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土木学会誌

募集本部
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16.2009年度河川技術に関するシンポジウム―新しい河川整備・管理の理念とそれを支援する河川技術―の「河川技術論文集 第15巻」論文


河川部会は1997年度に土木学会水理委員会(現水工学委員会)に発足した部会です。既存の三つの部会(基礎水理部会、環境水理部会、水文 部会)との連携協力を推進するとともに、学術と技術との橋渡し、官・学・民の連携、従来の河川工学以外の河川にかかわる学術との学際領域への展開など、河川の技術に求めら れるさまざまなインターフェイス的側面を追求することを目的としています。
河川部会では2009年度も標記シンポジウムを下記のように企画いたしましたので、ふるってご参加いただきますようご案内申し上げます。

・開催期日

2009年6月11日(木)・12日(金)

・開催場所

東京大学農学部 弥生講堂
(文京区弥生1-1-1)

・参加費

一般6000円、学生4000円
(論文集代含む)

・シンポジウム募集課題

本シンポジウムは、1つの会場で特定の課題について全体で議論を進めるオーガナイズドセッショ ンと、一般の河川技術に関する課題のポスターセッションから構成されます。以下の特定課題および一般課題について論文・報告を募集します。河川部会の目的に則り、 特定課題、一般課題とも「実際のフィールドに基づいた考察がなされ、研究された論文であること。
たとえば、現地を対象とした数値計算や模型実験、現地観測・調査から見出された知見などのもとに問題設定がなされ、研究が展開されている論文であること」、また 「生物・生態、社会経済などの周辺領域の論文については、河川技術とのインターフェイスを有し、河川整備や管理に資するもの」を論文投稿の条件とします。また、河 川部会の目的に則り、報告も歓迎します。
(1)特定課題
ア・中小河川の減災(計画と管理)
2008(平成20)年は、石川県金沢市(浅野川)、愛知県岡崎市(伊賀川他)など局所的豪雨による 中小河川の水害が頻発しました。中小河川は、大河川に比べ治水整備水準は一般に低いうえ、空間スケールの小さい、いわゆるゲリラ豪雨でも洪水が発生します。また、 洪水到達時間が短いことから、警戒避難情報を適時に出すこともなかなか難しい状況にあります。本セッションでは、このような中小河川の治水上の特性を踏まえ、従来 の整備における効果と課題や、今後減災のために何をなすべきかについて、計画、管理、政策等の多方面から議論します。そのため、中小河川の危険度評価、治水計画、 管理方策、被災実態・被災原因、減災方策、治水投資政策、治水と環境の整合方策などについての論文・報告を広く募ります。
イ・河川の環境目標(目標像と実現手法)
1997(平成9)年に河川法が改正され、法の目的に「河川環境の整備と保全」が加えられてから 12年が経過しました。この間、多自然川づくりや自然再生事業等、個々の事業において、生態やそれに関連する物理指標の具体の目標を設定し、事業が進められてきています。しかし、河川環境全体と しての望ましい目標像や評価法、その実現手法については、その目標像の設定が難しいこと、物理指標と生物指標との関係が複雑であることなどから、さまざまな手法 の検討が進められているところです。本特定課題では、河川環境の目標像の設定の考え方とその実現手法について、論文・報告を広く募り、多方面から議論します。
(2)一般課題
河川部会が目的とする河川技術にかかわる研究および報告。たとえば、河川とその流域および氾濫 域について、水の循環、総合治水対策や超過洪水対策など流域・氾濫域との関係に着目した治水計画および氾濫原管理、河川管理施設 の新しい管理手法・技術、河川環境の保全や河川利用との関わりなど。

・論文集投稿ジャンル

シンポジウムでの発表は、次のジャンルの論文投稿を対象とし、いずれも、論文要旨、全文の2段階審査(河川技術論文集編集委員会を設置します)を実施します。
(1)論文
(2)総説(既往の事実や論文を総括することによって河川技術に関する課題を比較考察し、今後の研究開発の方向性を考察した論文)
(3)報告(調査報告、研究プロジェクト報告など)

・発表形式

特定課題に投稿された論文は、オーガナイズドセッションにて発表していただくこともあります。 その場合の発表形式は各課題のオーガナイザーより連絡いたします。一般課題では、ポスター発表と1分間程度の口頭による概要説明を行います。特定課題に応募された論文の多くは基本的に一般課題論文と同様の扱いとします。

・論文要旨による応募方法

応募方法は、2008(平成20)年12月上旬までに河川部会ホームページに掲載しますのでご覧くだ さい。同ホームページに掲載された形式で下記内容(1)から(6)を記載していただきます。なお、河川部会ホームページアドレスは、下記となります(土木学会水工学委員会 ホームページからも入れます)。
http://www.ctie.co.jp/jsce-kasenbukai/
(1)論文題目
(2)論文要旨
(a)目的、(b)内容、(c)得られた成果を1000字(40文字25行)以内で明記してください。この 字数制限は厳守してください。要旨は文章のみとします(図面、写真は不可)。また、既往の関連論文がある場合には論文名および論文集名を別記し、投稿論文と既往の 関連論文の違いを明確に要旨に記述するようにしてください。第1段階審査はこの論文要旨をもとに行います。なお、論文審査要領については、土木学会水工学委員会 河川部会のホームページをご覧ください。
(3)募集課題:(特定課題[ア、イ]or一般課題)
(4)論文投稿のジャンル:(総説or論文or報告)
(5)著者、発表者、発表者所属
(6)連絡先(代表者の氏名、郵便番号、住所、電話、FAX番号、Eメールアドレス)

・応募締切

2009年1月29日(木)

・スケジュール

論文要旨による応募に対して第1段階審査を行い、2月中旬に代表者に審査結果をお送りします。 全文論文は、A4用紙で4〜6ページ(様式は河川部会ホームページに掲載)で、2009年4月9日(木)を提出期限とします。提出された論文は、編集委員会で審査し、 期日までの修正を求める場合や、掲載を見送る場合があります。なお、シンポジウムでの発表形式は第2段階査読後5月中旬にお知らせいたします。シンポジウムのプ ログラムおよび発表形式は、河川部会のホームページに掲載します。

・問合せ先

〒103-8430 東京都中央区日本橋浜町3-21-1
(株)建設技術研究所 東京本社
兪 朝夫
TEL:03-3668-4599
FAX:03-5695-0249
E-mail:yu@ctie.co.jp
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