16.地盤工学委員会 斜面工学研究小委員会 委員募集
地盤工学委員会に下記の研究小委員会を発足させることになりました.積極的に活動に参加してくださる委員を募集します.奮ってご応募ください.
・委員会名称
斜面工学研究小委員会
・提案者:地盤工学委員会幹事会
委員長:鈴木素之(山口大学)
・委員会設立の趣旨,目的および活動内容
国土の約7割を山地が占めるわが国では,古くから,斜面の特徴をいかして,自然と共生しながら暮らしを営んできました.この度の大震災を経て,人々は安全な土地を志向する傾向を強めており,海岸から離れ,高い場所に位置する丘陵地や山地に関心が集まっています。しかしながら,これらの場所には無数の斜面が存在し,今回のような地震の影響を受けた箇所では,次の降雨や地震に対して,中・長期的なリスクの評価が必要になっているといえます.
一方,地震だけでなく,記録的豪雨が頻発する状況下でもあることから,既存の知識・技術,経験を整理・見直して,斜面のより安全な利用について考える必要があると考えます.また,斜面の利用は,自然環境や生態系と調和し,地域の社会や文化の特徴に配慮した持続可能なものにすることは言うまでもありません.
そこで,これまで三期にわたり活動してきた斜面工学研究委員会をリニュアルして,上記のような,新しい課題に立ち向かう委員会を発足させることになりました.
本小委員会では,斜面工学に関わる新しい課題を抽出・整理し,解決する方策を検討し,その成果を,他分野と融合した総合科学として体系化するとともに,学会員のみならず学会員以外の方に対しても還元する活動を行うことを目的とします.
具体的な活動項目は,以下のとおりです.
・斜面工学に関わる課題の抽出・整理,解決策の検討(土木・地形・地質・砂防・環境・植生・生態・気象など様々な分野からアプローチ.特に宅地防災を取り上げる)
・他分野の専門家との交流・協同(法律・保険・不動産など)
・斜面災害の調査研究ならびに結果報告(過去の災害の継続的な調査を含む)
・斜面工学の普及活動ならびに斜面防災のための啓発活動(防災教育,書籍発刊,技術相談など)
・活動方法
委員会を2〜3ヶ月に1回の割合で開催し,委員会での議論によってプロジェクトごとにWGを設置して活動します.活動期間は,活動開始年度から3年間とします.ただし,委員会出席のための旅費等は支給いたしません.
・応募方法
本委員会に委員として参加を希望する方は,氏名,所属,連絡先を明記の上,応募理由と抱負を短く添えて,土木学会研究事業課田中様まで,E-mail(アドレス: tanaka@jsce.or.jp)でお申込みください.
・応募締切り
平成23年9月16日(金)