは勿論のこと,身近なところから取り組んでいくことで継承ができればと思っています。
((株)建設技術研究所 永矢貴之)

P22〜37までの記述は、最初目を通したら字数を追うだけで頭の中を素通りしてしまいました。何故だろうと考えたら、専門職が一生懸命に自己の意見を述べることで、同業の人は夢中になると思うが、その職から離れた人には文章が難しく理解するまでの時間が必要になる。本人には横文字が当たり前でも、その部門外の人には難解です、{註(p46のように)}があると良いと感じました。
(遠藤隆夫)

管内の職員の技術力の維持・向上が私の所属する組織の重要なミッションの一つであることから、興味を持って拝読させていただきました。各部門で様々な工夫を凝らされるなど、ご苦労されている様子が良く分かり、参考になりました。
経験工学の比率が高い土木技術の習得は、本来、徒弟制度的なOJTが柱となるのがベストと考えますが、職場環境の変化により、現状では望むべくもありません。かと言って、技術研修を充実させようとしても、良い指導教官としての資質を持った人材は少なく、またそもそも研修所に各所属の職員を一堂に集まることが難しくなってきています。これらの課題をクリアーする手法として、パソコンを用いたE-Learningに着目しているところです。既にかなりの機関で導入が進められているようですので、学会誌でもぜひ取り上げていただければと思います。
(国土交通省中部技術事務所 安田佳哉)

今月号の特集「技術の継承」は以前から問題となっているテーマでありますが、団塊の世代が定年を迎えるこの頃、タイムリーな企画と思いました。私も団塊人間の一人でして、入社して数年は計算尺で計算してT定規で図面を書いたものです。設計ツールがパソコンとCADに移り、能率は良くなった反面、構造物全体を見て判断することがおろそかになっているように思えます。現在はあるコンサルタントで長大橋の業務に携わる機会が多い環境で働いています。昔に比べて構造、基礎、地盤などの個別技術レベルが深化してそれぞれの専門技術者の重要性が増しています。その一方で構造物全体、それ以上に事業計画全体を見渡して判断する人材が少しずつ減っているようです。この分野での国内案件も減っており、技術の継承が問題となっています。この観点から、崎本氏が書かれたトータルプラナー(T/P:私としては、大型事業のプロマネが務まる人材と考えております)の育成の必要性を大いに感じる次第です。今まで国家的大型事業は官側で監理されており、民間はその事業の一部を請負う形式でしたので、T/Pの育成は困難でした。T/P人材の不足は海外の大型事業を実施する場合の大きな問題となりつつあります。欧米の建設コンサルは設計・施工などの大型事業のマネジメントに慣れており、いずれ日本のコンサルはその事業の一部、例えば設計業務だけを受託するだけになってしまうのではないかと懸念します(ODA業務は別として)。石油プラント分野で日本のエンジニアリング会社が海外のターンキー方式の大型事業を実施しているように、長大橋の分野でも同じようなことができるようになって欲しいと願っています。そのためには、官側で蓄積した監理技術と民間で培った専門技術を合わせてオールジャパンで対処する必要があると思います。道路関連公団の民営化に伴い、その事業範囲を海外へ広げることはできないのでしょうか?
官と民間が力を合わせて海外でその能力を発揮し、その実施の中で長大橋技術の継承を実現できないものでしょうか?本四架橋の建設が終わって歳月が過ぎましたが、まだ遅くはないと思いたいのです。何もしないと、かつて賞賛された日本のダム関連技術がその需要の衰退とともにT/Pがいなくなってきたように、長大橋のT/Pが姿を消していく日も近いのではないかと心配します。
(正会員 石塚敬之)

モニターとして5ヶ月間が経ちましたが、これが結構大変な仕事だと痛感しております。自分の意見を述べたい記事について"じっくり"と"何度"も読み返し、活字の間に垣間見ることができる部分までイメージすることにより、初めて「自分の意見」がまとまります。しかしながら活字にしてみると、自分を「第三者的」に見ることができる面白い作業だと思っております。このような中、今回は"技術の伝承"というタイトルが目に飛び込み、意気込みながら読ましていただきました。"技術の伝承"は一筋縄ではいかないことは重々承知していたのですが、数々の事例を拝見することができる良い機会でもありました。自分の仕事柄、"技術の伝承"についてはいつも念頭に置きながら業務を遂行しているのですが、今回の特集では数々の原則論を教えてもらうことができました。我々は"技術者"ですから「現場」なしでは始まりませんし、すべての「暗黙知」を「形式知」にできるものでもありません。その上、修得するべき"技術"の範囲も昔に比べ遙かに増えていることも事実です。その中で、"親方から弟子への伝承"、"将棋の定石から学ぶ"、"町医者の存在"といった原則論を示していただき、土木学会に感謝するととともに、今後の自分の業務へと活かしていきたいと思っております。
(前田建設工業(株) 赤坂幸雄)

あとがきにある通り、現場実務の最前線での具体的な取り組みが多数紹介されており大変興味深かった。 読み終えた感想としては、我が国における取り組みでは、組織や仕組みの工夫により、シニアと若手が交流できる機会を多くし、実戦経験を通じて暗黙知のまま継承させる取り組みが多いと感じた。一方、欧米など諸外国ではマニュアル整備などにより暗黙知を形式知化させることに主眼がおかれている事が多いように思える。事実、技術企画書やマニュアルなどの技術文書は、我が国のものより欧米のものの方がわかりやすく整理されていると感じる事が多い。今後、我が国においては、実戦経験を伝える現場そのものが減少していく可能性もあることから、技術の文書化にも早急に力を注ぐ必要性があると強く感じた。あわせて、こうした文書化技術の向上へ向けては、学会として何らかの側面支援も可能なのではないかと感じた。
(三菱総合研究所 中條覚)

本特集はいわゆる「2007年問題」を土木の世界でも迎えるにあたり、自治体や業界各社がいかに技術を継承すべく取り組んでいるかを報じた内容であった。私の数少ない経験においても、 技術が本当に身につくのは現場であると感じる。しかもマニュアルを使わずに自分で考えて使った技術ほど確実に身についている。「百聞は一見に如かず」。我々が本当に見るべきものは、書類ではなく現場なのではないだろうか。
(東京都 粟本太朗)

私の職場でも、もうすぐ退職を迎えられるベテランの人達が多くいますが、今まで培ってきた経験や技術を残したいという思いを、普段の会話からも強く感じます。我々としても、そうした技術を継承したいと思っているのですが、伝えられる場や方法がうまく見つからず、双方もどかしく思っているのが現状です。
本特集では、各業界における技術継承の取組みが紹介されており興味深く読ませてもらいました。「これだ」という確実なものはないのが実情と思いますが、次の世代のためにも、こうした取組みが一過性のものでなく継続して行われていく必要性を感じています。
(東京都 大崎啓史)

2-2.鉄道技術−技術を集積する組織づくり−
記事を読んで,団塊の世代の退職に伴う技術の継承だけでなく,国鉄や道路公団の民営化といった組織形態が大きく変化する際にも,技術の継承の問題が大変重要であることを実感させられました。個々の技術の継承が重要であることはいうまでもありませんが,世の中の仕組みや組織が変化していくときに,状況に応じて石橋氏のように自ら強いリーダーシップを発揮して,技術を継承していくことができる仕組みや組織を作り上げていく人がいるかいないかが重要であると感じました。今後,益々社会や組織の変化のスピードが速くなっていくと思いますが,そういう時代こそ,その組織内で石橋氏のような「スーパーエンジニア」がいるかいないか,そういう人が育つ環境かどうかで,その組織の盛衰が決まっていくと思います。土木ではそういった組織の衰退は,社会 基盤の崩壊にもつながりかねないので,各組織を繋げる機能を持つ土木学会の重要性はこれから益々増していくのではないでしょうか。
((株)シーティージャパン 増川淳二)

2-3.ダム技術−技術の集約化と高度化−
ダムに関する技術の継承について技術の高度化と集約化の観点から述べられていました。日本国内のダムの建設数はピーク時に比べて半分以下に減っており、経験者が少なくなっている現状がよくわかりました。弊社においても国内でのダム建設の機会が残念ながらなくなっていますが、海外においては水力発電のニーズが発展途上国を中心に現在も旺盛です。日本の高度なダム技術力を海外で大いに発揮し、技術を継承し続けていく取り組みができればと思っております。
(関西電力 小坂馨太)

3-1.発注企業体の取組み
私の派遣母体である大阪府に比べて、東京都の職員研修システムはかなり充実しているように感じます。大阪府でも現場の中堅・若手からは、
○ 関係機関協議・地元住民対応・積算業務などに相当の時間と労力を要するため、設計・施工監理実務を通じた先輩職員とのマンツーマン方式による技術力向上に取り組む機会が少ない
○ これをカバーする系統だった技術研修が十分ではない。
という声が上がっています。彼らの自己研鑽の時間を生み出すひとつの手段として18年度から積算や施工監理業務の一部アウトソーシングの試行も開始されますが、
○ 中小規模工事が大半である発注企業体職員が最低限保持すべき技術レベルとは何か。
○ アウトソーシングにより却って基礎的な技術をオンステージで習得する機会が減少しないか。
○ 良質な研修プログラムの整備とともに、効果的な動機づけ(習熟度認定制度、キャリアパス形成への反映)による受講効果向上が必要では。
など、まだまだ根本的な議論が交わされている状況です。「マニュアル本にないノウハウの伝達」まではなかなか思いが至らないというのが本音です。
(阪神高速道路(株) 磯崎弘治)

6.もう一花咲かせよう!ベテラン技術者たち−NPO橋守支援センターのエキスパート再生活動
老人が再度花を咲かせる事は、日本の復興につながることと思いました。
(遠藤隆夫)

元気の無い50代のシニアとしては、正に定年後の将来が描けない状況にあり、記事を読んでいて「橋」だけではなく、いろいろな分野でベテランの持つノウハウや技術が活かせるような第2の職場があればと思いました。行政もこのような活動を積極的に支援して欲しいと思います。
(匿名希望)

これからリタイアされる大量のエキスパートを活用するための仕組みとして、ベテラン技術者が、地元のために、マニュアルに頼らずに、半分ボランティアとして行動する「NPO橋守支援センター」の活動は注目すべきものであると思う。実力と倫理観を備え持った技術者にとっては格好の活躍の場であり、一方では、自力での構造物の保守が困難な団体にとっては大変助かる制度でもあるため、両社が上手くマッチングすれば、社会資本の維持管理においては大変有効なシステムであると思う。
ただ、マニュアルが無い状況で判断をする際に、大きなブレ(過度に安全であったり、危険であったり)が生じないように、複数人数で相互に確認するなどのチェックシステム が必要になのではないかと思われる。また、半分ボランティアということで、責任と権限の所在が不明確になったり、途中で技術者と団体が決別するということが無いように、相互の関係をフォローする必要があると思われる。
(東京急行電鉄(株) 永持理)

才色建美 第3回 充装備 
「才色建美」P46は始めての体験として提供してくれた話題。今後の学会誌の指標(知識の少ない人に親切)と感じます。
(遠藤隆夫)

温故知新 日本を超えて何を見たのか“団塊直前土木のかたち 
「温故知新」では、やはり辞書を引かずに読めるようにお願いしたい。P52の右9行の「大元」は字引にありませんでした。
(遠藤隆夫)

この記事は今回始めて読みました。海外に出て活躍した人の紹介であり、興味深く目を通しました。過去にもいろいろな人が紹介されているのかと思い、前の号をひっくり返してみましたが、別の観点からのものでした。今回の記事を読んで、このような観点からの人物紹介を今後も読みたいなと思いながら、次のページをめくったら、見覚えのある顔写真が出て来ました。丁度、昨夏のシンポジュームで発表したときの座長の先生でした。海外から日本に来て活躍している人としての紹介で、いっそう興味を持って読みました。今後もこのような両面からの 人物紹介を継続していただければと思います。
(東京ガス 飯村正一)

CEリポート 正統なる市場、邪道なる市場〜道路関係四公団民営化を巡る社会哲学的考察 
CER(p56)論文の道筋は悪くないが本当の道は線路の上に立ち、遠くを眺めるとやがて交わるかと感じます。シビル エンジニアリングの様なもの。
その時・その時を平行と考える中から将来を推測する事が必要だと考えたらと思いました。
(遠藤隆夫)

CEリポート 高速道路渋滞対策の最前線〜サグ部の速度低下による渋滞の緩和を目指して〜 
成る程と感じながら読ませていただきました。
(遠藤隆夫)

私用の話で恐縮ですが、私はよく関越自動車道を利用しています。関越道を使っていつもイライラする話として、"花園インターチェンジを先頭に渋滞何十キロ"という状況にいつも遭遇しており、"今度もまたか"と車内でブツブツ嘆いております。このような状況の中、本記事は的確な検証をするとともに、渋滞を減らすことができる良い方法を示唆した記事でありました。この"花園IC"の手前には"下り"から"登り"に変化する地点(この部分を 専門家は"サグ部"と呼ぶそうです。)があり、これが原因で自然渋滞が始まるということは、自分でも一般知識として知っておりましたが、その状況をきちんと検証し、"速度回復情報"の提供により、渋滞の長さが短くなることを実証した非常に良い結果だと思います。個人的ですが、私はこの記事を読んで非常に納得をしてしまいました。ですから、このような「土木」だけに限らない"有意義な情報"は、土木学会誌だけにとどめるのではなく、一般市民の目に触れる場所に引っ張り掲げることができれば、"土木技術者って頭がいいんだなぁ"と思われるでしょうし、「土木のイメージアップ」につながると思います。そして関越道の自然渋滞が減れば、きっと一般ドライバーも喜ぶことでしょう。
(前田建設工業(株) 赤坂幸雄)

渋滞対策の最先端技術が大変分かりやすく紹介されており、非常に興味深く拝読しました。渋滞時のドライバー心理に着目した情報提供は、対策として大変有効であると感じました。ソフト面からの渋滞対策は、今回紹介された対策以外にも多角的な分析を行うことで様々なアプローチが考えられ、今後の展開に注目したいと思います。学会誌を読むことによって自分の専門の内外を問わず、様々な分野の技術情報を得たいと考えています。この記事の内容は専門外の人にも分かりやすく受け入れられる構成、内容となっていると感じました。こういった記事が今後も積極的に掲載されることを望みます。
(オリエンタルコンサルタンツ 長尾一輝)

高速道路での渋滞の原因として、インターチェンジでの合流の影響、料金所の影響、また、友人の研究などから補修工事を行う際の車線減少などの影響は物理的に理解できるところでしたが、サグ部(この呼び名も初めて知りました。)やトンネル入口部がボトルネックになっている、ということに驚きました。考えてみると確かにサグ部、トンネル入口においてブレーキを踏むことがありますが、無意識下の行動を調査によって明らかにすることが、研究を行ううえで、また現象を客観的に捉える上で重要である、ということに気付かされた思いでした。
(北海道大学大学院 杉原卓治)

「渋滞」は市民から専門家まで誰でも関心のあるキーワードだと思います。渋滞にはまれば我が家の車中でも、車が多すぎる、迂回路はどこだ等々渋滞に対する評論のオンパレードとなります。そんな渋滞の対策は、道路 建設のハード整備、TDM、ITSといったソフト方策など多種多様です。本誌の例は運転者が目的地へ着きたい気持ちを自然に引き出し、満足させた上で渋滞も緩和できる、なんとなくお得な方策として興味深く読めました。 利用者の誰もが快適となるこのような方策が普及することを期待しています。
(日本技術開発 千田哲哉)

CEリポート 公共事業と地域社会の連携のあり方 〜ソーシャル・キャピタルを地域の元気アップに活用した事例紹介〜
地域社会の活性のカギを握っているのは、体力的が充実しており、金銭的にも自分自身で稼ぐことができる大学生や20代の若者にかかっていると思う。よくよく考えると、学校主催で小・中・高校生が地域のゴミ拾いや川掃除をしているところを見ることはあるが、大学生の講義やサークル等で地域の清掃をしているところをほとんど見たことがない。おそらく、紹介された取り組みは衰退することなく活性化するとは思うが、若者をどのようにして取り組んでいくかが、大きな課題になると予想される。
(長崎大学大学院 冨永昌伸)

事業を進めていく上で、地域社会や住民との連携の重要性が指摘されてきていますが、その地域社会との連携をソーシャル・キャピタル(SC)としてその必要性を島根県の事例を通して紹介されており、住民との関わり方ということで、非常に興味深く読むことができました。事業を推進する上で、公共事業への住民の意識・関心の向上や事業の効率化のためには、SCの強化が非常に効果的であると思います。しかし、SC指数は、中山間地で高く市街地で低い傾向があるため、今後は、市街地のSCをいかに強化していくことができるかを、事例を参考に検討し、自らの業務に活かしていくことができればと思います。
(オリエンタルコンサルタンツ 尾高慎二)

不勉強のため、ソーシャル・キャピタル(以下、SC)という言葉を始めて耳にしたが、社会資本整備においては重要な考え方であると感じた。いくら資金や人的資本が豊富でもSCに乏しい地域には優良な社会資本が整備されないというのは考えてみれば当たり前の話なのだが、これまでそこに注目が至らなかったために、都会においては図−7を見てもわかるようにSCが乏しいために、金と手間をかけてハコを造ったが、有効に利用されていないモノがあるのでは無いだろうか。
筆者の言うように経済学の手法や環境アセスメントと同様に他分野の手法であるSCの概念を導入して、社会的な要素を定量的にとらえることにより、都会においても使い勝手がよく、利用頻度も高い、より有効な社会資本が整備される仕組みが整備されると良いと思った。
(東京急行電鉄(株) 永持 理)

CEリポート スマートウェイ公開実験Demo2006実施報告 〜次世代のITS サービス実現を目指して〜
次世代ITSの最新技術についての話題提供として、大変参考になりました。現在実務で交通事故対策に携わっていることもあり、安全運転支援システムとしての危険箇所やカーブ区間、合流部における情報提供技術に大変注目しています。実用化に向けては、車載器の定価がどのくらいになるかが気になります。ETCもそうですが、いかに身近なシステムとして普及していけるかが鍵になると思います。また、路側機の配備にどのくらいのコストがかかるのかも気になるところです。ガソリンスタンドや民間駐車場、ドライブスルーなどへの応用についてはそれほどの目新しさは感じませんでした。次世代ITSの可能性はアイデア次第で更に広がると考えられ、今後その可能性を更に追求していく必要があると考えます。
(オリエンタルコンサルタンツ 長尾一輝)

CEリポート 日本一の風力発電所 〜宗谷岬ウィンドファーム〜
風力発電のことを始めて読ませて頂きました。勉強になりました。
(遠藤隆夫)

北海道へ行ったときに風の強さと風車の数にいつも驚かされてました。眺めているとただ回っているだけの風車も奥が深いと関心しました。『写真-4』がいかにも風車が立っている場所だと一目で分かるいい写真だと思いました。
(川口 美智久

風力発電所は様々なところで見かけますが、北海道に日本一の風力発電所があるとは知りませんでした。意外だったのは、25m/秒以上の強風の場合は逆に危険なため、発電しないことです。風の様子や地形を考慮して、最適な風車の配置計画がなされている点も興味深いところです。風力発電は、日本においてもここ数年で導入が急速に増え、次世代エネルギーとして注目されていますが、最近は「施設の老朽化が進みやすい」「維持費がかさむ」などといった問題が指摘されているとも聞きます。宗谷岬ウィンドファームにおいてもこのような問題が 出てきているのではと思います。記事としては、当該発電所の紹介にとどまらず、現状の課題及び「CO2削減」がますます注目される中での今後の展望、位置づけ等についても掘り下げてほしいと思いました。
(オリエンタルコンサルタンツ 長尾一輝)

以前、趣味のツーリングでこの地を訪れたことがあります。なぜ宗谷岬にあるのか、発電量は、などということはまったく頭の中にありませんでしたが、牧草地の中に風車が数十基設置されており、その景色のなかで日の出を拝んだことは、感動しましたし、おそらく一生の思い出となると思います。最近では渡り鳥の衝突などが懸念されておりますが、実益以上のすばらしい風景を形づくっているものでもあると思います。私自身もう一度訪れたいと思う場所ですし、機会がありましたら皆さまにも体験していただきたい、そんな場所です。
(北海道大学大学院 杉原卓治)

見どころ土木遺産 木曽川・揖斐川導流堤川がまちをつくる 
土木遺産必要は発明の母という言葉にピッタリの遺産の説明に感じながら読みました。
(遠藤隆夫)

見どころ土木遺産 宇都宮市水道施設〜幸の湖から通水90周年の意義〜 
土木遺産(P75)左17行目120度で正8角形は私の勘違いでしょうか。
(遠藤隆夫)

<編集委員会からの回答>
いつも貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。
ご指摘の点について著者に確認しましたところ、平面形状は正8角形ですが、「入水管、出水管、消火管がそれぞれ120度の角度で・・・」の部分が、正しくは、「入水管、出水管、消火管がそれぞれ135度、135度、90度の角度で・・・」であることが判明しましたので回答いたします。ご指摘、どうもありがとうございました。 今後とも土木学会誌をご愛顧・ご支援くださるよう、よろしくお願いいたします。

Joker2号大内雅博の当たらずといえども遠からず 第2回 経済成長で建設は衰退? 
「経済全体に占める建設工事の量は30年近く継続的に減少傾向にある」という分析結果も興味深かったが、入手可能なデータを組合せて世の中の現象を大まかに表現してみるとのアプローチが、データの限界点等をあえて明確に示さずに学会誌でとりあげられたことも大変印象的でした。こうした大まかな分析においては、データの組合せ方により、まったく逆とも思えるような結論を導き出すことも可能な場合もあるのではないかと思っています。標題の趣旨とは異なってしまうかもしれませんが、あえて一見矛盾するようにも見える2つの分析結果を併記し、読者に軽い謎かけを行ってみてもおもしろいかと思いました。
(三菱総合研究所 中條覚)

アフリカ奥深し 第5回 
今月も面白く読むことができました。特に赤道を跨いだ現地の人の商売には笑わされました。次号も楽しみです。
(東京ガス 飯村正一)
ケニアでの人材育成でご苦労されているとともに、「銅像建つまでやるぞ!」という筆者の意気込みに胸を熱くいたしました。日本とはかけ離れた国でほとんどゼロの状態から人を育て、土木技術を根付かせる活動は並大抵の気持ちでは続かないと思います。筆者が研究者に育て上げた若者が、師の思いに応えてケニアの地で国の発展に寄与してほしいと願うばかりです。・・と同時に筆者に育てられた私も世の中の役に立たねば、と思いました。
(関西電力 小坂馨太)

土木学会の動き 社会コミュニケーション委員会・企画部会「土木のパンフレット」について
パンフレットは非常にシンプルといった印象であったが、パンフ作成の「7つの原則」やその「効果」などの記事を読むと奥が深いと感じさせられた。確かにこのようなものを利用して、各方面とコミュニケーションを図ることが大切であることは、土木離れする学生が多くなっている教育現場でも重要課題である。このようなパンフが数種類あれば、その時の状況に応じて利用できるように思う。できれば、今回のようなパンフを公募し、優秀なものは土木学会のホームページからいつでも手に入れるようにしていただければと思う。印刷・製本は必要とする者が行うのである。余談ですが、5月号はいつもと違って「おまけ」(パンフレットですが)が付いていたようで、得をしたような気分になったのは自分だけかな。
(高知高専 横井克則)

私は昨年度、土木学会の支部活動として現場見学会を開催したり、業界団体の広報活動として土木を知ってもらうイベントを開催したりする業務に携わっておりました。その時感じたことは、そういったイベントに足を運んでくださる人たちは、業界関係者の家族であったりして、もともと土木に興味があり、好意的に見てくれる人が多い ということです。一方で、一般市民にアンケートをとると、土木をダーティーなイメージとしてとらえる人が約8割というデータもあります。したがって、今回作られたパンフレットを有効に活用し、ダーティーなイメージを持つ一般の人たちを土木のイベントに行ってみたいと思わせるようにできればよいと思います。ただ、パンフレットの文言には逆説的でやや難解な表現もあるようですので、この点を問われれば学会員でフォローする必要があるかもしれません。(多数意見)
(鹿島建設 渡辺幹広)

「土木」とは公共性を有しているものなので、批難もあって当然だと思います。このパンフレットの素晴らしいところは、土木ってみんなの生活を支えているんだぜ!といった思い上がりを一切感じさせず、あくまで税金を使っている立場としての謙虚さを保ちつつも、土木の真髄をしっかりとアピールしているところです。一昔前の土木のパンフレットのイメージは「あの島とこの島を繋げたら経済的にも地域的にも豊かになるのにな・・・土木は橋をかかげることでそれらの夢を叶えます!」といった、どこか支配者的な引っかかる印象のものが多かったと思います。 記事にもありましたが、これをどのようにして広めていくかが一番の難題だと思いますが、きっといい成果が現れると思うので、今後の活動を楽しみにしています。
(長崎大学大学院 冨永昌伸)

学会誌全般へのご意見,編集委員会への要望等
何処で聞いても、学会誌は読み良くなったと“良い評判”で一杯です。大いに前進してください。
(遠藤隆夫)

「土木」 という言葉について以前から気にしていました。パンフレットでは先に「土木」ありきのようですが、 「土木」 この言葉は、「五行説」によるものだと思います。「五行説」 中国古代の世界観で、万物を構成し、天地の間に運行すると考えられた木・火・土・金・水の五つの元素(万物の根源をなすもの)の無限の変化によって生じているもの「土木」この五行説で木・火・金・水は東西南北の四方に配置され、土はその中心にあります。「土」は土用(土の作用が支配する)の期間をおくのは、どちらにも偏りが無いとされたからで、大極《古代中国の宇宙観で万物を構成する陰陽二つの気に分かれる以前の根本の気・宋の朱熹(しゅき)(南宋の思想家1130-1200朱子の尊称)は、大極は天地万物の根拠の理であると考えた。》この「土」に「木」とは、「木のいのち木のこころ」の著者西岡常一氏が言う使い場所を間違えると事故のもとである。木は治まるところに素直に治まる。
土地に合った構造物を作る。これが本当の「土木」である。[理論は結果として生まれるもの]この考え方からきたと思います」「道」が無かったらでなく、知らずに歩いたところが道になり、より条件に合った道を知恵で選んだ考え方(シビルエンジニア)と合致したものになる。道は、獣道からはじまり、200万年前(哺乳類の誕生・人間誕生でも2万年)「川は」流れがあり、人口の変化が形を要求した結果変形が生まれる。
自然とは、そんな中から形成される。自然の理に背くと災害となる。「土木の心とは」そんな流れと思います。
(遠藤隆夫)

就職活動中で東京や大阪に行き、面接までの空き時間によく土木学会誌を読みました。モニターであることももちろん読んだ理由の一つですが、一番の理由は就活をする上で少しでも土木の知識が欲しいと思ったからです。始めは気休め程度のつもりで読んでいましたが、今土木で必要とされている知識や考え方、どのようなプロジェクトが進められているか、土木誌にはたくさん書かれているので、途中からそれらの記事を夢中で覚えようとしていました。何気なく読んでいたときよりも、目的をもって読んだほうが何倍も役に立ったと感じました。
(長崎大学大学院 冨永昌伸)

今月号の特集である「技術の継承」について、学会誌が今後更に「ベテランと若手」や「産学」間の橋渡しとしての役割を充実させていくことを望みます。
(オリエンタルコンサルタンツ 長尾一輝)

提出が遅れまして申し訳ございません。これからも頑張ってください。
(北海道大学大学院 杉原卓治)
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