18.多摩川およびその流域の環境浄化に関する基礎研究、応用研究、環境改善 計画のための研究・活動助成の募集
公益財団法人とうきゅう環境財団(理事長 西本定保)は、1975年(昭和50年)より、多摩川およびその流域の環境浄化の促進や自然環境の保全などに必要な調査や試験研究を毎年公募してきています。その結果、これ迄に1,094件(新規513件・継続581件、総額12億9千万円)の学術研究、一般研究の調査・試験研究のお手伝いをさせて頂きました。
2011年(平成23年)4月からの助成についても、従来と同様、意欲的な調査や試験研究を募集致します。
1.応募資格者
下記研究対象テーマに掲げた調査や試験研究に意欲のある方であれば、どなたでもご応募いただけます。
2.助成研究対象テーマ
(1) 産業活動または住生活と多摩川およびその流域との関係に関する調査および試験研究
(2) 排水・廃棄物等による多摩川の汚染の防除に関する調査および試験研究
(3) 多摩川およびその流域における水の利用に関する調査および試験研究
(4) シンポジウム、音楽会あるいは出版等による環境啓発活動や、歴史的な遺産あるいは社会システムの維持保全・回復運動等、多摩川及びその流域における環境保全や文化の創造に広く寄与するもの。
3.助成研究の種別と諸条件
研究の種別 | 学術研究 | 一般研究 |
研究の区別 |
環境問題改善のための調査や試験研究で、専門性が高く、その分野の学識経験を必要とするもの。 | 環境問題改善のための調査や試験研究で、一般の市民が、特別な学識経験を必要とせず取り組めるもの。 |
(財団のホームページで過去の研究事例をご参照下さい。) | ||
1件当たりの助成金総額の上限額 | 400万円 | 100万円 |
単年度の助成金上限額 | 200万円 | 100万円 |
研究期間 | 最長2ヶ年 | 最長2ヶ年 |
助成対象品目 (1)器具備品費 (2)消耗品費 (3)旅 費 (4)謝 金 (5)そ の 他 |
原則対象外。ただし所属機関や個人で所有するものがなく、調査・試験研究や活動に必要不可欠なものと選考委員会で認められたものはこの限りではない。 調査や試験研究に用いる各種材料、部品、薬品等。 調査や試験研究のための交通費、宿泊費等。 調査や試験研究のために臨時に雇った人の謝金等。 器機・設備などの賃借料、通信費、その他。 |
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尚、学術研究については、(1)研究計画の全てが助成金によるものではないこと。(2)旅費、謝金は、それぞれ助成金要望額の30%を上限の目安とすること、上限の目安を大幅に超える場合は、その理由を詳細に記した説明書を申請書に添付してご提出下さい。 一般研究については、従来からの調査・試験研究に加えて、シンポジウム、音楽会あるいは出版等による環境啓発活動や、歴史的な遺産あるいは社会システムの維持保全・回復運動等、多摩川およびその流域における環境保全や文化の創造に広く寄与すると思われるものも選考の対象といたしましたので、奮ってご応募下さい。 |
4.当財団所定の申請書に必要事項を記入、捺印の上、財団宛ご提出下さい。
「募集要項」「申請書」はホームページ上からダウンロードするか、200円切手同封の上、財団宛ご請求下さい。 http://home.q07.itscom.net/tokyuenv/
5.助成の決定 応募方法
2011(平成23年)年3月に開催予定の当財団選考委員会で選考のうえ、
理事会に諮って最終的に決定致します。
6.応募締切日
2011(平成23年)年1月14日(金)
7.応募にあたっての注意事項
(1) ご応募にあたっては当財団の定める「調査・試験研究助成に関する調査・試験研究の選定基準、助成の方法、調査・試験研究の実施方法、助成金の支払い方法ならびに調査・試験研究者の個人情報の保護の方法に関する規程」を必ずお読み下さい。
(2) 過年度に不採用となった調査や研究の再応募は受付けておりませんので、同一の調査・試験研究課題で再応募される場合は、前回のものと調査や試験研究の内容のちがいがよく判るよう工夫して、申請書をご作成下さい。
参考資料 *学術研究
No. | 研 究 課 題 | 代 表 研 究 者 所 属 |
1 | 多摩川流域における親水活動を介した健康関連微生物の水系感染リスクの評価 | 山梨大学 大学院医学工学総合研究部付属 国際流域環境研究センター 助教 |
2 | 多摩川全域の河川堆積物と河川水の有害重金属元素マッピング | 東京大学大学院工学系研究科システム創生学専攻 准教授 |
3 | 安定同位体比及び土壌微量成分分析を用いた河床低下に伴う土丹露出・流出による河川生態系への影響についての研究 | 埼玉大学大学院理工学研究科 環境科学領域 教授 |
4 | 多摩川水系における底生動物分布の長期的変化 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 助教 |
5 | 多摩川上流に位置する奥多摩湖の富栄養化に及ぼす釣りレジャーの影響に関する調査研究 | 東北大学環境保全センター 助教 |
6 | ドングリを使った多摩川流域の環境モニタリングとスペシメン・ライブラリ | 東京農工大学大学院 共生科学技術研究院 教授 |
*一般研究
No. | 研 究 課 題 | 代 表 研 究 者 所 属 |
1 | 第3回多摩川流域市民学会の開催 | 東京都立日野高校 生物科教論 |
2 | 多摩川流域の地下水研究を総括して継承、発展させるための研究 | みずとみどり研究会 |
3 | 多摩川中流域の自然を活用した自然体験学習の支援ならびにその教材づくり | どんぐりクラブ(日野市環境学習サポートクラブ) |
4 | 西暦2010年の多摩川を記録する運動 | 特定非営利活動法人多摩川センター |
5 | 多摩川流域(東京都域)における絶滅危惧種クマタカの生態に関する調査研究 | 多摩クマタカ生息調査チーム |
© Japan Society of Civil Engineers 土木学会誌編集委員会